END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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三期

第21話「門」

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集「ヴァーチェ」

ヴァーチェ「あ?」

集「ちょっと…手伝ってもらいたいことがあるんだけど…」

ヴァーチェに頼んだことは、トレーニングだ。
炎拳の門を開けるため、少しでも鍛えようということで。

ヴァーチェ「あー?トレーニングだぁ?」

花「お願いだよヴァーチェさん」

ヴァーチェ「副団長、俺の性格しってるか?」

花「ん?」

ヴァーチェ「戦うことなら、いつでもこいってな、構わんぜ」

集「じゃあ…!」

ヴァーチェ「外でな、なんでも相手してやる」

というわけで、外にでてトレーニングを始めることに。僕が炎拳の練習と言った瞬間のヴァーチェの顔は、いつになく喜んでいた。本当に戦うことが好きなのだろう。花は今回見学だ。 

集「5段階スキル解放…炎拳!!」

地面に亀裂が入り、爆風にヴァーチェは包まれる。

花「く…うぅ…」

ヴァーチェ『さすが5段階…見る側になると美しいものだが…いざ戦うとなると恐ろしいな…』

集「まだ…まだ門は見えない」

ヴァーチェ「2段階スキル解放…神雷の狂鋼」

集「いきますよ…」

ヴァーチェ「……こい」

集が目の前から消えると同時にヴァーチェも消えた。花の真上で炎と雷がぶつかり合い、衝撃波だけが響いた。
すると2人とも剣を抜く。

ヴァーチェ「っらぁぁ!!」

集「はぁぁ!!」

2人から発する属性がとても美しく輝いている。

集『…見えた!!』

ーーーー門の前ーーーー

力を入れても開けられない。
どうやったら開けられるのか…。

集『…………!』

その時。花の言葉を思い出す。

花『しゅう、私に治せる?』

そうだ。

集『花、僕に出来るかな?』

そう、心で望むと門の隣に花が現れる。
いつもの花のように、微笑みながら。
そして手を差し伸べて…

花『いこう、しゅう』

集『うん、いこう』

2人で扉を押す。








ーーーー炎拳一門【始門】開封ーーーー







ヴァーチェ「……な、なんだ…」

ヴァーチェが見たものは、まるで鳳凰のような羽を広げて、美しく、鮮やかな炎を纏った集の姿だった。

花「おぉ~!」

集「………これが炎拳の一門か…」

ヴァーチェ「ほぉう、やっと開けたか…」

集「ありがとうヴァーチェ、おかげでやっと開けたよ」

ヴァーチェ「ふっ…別に構わん」
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