26 / 109
第ニ章: 見習い準備中
忍び寄る……
しおりを挟む
立ち入り禁止の森の奥の奥。
柔らかな光が注ぐその下に、ふわふわと光の玉が飛んでいる。
そこは、青池とも青い沼とも呼ばれている人間界に通じている池なのだ。
池の側に天界の男性スタッフが1人。
「長い旅路です。幸運をお祈りいたします。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「いろいろと お世話になったわね……ありがとう……」
スタッフには、そう聞こえた。
チャポン……
光の玉が池の中に入って消えた。
その瞬間、降り注いでいたはずの光が消え、辺りが薄暗くなった。
「急いで事務所に帰ろう」
転生専用エレベーターのボタンを押した。
男性スタッフの背後に黒い玉が憑いた事には気づいていなかった。
…………
「あっ、ユキトさん。
昨日から転生準備にいらしていたヨシエ様のお見送りは完了しました。
瞬間移動練習場の戸締りをして、あがります。
ユキトさんもあがりですか?」
「そうです、帰ります。また、明日
お疲れ様でした」
男性スタッフは、念入りに戸締りチェックをして、帰って行ったのだった。
カリッカリッカリッカリッ
深夜の練習場の方向から、奇妙な音がしていた事に誰も気づいていなかった。
…………
「ユキト先生、おはようございます。
補講をお願いします!」
今まで一緒に講習を受けていた仲間が昨日、働く為に天界を出たと聞いて、あおいは少し焦っていたのだった。
「おはようございます。少しだけならいいですよ」
事務仕事をしていたらしいが、快く引き受けてくれたのだった。
「メモは取らなくてもいいです。聞いて下さい。
できなかったのは、第3の門ですね。
よこしまで淫らな事をしてきてしまったのかを裁きます。
所長は、誰方か覚えていますか?」
「えーと、宗帝王様ですか?」
「おっ、正解ですね。では、どんな仕事があるのでしょうか?各門でも通常の事務仕事があるのは、知っていますね?
それ以外で!その職場での特殊な仕事ですよ」
「はい!美男美女がお水を配る仕事です」
「……まあ、間違ってはいないから、良しとしましょう」
「あとは、第4の門が駄目でしたね。
所長は、誰方ですか?」
「はいっ、五官王様です」
「そうです!では、どんな仕事がありますか?」
「天秤を使って生前の罪状の重さを量る所です。
重りより重い人は、五官王様に裁かれます。
ですから、緑札の人を主に裁いています」
「その通り!良く勉強をしましたね」
「はいっ、、今のあた、いえ、私はやる気しかありません!」
「そうですか、合格です。後で、就業許可証を取りに来て下さいね。さあ、やる気の冷めないうちに、練習に行って下さい!
練習を覗きに行くから、頑張りなさい」
「はい、ユキト先生!ありがとうございました。失礼します」
オストリッチが先に練習を始めているので、あおいは走って向かった。
「遅くなって、すみません。
今日もよろしくお願いします」
「さっき始めたばかりだから、気にしなくていいよ!
さあ、今日でクリアしましょう」
「はい、蓮先生!頑張ります」
「へー、先生だって……!いい響きだ」
一瞬、にやけ顔になった蓮は、オストリッチと目が合った。
「……こほん!さあ、2人とも5番の部屋に移動してみよう!」
5、5、眉間に集中して……ボタンを押して……
5番、5番、眉間に集中して……ボタンを押して……
ふっ……ん! / すっ……
ふわん / 「 ! 」
「蓮せんせー!できた!僕できたー」
オストリッチは、初めて成功して大喜びだったのである。
「オストリッチ君、おめでとう!
……で、あおいちゃんはどうかな?」
蓮の顔つきが険しくなった!
あおいの姿が見えなくなっていたのだ!
「……あおいちゃん?あおいちゃん、どこだーー、出てこーい」
タッタッタッタッ
急いで来る足音が聞こえた!
「蓮、大変だ!結界が壊されているぞ!」
「ユキト!結界のどの辺りが壊れていた?案内してくれ!オストリッチは、ここで待て!じきにスタッフが来る!
2次被害防止の為に動いてはいけない!
命令だ!わかったな?」
何が何だか、さっぱりとわからないオストリッチは、コクリと頷いた。
蓮はモバリスを取り出すと、礼人と優に同時に連絡する。
「今、天界にいる!あおいちゃんが瞬間移動でどこかへ飛んだ!何者かに結界を壊されたからだ!
魔物がいるかもしれない!
大至急、応援を頼む!
私は、あおいちゃんを探す!
早く来てくれ!プツ」
一方的に話し電話を切った!
「大変だ!礼人さん、聞きましたか?
でも、仕事中ですよね?どうしましょう」
「迷う暇は無い!優は天界へ急げ!
私は、天界への応援を頼みに行く!
お前から、天上界の神様へ連絡をしろ!
魔物と対峙するのは、我々では時間がかかり過ぎるだろう!行け!プツ」
礼人も一方的に話して切った!
「了解です」
スッ……
……………
ふぁーっと欠伸をしている猫がいる。
隣の家のカーポートの上が今のお気に入りの場所だ。
さぁて、ひと眠りしようかニャ!
「 ! 」 ニャんだ?この殺気?
スッ
「わぁっ!驚いた!ニャんだー、礼人さんかぁ」
「天界に魔物が現れたらしい!
あおいが瞬間移動でいなくなった!
私は、仕事を優先にしなければならない!
私の代わりに、魔物を退治して来い!
これは、お前の大鎌だ!向こうで大きくしろ!
では、人型に戻す」
「ちょっと、ちょっと待って!急に言われても困ります!心構えができていません!」
「問答無用だ!いくぞ!」
礼人がお経のような呪文を唱え始めた。
…………
「こんなに大きな穴が開いていたとは!
かなり大きな魔物だな!
私は、閻魔大王様の所へ行って、あおいちゃんがどこにいるか、聞いてから探す。
ユキトは、天上界に連絡して神様を呼んでくれ!
この付近に魔物がいるはずだ!
オストリッチの事も頼む!
何とか魔物が天界から出ないように頑張ってくれ……」
そう言って蓮は、閻魔大王の元へと急いだのだった。
「お姉ちゃん、どこへ行ったんだろう?
建物の外に出ちゃったのかな?
なんか騒がしくなってきたなぁ」
オストリッチは、小さな異変を感じてはいたが、あおいが行方不明になっているとは、思っていなかったのである。
蓮の言いつけ通り、1人でキチンと待っているのだった。
髪の長い、黒い影がオストリッチのすぐそこまで迫っていた……
ヒタヒタヒタヒタ
「あれ?暗くなった?」
「わああぁぁーーー」
練習場にオストリッチの叫び声がこだました……
柔らかな光が注ぐその下に、ふわふわと光の玉が飛んでいる。
そこは、青池とも青い沼とも呼ばれている人間界に通じている池なのだ。
池の側に天界の男性スタッフが1人。
「長い旅路です。幸運をお祈りいたします。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「いろいろと お世話になったわね……ありがとう……」
スタッフには、そう聞こえた。
チャポン……
光の玉が池の中に入って消えた。
その瞬間、降り注いでいたはずの光が消え、辺りが薄暗くなった。
「急いで事務所に帰ろう」
転生専用エレベーターのボタンを押した。
男性スタッフの背後に黒い玉が憑いた事には気づいていなかった。
…………
「あっ、ユキトさん。
昨日から転生準備にいらしていたヨシエ様のお見送りは完了しました。
瞬間移動練習場の戸締りをして、あがります。
ユキトさんもあがりですか?」
「そうです、帰ります。また、明日
お疲れ様でした」
男性スタッフは、念入りに戸締りチェックをして、帰って行ったのだった。
カリッカリッカリッカリッ
深夜の練習場の方向から、奇妙な音がしていた事に誰も気づいていなかった。
…………
「ユキト先生、おはようございます。
補講をお願いします!」
今まで一緒に講習を受けていた仲間が昨日、働く為に天界を出たと聞いて、あおいは少し焦っていたのだった。
「おはようございます。少しだけならいいですよ」
事務仕事をしていたらしいが、快く引き受けてくれたのだった。
「メモは取らなくてもいいです。聞いて下さい。
できなかったのは、第3の門ですね。
よこしまで淫らな事をしてきてしまったのかを裁きます。
所長は、誰方か覚えていますか?」
「えーと、宗帝王様ですか?」
「おっ、正解ですね。では、どんな仕事があるのでしょうか?各門でも通常の事務仕事があるのは、知っていますね?
それ以外で!その職場での特殊な仕事ですよ」
「はい!美男美女がお水を配る仕事です」
「……まあ、間違ってはいないから、良しとしましょう」
「あとは、第4の門が駄目でしたね。
所長は、誰方ですか?」
「はいっ、五官王様です」
「そうです!では、どんな仕事がありますか?」
「天秤を使って生前の罪状の重さを量る所です。
重りより重い人は、五官王様に裁かれます。
ですから、緑札の人を主に裁いています」
「その通り!良く勉強をしましたね」
「はいっ、、今のあた、いえ、私はやる気しかありません!」
「そうですか、合格です。後で、就業許可証を取りに来て下さいね。さあ、やる気の冷めないうちに、練習に行って下さい!
練習を覗きに行くから、頑張りなさい」
「はい、ユキト先生!ありがとうございました。失礼します」
オストリッチが先に練習を始めているので、あおいは走って向かった。
「遅くなって、すみません。
今日もよろしくお願いします」
「さっき始めたばかりだから、気にしなくていいよ!
さあ、今日でクリアしましょう」
「はい、蓮先生!頑張ります」
「へー、先生だって……!いい響きだ」
一瞬、にやけ顔になった蓮は、オストリッチと目が合った。
「……こほん!さあ、2人とも5番の部屋に移動してみよう!」
5、5、眉間に集中して……ボタンを押して……
5番、5番、眉間に集中して……ボタンを押して……
ふっ……ん! / すっ……
ふわん / 「 ! 」
「蓮せんせー!できた!僕できたー」
オストリッチは、初めて成功して大喜びだったのである。
「オストリッチ君、おめでとう!
……で、あおいちゃんはどうかな?」
蓮の顔つきが険しくなった!
あおいの姿が見えなくなっていたのだ!
「……あおいちゃん?あおいちゃん、どこだーー、出てこーい」
タッタッタッタッ
急いで来る足音が聞こえた!
「蓮、大変だ!結界が壊されているぞ!」
「ユキト!結界のどの辺りが壊れていた?案内してくれ!オストリッチは、ここで待て!じきにスタッフが来る!
2次被害防止の為に動いてはいけない!
命令だ!わかったな?」
何が何だか、さっぱりとわからないオストリッチは、コクリと頷いた。
蓮はモバリスを取り出すと、礼人と優に同時に連絡する。
「今、天界にいる!あおいちゃんが瞬間移動でどこかへ飛んだ!何者かに結界を壊されたからだ!
魔物がいるかもしれない!
大至急、応援を頼む!
私は、あおいちゃんを探す!
早く来てくれ!プツ」
一方的に話し電話を切った!
「大変だ!礼人さん、聞きましたか?
でも、仕事中ですよね?どうしましょう」
「迷う暇は無い!優は天界へ急げ!
私は、天界への応援を頼みに行く!
お前から、天上界の神様へ連絡をしろ!
魔物と対峙するのは、我々では時間がかかり過ぎるだろう!行け!プツ」
礼人も一方的に話して切った!
「了解です」
スッ……
……………
ふぁーっと欠伸をしている猫がいる。
隣の家のカーポートの上が今のお気に入りの場所だ。
さぁて、ひと眠りしようかニャ!
「 ! 」 ニャんだ?この殺気?
スッ
「わぁっ!驚いた!ニャんだー、礼人さんかぁ」
「天界に魔物が現れたらしい!
あおいが瞬間移動でいなくなった!
私は、仕事を優先にしなければならない!
私の代わりに、魔物を退治して来い!
これは、お前の大鎌だ!向こうで大きくしろ!
では、人型に戻す」
「ちょっと、ちょっと待って!急に言われても困ります!心構えができていません!」
「問答無用だ!いくぞ!」
礼人がお経のような呪文を唱え始めた。
…………
「こんなに大きな穴が開いていたとは!
かなり大きな魔物だな!
私は、閻魔大王様の所へ行って、あおいちゃんがどこにいるか、聞いてから探す。
ユキトは、天上界に連絡して神様を呼んでくれ!
この付近に魔物がいるはずだ!
オストリッチの事も頼む!
何とか魔物が天界から出ないように頑張ってくれ……」
そう言って蓮は、閻魔大王の元へと急いだのだった。
「お姉ちゃん、どこへ行ったんだろう?
建物の外に出ちゃったのかな?
なんか騒がしくなってきたなぁ」
オストリッチは、小さな異変を感じてはいたが、あおいが行方不明になっているとは、思っていなかったのである。
蓮の言いつけ通り、1人でキチンと待っているのだった。
髪の長い、黒い影がオストリッチのすぐそこまで迫っていた……
ヒタヒタヒタヒタ
「あれ?暗くなった?」
「わああぁぁーーー」
練習場にオストリッチの叫び声がこだました……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる