END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

文字の大きさ
上 下
15 / 112
一期

第18話「平和」

しおりを挟む
ソウライ「本当ご無沙汰ですね」

集「こんなに近くにいたなんて、奇跡ですね」

只今打ち上げが開催されて店内が笑みで溢れている。カラオケまでセットされていて、奏太が花の曲を歌ったりしていた。

ソウライ「はは…とりあえず【集】さん、お疲れ様です」

ソル、ではなく集、初めて本名で呼んでくれた。
まぁいつも花が集、集、と呼ぶからそこでもう本名はバレていたのだろう。

集「そういえばソウライさんの本名って」

ソウライ「慶太、八雲慶太【ヤグモケイタ】です」

花「慶太って言うんだね!」

僕の肩からひょっこりと顔を出してきた花、右手にはジョッキを持って……ジョッキ!?
思わず二度見をするが、中身はオレンジジュースだった。

ソウライ「はい。花さんも来たところで、乾杯といきましょう」

僕はもう少し飲んでしまったがミルクコーヒーを手に取り

集、花、ソウライ「乾杯!」











ソウライ「懐かしいですね~まだそんなに時間が経っていないのに…」

あの世界での話を語っていた

集「そういえばシュリさんやダイルさんって」

ソウライ「まだ会えてないです。いつかまた、会ってみたいと思っています」

花「またすぐ会えるよ、絶対」

ソウライ「ですよね」

集「ソウライさんはあのゲームを創造した社を…」

ソウライ「…集さんも知っていましたか、私も少し調べたところです。また、覚悟しとかなきゃ、ですね」

集「…はい」

薄々感じていたが、やはりここまで進んでいたら止めようにも止められないか…

花「しゅう、しゅう」

花が後ろから袖を引っ張ってきた

集「どうしたの?」

花「眠い、」

あぁ、そういうことか。
理解した僕は

集「ほら、おいで」

そう言うと花は照れながらも近寄り、僕の膝枕で横になった。
抱きしめたいところだが…今は外出中。
さらに後ろからはクラスメイトの痛い視線を感じる…

しおりを挟む

処理中です...