45 / 73
クリスマスの夜に1
しおりを挟む
目を閉じててもなんとなく、ひよの悪戦苦闘が見えた。不器用だから尚更かな、何時だって何事にも一生懸命で、そこが凄く愛しいんだけどね。
「出来たぁ! 遼ちゃん! 目、開けて!」
左手首に、ミサンガ……かな? 細くて、少しかわい目の色だ。上目遣いのひよが、恥ずかしそうに言った。
「これなら普段は腕時計に隠れる……でしょ?」
ああ、わざと目立たないように。控え目さ加減がまたひよりらしくてますます堪らず抱きしめた。
「あのね、あのね。あたし何をあげたらいいかわかんなくて。一生懸命考えたんだよ。それで……」
なんだか、腕の中で必死に話すひよが可愛くて可愛くて。
「ああ、ひよが一生懸命考えてくれたの、分かるよ」
胸がいっぱいで、それぐらいしか言えなくて、頬ずりした。滑らかで柔らかな感触が、心を掴む。
俺は、ひよがいてくれたらそれだけでいいんだよ。
くすぐたそうにしているひよの顔を覗き込んだ。首を傾げて俺を見てる。その顔を見て、少し聞きたくなった。
「それにしても、かわいい色だな」
俺の質問にひよは、眉を下げてチャームポイントとも言える困った顔をして俺を見上げていた。その顔から、だいたいの想像はついた。恐らく、当初の予定とは違う色になったんじゃないか?
「あ、あのね……」
なんか言い訳しようとしてるぞ。吹き出しそうになるのを必死に堪える。
ぶきっちょなのに、一生懸命作ったんだろうなぁ。その姿を思い浮かべるだけで胸が熱くなる。
「えっとね」
いいんだよ、ひよ。ひよの気持ちだけで、嬉しいんだ。
何かしゃべろうとしていたひよの唇を、塞いだ。重ねた唇から舌を入れ、口内をゆっくりと舐める。
「……ンん……」
鼻から抜けるひよの声。沢山絡め合った舌をそのまま、唇からそっと離してみるとひよが名残惜しむように吸ってきた。どこかくすぐったい感じがする。ひよが、キスうまくなってて。
もう一度抱きしめて、頬に手を添えてキスをする。そのまま手を髪の中へ滑らせて優しく梳くと、ひよがくすぐったそうに震えた。
ひよを、離したくないな。
ヤバいな。どうしたらいい。
こんな風に触れ合うのは、卒業までお預けになる。
「ひよ」
「ん……」
「たくさん……〝なかよし〟しようか」
ひよりがコクンと頷いた時だった。
Plululululu……
「電話……」
「うん、ママかな」
ひよが膝の上で少し困惑顔。
「仕方ないよ、今夜はこうして過ごせる予定じゃなかったんだし。ほら、早く出ないとひまりさん心配する」
そう言って俺はひよを膝から降ろした。ひよがサイドボードの上にあった電話を取る。
「パパ!?」
ケンさん!?
俺は目を丸くしてひよを見た。ひよも俺に目で何か言っている。どうしようどうしよう、といったところか。
壁掛け時計を見ると、会は目下、宴たけなわ、といったところだろう、という時間だ。なに家に電話なんてしてきてんだよ、おじさん。電話は相手から見えないのに、ひよ、顔の前で小さく手を振り、あわあわしてる。
「え、ママ? あ、あのね、今いないの」
ひまりさんのこと聞いてる? これはヤバイかも知れない。
「ママはね、えっと。おばさんに、忙しいから来てって呼ばれて手伝いに行って」
ひよ、それ以上は言うな! と声を出さずに言ってみたけどひよはテンパって見ていない。
「今? ううん、大丈夫だよ、一人じゃなくて」
あ、ちょっ待っ……!
「遼ちゃんが来てくれてるから――」
俺が慌てて立ち上がるのと、ひよが耳から離した電話からケンさんの悲鳴とも雄叫びとも取れる絶叫が聞こえたのはほぼ同時。
「なにいぃいぃいいい―――――っ!?」って言っていたんだと思うが。
「あ、大丈夫だって、パパ。だって、遼ちゃんだよ? やだ、パパ、どうしてそんなこと言うの?」
ひよが、俺をかばって一生懸命何か言っくれてるけど、無駄だろう。ああ、なんだって宴席の途中で電話なんてしてくんだよ!
盛り上がる席を中座してまで電話してくる家族想いのケンさんを恨めしく思いながら、手で顔を覆って天井仰いだ時。
「遼ちゃん、パパが遼ちゃんに変われって……」
ああ、やっぱ、その展開。すまなさそうに受話器を差し出すひよの頭をそっと撫でて、受け取ったそれを耳に当てた。
「お電話、変わりましたが」
「白々しい言い方すんじゃねぇ!」
もう、ヤクザかなんかかよ、って突っ込みたくなるが、ここは抑えて深呼吸。ケンさんの次の言葉を待つ。
「お前、俺をハメたな!?」
そう来たか。
「ハメたのは、うちのおケイさん。あの人には俺だってハメられたんだよ」
「しらばっくれるな!」
ダメだ、完全に頭にキてる。何を言っても――、
「あ、ケンー! こんなとこにいたのね!」
「タバコなんて吸わないくせにこんなとこに来てるの?」
「まったく! 相変わらずこんな時も家に電話なんてしてるのね! 今夜はかわいい奥さんのことなんて忘れなさい!」
電話の向こうから、数人の女性の声が。分かった分かった、とケンさんが軽くいなしてる。同級生の女性陣に取り囲まれた模様。その中の一人がとんでもないことを言った。
「今夜はね、おケイからケンを帰さなくていいからってお許しが出てるの~」
「は!?」
耳を疑ったんだろうな、というケンさんの声はきゃははははっという笑い声にかき消された。聞こえた笑い声にキャピキャピ感はなく〝キャハハ〟というより、〝ギャハハ〟に近い。
けど、同窓会というのはきっと時間をその当時に戻してくれるんだろうな。今ケンさんの周りにいる彼女達の気持ちは確実に女子高生。それと同時にケンさんの高校時代が存分にしのばれる。
にしてもオカン、なんてことを。ここまで来るとおじさんに対して同情を禁じ得ない。
「あの頃ケンのこと好きだった子、どれだけいたと思う? なのに、あーんなかわいい奥さんもらっちゃって! 今夜は徹底的に呑むわよぉ!」
「ほら、電話なんて切って!」
「お前ら、ちょっと待て!」
母さんの同級生だ。かなりの猛者達なんだろうな。バタバタしている物音がして、
「遼太! ひよに指一本でも触れてみろ! ただじゃおか」
断末魔のようなケンさんの最後の言葉は途中で切れた。……ご愁傷さま。俺は、ツーツーという音が聞こえる受話器を元に戻した。
昔から、母さんは完璧主義だ。やるとなったら徹底的。俺は手で顔を覆った。やり過ぎだよ。おじさんと俺の関係、これ以上こじらせてどうすんだ。
「遼ちゃん……」
俺のシャツの裾をキュと掴むひよの不安そうな顔。その顔が、また堪らなくてスッと顎の下に指を掛けた。
「大丈夫だよ、おじさんも楽しくやってるみたいだし」
楽しく……あながち間違ってもいないよな。思わず苦笑いしてしまった俺に、ひよは小首を傾げて何か言おうとした。
「遼ちゃ……」
唇を、塞ぐ。なんだか、色んな意味で予想外のクリスマスになってしまった。そっと唇を外すと、ひよが「もっとキスして」のおねだり。俺はクスリと笑う。
「ひよ」
「きゃっ」
抱き上げて、ソファーに一緒に倒れ込んだ。ひよが俺を見上げて言う。
「遼ちゃんたくさん〝なかよし〟してください」
もちろん。もう一度キスを。
おじさん、ごめん。指一本も触れない、のは無理。でも、守るとこは、守るからさ。
俺、リアルに卒業までひよには指一本触れられなくなるから。今だけ。
「ひよ」
抱き上げて、膝に乗せて、両手で頬を挟む。潤むような目が、まっすぐに俺を見てる。
「遼ちゃん、大好き」
俺も。額をくっ付けて――、
「MerryXmas!」
ひよが、くすぐったそうに肩をすくめて笑った。
「うん、MerryXmas、遼ちゃん」
思いっきり鳴かせてやるから、かわいい声、聞かせて。
「出来たぁ! 遼ちゃん! 目、開けて!」
左手首に、ミサンガ……かな? 細くて、少しかわい目の色だ。上目遣いのひよが、恥ずかしそうに言った。
「これなら普段は腕時計に隠れる……でしょ?」
ああ、わざと目立たないように。控え目さ加減がまたひよりらしくてますます堪らず抱きしめた。
「あのね、あのね。あたし何をあげたらいいかわかんなくて。一生懸命考えたんだよ。それで……」
なんだか、腕の中で必死に話すひよが可愛くて可愛くて。
「ああ、ひよが一生懸命考えてくれたの、分かるよ」
胸がいっぱいで、それぐらいしか言えなくて、頬ずりした。滑らかで柔らかな感触が、心を掴む。
俺は、ひよがいてくれたらそれだけでいいんだよ。
くすぐたそうにしているひよの顔を覗き込んだ。首を傾げて俺を見てる。その顔を見て、少し聞きたくなった。
「それにしても、かわいい色だな」
俺の質問にひよは、眉を下げてチャームポイントとも言える困った顔をして俺を見上げていた。その顔から、だいたいの想像はついた。恐らく、当初の予定とは違う色になったんじゃないか?
「あ、あのね……」
なんか言い訳しようとしてるぞ。吹き出しそうになるのを必死に堪える。
ぶきっちょなのに、一生懸命作ったんだろうなぁ。その姿を思い浮かべるだけで胸が熱くなる。
「えっとね」
いいんだよ、ひよ。ひよの気持ちだけで、嬉しいんだ。
何かしゃべろうとしていたひよの唇を、塞いだ。重ねた唇から舌を入れ、口内をゆっくりと舐める。
「……ンん……」
鼻から抜けるひよの声。沢山絡め合った舌をそのまま、唇からそっと離してみるとひよが名残惜しむように吸ってきた。どこかくすぐったい感じがする。ひよが、キスうまくなってて。
もう一度抱きしめて、頬に手を添えてキスをする。そのまま手を髪の中へ滑らせて優しく梳くと、ひよがくすぐったそうに震えた。
ひよを、離したくないな。
ヤバいな。どうしたらいい。
こんな風に触れ合うのは、卒業までお預けになる。
「ひよ」
「ん……」
「たくさん……〝なかよし〟しようか」
ひよりがコクンと頷いた時だった。
Plululululu……
「電話……」
「うん、ママかな」
ひよが膝の上で少し困惑顔。
「仕方ないよ、今夜はこうして過ごせる予定じゃなかったんだし。ほら、早く出ないとひまりさん心配する」
そう言って俺はひよを膝から降ろした。ひよがサイドボードの上にあった電話を取る。
「パパ!?」
ケンさん!?
俺は目を丸くしてひよを見た。ひよも俺に目で何か言っている。どうしようどうしよう、といったところか。
壁掛け時計を見ると、会は目下、宴たけなわ、といったところだろう、という時間だ。なに家に電話なんてしてきてんだよ、おじさん。電話は相手から見えないのに、ひよ、顔の前で小さく手を振り、あわあわしてる。
「え、ママ? あ、あのね、今いないの」
ひまりさんのこと聞いてる? これはヤバイかも知れない。
「ママはね、えっと。おばさんに、忙しいから来てって呼ばれて手伝いに行って」
ひよ、それ以上は言うな! と声を出さずに言ってみたけどひよはテンパって見ていない。
「今? ううん、大丈夫だよ、一人じゃなくて」
あ、ちょっ待っ……!
「遼ちゃんが来てくれてるから――」
俺が慌てて立ち上がるのと、ひよが耳から離した電話からケンさんの悲鳴とも雄叫びとも取れる絶叫が聞こえたのはほぼ同時。
「なにいぃいぃいいい―――――っ!?」って言っていたんだと思うが。
「あ、大丈夫だって、パパ。だって、遼ちゃんだよ? やだ、パパ、どうしてそんなこと言うの?」
ひよが、俺をかばって一生懸命何か言っくれてるけど、無駄だろう。ああ、なんだって宴席の途中で電話なんてしてくんだよ!
盛り上がる席を中座してまで電話してくる家族想いのケンさんを恨めしく思いながら、手で顔を覆って天井仰いだ時。
「遼ちゃん、パパが遼ちゃんに変われって……」
ああ、やっぱ、その展開。すまなさそうに受話器を差し出すひよの頭をそっと撫でて、受け取ったそれを耳に当てた。
「お電話、変わりましたが」
「白々しい言い方すんじゃねぇ!」
もう、ヤクザかなんかかよ、って突っ込みたくなるが、ここは抑えて深呼吸。ケンさんの次の言葉を待つ。
「お前、俺をハメたな!?」
そう来たか。
「ハメたのは、うちのおケイさん。あの人には俺だってハメられたんだよ」
「しらばっくれるな!」
ダメだ、完全に頭にキてる。何を言っても――、
「あ、ケンー! こんなとこにいたのね!」
「タバコなんて吸わないくせにこんなとこに来てるの?」
「まったく! 相変わらずこんな時も家に電話なんてしてるのね! 今夜はかわいい奥さんのことなんて忘れなさい!」
電話の向こうから、数人の女性の声が。分かった分かった、とケンさんが軽くいなしてる。同級生の女性陣に取り囲まれた模様。その中の一人がとんでもないことを言った。
「今夜はね、おケイからケンを帰さなくていいからってお許しが出てるの~」
「は!?」
耳を疑ったんだろうな、というケンさんの声はきゃははははっという笑い声にかき消された。聞こえた笑い声にキャピキャピ感はなく〝キャハハ〟というより、〝ギャハハ〟に近い。
けど、同窓会というのはきっと時間をその当時に戻してくれるんだろうな。今ケンさんの周りにいる彼女達の気持ちは確実に女子高生。それと同時にケンさんの高校時代が存分にしのばれる。
にしてもオカン、なんてことを。ここまで来るとおじさんに対して同情を禁じ得ない。
「あの頃ケンのこと好きだった子、どれだけいたと思う? なのに、あーんなかわいい奥さんもらっちゃって! 今夜は徹底的に呑むわよぉ!」
「ほら、電話なんて切って!」
「お前ら、ちょっと待て!」
母さんの同級生だ。かなりの猛者達なんだろうな。バタバタしている物音がして、
「遼太! ひよに指一本でも触れてみろ! ただじゃおか」
断末魔のようなケンさんの最後の言葉は途中で切れた。……ご愁傷さま。俺は、ツーツーという音が聞こえる受話器を元に戻した。
昔から、母さんは完璧主義だ。やるとなったら徹底的。俺は手で顔を覆った。やり過ぎだよ。おじさんと俺の関係、これ以上こじらせてどうすんだ。
「遼ちゃん……」
俺のシャツの裾をキュと掴むひよの不安そうな顔。その顔が、また堪らなくてスッと顎の下に指を掛けた。
「大丈夫だよ、おじさんも楽しくやってるみたいだし」
楽しく……あながち間違ってもいないよな。思わず苦笑いしてしまった俺に、ひよは小首を傾げて何か言おうとした。
「遼ちゃ……」
唇を、塞ぐ。なんだか、色んな意味で予想外のクリスマスになってしまった。そっと唇を外すと、ひよが「もっとキスして」のおねだり。俺はクスリと笑う。
「ひよ」
「きゃっ」
抱き上げて、ソファーに一緒に倒れ込んだ。ひよが俺を見上げて言う。
「遼ちゃんたくさん〝なかよし〟してください」
もちろん。もう一度キスを。
おじさん、ごめん。指一本も触れない、のは無理。でも、守るとこは、守るからさ。
俺、リアルに卒業までひよには指一本触れられなくなるから。今だけ。
「ひよ」
抱き上げて、膝に乗せて、両手で頬を挟む。潤むような目が、まっすぐに俺を見てる。
「遼ちゃん、大好き」
俺も。額をくっ付けて――、
「MerryXmas!」
ひよが、くすぐったそうに肩をすくめて笑った。
「うん、MerryXmas、遼ちゃん」
思いっきり鳴かせてやるから、かわいい声、聞かせて。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる