END-GAME【日常生活編】

孤高

文字の大きさ
上 下
113 / 122
番外編(過去編)

会話

しおりを挟む
集「ちょっと…ここじゃだめだよ!」

逃げながら後から走ってくる花に言う

花「なんで逃げるの~?」

集「ここ学校!わかる!?」

花「話したいんだよ~」

集「学校の後で!放課後ね!」

花「いまぁ!いま!」







ガヤガヤしている体育館、話題はもちろん
いま起きた出来事、海道集が逃げて霧崎花がそれを追いかけていった。これはこの学校での大事件だ

奏太「な、なぁ、見間違いだよな?花さんが集のことを追いかけて行ったところってのは…」

魁斗「まずどんな関係か、だな、集の性格からして花さんと会話をするのは間違いなく」

一同「無理。」

鶫「だよね」

愛理「まぁまぁなんか集がやらかしたんでしょ」

「あぁ~そうか!」「だよな」

みんな納得したようで片付けに戻る、だが

「本当にそうなのか…?」






集「はぁ…はぁ…ここなら…大丈夫でしょ」

なんとか誰も上がってこない4階の屋上へ逃げれた。そこからは学校を一望できる
そして屋上から下を見てみると校舎の窓から霧崎花がまだ僕を探している姿がそこにはあった

集「話したいんだけど…ごめんね…」

そして彼女を眺めていると、廊下の後ろから霧崎花を襲った女子生徒の嫉妬グループが階段から上がってくるのが見えた

集「まずい…!」







花「あれ?どこかな…しゅう…」

後ろから足音が聞こえて階段から上がってくる女子生徒何名かが見えた。急いで使っていない教室に入る

「あれ、いま誰かいなかった?」

「いないっしょーここ誰もこないしー」

「お化け…とか?」

「おぉ!見てこよう!」

花「こっちに…くる…」

その瞬間背後から背中に手を回され足を持たれ、お姫様抱っこをされた。

花「ちょ…」

「大丈夫しゃべらないで」

暗くて顔が見えなかった
そして開かないはずの非常口から部屋を出て、屋上へと連れられる

花「………しゅう!」

集「全く…危ないって」

花「また助けてもらった…」

なんて答えていいかわからなかったが
彼女を助けた答えは一つ

集「まぁ…君ことが…好き…だから…ね…」

花「ーーー!!」

彼女の顔が赤面する

花「しゅう…」

優しく腰に手を回てきて顔を僕の胸元にうずめる
そして僕は、初めて、彼女の頭を撫でてあげた
それに対しては彼女は何も抵抗せずにはにかんだ
しおりを挟む

処理中です...