恋愛事情に問題アリ?

三三

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恋愛事情に問題アリ?②

恋愛事情に問題アリ?②

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物心ついた時には既にママは居なかった。

私が3歳の誕生日を迎える前に
病気かなんかで亡くなったらしい。
おかげで、大好きな凪と2人だけで暮らしてる。んふ♪

私の大好きな凪は、スタイルも良くて。長身で、めちゃくちゃ色気があって
そんじゃそこいらの俳優なんか目じゃないほど、
イケメン。
それなのに
元ヤンで暴走族の総長とかしてたらしい。

だからか、ちょくちょく家に遊びに来る人の中にはチョイ悪親父が多い。
また言葉使いも悪いから
必然的に私までソレがうつってよく凪に直すよう言われる。
でも、怒られるわけじゃない。
凪に怒られたことは一度もない。

なんせ

愛されてるからっ♪(←違う意味でね!と、ここに有紀ちゃんが居たらそう突っ込まれるだろう。

そんなヤンキーな凪とは逆に
ママはと~~~~っても真面目ちゃんだったんだって。
ソレがイマイチよくわかんない。
普通、極妻の姉さんのようにかっくいー女の人が隣に居るイメージ湧くんだケド?

「帰ったぞー」
「あっ♪」
晩ごはんを作りながら、そんな事を思い起こしてると
愛しい人の声が玄関から聞こえてきた。

スタタッ!!

マッハで玄関に向う私。
すぐに目に飛び込んでくる
壁に片手を着いて脱ぎにくそうに片足づつ革靴を外しながらしてる
その仕草が。

サラサラな黒髪が下をむいてる顔を撫でてるカンジとかが。
白いYシャツのシワの寄り方とかも。
ネクタイが少し緩まってる・・
・・って?
「凪~~~っ??!!!」
「ぐえっ!、」
緩まってるネクタイを引っ張りあげた

「朝、きっちり首の根元までしてたよね?このネクタイ!!」
「っあ?」
「なのに、なんで、帰ってきたこの時点で緩まってんの?!」
「はあ?っぐ、つか、力緩めてくんない?マジ首絞まるんスけど。」
「だめ!ちゃんと説明して!納得するまでは離さないんだからっ!」
「かんべんしてくれ。」

ぐいっ。

「およ?」
凪が少し力を加えただけで、なんなく私の手から掴んでたネクタイが外れてしまった。
そのまま、私の体をヒョイと肩に担ぐと、リビングに向って歩きだす。

「降ろせ~~~~~~っ!!」

トサッ
ゆっくり背中を支えながらソファへと降ろされた。

その時に、凪の首元が
真正面に
引っ付きそうなくらいの近距離で見える。

はぁう////っ

あ、ダメ、
気絶しそ・・っ///
目ん玉も頭もクラクラしてきた。

「ご機嫌は直りましたか?」
ふ。と鼻で笑われ正気を取り戻す。

「な//、
凪っ!!」

「はぁ、
だから、呼び捨てにすんなって」

「そんな事、どうでもいいし!それよりもなんでネクタイが緩んでたのか説明して!」
「ああ?」
「私にもわかるよーに!納得できるよーな説明して!」
「・・はぁ。」
大きくて深いため息を一つついた後、凪は
私の隣に座ってきた。
ドキン///
て!、今はときめいてる場合じゃない!////
横に座った凪の方に向かい会うよう座りなおすと
すぐに目に飛び込んでくる
緩んでるネクタイを更に指で緩めている凪の姿。

「////」

その仕草だけで顔が赤らんでしまう。
そんな私を見て、手で顔を押さえながら思いっきりうな垂れる凪。

「な、凪?」
「はぁ・・・っ」
またもや大きなため息をつかれた。

「舞。お前・・」
「ん?」

「あ、・・いや、別にいい。」
「??なによ!言ってよ!」
「それより、このこと聞きたかったんじゃねぇの?」
指でネクタイを指しながら話を切り替えす。

「ぅ、ああっ!!そうそう!!ソレソレ!!」
「なんの掛け合いだ? ぷ。 」
「掛け合い違うしっ////!!、 つか、早く説明してよねっ!」 
全くその通りな言い方を指摘された上に、鼻で笑われてしまった私は、途端恥ずかしくなり、頬をぷうと膨らませた。
「ぶ。今度は、おたふくか?」
「ち、違うもん!///」

「まだまだ、お子ちゃまだな。」
そう言って腹まで抱えて笑い出しやがった。

ち。
「っ!もう!いい加減子ども扱いはやめてよね!今日で16歳になったんだから!
もう十分!大人なんだからねっ!」

「は?」

「ん?」
なに?凪の眉間にシワ寄ったぞ?
これは
不機嫌な時に見せる顔。

なんで?

「大人だと?」

「え?あ、・・うん。」

「相手ぇ、誰だ!」
「へ?」

「言ってみろ、俺の知ってるヤツか?」

静かな口調でしゃべってるケド
目からも背中からも負のオーラがバンバン出まくってる

つか?

「なに言ってんの凪。」
聞かれてるコトが、全くイミわかんないんだけど?

「あ?今、十分大人なんだっつたよな?」
「え?ああ・・うん確かに。」 
だってそうじゃん。実際16歳って、結婚もできちゃうくらいなんだし。

「いつ、ヤッた。」

「・・
・・・え?」 ヤッた?

「言え。」

「・・・・」
ヤッた?って?

「言わねぇなら、探し出すぞ。」
「・・・」

「舞!」
「うわぁっ!!は、はいいっ!!」
いきなり大きな声で呼ばれて驚いた。
こんな風に私に対して声を荒げたことなんて無かった。

だから
びっ、
びっくりして
「っく。」

「!!」

泣いちゃった。

「っ、あ・・悪ィ・・。」
すぐにさっきまでのオラオラモードを消して
いつもの優しい顔に戻してくれる凪。
頭も撫で撫でしてくれてる。←ここんとこでもう既に子ども扱いなんだけど。

「泣くな。舞。
・・お前が泣くと辛ぇ・・。」

「っく、」

「悪かった。・・お前にだって言いたくないことあるよな。」
そう言った凪の表情はとても寂しそうだった。

つか?!

「さっきから、凪の言ってることわかんないんだけど!」
反撃に出る

「あ?」
「ヤッたとか?なに?なにをヤルの?」
「は?」
「相手って?誰のこと言ってんの?」

「・・・」

「探すって、なにを探すの?」

「・・・」

「凪?」

「・・・」

放心状態な顔で私を見つめたまま動かない。

「お~~い、凪~~~??」
手のひらをヒラヒラと凪の目線の中心で振ってみた。

「ま、だか?」

「へ?」 その言葉で手が止まる。


「まだ、処女か?」

気を失いそうなくらいに衝撃な言葉が聞こえた気がしたんですが??
今度は私の方が放心状態になりそうになる。
ハッ!
いかんいかん正気を取り戻せっ!

たぶん・・どっかで
勘違いが発生したに違いない。

でなきゃ、乙女相手に真正面からこんな事、聞けるわけがない!

うんうんと、まずは自分を落ち着かせると、
「凪。たぶん
ううん、絶対!大きな勘違いしてる!」

「あ?」

「その・・っ、なんでかわかんない話しになってきてて
ホントのところ、私にも凪の言葉は理解不能であって
でも、ただ一つ、これだけは答えられるよ。
その・・/////
いちお・・まだです/////。ってことだけは・・」

「あ?」 

言ってるイミがわかんないのか凪は首を傾げた。

「だから~~~~っ/////」
普段はこれでもかってくらい勘鋭いのに、なんでわかんないわけ~~~???
あ~~~~~~もぉぉぉっ!!!


「処女ってこと!」

「!!」

「うきゃぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~っ//////」

言って恥ずかしいったら!!//も、
大体なんでこんなこと・・っ

ギュッ

「へ?」
恥ずかしさのあまりパニクる私を
凪は優しく抱きしめてきた。

「な、凪っ////」

さっきよりもネクタイの位置が低くなったせいですっきりしている胸元。
Yシャツの薄い布一枚だけが障害の胸元。
そこに顔がくっつく(←これもちろん不可抗力だよね?////

ドキドキ////

凪の香りがする////

このまま
ずっとこうしていたい・・/////


「っつたく、心配させやがって。」
そんな甘いセリフとは逆に
思い切り体を離される。

ち。
ふつうさ
そのセリフの後はギュっだよね。

つかさ?
「凪が勝手に誤解したんじゃん!なに?ってカンジ~?ん?
もしかして、もしかして!ヤキモチだったり~??♪」

「は?あ?」

うっ・・おもいっきり冷めた目つきを向けられましたが?
しかも、たった2文字の言葉をわざわざ区切って言われましたが?

「親だったら、自分の子どものこと心配すっだろ、後、なにがあるってんだ。はぁ・・っ」
思いっきり溜息までつかれましたが?

ふ~~んだ。
そんなの・・
慣れっこだもん。
今まで何回、玉砕されたと思ってんだい
わかってるよ。

そんなこと


凪はさ
凪は・・
「・・・ね。」
「あ?」

「私が・・」
「?」

「あ、やっぱ、いい!あ!そだ!まだ、私、なんも納得いく説明聞いてないんですケド~?」
すでにほとんど取れかかっているネクタイを指さして言った。

「あ?・・ああ。
 だな。」
「早く説明して!」
「はいはい。」

そうこれでいい。
冗談で言うのは・・。
ちゃらけて告るのは・・
大丈夫。
でも・・マジでは
ダメ。
真剣に言えば
きっと

凪は・・


「も~~早く!!」
「わかった!わかった!ほら!」

「え。」

Yシャツのポケットに指を突っ込んで、何かを出した。
白いホログラムの包装紙に包まれた
厚みのない小さな袋。
隅にちょこんとついているのは赤いリボンの形をしたシール。

「なに?」
ストンと掌の中に落とされた。
「開けてみな。」

「・・うん。」
貼り付けてあるテープを丁寧に剥がすと中からは
手触りのいいピンクの小袋が出てきた。
その中も開けてみると

「うわ//」

出てきたものは
ピンクゴールドのチェーンに赤い石の入ったハートのチャームが付いてるネックレス。

「か、可愛い~~~~っ////♪え、マジ可愛い~~~っ♪」
「気に入ったか?」
ネックレスを手にはしゃいでる私を見て、凪は優しく笑ってそう聞いてきた。

「うん!!めっちゃ気に入った~~♪かわいすぎ~~♪
え、あ、今さらだけど、コレ、私にだよね?」
「たりめーだろ。今日は舞の誕生日だろ?」

「う・・うんっ//」
プレゼントもそうだけど、
それよりなにより私の誕生日をこうして毎年忘れないで居てくれることが嬉しかった。
毎日、仕事忙しいみたいだし、
今年こそ・・忘れられちゃうかなぁ・・ってホントは心配してた。
じゃ、前もって言っておけばいいじゃん?って有紀ちゃんは言うケド。
それじゃ、ダメなんだよ。
これが私の
凪が私に対する愛情を確認できる方法の中の1つなんだから。

「凪、ありがと///嬉しいっ。」
「そっか、良かった。」
ホッとした表情を見せる。

ん?

「でもさ?」
「あ?」
「答えになってないんだけど?」
「?」
「ネクタイのこととこのプレゼントと関係あるわけ?」
「・・ああ、それは」

ん?

「ネックレスを買う時に一度、首元に近づけたんだ。」
ふむふむ
「で、離した瞬間、チェーンがネクタイに引っかかった。」
「は?!」
「女用のチェーンって華奢だから無理に引っ張るわけにいかなくてな。
ネクタイを緩めて外したってわけ。」

「・・・それだけ?」

「あ?後、何があるってんだ、ったく、すげ恥かしかったんだからな、思い出したくもね///」
頬を少し赤らめてそう言う凪の言葉は信用できた。

すごくモテるのに。
女の子が好むお店とか行けれないらしいのを知っている。
そんな凪が恥かしいのを堪えてまで
私にこのネックレスを買ってきてくれた。
それだけで十分幸せなの

「ふふ//♪」

「んだ?気持ち悪ィな。」
「だってぇ~♪初めてなんだもん、凪からこーゆうプレゼント貰うの♪」

確か・・去年はPCでしょ、
その前はスマホだったし、
その前は・・時計。
うん!メカチックなもんばかりだった。

「ああ、舞の年代だとそろそろそういうの欲しがるんじゃねぇか、って言われたもんでな。」

・・え・・?!

その言葉に胸騒ぎがする。

「だ・・誰に?」

「ん?
ああ、会社の人。」
「男?女?」
「? 女だけど。」
「!!!」

や・・やっぱりっ
こんな乙女チックな考えは
凪だけじゃ思いつかないとは正直思った。←おい
誰かの力が加わってんじゃないかってちらっと思ったりした。
んでもって
そんな女心をわかるのは、
いつもうちに来るヤロー共では無いこともわかる!←だから、おい

ま、中でも唯一ビジュアル担当の(勝手に私がそう名付けただけだが)
仙さん(昔、凪の右腕だった人で、強面揃いの親父たちの中では珍しいほどの美形)
だったらわかるが
彼は顔とは裏腹に極度のドS男だ。
そんな仙さんが凪に素直にマトモな事を教えるわけがない
↑なんちゅー思われぶり?

「舞?」

ハッ!

「そ、その人ってさ・・どんな人っ?」
「あ??
どんなって・・外見は女だな。」

「そういう事じゃなくて!」
「?じゃ、なんなんだ?舞、今日おかしくね?」

「!」

「ま、いつもだけど。」
「なぬ??」

「なんで、んな、くだんねーことが気になるんだか」
「っ//」
「娘ってのはそういうもんなのかな。
まわりのヤロー共は、ほとんどまだ独身だし
居ても、男のガキばっかだから、娘の思考とかわかんねーし。」

「く、くだらなくないもん・・」

「?」

「私にとってはめっちゃ重要なことだもん!」
「舞?」
「凪から
凪の口から、女の人の存在、聞きたくないんだもん!」

この言葉を、
どうも勘違いしたらしい凪は

「・・・ぁ
・・・・だな、悪ぃ、それはそうか。
そうだよな。女って聞きゃ、=再婚=舞の母親・・ってなるもんな。」

「・・」

「でも、大丈夫。安心しろ、そいつはそーゆうんじゃねぇから。」

はぁ・・
そうとられるか。
ま、そうだよね。

そりゃ
再婚もヤだけどさ、そんなのはなからさせないからいいの!
そんな女連れてきても即、反対してやるからいいの!
それよりも、
未知な女の存在が居ることの方が心配。
凪に興味湧かない女なんていないもん。
仕事場だったらなおさら。
毎日、近くに居られる環境じゃん?
凪は、そーいうんじゃないって言うケド、
絶対に、コレ助言した女はヤバい!!
私のレーダーが要注意人物だと反応する!!

「まさかと思うケド・・一緒にお店に行ったりしてないよね?」
「ん?ああ、最初、店に付き合ってくれるって言ってくれたんだが、女の足に合わせてると帰りが遅くなりそうだからな。とりあえず店の名前だけ聞いて走って店に向かったぞ?俺一人で。
おかげで、ムチャクチャ恥かしい思いさせてもらったケドな(笑」

ホッ・・

良かった。凪がこーゆう性格で。

いいイミで、女に気を使わせることはしない
自分のペースに女の人じゃ酷だろってことで、あえて無理じいさせないというか。
とにかく
女の人には優しいんだよね。
鈍いくせに。
それがまた厄介なんだ。

つか!

やっぱ、危ないなその女。 
普通・・お店に一緒に行くなんて言う?
言わないよね。
気になる人以外とは・・
はぁ・・

ほんと
「ば~~か。」

「は??、んだ、親に向かってバカはねぇだろ?」

「ふん、鈍感だから直に言わないとわかんないでしょ?」
「ああ?」

「ね!ごはん作ったんだけど!食べようよ!お腹すいたし!」
「は?・・ちっ。」
いきなりの話の切り替えに
ちいさく舌打ちしたものの
やれやれって顔でダイニングテーブルまで移動してくれた。
自分で聞いておいてなんだけど
これ以上、他の女のことなんか思い出してほしくないのだ。
それより、今日は私の誕生日だもん♪
楽しく、幸せなことだけ考えていたい。

テーブルの上には
いつもよりは少しゴージャスなおかずたちが並ぶ。
自分の誕生日の料理を自分で作るってど~なん?って思うけど
うちはママ居ないし。
しかたないじゃん。

ぴんぽ~ん♪

「ん?誰だろ?」

「見てきてみな。」
「え?」
?いつもなら凪が出てくれるのに。
しぶしぶ座りかけた椅子から立ち上がると玄関に行った。


「はい、どちら様ですか?」
と、少し不機嫌な声で聞く。

「ル・マリーディルジーです。注文の品をお届けに上がりました。」

どうやら
どっかのお店の人らしい。
ん?待てよ??

ル・マリー・・って

バンッ!!

玄関のドアをいきおいよく開けると
そこにはお店の制服を着ているお兄さんが驚いた顔して立っていた。
手には真っ赤なリボンが付いた四角くて大きな箱がある。
「それ!」
「うわっ、あ、はいご注文くださいましてありがとうございます」
思い出したように決まり文句を言ってのける店員のお兄さん。
そして、
「受け取りのはんこをお願いします。」と、手に持っている箱を渡してきた。

「え・あ、」
箱を受け取り、一旦家の中へ戻ろうと振り返った時、
「ここでいいすか?」
知らない間に後ろに凪が立ってた。
わかってたみたいに印鑑を手に持ち、お兄さんが差し出した伝票に押し付けてる。


てことは

これは凪が・・注文したの?

箱を手にリビングに戻ると、
すぐに凪も戻ってきた。

「凪、これ。」

「ああ。」

「開けていい?」
中身はわかってる

だって
ル・マリーディルジーっていえば有名な洋菓子店。
そして、この箱の大きさからして

「わぁ///」

やっぱり~////
凪の返事を待たずに箱を開けてみる
と、存在感アリアリの白いホールケーキが顔を見せた。

「誕生日にこれがねぇと盛り上がんねぇだろ?」
「うん!やったぁ~♪ここのケーキ食べてみたかったの♪嬉しい~~~」
これホント♪うちのガッコの女子たちの間でもかなり話題にあがる程
ちょ~~あこがれのお店なの///女子高生には手が届かない高級店でもあるから
これはかなり感激もんだよ~
さっすが!凪!

ん?待てよ?
もしかして・・

「ね、このケーキもさっきの人の助言だったりする?」
「あ?さっきの?」
「うん、このネックレス。」
ネックレスの入った袋をヒラヒラさせる。

「ああ。
いや、このケーキは仙のヤローがそこの店の行きつけで、あいつが注文するとき、俺も傍にいたんでな、一緒に頼んでもらったんだ。」

「仙さんかぁ、
うん。だったら納得~♪」
「なんだ?それ?」

「だって仙さんおしゃれだもん♪」
「ほお。俺はおしゃれじゃねぇってか、」
「えっ!や、違うよっ!凪は生きてるだけでおしゃれだよ!」
「あ?またおかしな発言しやがる。」

「た、ただ、女の子関係のことにはあんま興味ないでしょ?」
「んー・・まぁ。」
「その点、仙さんはめっちゃ、女の子に関心あるし~♪だから、いつもそういう面ではおしゃれには気を使ってるからさ~♪」
「確かに、あいつは女限定で気合入れてるかもな。でもな、俺だって、気になる女の前だったら気合いぐれぇ入れっぞ?」
「えっ?!」

「ん?」

「き・・気になる人・・?居るの?」



「・・居ねぇよ。」
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