6 / 7
過去の話だと思っているのはあなただけかもしれません
しおりを挟む幽霊襲撃から2ヶ月。雅弘は平和な大学生活を送っていた。
だが家に帰るとどうしてもあの幽霊との濃厚な夜が忘れられないでいる。あの夜のインパクトが強すぎて、彼氏を作るために東京に出たのに雅之は未だ彼氏を作る気になれなかったのだ。
「んだよ。1回で諦めんなよ。どうしてそこで諦めるんだ、って○造も言ってただろうが。もっとがんばれよ。諦めんなよ」
そう愚痴るも幽霊は現れない。
あの幽霊は除霊してしまったのか。現れないということはそういうことなのだと、雅弘は肩を落とした。首は絞められたくないがヤりたかった。
「成仏するにしても下ネタで成仏するとか空しくならないのかよ。もっとこうカッコいい感じで成仏されたいとかさ。清めの塩すら使ってないよ。蛍光ローションは使ったけどよ」
雅弘は大きなため息をついた。
1人部屋でブツブツつぶやく自分自身が空しくなったからだ。
さっさと寝てしまおうと雅弘が行動を開始しようとしたとき、玄関からチャイムが鳴った。宅配してもらう予定もなく、雅弘は首をひねりながら玄関に向かって扉を開けた。そして目を見開いた。
この前の幽霊が玄関に立っていたからだ。
「出たあああああああああああああああ」
雅弘は思わず叫んでしまい、慌てて幽霊が雅弘の口を塞いだ。
そこで雅弘は気づく。この男が幽霊ではなく実体を持つ人間だということを。
だが外はもう夜。雅弘の叫びに隣人が迷惑そうに扉から顔を出したため、雅弘と幽霊は揃って頭を下げた。そして雅弘はとりあえず幽霊を家の中へと招き入れた。
中に入っても互いに何を話すべきなのか困ってしまい、雅弘の家にある座布団に2人して正座で向かい合ったまま時間だけが過ぎていく。
先に口を開いたのは幽霊だった。手をついて頭を下げる。
「あの日は申し訳なかった」
「それよりも、どういうことだか説明してくれませんか?」
そう謝られたが、雅弘は今の状況が理解できずにいた。
幽霊(元ではあるが)は頭を掻きながら、少しずつ説明を始めたのだった。
10
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません
ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。
全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる