END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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五期

第4話「怒り」

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集「はやく…みんなの元へ…!!」

和創国との距離はかなり遠い、集のトップスピードでも数分かかるだろう。








ヴァーチェ「ここら変でいいか」

和創国と少し離れた広地、戦闘にはぴったりな場所だ。

ダーチム「わざわざ俺がお前を殺しやすい場所に連れてくるなんてなー」

ヴァーチェ「はっ、それは好都合だろ」






クラダス「ぐっ……」

タクト「大丈夫ですか」

クラダス「はい、油断してました…」

チャム「それよりもヴァーチェが…」

クラダス『5段階…ヴァーチェの今の魔力でどのぐらいもつのか…わからない、だが今団長達がいないこの状況、今はヴァーチェを頼るしかない…』








ダーチム「いっくぞー」

鎌を振り回すと、ダーチムの周りに旋風が舞う、見ているクラダス達がその渦に引き込まれそうになる。だがヴァーチェは平然と立っている。

ヴァーチェ「お前、かなりの防御力だよな」

ダーチム「んははー、この鉄の体にさらにこの間合い、どんな攻撃も貫通しないこの肉体、攻略は不可能!間合いに入った瞬間が、お前の最後だー」

ヴァーチェ「ほぉう、ならお前に聞こう、確かにお前の防御力は見事といったところだ、さっきの刹那の攻撃も容易く受けた。」

ダーチム「ふんー」

ヴァーチェ「だが、いくら防御力があっても、貫通できるものはあるんだぜ…」

ダーチム「ふざけたことをーそれといつまでも動かないと思ったら大間違いだー!」

鎌を振り回しながらこちらに向かってくる。
ダーチムの周りには風の鉄壁。

刹那「ヴァーチェ!!!」

ダーチム「風と炎の合わせ技よー『フレイマーインカーセス』!!!」

炎の旋風となった巨大な竜巻がヴァーチェに近づく。

ヴァーチェ「見せてやるよ」

ヴァーチェの背中から槍、ケラウノスが扇子のように楕円を描き現れた。
そしてそれは全てその炎の旋風に切っ先が向けられた。

ヴァーチェ「サジタリウス」

ヴァーチェが炎の旋風に向かって手を仰ぐと、激しい電光を纏って、何本ものケラウノスが飛んでいった。

ダーチム「うぉぉぉ!!!」

そして炎の旋風と衝突。
風が炎と合わさったとしても、
いくら防御力があったとしても
雷は貫く。
旋風の中心にいるのはダーチム。
そして旋風の防御を抜けケラウノスが辿り着く先は。

ダーチム「………!!!!」

閃光が辺り一面に走ると旋風が爆風へとなった
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