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クウガ 突然の展開と事実に怒りしかない
『この国の男性は、雑魚モンスターに嬲り殺される。君も含めて』
あの男の言葉が、思い出される。
なんちゅう不吉な発言してんだよ、あの犯罪者。
そもそも何で怪人ミナゴロシ生きてんだよ。死んだから俺呼ばれたんじゃないのかよ。指名手配書そのままの顔だったから見間違いってことはないだろうし。こっちと向こうの世界じゃ時間軸が違うから顔とか変わってなくて当然だよな。
あー、あの言い方だと完全に敵サイドだよな。ヤバい、完全に俺倒されるパターンじゃねぇか。あっけなく死んじゃうやつじゃん。
「おいクウガ、集中しろ」
「すいません」
「ってか何があった。一昨日からおかしいぞ」
ダグマルにそう指摘される。俺は不安を振り払うため剣を握り直す。
「いえ、何でもありません」
俺の答えに、ダグマルは表情に不満と心配を乗せる。
一昨日、前勇者に会ったことはサッヴァにしか知らせていない。というのもサッヴァから口止めされているからだ。会ったのは俺と一緒にいたギダンだけ。しかもギダンはローブの中の顔は見ていない。顔を見たのは俺だけだ。
本来なら信じられないであろう俺の発言だったが、サッヴァは驚きと訝しさを混ぜつつも俺の言葉に耳を傾けてくれた。奥さんの自害によって勇者が死んだと言っていたにも関わらずだ。どうやら追跡魔法を強制的に解除したというのが大きいらしい。あれは第三者からは外れにくいように出来ているため、それを取り外すのはサッヴァ並の魔力あるいはそれ以上の魔力が必要とされているからだ。
俺にはない、魔力チートです。う、羨ましくなんかないんだからねっ。
だが下手に周囲に知られると混乱するため、俺からは何も言ってはいけない状態となった。ダグマルにもである。
「クウガ、隠し事は良くないと思うぜ。夕方からステンの村に行って修行するんだろ。余計な邪念をなくすためにゲロっちまった方が楽だぞ」
「いえ、人間知られたくないことのひとつやふたつはあるかと思うので」
俺がゲイってこととかな。
そんなやり取りをしていると、別の方から俺に話しかける声。
「なあ、勇者。もしかして、おとといのへんなやつのせいか?」
ギダンである。あの後サッヴァに起こしてもらい異常がないことを確認して、俺と共に口止めを強いられていた。サッヴァの雰囲気は子供にとっては怖かったらしく、ギダンは素直にそれに従った。俺の言うことはまったく聞かないのにも関わらずだ。
だが結局、子供の口は軽かった。
離れた場所で他の子供たちとロッドと共にいたギダンは、そう言い出してしまった。
おいこら。
「ギダン。言っちゃダメってサッヴァさんに言われ」
「ギダン。サッヴァのおっちゃんには俺から伝えておくから。何があったか正直に言え」
俺の言葉が言い終わらない内に、ダグマルが若干声量強めで言い切った。
「うん。あのな」
ギダン、お前も言おうとしてんじゃねぇよ。
俺の言うことよりも、過去の大人の言うことよりも、目の前の大人の言うことのが大事かお前。そんなことしてたら信頼とかなくすからやめた方がいいぞマジで。
すぐさま止めようと動きだそうとしたが、その瞬間ダグマルから殺気を感じた。
あ、これ、俺が飛び出したらぶっ飛ばされるパターンだ。
・・・・・・サッヴァさん。ごめんなさい。ガキの口には戸は立てられないみたいです。
「じつは」
だがギダンの言葉は急なところで途切れた。
同時にギダンと他の子供たちの体がその場に崩れ落ちた。
「は?」
俺は何が起こったのかわからずにいた。
ロッドは崩れてはいないが両足で踏ん張って立っているようだった。その表情も切迫している。
まるで何かに押し潰されているように見えた。
「ダグマルさーー」
ダグマルに話しかけようとして言葉が詰まった。
先ほどまで俺と剣を打ち合ったり、話をしていたダグマルの様子がおかしかった。剣を地面に突き刺しロッドと同じように両足で踏ん張って立ち続けている。
え、何この展開。
「ダグマルさん、何があったんですか?」
とりあえず駆け寄って話しかけてみる。ダグマルは俺を見て口を開くが、のどから声が漏れることはなかった。焦燥の顔でのどを押さえるが、何の声も出ない。
ちょっと待て。どういうことだ。
潰されるような感覚。
それで思い出したのは一昨日の朝の出来事。そう、前の勇者と顔を合わせたときのことだ。あのときは勇者の風魔法で俺の体が押し潰された。もしかしてそれと同じ事が起きてるんじゃ。
あれ、それなら何で俺は動けるし声も出せるんだ?
ダグマルさんたちだけ? それとも他にも動けない人が?
「俺、ちょっと確認してきます」
返事がないことはわかっているが俺はそうダグマルに告げ、演習用の剣を捨て走り出した。もし動ける人がいるならば応援を頼もう。もし動けないのがダグマルたちだけでなかったら、それは一大事である。
一昨日見た前の勇者の顔を思い出し、俺の背中に寒気が走った。
+++
イヤな予感は悪い方へと当たった。違う、半分だけ悪い方へと当たった。
「ちょっと、あんた。一体どうしたって言うのさ!」
「お兄ちゃん、何でしゃべれないの!?」
「パパ、パパ! しっかりして!!」
騎士団の受付やその周囲にいた騎士たちはダグマルたちと同じような状態であった。中には膝をついてしまう者までいた。明らかな異常事態であった。俺の足はそのまま騎士団の敷地を抜け出した。
街の中に踏み入っても、やはりいつもと様子が違う。だが、俺の想像しうる最悪のものとは少し様子が違っていた。全員が動けないわけではなかった。男性だけが動けずにいた。
何で俺は問題ないのか。その理由がわからない。
このままでいいわけがない。だが、どうすりゃいいんだ。
ってかこの状況は一体なんなんだ。
『この国の男性は、雑魚モンスターに嬲り殺される。君も含めて』
・・・・・・・・・・・・まさかねー。
この隙に魔物が攻めてくるとか。そんなベタな展開。
あれ、そういや前の勇者の所行で騎士や魔導師に女性が激減したんだっけ。
この国、死ぬんじゃね?
えっ、詰んでね?
いやいやいやいや、考えろ。考えるんだ俺。
どこかに抜け道があるんじゃないか。ほら、魔法の発動者を攻撃するとか倒すとか。
ーー国中、走り回るんかい。物理的に無理だろ。そもそもそいつがどんな見た目なのかもわからないし。
あ、そうだ。魔法そのものを強制解除出来ればいいのか。
ーー俺の魔力じゃ無理だったぜ。ってかやり方がわかんない。
そもそもそれが出来たらサッヴァがとっくにやっているはずだ。それをしていないということはサッヴァも動けないという状態なんじゃないか。
えー・・・・・・、どうしよう。無理じゃないか。
何故かわからないけど、俺は動けるわけだしどうするか。
「逃げる・・・・・・か?」
思わずつぶやいてみる。攻めてくるのならその前に逃げてしまえばいい。
そもそも俺はこの世界に嫌われている。元々いなくていい人間だった。だったらここで見捨てたっていいじゃないか。それでいろんな人が死んでも仕方ない。
俺はため息を吐いた。
「無理、だよなー・・・・・・」
出来ないよな。だってやるべきことはそれじゃないし。大体逃げたところで立場は変わらない。元の世界に帰れるわけじゃない。
なら、やるべきことってなんだ。何が出来る。
魔力はサッヴァからもらってるブレスレットの中のものと、質が悪く量のない俺自身のもの。剣だって習っているけど、やっと扱えるようになったくらい。
もう、とにかく動くしかないよな。やればいいんだろ、やればよ。
俺はうずくまっている男性とその肩を揺する女性へと近づいた。俺の姿を見るなり女性から悲鳴をあげられて距離をとられたが、気にしている暇はない。
「とりあえず建物の中に入りましょう」
魔物が攻めるにしても外にいるよりかは建物の中にいた方がまだマシだ。
そう言って男性の腕をとり肩を回す。そして力を込めて立ち上がろうとした。
だがしかし重くて持ち上がらなかった。かっこわるい。自力じゃ無理だった。そもそも体動かせない人間の運び方としては間違えたわ。
「我は清廉なる黒き魂に問う。この身に秘め我が血潮と共存し続ける偉大なる精霊よ。古代より閉ざされた門を今ここに開き、その名誉を受け歩を進めよう。出よ、力を生みし者」
魔力を必要以上使いたくなくて能力変化の詠唱魔法を唱え、男を持ち上げるだけの腕力を増やす。そして男の背と膝の裏を抱えた。お姫様抱っことか言っている暇はない。
女性に自宅の場所を尋ねる。怖々と指した場所はすぐそこだった。俺はすぐに男性を運び出そうとする。ふと視界の端で少女が涙を流しながら俺を見ていた。少女のそばには兄らしき人が動けずにいる。
「泣くな。泣く暇があるなら、やれることやれ」
俺の言葉に少女はピタッと泣きやんだ。それを気にしてる余裕はなく、さっさと男性を家の中へと運び入れた。
その後も動けない男性たちをひたすら建物の中へと運び入れる。付き添いがいなくて家がわからない者は適当な家に入れさせてもらった。
次第に動ける女性たちが魔法を使って男性たちを中へと運び入れていく。
ぶっちゃけ、本当に攻めてきたら建物の中なんて意味ないんだろうけど。
やれることって言ったら、これぐらいしか浮かばなかった。
「クウガさん!!」
呼びかけられた声に振り返るとサヴェルナがこちらへと駆け寄ってきた。その顔は焦りと驚きに満ちていた。そして俺のもとへ来ると首を傾げた。
「クウガさん、何で動けるんですか?」
「それは俺にもさっぱり。神官の人たちも動けない?」
「はい。お父さんもです。動ける女性たちでなんとかしようとしているんですがどうにも。王都と街の地上に魔法らしきものが仕掛けられていることしかわかりませんでした。男性だけが動けない魔法なんて聞いたことないので、おそらく魔物によるものじゃないかと」
やっぱりサッヴァ動けないか。
「魔法を解こうにも相手の魔力の方が強いらしくて。お父さんならなんとかなるかもしれないんですが、今は魔力も使えない状態で」
「そっか。男性が動けない以外に何か問題は?」
「実はーーーー」
サヴェルナがそう言い掛けたときだった。
俺の視界の先、サヴェルナの背後に映った光景に目を見張った。
異形のものが地上から浮かび上がってきた。真っ黒い姿のそれはまるでヘドロにも見えるスライムだ。
サヴェルナも気づいたのだろう。後ろを見てスライムを指す。するとスライムの体が炎に包まれ、そして跡形もなく消えてしまった。
「実は魔物があちこちの地上から発生しています。今まで見たところ、まだ微弱なものばかりですが」
マジかよ。攻めてくるんじゃなくて、生えてくる系?
ちょっと待って。魔物って確か魔物を食って強くなるんじゃなかった? それと人間を食べると凶暴化するってダグマル言ってなかった?
「それって時間が経過すれば経過するほど、マズくないか?」
俺の疑問にサヴェルナはうなずいた。
「幸い、まだ弱い魔物しか現れていないことと建物内から魔物の出現はないそうです。でもそれも時間の問題です。魔物が強大になったり凶暴化したりすれば、建物を壊して進入するでしょう」
と、とりあえず建物の中に避難させたのは正解だったみたいだ。
だけどそれもいつまで保つかわからない。
それにしても質の悪い攻め方だ。一気にじゃなくて、じわじわと攻めてくるとか、性格悪すぎだろ。
でも、やるべきことはわかった。
「動けない人を建物の中に避難させること。それと少しでも多くの魔物を倒すこと」
動きますよ。ええ、動きますとも。
こちとら24時間働きます状態は慣れてますからね!!
+++
それからサヴェルナと共に人々を避難させつつ、出てきた魔物を片っ端から潰していく。スライム状態がほとんどだったが、中には魔物を食ったのか人を食ったのか、獣の形を成したものまで現れるようになった。さすがにすべてを魔法で倒したら魔力がなくなるため、民家からナイフを拝借して使用している。ステンからナイフ教わってて助かった。低レベルの魔物がほとんどであるため、それなりに戦えた。ゲームみたいにスライム斬れて助かったわ。
意外に思ったのが、俺が避難の手助けをする際に大半の人が素直に従ってくれたことだった。俺を怖がっている様子はあるが、状況が状況であるため反発する余裕はないのだろう。頑なに拒否する人はサヴェルナが対応してくれた。
「きゃあああああああああ」
路地裏の奥から甲高い声が聞こえる。
すぐさまそっちの方へと走り出す。するとうずくまる少女らしき子供の向こうに魔物がいた。それは少女と同じくらいの大きさのスライムだった。ナイフでは届かないので魔法を発動して燃やし尽くす。ホッとしつつ少女に近づく。少女は顔を上げた途端、俺を見て悲鳴をあげて腰を抜かしたまま後ずさる。その反応は慣れていたので気にしていない。
ため息をついてサヴェルナを呼ぼうとしたとき。
「な、なんで、動けるんですかぁ~」
少女が口を開いてしゃべり出した。その言葉の内容に違和感を覚え少女の顔を観察した。ボロ布に身を包んだ少女は白髪で、この国では初めて見た褐色の肌をしていた。
「う、うぇ、やっぱりあたしなんて、役立たずの、ろくでなしですぅ~。能力使って必要なくなったらポイされるし、どうせ、どうせぇ~」
「ちょ、ちょっと待て」
俺は少女に近づいた。悲鳴をあげられるが知ったこっちゃない。少女の手首を掴む。少女はあわあわとしたまま青い顔になっている。
そこで俺を追ってきたサヴェルナがギョッとする。
「ク、クウガさん。何やってるんですか」
「あのさ」
「うわぁああああ~。もう、ダメですぅ~。殺されるんだぁ~。魔物は殺されるんだぁ~」
少女が俺を見てわんわん泣き出した。
・・・・・・なんかもういろいろ勘弁してくれ。子供は嫌いだし、泣かれるのはもっと嫌いだ。
「だああああ、もう、泣くな!!」
俺がそう怒鳴れば、少女はパッと泣きやんだ。しかし「うぅ~うぅ~」とうなっている。黙れよ、おい。
「こ、この子も魔物なんですか?」
「それも、結構重要人物かもしれない」
俺はそう告げると膝を折って少女と目を合わせた。
「お前、何やった? ちゃんと話したら殺さないから」
本当はそんなこと言っちゃいけないんだが、こう言っておかないとパニックで話を聞き出すことも出来やしない。もしかしたら殺さないといけないかもだが、それをすべきかどうかは話を聞いてからだ。
少女は俺の言葉に悩んだような顔をしたが、ゆっくりと口を開いた。
「あ、あのぅ、あたし、あたし、男の人を動きを鈍くする力があって、それを使うと男の人が動けなくなっちゃうんですぅ」
思った以上に重要人物でした。
俺と同じくらいサヴェルナも驚いていた。同時に手を少女に向ける。
「クウガさん、手を離してください。その子を殺せばすべて片づきます」
「ひ、ひぃぃぃぃいい~、う、嘘つきぃ~」
「ちょっと待ってサヴェルナ」
サヴェルナの言うことは最もであるが、そうだとしたら少しおかしい話になる。
「これ殺して何もかも解決するのなら、こんなところで投げ捨てられてるのはおかしいって。今だって魔物に殺されかけてたんだ。ちょ、お前もちゃんと説明しろよ。ってかお前の力で動けないっていうなら、今すぐその力を止めろ」
少女に向かって言ってやれば、泣きそうなのを堪えながら必死に首を横に動かした。
「あの、あの、あたしの力のせいないんですけど、別の魔物と一緒に発動させたので今のあたしだけじゃどうしようも出来ないんですぅ。もう1人の、物質を別の場所に移動する魔物の力と混ぜ合わせて今の状態だから、私だけが死んだところで何にもなんないんですよぉ」
「力を混ぜ合わせるとか、そんなこと魔物がするんですか!?」
「魔王様の考えですぅ。力が重なるように能力を使うんですぅ。その結果、魔の森に住む低級の魔物をちょっとずつ飛ばしながら、男の人の動きを封じたんですぅ。なのに発動出来た途端、魔王様に放り投げられて魔の森からここに飛ばされたんですぅ。もう、い、いらないってぇ~」
あ、用済みになったってことか。
手首を握る俺の腕に少女がしがみつく。俺はサヴェルナを見た。
「だって言ってるけど、どうする?」
「・・・・・・クウガさんがその手を振り解いたら燃やします」
サヴェルナの言葉に少女がしがみつく力を強くした。
魔物事情に詳しそうだ。魔王との面識もあるみたいだしどんなやつかもわかる。魔の森の今の状態だって聞けるかもしれない。
なにより俺が離した途端、殺されるってなると気分は良くない。例えそれが大嫌いな子供だとしても。少女の髪の毛を撫でてやる。
「嘘はついてないんだよな」
「ついてないですぅ。だから、殺さないでぇ~」
「サヴェルナ。とりあえず様子見しよう」
俺の言葉にサヴェルナも諦めたようだ。深いため息をついた。
それと少女に聞きたいことがあった。
「あのさ、何で俺は動けるんだ?」
「わ、わかんないですぅ。何で動けるんですかぁ?」
「俺が聞いてるんだけど。男性が動けなくなる以外に、能力についてわかってることないか?」
男が動けなくなるというのなら、何で俺は動けるのか。
もしかして異世界から来た人間は動けるのか?
「あ、魔王様はあたしの能力を魅了って言ってましたぁ」
「『魅了』ですか? つまりあなたが女の子だから、男に効くってことでしょうか?」
「多分そうだと思いますぅ~。普通の魔物は性とかあってないようなものなので、人間にしか効かないんですぅ。あ、でも魔王様には一応効くみたいですよぉ。怖くて使ったことないですがぁ」
・・・・・・魅了、か。このガキんちょがねぇ。性行為で生まれるわけじゃないから、確かに魔物には効かないだろう。でもそれなら人間を攻めるのには有用なんじゃないのか。
なのになぜ捨てられた? ・・・・・・魔王にとっては脅威だったから? 魔王には効くって言ってたけど、魔王は女性を性的に見ているってことか?
まるで、元は人間だったように。
・・・・・・イヤな予感がする。
もしかして一昨日会ったのはフラグだったのか。
「魔王様って、昔からずっとその魔王様だった?」
「いいえぇ~、つい最近ですぅ。前の魔王を殺した魔物が次の魔王様になるんですよぉ。それで魔王より弱い魔物は、魔王様の考えに基本忠実になりますぅ。だって逆らったら殺されて食べられちゃいますからぁ」
「あのさーーーー」
俺は自分より少し高い位置のところを手で示す。
「魔王様って、身長このくらい?」
「はい、大体そのぐらいですぅ」
「・・・・・・つり目?」
「はい、よくご存じですねぇ」
そりゃ、一昨日会いましたからねぇ。
サヴェルナがいるので告げることは出来なかったが。
あー・・・・・・、あの野郎。勇者の次は魔王かよ。ジョブチェンジ甚だしいな。イケメンでチートで犯罪者で元勇者の現魔王。属性盛りすぎだろ。ふざけんな、こら。
イヤな予感が当たってしまった。
ラスボス、前の勇者かよ。怪人ミナゴロシかよ。
ってか怪人ミナゴロシに少女の力が効くってことは、異世界人だから効かないんじゃない。性的対象が女性の人に効くってことなのか。
つまり、なんだ。
ゲイの俺が、同性愛という概念がない世界に勇者として召還されたから。
だから動けるってことなのか。男が好きだから。
・・・・・・どうやってサヴェルナや他の人に説明しよう。
アイアムゲイって説明するのか。出来るか、ボケィ。
ご都合展開だとしても、もうちょっとマシな展開があっただろうがあああああああああああああ。
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