END-GAME【日常生活編】

孤高

文字の大きさ
上 下
114 / 122
番外編(過去編)

関係

しおりを挟む
彼女の髪を撫でていると本当にサラサラしていて、そして甘く、いい香りが漂う

集「そうだ…ここなら喋れるよ」

花「お話ししてくれる?」

学校で一番有名な、人気な、有名人が、いま目の前に、その人は僕のことを好きでいる。普通にありえない出来事なんだ。そう絶対に

集「いいよ」

薄桃色の髪をしていて可憐な身体、透き通る宝石のような赤い目、肌は真っ白できれいだ

花「言ってなかったことが…あったんだけどさ」

集「なに?」

そして彼女は大きく深呼吸する

花「私と、付き合ってくれませんか?」

意味を理解するのに5秒。

集「……なっ!!」

理解完了。

集「ダメでしょうそれは!」

花「え……」

集「ほら、君はそんなにも美しいのに、こんな僕と付き合うなんて勿体無いよ、僕よりいい人はたくさんいるから…僕は君のことが好きだ、だけど」

花「いいんだよ」

その一言

花「しゅうがもし人気がない存在だったとしても、しゅうよりいい人がいたとしても、私にとってはしゅうが一番なんだよ?私は、【しゅう】を好きになったの。」

僕はかれこれ好きな人は出来なかった。みんな僕のことを見てくれない。でもこの子は見てくれる。わかってくれる。

集「……こちらこそ、お願いします」

この一言が、私たちの始まりだった

花「私を…好きでいてね?私もずっと好きでいるから」

集「そこまで最低な人じゃないわ、ずっと好きでいるよ、ずっとね」

彼女の目から涙がこぼれる

花『私が…初めて好きになった男の子…海道集、私はあなたに全てを捧げるよ』

そしておでこを合わせながら、、




ガシャリ。という音が聞こえた
私たち二人はおでこを合わせながらふとその音をした方向に顔を向けると。

奏太「な…」魁斗「お…」
鶫「え…」愛理「は…」

さっき話していた四人が、屋上のドアを開ける音だったのだ

まずい、まずすぎる、この体制は…

しおりを挟む

処理中です...