BOSS 犬×犬

うめみ

文字の大きさ
1 / 1

BOSS

しおりを挟む
ぼくは犬。ゆきちゃんの犬。ゆきちゃんはいつもやさしくて、いつもぼくをなでてくれる。 

ぼくはゆきちゃんが好き。ゆきちゃんと遊ぶのが好き。ゆきちゃんとおさんぽするのが好き。ゆきちゃんとねむるのが好き。ぼくのゆきちゃんはゆきちゃんだけ。 

だけど、ゆきちゃんの犬はぼくだけ、じゃない。ゆきちゃんの犬はぼくとボス。 

ボスは1年前の冬、ぼくとゆきちゃんのおさんぽについて来てゆきちゃんの犬になった。ボスはぼくより大きくて黒い。ボスはぼくより声が大きい。しかも低い。ボスはぼくより眼つきが悪い。だから、ぼくはボスのことがちょっと怖い。 




もうすぐ春がやって来る。ぼくは春が好き。お日さまがポカポカしてあったかいし、いっぱい良いにおいがする。ちょうちょだって飛ぶし、お花だって咲く。ゆきちゃんも春が好き。だから、おさんぽの時間が増える。 ぼくはとっても春が好き!

・・・だけど、ぼくは春がちょっとだけ不安。それは、ボスのせい。春になるとボスはイライラしだす。普段はぼくのにおいが大好きだっていってくれて、とってもやさしくしてくれるのに。春になるとやさしくなくなる。見た目とおなじのちょっと怖いボスになる。 







お庭の見えるガラスのとびらにぬれたお鼻をくっつけて、ぼくは小さくため息を吐いた。 




カチャッ・チャッ・チャッ・・・。フローリングを歩くツメの音がゆっくり近づいてきた。これはボスの足音。ボスがぼくのとなりに来た音。 

ボスはぼくのとなりに来ると、ぼくの首のやわらかい毛にお鼻をくいっとつっ込んで、くんくんにおいをかいできた。くすぐったくて体をよじると、次にはほっぺをぺろりとなめた。 フイっとお顔をそむけても、またぺろりとなめられる。

あいさつ代わりの”すきんしっぷ”とはなんだかちょっと違う雰囲気・・・。 

ぼくは、なんだかイヤな予感がして、ちらりとボスのおなかを見た。 

ぼくの予感は当たってしまった。ボスのおなかの向こう側で、赤黒くパンパンにはれたおちんちんがむき出しになっていた。・・・・・・。・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




こおゆう時は、気付かないふりをするのがいちばんいいのをぼくは知ってる。 




見えない、見えない。見ないふり。 

おひげもお耳も立てたまま。ぼくは、ぜったい気付いていない。ボスのそばから離れていくのは、たまたまお水を飲みたくなったから。ボスから逃げてるわけじゃない。ボスがなにをしたいかなんて、ぼくはちっとも気付いていない。ぼくはぼくにいい聞かせた。 




くるりと方向てんかんし、ボスのそばから離れようとしたぼくの腰を、ボスがガシッと脚でおさえた。 

「何処へ行く?」 

ぼくのお耳のすぐそばで、ボスの低い声がした。ボスは、ぼくの顔をのぞきこんでいる。 

「お、お水、飲みにいくの。は、はなして・・・。」 

ぼくは、目を合わせずにいった。その声にかぶせるようにボスがいう。 

「後にしろ。」 

腰をつかんだ前脚に力をこめて、ボスがぼくをひきよせた。 

「な、なに?・・ぼく、の、のどがかわいてるの。とってもお水が飲みたいの。」 

腰をふって、ボスから離れようとするけど、ボスの力はつよいから、いっぽ前にも脚は出ない。しぜんにお耳もおひげもしっぽも、ぜんぶがぺたんと伏せてひっこんだ。 

「水は後だ。どうせ、すぐまた喉は渇く。我慢しろ。」 

「・・・・・・。」 

だまりこんだぼくに、ボスは、イライラしたみたい。 

「さっさと尻尾上げて犯らせろっ」 

怖い声が降ってきた。 




「もう、やめて・・・いたいよ。ボスっ」 

お尻のあなにボスの太いのを出し入れされながら、ぼくは涙声でうったえた。 

ボスが腰をふるたびにおちんちんがどんどん奥まで入っていく。 

これ以上入らないように、きゅっとお尻を締めてみても、かえってボスをきもちよくしてしまうだけで、何のていこうにもならない。 

「もう少しだから、我慢してろ。」 

ぼくのお耳をなめながら、ボスがなだめるようなやさしい声を出す。ぼくは、その”もう少し”が怖いのに。 

いちばん根元のいちばん太いところを入れられるのが怖いのに。 

「ぅ、うっ、くぅん・・・っ」 

お尻のあなからじゅぷじゅぷお汁の音がする。 

完全におおいかぶさるように、ぼくのからだにしがみつきながら、ボスは腰をいっそうはげしく打ち付けた。 

「きゃっ、きゃうんんっ!」 

ぼくは、大きく悲鳴をあげた。 




ボスのいちばん太い根元のこぶがぼくのなかに入ったしゅんかん、焼けるような痛みと何かが体じゅうをかけぬけた。両脚がびくんびくんとけいれんする。 

からだのなかには、ボスの熱いのがびゅるびゅる注ぎこまれた。この熱いのぜんぶがぼくのなかに出しきられるまで、ボスはぼくから離れてくれない。 

ぼくとボスはしばらくこうして、つながったままでいなくちゃいけない。 

「お前の胎内は気持ちいいな。」 

ぼくの背中をなめながら、ボスがまんぞくそうにいう。 

「しらないよっ。」 

ぼくはぷいっとそっぽを向いた。お尻がズキンズキンと痛む。 

後ろで、ボスが声をださずに笑った。それに合せてからだがゆれる。 

「お前も気持ちよかっただろう?お前の濃い精子のにおい、人間でも気付きそうだ。」 

ぼくは、あわててぼくのおなかの下を見た。 

「しらないっ。こんなのしらないっっ!」 

ぼくはぶんぶん首をふった。かおがカーッと赤くなる。ぼくの下には、水たまりができていた。そこにむかって、ぼくのおちんちんからはぴゅっぴゅと液がでつづけている。 

「安心しろ。お前が零した分は、俺が綺麗に舐めてやる。その代わり、俺のは全部、お前の胎内だ。一滴も零すなよ。」 

ボスの声に、ぼくのお尻はぼくの知らないところできゅっと締まった。 







ボスは犬。ゆきちゃんの犬。ゆきちゃんはいつもやさしくて、いつもボスをなでている。 ボスはゆきちゃんが好き。ゆきちゃんと遊ぶのが好き。ゆきちゃんとおさんぽするのが好き。ゆきちゃんとねむるのが好き。ボスのゆきちゃんはゆきちゃんだけ。

だけど、ボスは・・・ゆきちゃんより、ぼくが好き。 

ボスは1年前の冬、ぼくにひとめぼれしてゆきちゃんの犬になった。 




もうすぐ春がやって来る。 

ボスがぼくを好き過ぎてイライラしだす、そんな春がやって来る。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

処理中です...