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転生後〜幼少期
#16コア目
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型を教えてもらったその日は陽が落ちるまで、しっかりした型ができるまで訓練が続いた。
そうして続いた訓練だが、終わってしまえば子供の身体。
疲れ切った身体を休めるが如くシュレットは、マルズレットの背中でベットの上まで連れて行かれた。
「あ、あれ? ベットの上?」
ぐぅ~
「お腹すいた・・・それにしても、あの後ご飯食べずに寝ちゃったのか。どうしよう・・・」
陽が登ってそこまで時間が経っていないので、朝食まで暇を持て余してしまう。
かと言って昨日のようにマーガレットとばったり出くわすわけでもないし、とシュレットは考える。
「調理場になにかないか見てこようかな」
そう考えたシュレットは起き上がり、隣でぐっすり寝ている両親を起こさずベットから降りる。
部屋の扉へ向かい開けたと同時に人の影が見えた。
「お待ちしておりましたよ、シュレット様」
「あれ? マーガレット?」
「はい、マーガレットです。昨日は訓練後そのまま就寝されたので、
起床後はお腹がすいているのではと思い、お待ちしておりました。」
「うわぁー! ありがとうマーガレット! その通りなんだ、もうお腹ぺこぺこだよぉ」
「はい、では食堂へ参りましょう。既にお食事は整えておりますので」
「ありがとぉ~!」
「では、失礼いたしますね」
主人想いのよくできたメイドだ。
マーガレットはそのままシュレットを抱え食堂へと向かった。
シュレットが歩くと歩幅的な問題で直ぐには食堂へと着かない。
そう思ったマーガレットはシュレットを抱えたのだ。そして自分へのご褒美という意味でも。
そう、このマーガレットはシュレット至上主義なのだ。世界の至高とも見ている。
その理由は魔力にある。
詳しいことを説明する前にマーガレットの話をしよう。
マーガレットはエルフが管理する神聖なる森『聖上の丘』の出身。
エルフは各地の森に村を置き、そこを拠点として暮らしている訳だが、
この聖上の丘はその拠点とする森の中でも最上級に位が高い。
その理由としては、聖上の丘には世界の目となる世界樹『エターナルアイ』が置かれている。
エターナルアイはこの世界で神の目と対となる大木と言い伝えられており、
それを聖上の丘のエルフが厳重に管理している。
エターナルアイがある聖上の丘では世界樹がエルフ達に特別な祝福を与えている。
それが精霊眼である。この精霊眼は人種《ひとしゅ》に宿る特別な魔力を感じ取ることができる技能。
マーガレットは聖上の丘出身。その為精霊眼も祝福として授かっている。
そしてシュレットの魔力である。
シュレットにはこれまで見てきた人種の中でも飛び切り濃い魔力を宿してることが分かった。
しかもそれはシュレットがこの世界に転生してからのことである。
マーガレットには不思議でしょうがないが何故か惹かれるものがあり、監視していたが、
側でお世話していくことで徐々に気持ちが確かなものになり、
今では一人の女としてシュレットに惹かれている。
そして精霊眼は特別な魔力を感じ取る。そう感じ取るということは感知とも言える。
昨日シュレットが早起きしてしまったが、扉の前でマーガレットと遭遇できたのはこの力があったからだ。
マーガレットはシュレットを感じ取ることができる。それもかなりの精度で。
要は、起床するという前兆を就寝中に感じ取り、支度を済ませた上で扉の前で待機していたということである。
正直怖いの一言である。
そうしたマーガレットの話をしている最中にも、マーガレットは食堂へと移動していた。
シュレットは朝ごはんを食し、昨日と同じ様に庭でストレッチを開始するのであった。
マーガレットがその様な女性とはつゆ知らず・・・。
そうして続いた訓練だが、終わってしまえば子供の身体。
疲れ切った身体を休めるが如くシュレットは、マルズレットの背中でベットの上まで連れて行かれた。
「あ、あれ? ベットの上?」
ぐぅ~
「お腹すいた・・・それにしても、あの後ご飯食べずに寝ちゃったのか。どうしよう・・・」
陽が登ってそこまで時間が経っていないので、朝食まで暇を持て余してしまう。
かと言って昨日のようにマーガレットとばったり出くわすわけでもないし、とシュレットは考える。
「調理場になにかないか見てこようかな」
そう考えたシュレットは起き上がり、隣でぐっすり寝ている両親を起こさずベットから降りる。
部屋の扉へ向かい開けたと同時に人の影が見えた。
「お待ちしておりましたよ、シュレット様」
「あれ? マーガレット?」
「はい、マーガレットです。昨日は訓練後そのまま就寝されたので、
起床後はお腹がすいているのではと思い、お待ちしておりました。」
「うわぁー! ありがとうマーガレット! その通りなんだ、もうお腹ぺこぺこだよぉ」
「はい、では食堂へ参りましょう。既にお食事は整えておりますので」
「ありがとぉ~!」
「では、失礼いたしますね」
主人想いのよくできたメイドだ。
マーガレットはそのままシュレットを抱え食堂へと向かった。
シュレットが歩くと歩幅的な問題で直ぐには食堂へと着かない。
そう思ったマーガレットはシュレットを抱えたのだ。そして自分へのご褒美という意味でも。
そう、このマーガレットはシュレット至上主義なのだ。世界の至高とも見ている。
その理由は魔力にある。
詳しいことを説明する前にマーガレットの話をしよう。
マーガレットはエルフが管理する神聖なる森『聖上の丘』の出身。
エルフは各地の森に村を置き、そこを拠点として暮らしている訳だが、
この聖上の丘はその拠点とする森の中でも最上級に位が高い。
その理由としては、聖上の丘には世界の目となる世界樹『エターナルアイ』が置かれている。
エターナルアイはこの世界で神の目と対となる大木と言い伝えられており、
それを聖上の丘のエルフが厳重に管理している。
エターナルアイがある聖上の丘では世界樹がエルフ達に特別な祝福を与えている。
それが精霊眼である。この精霊眼は人種《ひとしゅ》に宿る特別な魔力を感じ取ることができる技能。
マーガレットは聖上の丘出身。その為精霊眼も祝福として授かっている。
そしてシュレットの魔力である。
シュレットにはこれまで見てきた人種の中でも飛び切り濃い魔力を宿してることが分かった。
しかもそれはシュレットがこの世界に転生してからのことである。
マーガレットには不思議でしょうがないが何故か惹かれるものがあり、監視していたが、
側でお世話していくことで徐々に気持ちが確かなものになり、
今では一人の女としてシュレットに惹かれている。
そして精霊眼は特別な魔力を感じ取る。そう感じ取るということは感知とも言える。
昨日シュレットが早起きしてしまったが、扉の前でマーガレットと遭遇できたのはこの力があったからだ。
マーガレットはシュレットを感じ取ることができる。それもかなりの精度で。
要は、起床するという前兆を就寝中に感じ取り、支度を済ませた上で扉の前で待機していたということである。
正直怖いの一言である。
そうしたマーガレットの話をしている最中にも、マーガレットは食堂へと移動していた。
シュレットは朝ごはんを食し、昨日と同じ様に庭でストレッチを開始するのであった。
マーガレットがその様な女性とはつゆ知らず・・・。
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