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クウガ 勘違いか、現実か
しおりを挟む「あのー、昨日豆食べたら朝まで寝ちゃったんですけど。何か盛られてました?」
そう尋ねたらアトランに凄い顔された。
「・・・・・・覚えてないんですか?」
「??? 何のことですか?」
俺の疑問にアトランは威圧感のある笑顔を浮かべて何も言わなかった。
シャンケの方を見れば、サッと視線をそらされた。
えー・・・・・・何さ、その反応。マジで何か盛られたのかよ。眠気が来たから睡眠薬の類か? それだとしてもここまで隠そうとする必要ないしな。
俺はペタペタと自分の体を触る。手を結んで開く。うん、何も問題ない。本当に何があったのさ。
「さぁ、実験を始めましょう。今回からはクウガくんの目の継続時間についても調べましょう」
あ、完全に流すつもりだ。何があったか知らないが、なかったことにするパターンだ。気になるけど、アトランから漏れ出すオーラが何も聞くなと語っている。余計なことを口にするなと言っている。
「あの、アトランさん」
「いいですね、クウガくん?」
「・・・・・・ひゃい」
無理だ。聞ける気がしない。
考えてみれば昨日俺、アトラン怒らせてたじゃん。首絞められてたじゃん。昨日の今日なんだから怒ってるに決まってるじゃん。
・・・・・・でもそれにしては怒りが弱い気もするんだよな。昨日の感じだと、もっと殺気を向けられてもいい気がするのに。あの後、何か良いことでもあったのかな。
聞けるわけないけどね!!
「それではクウガくんに伺います。初めの頃にしたものと同じ質問も混じりますが、すべてに答えてください」
まずアトランからの質問から始まった。そばではシャンケがメモをとっている。
「目のことに気づいたのは、魔物が大量発生したときですね?」
それに俺はうなづいた。
能力を使用する際に命令口調オンリーだってのが気づかなかった大きな理由だよな。
ギダンたちがついて回ってたとはいえ、大体一緒にいるのが年上だったわけだし。
「ではそれ以前で、能力を使ったという記憶はありますか?」
「子供をあやすのに無意識で使っていました。子供に泣かれるのがイヤだったんで」
「ふむ。無意識でということは、それ以外にも気づかず使っていた可能性はあるでしょうね」
そうかもしれない。
俺だって自分が言った内容を逐一覚えているわけじゃない。ポロッと口にしたことが本当になっているかもしれないんだ。
何も問題起きなくてマジで良かったぁぁぁぁああああ。
「魔物大量発生時、君はサッヴァ先輩に能力を使って気絶をした」
「そうです。不注意で怪我してそれで。お恥ずかしい話です」
「そして気絶した後も能力は持続されていたわけですね」
・・・・・・・・・・・・今言われて気づいた。
俺あのとき気絶したらマズかったかもしれないって。
せっかく解除した能力が、俺が気絶したことでリセットされたかもしれなかったことに。
あ、ぶ、な、かったあああああああああああ。
「ーーそして昨夜は君が眠った途端に能力が切れた」
ボソッとアトランが口にしたが、正直意味がわからなかった。
アトランに問うても答えは返ってこなかった。
「そして今までの実験でシャンケに命令した『右手をあげろ』。あれはすぐに能力が切れました。今までは主に能力の可動域にのみ着目していましたが、次からは命令に関しても考慮いたしましょう」
アトランがジッと俺の目を見た。
笑顔ではない。真剣なそれに、俺は息を飲んだ。
「上手く使えれば、今まで見えなかったものが見えてくる。そう思いませんか?」
ーー見えなかったものが見えてくる。
俺にはそれはまるで、逃げていたものと向き合えと言っているように捉えられた。
でもそれを笑顔の仮面を持つアトランさんが、見える見えないって言うのは変じゃないか?
「じゃあアトランさんは、何を見ようとしないんですか?」
俺の疑問にアトランの体が硬直した。
そしてにっこりと微笑んだ。
あ、藪蛇つついた。
「それだけ余計なことを言えるのなら、何をやっても問題ないですよね?」
「ハ、ハイ」
コクコクコクと小さくうなずいた。
それを見たアトランが小さくため息をつきながら、シャンケを向く。
「シャンケ。では、すぐに準備の方をお願いします」
そしてそう口を開いた。
だが、その顔は何故か笑顔が消えていた。
悪い意味ではなく、隠すような笑顔がなくなっていた。
・・・・・・何があったし?
だがそんな俺の疑問をかき消すように、大きな音が響いた。
「はい!!!!!」
シャンケが耳をつんざくように大声をあげ拳を握ったからだ。
あまりにも唐突すぎるシャンケのやる気に満ちあふれた返事に、俺もアトランも何も言えずにシャンケを見つめる。アトランに至っては、少し遠い目になっていたのは俺の勘違いではないはずだ。
「リーダー、とりあえず目の計測っすよね! あ、でも後々に魔力量増加の計測もするでしょうから、その準備もしますね! 他にも何かあれば何でも言ってください! オラ、リーダーのためなら何だってやるっぺよ!」
・・・・・・・・・・・・おい、お前。アトランに対してそういうキャラじゃなかっただろ。
昨日まで塩らしい感じだっただろうが。怯えてた感じだっただろうが。
何でそんなにも目キラッキラさせてんだよ。しかも最後の方は興奮が抑えられなくて方言出ちゃってんだろうが。
しかし俺もアトランも何も言えないまま、シャンケはウッキウキワックワクと音が聞こえるほどに昂揚したまま、準備を始めていく。
ポカンとしてしまった俺は、アトランに聞こえる声量で尋ねた。
「シャンケ、一体何があったんですか?」
「・・・・・・君がそれを言うのですか?」
逆に聞き返されたのだが、身に覚えがない。
でも、シャンケのことはすぐにどうでも良くなった。
俺にとっては、シャンケの様子が変化したことよりも衝撃的なことが目の前で起きたていたからだ。
アトランが、照れていた。
笑顔がないどころではない。恨めしそうに俺をにらんでいた。少し頬が染まっていた。そういう顔できたんですね。凄く新鮮です。
これがあれか、ギャップ萌えというやつなのか。ヤバい。心臓がギュンギュンするんだけど。
「アトランさん、本当に何があったんですか?」
「全部、君のせいでしょうが」
そう憎々しそうにつぶやいて、アトランは俺から顔をそむけてしまった。
俺のせい? 昨日アトランに仮面云々言ったこと? えっ、嘘おおぅ。それだったらもっと殺意に満ちた感じで来るんじゃないの。こんなすぐに崩れるもんなの?
え、俺が忘れてるだけ? 俺何した? 何しちゃったわけ?
+++
「では目の実験はこれで一旦止めましょう」
アトランの言葉に、俺は目を押さえた。
目が痛い。能力の使いすぎだからではない。まばたきを極力なくした状態で実験に望んだからだ。何でも眼球の極限状態を調べるとかなんとか。
でも俺にはわかる。これアトランの嫌がらせだ。
これだけは言わせてほしい。
目が、目があああああああああああああああ。
「どうやら君の能力は、君自身の意志の強さによって継続時間が変わると仮定できそうですね」
そんな俺を放っておいてアトランは冷静に口にする。
「まだ確定とは言えませんが、切羽詰まっている状態の方が命令の効きが良いのは確かです」
「そうですね。おかげで俺の目は悲鳴をあげていますが」
「クウガくん。何かこの能力のことで思い出せることありませんか? 些細なことでも構わないので」
そんなこと言われてもねー・・・・・・。
無意識に能力を使った相手といえば、子供。それこそ接点が多かったのはギダンたち。
あ、あったわ。
「子供たちに付きまとわれたとき。『帰れよ』と言ったはずなんですが、それは実行されることはありませんでした」
そうだそうだ。散々俺は帰れよ、って言ってた。
それでもギダンたちは家に帰ることはしなかった。
命令形でも効かない言葉があるのか。
だがアトランは至極当然と言った顔をする。
「それはそうでしょう。『帰れ』という言葉には何かしらの『目的地』が必要なんですから。おそらく君は『帰れ』と言った子の家を知らなかったのでしょう?」
「何で、わかったんですか?」
言われてみればそうだ。
俺はギダンの家を知らない。だから帰れと言ったところで、能力が効かないわけなんだ。イメージができていないから。
あれ、それはつまりーー。
俺の思った言葉と同じことをアトランが言う。
「その能力は古代の魔法とほぼ同類と言って良いでしょう。ですから、イメージができなければその力は半減、あるいは無意味と言えます」
納得した。そして今更ながらに自覚した。
俺の目は魔力に頼らない魔法と考えればいいんだ。
つまり目(これ)、は俺の武器だ。チートに頼らない唯一の武器だ。
これがあれば、俺最強になれるんじゃないのか?
そう期待した。
と同時に浮かぶのは、あの嫌な笑顔のあの男。
『悲しいね。本当に悲しいよ』
「ーーーーぁっ」
思わず悲鳴をあげそうになったが、俺は右手で自身の口を塞ぐ。パシン、と音が鳴ったが構わない。
だが俺の急な行動に、アトランだけでなくシャンケも訝しそうに俺を見ていた。
効かないやつ、いた。
現魔王の怪人ミナゴロシ。
『離せ、よ』
俺はあいつに前髪を掴まれたときに、そう言ったはずだ。それでもあいつの手は離れなかった。いや、あのときだけだ。『来るな』と言ったとき、あいつは足を止めただろ。
何が違う。何の違いがあのときにあったんだ。
「クウガくん」
アトランは俺の顎に手を当てて、無理矢理顔を上げさせた。
「何か隠していませんか? 正直に話しなさい。そうでないと君は目のことで、取り返しのつかなくなる事態になるかもしれません」
その言葉に俺は唇を噛む。
確かに言ってしまった方が、今後のことに対しても、能力のことに対しても都合がいいのかもしれない。
でも魔物大量発生の前に魔王を会っていたって言ったら、変な詮索されそうな気もするんだよね。何よりサッヴァに口止めされてるんだよね。
「えっと、サッヴァさんに許可を得ないと」
「へぇ、そうでしたか」
にっこりとアトランが笑った。今日は普段の食えない笑顔が少なかったために、ここに来てその威力が強くなった。
無意識に両手をあげてしまう。
「ではサッヴァ先輩の了承を取れば良いという訳ですね」
「ま、まぁそれはそうですが」
「わかりました」
アトランの手が俺の顎から離れていく。
わかりましたって言ったけど、何が?
「サッヴァ先輩のところへ伺って行きます」
「今からですか!?」
「えぇ、ちょうど先輩にも話しておきたいことがありますので」
アトランは顔にかかる髪の毛を煩わしそうにかきあげる。
「え、リーダー? 今日はこれで終わりですか? アレは今日は無しの方向ですか?」
俺だけでなくシャンケも驚いた顔をしていた。
アレというのは、もちろんアトランのフェラのことなんだろうが。確かに精液を飲むと魔力が上がるとわかってからは、毎日のようにアトランが俺のチンコを舐めていた。
シャンケの言葉にアトランは動きを止めた。どうやら迷っているようだ。
しかし俺の顔を見つめたかと思えば
「今日はもう止めておきます。ただ帰ってからまた再開するかもしれませんので、2人とも体を休めておくように」
それだけ言って部屋を出て行った。
俺は呆然としながら残されたシャンケと顔を見合わせる。
アトランさん、またもや俺の視力消し忘れてるし。
「アトランさん、どうしたのさ?」
「オラが聞きたいっぺよ。腹の調子でも悪いっぺかね。オメーの精液なんか飲んでっからじゃねぇの?」
「その俺が悪い言い方止めてほしいんだけど。ってかちょっと待て。何で普通に方言使ってんだ」
「オメー相手に気を遣おうとしたのがバカらしくなったぺ。あんなすぐに寝こけやがって。オメーとプラスワンを部屋まで送ったオラの苦労をしらないっぺ?」
あ、はい。すいません。
だってさあ、あんな突然に寝ちゃうとは思わなかったし。絶対何か盛られたし。
でもシャンケの機嫌が悪くなりそうだったので、昨夜のことは話題に出さないようにしよう。
ふと、ゆっくり部屋の扉が開かれる。
アトランが戻ってきたのかとと思っけど違う。
「今さっき、リーダーが出て行ったのが見えたんだけど」
そう言って扉から現れたのは、昨日の飲み会に無理矢理誘ってきたキュルブだった。
キュルブは部屋の中をグルリと見渡してから、シャンケに視線を向けて歯を見せて笑った。
「シャーンケ。ちょーっと街の方に買い物に行ってくれる?」
「またですか? つまみだったら行かないですよ」
「つまみ『も』な。メインはペンとメモ帳。僕の分だけじゃないよ」
そう言ってメモをシャンケに渡した。
中に目を通したシャンケはため息をついた。行くことにしたのだろう。
とりあえず俺はまたあの部屋で待機かな。
ココは戻ってきているだろうか。戻っていなかったら筋トレでもするかな。精神統一の方がいいかな。
俺がそう考えていると、キュルブの視線がこっちを向いていることに気づく。
「あの、何か?」
「君って身長小さいよね」
その一言が、俺の心臓を貫いた。言っておくが、日本じゃ俺は平均だ。この世界のやつらがデカいだけだっての。
キュルブは近づきながら俺の顔をジロジロと見つめていた。
俺の能力のこと知っているんだよね、この人たちは。こんなに見つめ合っていいのか。俺が何か言ったらどうするんだ。
「君って今暇かな?」
「ま、まあ。アトランさんがいなければやることなんてないですし」
「よーし、じゃあおもしろいこと考えた。シャンケ、買い物に行くのもうちょっと待って」
キュルブは俺の手を掴んで、部屋の外へと連れ出そうとする。
ギョッとしたのは俺とシャンケだ。
「せ、先輩! 何しようとしてるんですか!?」
「おもしろいことを考えたのなら、それは実行に移すべきだと僕は思うよ。何より多分これは女の魔導師たちのストレス発散になるかもしれない」
慌てたシャンケに対するキュルブの返答に、今度は俺が慌てた。
「ストレス発散て俺に何する、あるいは何させる気ですか?」
「大丈夫、大丈夫。悪いようにはしないって」
そしてシャンケは俺を引きずっていく。
昨夜も思ったけど、この人見た目に反して力強いな!!
+++
あれから数時間後。
俺は絶望の淵に立たされたかのような気分になっていた。
自分という存在を全否定されたような、そんな感覚だった。
ゲイだけど、俺は人間だ。ただ男が好きなだけの普通の男なんだ。
なのに何でこんな、こんな。俺を弄ぶようなことするんだよ。
俺は、俺は玩具なんかじゃないのに。
「何で女装しなきゃいけねぇんだ」
「あー、落ち着くっぺ。大丈夫っぺよ。ちゃんと女に見えるっぺ」
「それはそれで複雑だよ」
俺は地面に膝をつきそうになるのを必死に堪えていた。
今俺とシャンケがいるのは王都の人混みの中。右を見ても左を見ても身形の良い男女が歩いている。街の人々よりも暮らしが豊かなのだろう。
だがそんなことクソがつくほどどうでもいい。
何故、俺が、女装をしなければならないのか。
『やだー、この子。わたしたちよりちっちゃいじゃない』
『肌のツヤもいいわね。顔つきも男の子っちゃ男の子だけど、化粧で化けちゃいそうよね。安心して。すっごく可愛くしてあげる』
『待ってて。昔着てたお気に入りの洋服。今は入らないけど思い出の品として残してたの。持ってくるわ』
『ウィッグあったかしら。どんな風にセットしようかしら』
『守ってあげたい系女子にしてあげましょう』
「魔導師の女性陣、めちゃくちゃ生き生きしてたよな」
「しょうがないっぺ。結婚せずに部屋の中で実験実験の繰り返しっぺよ。娯楽に飢えてるっぺ」
「キュルブさん、めちゃくちゃ笑ってたよな。『ヤバイ。この国でここまで女装が似合うやつ初めて見た。正確には異世界人だけど』って腹抱えてたよな」
「しょうがないっぺ。あの人、基本楽しいこと大好き人間っぺから。さらに言うならば他人がイヤがることを精一杯やる人っぺよ」
最悪じゃねぇか。
助かったのはスカートの丈が膝くらいだったことだ。これがミニだったら、俺の精神が死ぬ。
え、服の説明? したくねぇよ! なんかヒラヒラしてて落ち着かねぇわ!
髪の毛も地毛に合わせたゆるふわのロングのウィッグかぶらされてるし。ああ、頭が重い。
メイクもバッチリされていた。可愛いは作れるってあれ、本当だな。
全体を客観的に見た俺の感想。
ああ、日本にこういう女いたわ。
シャンケがジッとこっちを見つめていた。
「何だよ。好きでこんなの着てるわけじゃねぇんだぞ」
「あー・・・・・・、これで男っぺか。詐欺にも程があるっぺな」
「うるせぇよ。くっそ、今更男の娘要素を足しやがって。俺はゲイだけど、女になりたいわけじゃねぇからな。ってか化粧して女の格好したところで男だって気づかれるだろ」
「大丈夫っぺ。普段のオメーよりも逞しい女性はあちこちでゴロゴロしてるっぺ。それ見てたら十分女っぽい女っぽい。安心しろっぺ。サヴェルナちゃんのが何百倍も可愛いっぺから」
「いや、それは聞いてない。そしてシャンケは褒めてるつもりだけど、まったくもって嬉しくねぇから」
何で俺がこんな目に。
キュルブの頭がおかしいとしか思えない。
アトランさんがいない間に、女装した俺とシャンケで街まで買い物に行かせるとか。
バレたらいろいろと問題になるんじゃねぇの? ねぇ、大丈夫なの? 絶対に大丈夫じゃないよね?
「街に出るんだっけ?」
「そうっぺよ」
「王都内じゃ駄目なの?」
「質を求めるならそうするっぺが、消耗品なら街の方が安く済むっぺ」
でもそれよりまずこっちが問題だあああああああ。
久々の再開が女装とか、それ何の罰ゲーム?
自分の口で同性愛者ですって伝えようって思ったけど、今この姿でそれを言ったらただの変態か、そういう性癖だと思われる。俺はゲイだけど女性になりたいのではなくて、さらに言うならば男に犯されるより犯したい派なんですが。
どうしよう。
この世界にやってきて1番くだらない悩みだと理解しているが、どうしよう。
ーーーーよし。今だけは知り合いにあっても他人の振りをしよう。
酷い人間だって言うだろうか。大切だと思っている人を無視するなんて、外道の行いだと思われるだろうか。
だとしてもこの姿で会うのは俺の精神的ダメージがデカすぎる。
そうだ。逃げちゃダメだとは思うけど、さすがにこの格好では無理だ。
俺が冷静になれる状態で、俺の真摯な思いを伝えるべきなんだ。うん。
「なぁ、ギダン。ほんとーにギュレットのやつ、おいてってだいじょうぶ?」
「だいじょうぶだってティム。さくせんどうりだろ? ギュレットの魔法があれば、どんなやつだってにげられるって」
「それにしても子供あいてだからって、門番のけいかいゆるすぎだよなー?」
・・・・・・幻聴だ。幻聴だ。聞かなかったことにしろ。
ここはまだ王都だ。街や村にいるはずのギダンとティムの声が王都に聞こえるわけがない。
「さーて、ギュレットと合流したら、どっからさがすか。オレとギュレットがききこみで、ティムはてきとうにしのびこむか?」
「やっぱりそうだよね。狩人なら気配けすくらいできるから、どうってことないけど」
おい、おいおいおい。
何物騒な会話しちゃってんのお前ら。
探検隊なら秘境の地に行けよ。藤岡○、探検隊見習えよ。人が集う場所に来てんじゃねぇよ。
そもそも何で、何で、王都にギダンとティムが来てるんだ!?
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