END-GAME

最終期

最終回「END-GAME」

起きた時、私は学校にいた
みんなもあの世界に行く前の場所に戻っていた
やっと終わった。あの世界から解放されて五分も経ってないだろう

集「いっつ…頭いたいな…」

奏太「大丈夫かよ団長さん」

鶫「そうよ、しっかりしなさい」

奏太が手を差し出してきた
団長…もう懐かしいような気がする
奏太の手を借り、起き上がる

愛理「終わったわね、お疲れ様」

魁斗「なんだよあたりを見回して」

集「花が…花がいないんだ」

愛理「そういえば…そうね」

花は向こうの世界で一人、こちらの世界で一人、そして向こうの世界の花はコピー、GMは今の記憶は元の世界の花の記憶に上書きされると言っていた。なら…花は

鶫「ちょっと集！どこいくの！？」

魁斗「突然走り出して…どこいくのかしら」

奏太「花の場所だろ？きっと、笑ってたじゃねぇか」

愛理「集にはわかるのよ花の場所が」





私は学校を出て歩道に出る、そして坂を下り、アパートの目の前にでる

集「ここだ…」

懐かしい、花の住んでいるアパートだ
チャイムを鳴らしてみる

「いたっ！」

中で誰かが倒れる音がして、さらに何かが崩れる音がした。
私は反射的に助けに入ろうと思い、扉を開けて中に入ると何者かが服に埋もれていた

「んー！んー！」

抜け出そうとしてるが、思うように動けない様子で、もがいていた

集「ははっ…なにしてるの？」

私は服をどかしてあげると、中からピンク色の髪、そしてルビーのような目の美しい女性が現れた

集「久しぶり…花」

花「久しぶり…しゅう」

花は目に涙が溢れてきて、思い切り服をどかしジャンピングハグをしてきた
どうやら記憶はこちら側に上書きされたらしい

花「しゅう…ずっと一緒にいようね」

集「うん…もちろん」

私達は抱きしめあい、そしてそう誓った
これまであった出来事は、家族や、他の人には信じてもらえないだろう、それでもいい、私達は大いに語れる者が多くいる
あの世界であったこと、忘れはしない
そしてまだ…終わっていない、あのゲーム
私たちにはまだすることがある