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縁(えにし)
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引き寄せ合うのは宿命か縁か。
それとも、魂か。
*
御幸右京からの手紙は達筆な筆字で書かれたものだった。エミコは何度も読み返した。同封された招待状とチケットを確認しながら。
『姫扇が可愛がっていた妹分の妓が今は立派な芸妓となってこの会に招待され、舞う事が決まっております。是非、絵美子様にご覧になって頂きたく――』
芸者に幾人か知人があったエミコだが、もう何十年もこうした日舞の会には足を運んでいなかった。娘を思い出してしまうからだ。
日舞をかじっていた程度で、しかもあまり上達がみられなかった娘が、まさかその道に進むなど思いもしない事だった。
『私はもう、ママの娘ではありません。ママと私は今日から他人です』
大人しく、優しかった姫花の、信じられない言葉は、今でもエミコの耳に残っていた。
「もう、何十年も前の事なのに」
姿見を見ながら、結んだ帯の中に帯揚げを仕舞うエミコは小さく呟いていた。
母と娘の関係など、とうの昔に破綻していた。しかし、あの時にハッキリと確実に崩壊した。
ショックからは未だ立ち直れていないのかもしれない。エミコは御太鼓に結んだ帯の背中を確認しながら考えた。
本来ならば、まだ日舞など冷静な気持ちで観られる状態ではない。舞いを観てしまえば、姫花の全てが甦る。それどころか、あの子が可愛がっていた妓ともなればその姿を重ねてしまうに違いない。
行くのを躊躇っていたエミコに、会に出掛ける決意をさせたのは、御幸の手紙の末尾に添えられた一文だった。
『この会に、もう一人女性を招待しております。その方の名前も素性も私からはお伝えしません。ただ、貴女にとってかけがえのない大事な女性、とだけ申し上げておきましょう。お会いすれば、その姿を一目見れば、必ずや彼女が何者かお分かりになる事でしょう――』
開演前の演舞場のロビーでエミコは、息を呑んだ。
姫花!
エミコの目に飛び込んで来たのは、薄紅色の春らしい梅の花を可憐にあしらった着物を纏った女性だった。
色の白さ、顔の造作、スタイル、何気ない仕草に至るまで、姫花の生き写しがそこにいた。
エミコは深く息を吸い、昂る気持ちを沈めた。改めて冷静に、その女性を見詰める。
ああ、あの夏の日に美術館で出会ったお嬢さん。やはり、縁があったのだ。出会う事は、宿命だったのだ。
エミコの心に御幸の言葉が蘇る。
『貴女にとって大事な方です。一目見れば必ず分かる筈です』
あのお嬢さんは、私に残されたたった一つの希望。姫花、貴女の娘ね?
エミコは深呼吸すると、慣れぬ場所に戸惑いを隠せず辺りを見回す彼女にゆっくりと歩み寄り、
「またお会い出来ましたわね」
そっと優しく、声を掛けた。
*
ハザードランプを点け、新橋演舞場前に横付けされた保の車の助手席のドアを開けると、着物姿のみちるは両足を揃えて地面に下ろす。ゆっくりと立ち上がったみちるに、運転席から助手席の方へ少し身を乗り出した保は優しく声を掛けた。
「終演の時間に合わせてちゃんと迎えに来るから、携帯で連絡して」
みちるの手に握られた携帯電話を保は指差していた。
行方不明事件後、星児と保はみちるに携帯電話を持たせる事を決めた。慣れない操作に戸惑っていたが、とにかく保と星児に掛ける方法だけはしっかり覚えた。
みちるは不安そうな顔で、うん、と頷いた。保は「大丈夫だよ」と微笑んだ。みちるはちょっぴり固い笑みを返す。
「じゃあ、いってきます」
「みちる」
「え?」
「綺麗だ。よく似合ってる」
「……保さんたら」
頬を赤く染めたみちるに、保はハハハと笑った。
「少しは解れたな。楽しんでおいでよ」
笑みを返したみちるは「ありがとう」と言い、助手席のドアを閉めた。発進した黒いセダンを、見えなくなるまで見送ったみちるは期待と不安が交錯する想いを胸に建物の中に入って行った。
絨毯敷きの豪華なロビーには、着物姿の女性客に混じり黒紋付きを着て客に挨拶をする芸者の姿もあった。
きらびやかな客達が優雅に談笑する中で、気後れしていたみちるに優しく声を掛けてくれた女性は、夏に美術館で出会った上品な婦人、その人だった。
「まさかこんなところでお会い出来るなんて」
少しでも知る人に出会えた安堵はみちるの心を軽くする。明るく解れたみちるの表情に、婦人も柔らかな笑みを見せた。
「ご縁が、ありましたわね」
はい、と答えたみちるの胸に、不思議な感触が拡がった。婦人の笑顔が心を和らげてくれる。
何だろう、この感じ。まるで揺りかごに揺られるような。
「あの……」
みちるが話を切り出そうとした時だった。
「まあ、エミコママ! お久しぶりでございます」
ベテランと見られる若くはない黒紋付の芸者が婦人に話しかけた。
エミコママ?
僅かに首を傾げたみちるの前で、簡単な挨拶が交わされていた。
「どうしているかしら、と心配してましたのよ。私どもの会にはお誘いしても、なかなかいらっしゃらなかったから」
「無沙汰してしまって失礼いたしておりましたわ。今日はある大事な方からご招待を受けて来させていただきましたの」
みちるは会話の断片から、あれ、と思う。
大事な方のご招待?
偶然かしら、と思いながらもみちるは婦人を見た。
この方が、右京さんの言っていた方だったらいいのに。祈るような気持ちで婦人と芸者の会話が終わるのを待った。
「では今日はごゆるりとお楽しみくださいませ。ごめんくださいませ」
芸者はみちるにも会釈をすると立ち去った。その後も、婦人はよほど顔が広いとみえ、矢継ぎ早に声を掛けられ、みちるは彼女に聞く機会を持てずに立ち尽していた。
婦人は、所在無さげに小さくなってゆくみちるの背中にそっと手を添え「友人の娘さんですの」と紹介した。
人の輪に自然に溶け込むようなさりげないエスコート。みちるは慌てて「はじめまして」と頭を下げていた。
知人との一通りの挨拶が落ち着き、婦人はみちるに優しく微笑みかけ、言った。
「生前の御幸さんが招待されたもうお一方の女性は、貴女でらしたのでしょう?」
祈りが通じた瞬間だった。みちるの胸に緊張が解れた温もりが拡がった。
ああ、良かったーー!
隠す事なく素直に安堵の表情を見せたみちるに、婦人はフフフと笑った。ハンドバッグから名刺ケースを取り出し一枚みちるに差し出した。
「わたくしは、銀座でちょっとしたお店をやっておりますの」
両手で名刺を受け取ったみちるはそこに書かれた店の名前と婦人の名前に視線を走らせた。
〝クラブ・胡蝶 中丸絵美子〟
シンプルでシックなデザインの上品な名刺だった。
ちょっとした、って、そんな。銀座の高級クラブでしょう、これ。
ドキドキという鼓動と共に、名刺をしげしげと見詰めていたみちるは婦人の名前に微かな〝引っ掛かり〟を感じた。
お母さんの旧姓。偶然かな?
顔を上げたみちるの視線が優しい瞳とぶつかった。包み込むような笑みを見たみちるはハッとする。
あ、私。
「すみません、私、今日は名刺とか持っていなくて」
ああ、何て不用意だったんだろ。おろおろとするみちるにそのエミコママは優しく言う。
「あら、そんな事はお気になさらないで。でも、貴女のお名前は教えていただけたら嬉しいですわね」
嫌味なく、何気なく。エミコは、全てが洗練されていた。それでいて、相手を緊張させるような威圧感は微塵も無かった。みちるの顔に、自然な笑みが浮かんだ。
よかった、素敵な方とこんな風に出会えて。右京さん、ありがとうございます。
「私は……津田みちるです」
みちるのフルネームを聞いたエミコは胸に一際大きな脈動を感じた。
津田?
名字にゾクリとした。瞬時に、舞花の事、姫花の娘の事を記憶の引き出しから手繰り寄せた。
そうだわ、舞花! 舞花が、あの人の息子と駆け落ちした舞花が姫花の娘を育ててくれていた。まさか、娘は津田の籍に入れていたの?
あの子達が亡くなった後、いた筈の娘の消息を知る事が出来なかった。
この子は、一体どうやって生きてきたの?
目の前にいる大事な娘によく似た愛らしい女性の生きてきた道を想い、涙が出そうだった。
「あの……?」
「ああ、ごめんなさい。何でもないの」
みちるは、笑顔を凍らせていたエミコを不安気な表情で伺っていた。エミコは美しい顔に元の柔らかな微笑を浮かべた。
「そう、みちるさんというのね。今日は貴女みたいなお嬢さんとご一緒させていただけて嬉しいですわ」
「あ、私もです、えとエミコ、ママさん……」
愛しい姿にエミコはフフッと笑う。
「エミコさんと呼んで下さいな」
「えっ、そんな……」
畏れ多い、と戸惑ってみせたみちるにエミコは、いいのよ、と微笑んだ。
「うちのホステスがそう呼んだら怒るけど」
肩を竦めて笑ったエミコに、みちるも、えーっ、と笑った。
不思議な感覚だった。
そうだ、お母さん。お母さんと一緒にだったらきっとこんな感じ。
みちるの心に拡がる温かな感触は、大人になっても恋しい母への慕情だった。
*
それとも、魂か。
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御幸右京からの手紙は達筆な筆字で書かれたものだった。エミコは何度も読み返した。同封された招待状とチケットを確認しながら。
『姫扇が可愛がっていた妹分の妓が今は立派な芸妓となってこの会に招待され、舞う事が決まっております。是非、絵美子様にご覧になって頂きたく――』
芸者に幾人か知人があったエミコだが、もう何十年もこうした日舞の会には足を運んでいなかった。娘を思い出してしまうからだ。
日舞をかじっていた程度で、しかもあまり上達がみられなかった娘が、まさかその道に進むなど思いもしない事だった。
『私はもう、ママの娘ではありません。ママと私は今日から他人です』
大人しく、優しかった姫花の、信じられない言葉は、今でもエミコの耳に残っていた。
「もう、何十年も前の事なのに」
姿見を見ながら、結んだ帯の中に帯揚げを仕舞うエミコは小さく呟いていた。
母と娘の関係など、とうの昔に破綻していた。しかし、あの時にハッキリと確実に崩壊した。
ショックからは未だ立ち直れていないのかもしれない。エミコは御太鼓に結んだ帯の背中を確認しながら考えた。
本来ならば、まだ日舞など冷静な気持ちで観られる状態ではない。舞いを観てしまえば、姫花の全てが甦る。それどころか、あの子が可愛がっていた妓ともなればその姿を重ねてしまうに違いない。
行くのを躊躇っていたエミコに、会に出掛ける決意をさせたのは、御幸の手紙の末尾に添えられた一文だった。
『この会に、もう一人女性を招待しております。その方の名前も素性も私からはお伝えしません。ただ、貴女にとってかけがえのない大事な女性、とだけ申し上げておきましょう。お会いすれば、その姿を一目見れば、必ずや彼女が何者かお分かりになる事でしょう――』
開演前の演舞場のロビーでエミコは、息を呑んだ。
姫花!
エミコの目に飛び込んで来たのは、薄紅色の春らしい梅の花を可憐にあしらった着物を纏った女性だった。
色の白さ、顔の造作、スタイル、何気ない仕草に至るまで、姫花の生き写しがそこにいた。
エミコは深く息を吸い、昂る気持ちを沈めた。改めて冷静に、その女性を見詰める。
ああ、あの夏の日に美術館で出会ったお嬢さん。やはり、縁があったのだ。出会う事は、宿命だったのだ。
エミコの心に御幸の言葉が蘇る。
『貴女にとって大事な方です。一目見れば必ず分かる筈です』
あのお嬢さんは、私に残されたたった一つの希望。姫花、貴女の娘ね?
エミコは深呼吸すると、慣れぬ場所に戸惑いを隠せず辺りを見回す彼女にゆっくりと歩み寄り、
「またお会い出来ましたわね」
そっと優しく、声を掛けた。
*
ハザードランプを点け、新橋演舞場前に横付けされた保の車の助手席のドアを開けると、着物姿のみちるは両足を揃えて地面に下ろす。ゆっくりと立ち上がったみちるに、運転席から助手席の方へ少し身を乗り出した保は優しく声を掛けた。
「終演の時間に合わせてちゃんと迎えに来るから、携帯で連絡して」
みちるの手に握られた携帯電話を保は指差していた。
行方不明事件後、星児と保はみちるに携帯電話を持たせる事を決めた。慣れない操作に戸惑っていたが、とにかく保と星児に掛ける方法だけはしっかり覚えた。
みちるは不安そうな顔で、うん、と頷いた。保は「大丈夫だよ」と微笑んだ。みちるはちょっぴり固い笑みを返す。
「じゃあ、いってきます」
「みちる」
「え?」
「綺麗だ。よく似合ってる」
「……保さんたら」
頬を赤く染めたみちるに、保はハハハと笑った。
「少しは解れたな。楽しんでおいでよ」
笑みを返したみちるは「ありがとう」と言い、助手席のドアを閉めた。発進した黒いセダンを、見えなくなるまで見送ったみちるは期待と不安が交錯する想いを胸に建物の中に入って行った。
絨毯敷きの豪華なロビーには、着物姿の女性客に混じり黒紋付きを着て客に挨拶をする芸者の姿もあった。
きらびやかな客達が優雅に談笑する中で、気後れしていたみちるに優しく声を掛けてくれた女性は、夏に美術館で出会った上品な婦人、その人だった。
「まさかこんなところでお会い出来るなんて」
少しでも知る人に出会えた安堵はみちるの心を軽くする。明るく解れたみちるの表情に、婦人も柔らかな笑みを見せた。
「ご縁が、ありましたわね」
はい、と答えたみちるの胸に、不思議な感触が拡がった。婦人の笑顔が心を和らげてくれる。
何だろう、この感じ。まるで揺りかごに揺られるような。
「あの……」
みちるが話を切り出そうとした時だった。
「まあ、エミコママ! お久しぶりでございます」
ベテランと見られる若くはない黒紋付の芸者が婦人に話しかけた。
エミコママ?
僅かに首を傾げたみちるの前で、簡単な挨拶が交わされていた。
「どうしているかしら、と心配してましたのよ。私どもの会にはお誘いしても、なかなかいらっしゃらなかったから」
「無沙汰してしまって失礼いたしておりましたわ。今日はある大事な方からご招待を受けて来させていただきましたの」
みちるは会話の断片から、あれ、と思う。
大事な方のご招待?
偶然かしら、と思いながらもみちるは婦人を見た。
この方が、右京さんの言っていた方だったらいいのに。祈るような気持ちで婦人と芸者の会話が終わるのを待った。
「では今日はごゆるりとお楽しみくださいませ。ごめんくださいませ」
芸者はみちるにも会釈をすると立ち去った。その後も、婦人はよほど顔が広いとみえ、矢継ぎ早に声を掛けられ、みちるは彼女に聞く機会を持てずに立ち尽していた。
婦人は、所在無さげに小さくなってゆくみちるの背中にそっと手を添え「友人の娘さんですの」と紹介した。
人の輪に自然に溶け込むようなさりげないエスコート。みちるは慌てて「はじめまして」と頭を下げていた。
知人との一通りの挨拶が落ち着き、婦人はみちるに優しく微笑みかけ、言った。
「生前の御幸さんが招待されたもうお一方の女性は、貴女でらしたのでしょう?」
祈りが通じた瞬間だった。みちるの胸に緊張が解れた温もりが拡がった。
ああ、良かったーー!
隠す事なく素直に安堵の表情を見せたみちるに、婦人はフフフと笑った。ハンドバッグから名刺ケースを取り出し一枚みちるに差し出した。
「わたくしは、銀座でちょっとしたお店をやっておりますの」
両手で名刺を受け取ったみちるはそこに書かれた店の名前と婦人の名前に視線を走らせた。
〝クラブ・胡蝶 中丸絵美子〟
シンプルでシックなデザインの上品な名刺だった。
ちょっとした、って、そんな。銀座の高級クラブでしょう、これ。
ドキドキという鼓動と共に、名刺をしげしげと見詰めていたみちるは婦人の名前に微かな〝引っ掛かり〟を感じた。
お母さんの旧姓。偶然かな?
顔を上げたみちるの視線が優しい瞳とぶつかった。包み込むような笑みを見たみちるはハッとする。
あ、私。
「すみません、私、今日は名刺とか持っていなくて」
ああ、何て不用意だったんだろ。おろおろとするみちるにそのエミコママは優しく言う。
「あら、そんな事はお気になさらないで。でも、貴女のお名前は教えていただけたら嬉しいですわね」
嫌味なく、何気なく。エミコは、全てが洗練されていた。それでいて、相手を緊張させるような威圧感は微塵も無かった。みちるの顔に、自然な笑みが浮かんだ。
よかった、素敵な方とこんな風に出会えて。右京さん、ありがとうございます。
「私は……津田みちるです」
みちるのフルネームを聞いたエミコは胸に一際大きな脈動を感じた。
津田?
名字にゾクリとした。瞬時に、舞花の事、姫花の娘の事を記憶の引き出しから手繰り寄せた。
そうだわ、舞花! 舞花が、あの人の息子と駆け落ちした舞花が姫花の娘を育ててくれていた。まさか、娘は津田の籍に入れていたの?
あの子達が亡くなった後、いた筈の娘の消息を知る事が出来なかった。
この子は、一体どうやって生きてきたの?
目の前にいる大事な娘によく似た愛らしい女性の生きてきた道を想い、涙が出そうだった。
「あの……?」
「ああ、ごめんなさい。何でもないの」
みちるは、笑顔を凍らせていたエミコを不安気な表情で伺っていた。エミコは美しい顔に元の柔らかな微笑を浮かべた。
「そう、みちるさんというのね。今日は貴女みたいなお嬢さんとご一緒させていただけて嬉しいですわ」
「あ、私もです、えとエミコ、ママさん……」
愛しい姿にエミコはフフッと笑う。
「エミコさんと呼んで下さいな」
「えっ、そんな……」
畏れ多い、と戸惑ってみせたみちるにエミコは、いいのよ、と微笑んだ。
「うちのホステスがそう呼んだら怒るけど」
肩を竦めて笑ったエミコに、みちるも、えーっ、と笑った。
不思議な感覚だった。
そうだ、お母さん。お母さんと一緒にだったらきっとこんな感じ。
みちるの心に拡がる温かな感触は、大人になっても恋しい母への慕情だった。
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