不幸でも異世界チーレム!

荒葉千歳

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■第7話 初戦闘

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2人して遅くまで寝ていて、キャムレットさんに微笑まれた後。
俺たち2人は近くの森に来ていた。

「エリー。今日からよろしくね。」

「ええ。私が防御に徹すればいいんでしょ?」

「そうそう。声かけたタイミングで防御を解除して、
魔物をこっちに誘導してくれればいいから」

「了解した。」

宿屋を出てから森に到着するまでの歩く時間。
俺は作戦を話した。
【スキル吸収】や【ステータス吸収】がある事も、
エリーは把握済みなので、
それらを応用して戦闘の協力を要請した。

エリーは少し迷っていたが、了承してくれたのだ。
そうこう行っている間にゴブリンのお出ましだ。
ここの森はゴブリンしか出ないのかという疑問があるのだが、
森の奥深くにゴブリンの巣があるのだとか。

他の魔物も存在はするらしいが、
巣にいるS級の魔物が存在を許さないらしい。
なので他の魔物はこの森には近づかないのだそうだ。

ゴブリンとか言って、ドラゴンが出てこれらたら
それはそれで困るけどね。

ギャアアアアアアアアアアアアアア

耳にしたことがない怒号が聞こえた。
一瞬固まるが、これが戦闘の合図なのだとばかりに

「マサキ!敵だ!」

「エリー!!頼んだよ!」

「了解だ!!!」

「"...なんかすごい声だったけど......さてさて今回の魔物はな~にかな~"」


----------------------------------------------------------------------

名前:ドラゴン レベル:40
種族:竜種
地位:下位竜種
HP :4000
MP :3000
STR:2500
VIT:2500
DEX:1000
AGI:500
SPD:500
INT:500
MIN:250
LUK:500
CHR:250

Skill:固有スキル【ブレス】 咆哮 威圧

----------------------------------------------------------------------


「"あっれ~!?!?!?...どこでフラグ立てたんだろう!!??...
これエリーじゃ防御できなくね!?!?!?
それはヤバイ!!エリーがしんじゃう!!!"」

「エリー!!そこから逃げて!!!早く!!!」

「どうしたのマサキ!!あんまり聞こえn...ッ!!!なんでここにドラゴンが!!!」

「"ヤバイヤバイヤバイ!!!......慌ててる場合じゃない!まずはステータスだ!!"」

「"ステータス吸収"」

《ステータスの更新を致しました。》

「"あれ!?この声前には聞こえてなかったのに!!...ってことは...??"」

「"鑑定"」


----------------------------------------------------------------------

名前:ドラゴン レベル:1
種族:竜種
地位:下位竜種
HP :1
MP :1
STR:1
VIT:1
DEX:1
AGI:1
SPD:1
INT:1
MIN:1
LUK:1
CHR:1

Skill:固有スキル【ブレス】 咆哮 威圧

----------------------------------------------------------------------


「あれ!?!?レベル1になってるぞ!?!?」

マサキはこのスキル【ステータス吸収】の本来の使い方を知ってしまったのだ。
そしてそれがもっとも危険だということを認識するのだった。

「"そんな!!嘘だろ!?!?
いやまずはこいつを倒してから考えよう...次だ!"」

「"スキル吸収"」


----------------------------------------------------------------------

名前:ドラゴン レベル:1
種族:竜種
地位:下位竜種
HP :1
MP :1
STR:1
VIT:1
DEX:1
AGI:1
SPD:1
INT:1
MIN:1
LUK:1
CHR:1

Skill:

----------------------------------------------------------------------


「"よしこれでエリーに危害が加わることはなくなった!!"」

「エリー!!解除してくれ!!」

この掛け声までにかかった時間。ざっと5秒。

「はやっ!え!?わ、わかった!!!」

「どりゃあああああああああ!!!!!!」

手に触れずにドラゴンは倒された。
否。
触れられなかったのだ。
マサキが放った風圧によって倒してしまったのである。

「あっれぇー...俺触ってないよね...殴ってないよね???...」

数分の間。

「..."鑑定"...」


----------------------------------------------------------------------

名前:神埼正樹 レベル:55(ERORR(隠蔽))
種族:人
地位:神の使い(隠蔽)
HP :12050 (ERORR(隠蔽))
MP :6850 (ERORR(隠蔽))
STR:5450 (ERORR(隠蔽))
VIT:5450 (ERORR(隠蔽))
DEX:5450 (ERORR(隠蔽))
AGI:5450 (ERORR(隠蔽))
SPD:5450 (ERORR(隠蔽))
INT:5450 (ERORR(隠蔽))
MIN:5450 (ERORR(隠蔽))
LUK:5450 (ERORR(隠蔽))
CHR:5450 (ERORR(隠蔽))

Skill:鑑定(隠蔽) 隠蔽(隠蔽) スキル吸収(隠蔽)
       ステータス吸収(隠蔽) 無詠唱(隠蔽) 全世界言語把握
       咆哮 威圧

固有スキル:【ブレス】       
       
状態:ステータス全てを隠蔽(隠蔽)

----------------------------------------------------------------------


「............」

「うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんん」



エリーはなにが起こったのか理解が出来ないでいた。
ただそこには、
マサキが倒したドラゴンと、
マサキの叫びだけが残されていた。
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