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第六章: 新人仕事人 修行の身
希望を掴め!
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あおいとアサオは、2人の休日を待ち、痩せる水の話を天界に聞きに行くことに決めた。
第4の門から第7の門まで電車で行き、直通エレベーターで天界まで行くと、かなり時間がかかる為、
あおいがアサオを抱きしめて瞬間移動で行くことにしたのだ。
そして、いよいよ2人の休日がやってきた。
「アサオさんの腰に手を回しますね。
失礼しまーす。さあ、行きます」
「ひゃっ、くすぐったい!あー、なんか緊張する。
じゃあ、お願いしますね」
すっ……
ストン!
「……アサオさん?もう着きました。……アサオさん?大丈夫ですか?」
アサオは、あおいにしがみついたままで目を閉じている。
「あ、もう着いたの?凄っ、あっという間に着いたのね!
あおいさん、凄い術が使えて羨ましいわ」
2人が着いた場所は、天界事務所の外だった。
妖精を探す前に、ユキトから情報を聞こうという事になったからだ。
「ユキト先生は、いるかな?
うーん、いないみたい……残念」
窓から中を覗くが、姿は見えなかった。
「あれ?あおいさんかな。
どうしましたか?」
あおい達の後ろから、教材を持ったユキトが、声を掛けてきたのだった。
そこで、あおい達は事情を話したのだが、ユキトから笑われてしまった。
「えー、痩せる水?
はっはっは、面白い話ですね。
そんな水なんて、あるはずがないでしょ!
妖精は、まあ、いますけど……」
あれ?言いにくいのかな?
「妖精さんって、2人だけですか?
もっといるんですか?
知っているだけ 教えて下さい。
ねっ、先生!お願いしますぅ」
あおいは、甘えて可愛らしく言ってみる。
ユキトは、片手を顎につけ どうしたものかと考えた。
「この質問には、はっきりとお答えできません。
プライバシーがありますから!
ただ2名以上いる、とだけ教えてあげましょう。
もう、いいですか?
私は、忙しいのです」
「はぁい、ありがとうございました」
あおいは、不満気味に礼を言い、その場を後にした。
「あおいさん、私達、さっきの人に笑われちゃたわね。
痩せる水なんて、あるわけないと分かっているけど、噂があるなら、確かめないと!ねっ?」
「そうですよね!“もしかして”に賭けてみたいですもの!」
あおい達は、天界スタッフ通用口から出て、公園の中を歩いていた。
あちこちにある花壇には、パンジーが植えられている。
「アサオさん、妖精さんが飛んでくるかもしれないので、せせらぎ川まで歩いて行きましょう」
「妖精さんって、どんな子かしら?
会うのが楽しみだわ」
えっ!子?もしかして、アサオさんは妖精を子ども だと思っている?
美少女はともかく、おっさん妖精を見たら ガッカリするかも!
よし、言わないでおこう。
あおいとアサオは、妖精の姿を見逃さない様にキョロキョロしながら、注意深く歩いて行く。
「居住区まで来たけれど、居ないわね」
2人は、更に歩き続け、森の中まで入って行った。
「相変わらず、この森は薄暗いわね。
とにかく、せせらぎ川まで行ってみましょう。
妖精さんがいるといいけど……」
元天界の住人であったアサオも、せせらぎ川を知っているのだ。
「わあ、せせらぎ川だ!懐かしい!
この水は、美味しいのよねー!
よく水汲みに来たものよ」
アサオは、目的も忘れ、両手で川の水を掬って、ひと口飲む。
「うーん、美味しい!この水が痩せる水だったら良かったのにね」
あおいは、作務衣のズボンを捲って草履を脱ぎ捨て、川の中に足を入れた。
「はぁ、冷たい!あっ、タオルが無かったんだ!
まっ、いいか。すぐに乾くから!」
あおいは、そう言って大きな岩に腰掛けて、足をぶらぶらさせた。
アサオは、白地に黒のストライプが入ったブラウスに、美脚効果のある黒のストレッチパンツを履いていて、同じく岩に腰掛ける。
2人は暫く待っているのだが、何かが飛んで来る気配は無いし、
水汲みの人すら、来ないのだ。
「アサオさん、実は私の知り合いの妖精さんは、向こうの立ち入り禁止区域に、住んでいるっぽいです。
行ってみましょうか?」
「ダメよ!ルールは守らないとね!
もう少しだけ、待って来ないようなら、明日、また来てみましょう」
岩の上に並んで座っている2人は、立ち入り禁止区域の方を、見つめながら話していた。
「あっ、あおいさん、鳥かな?変なのが来る!」
「はいっ!妖精さんだといいですけど……。
違ったら、やばいです……。
か、隠れますか?」
距離がまだ遠く、得体の知れないものが来る、という事しか認識できない2人は、不安になる。
「悪い事、言う奴、だーれーだー?」
近づいて来る者が、低い声で言った。
ひぃぃ、誰?
男の声だ!
……もしかして、モンちゃん?
いや、魔物かも?
と、思った瞬間、得体の知れないものが目の前に到着した。
現れたのは、いつも通り妙な格好のモンテンだった。
「あーーー!モンちゃん!
妖精のモンちゃん、待っていました!」
あおいは、ホッとする。
「こらっ!娘さん達、ここは入ったらいかん!」
アサオは、目が点になったまま呟く。
「この 小さなおじさんが?あっ、いえ。この人が妖精さん?なの?」
アサオは、目の前にいる髭面で、腹巻きをした羽根のある おっさんに驚いていた。
妖精のイメージが、ガタガタと崩れたようで、ショックを受けているらしかった。
あおい達は、岩から降りて、挨拶をする。
「……ふむ、君の事を覚えているような、いないような……。
沢山の人に会っているからなー!
それで?私に、と言うより妖精に会いたかった理由は何かな?」
"妖精さんに用がある"って、まだ話していないのに、わかっている……。
……と、不思議に思うアサオが、理由を説明した。
「ふーん、それは私の管轄外だから分からん!
ちょっと、待っていなさい」
モンテンは、そう言って立ち入り禁止区域の中へ、飛んで行ってしまったのだ。
「あおいさん、あの人 妖精のイメージと違うけど、とてもいい人のようね。
優しそう」
「はい、優しいと思います。
でも、気をつけて下さい!
考えている事がバレますから!
常に頭の中は、無にした方がいいと思います」
「えっ!そうなの?了解です!あっ、戻ってきた」
「祥ちゃんを連れて来たよ」
「私に用って、何かしら?」
現れたのは、妖精という言葉がぴったりの美少女だ。
うわぁ、可愛いし、綺麗な子だなー!
アサオは、見とれてしまっていた。
「祥ちゃん、この子が君のこと、綺麗だって感動しているよ」
「えー、嬉しい!さあ、さあ、用件を聞くわよ。
言ってみて!」
あおい達は話してみる。
「なるほど、痩せたい気持ちは死んでも変わらないのね!
あおいさん、いくつ?
アサオさんは、いくつなの?」
「私は、17歳で、アサオさんは……」
「私は、37歳 独身です」
「その年齢だと、死者だから体型は変化しないわね!
痩せる水を飲んでも無理だわね」
「あるんですね!
痩せる水があるんですね?」
興奮して、アサオが聞いている。
「まあ、秘密なんだけど……」
「ヒント!ヒントでいいですから!
教えて下さい!お願いします!お願いします」
「えっ、聞いていなかった?
あなたの年齢では効果が無い!って言ったでしょ?」
「そんなの関係ありません!
知りたいんです!飲んでみたいんです!
お願いします!教えて下さい!」
何か、アサオさんには、鬼気迫るものがあるんですけど……怖いくらい、必死だ!とあおいは思った。
「秘密だから、ズバリは教えられないわ!
でもね、女性の痩せたい気持ちは、良くわかるから、ヒントだけ教えるわね」
「やったー!ありがとうございます!
ありがとうございます!」
アサオは、飛び上がって喜んだのだった。
第4の門から第7の門まで電車で行き、直通エレベーターで天界まで行くと、かなり時間がかかる為、
あおいがアサオを抱きしめて瞬間移動で行くことにしたのだ。
そして、いよいよ2人の休日がやってきた。
「アサオさんの腰に手を回しますね。
失礼しまーす。さあ、行きます」
「ひゃっ、くすぐったい!あー、なんか緊張する。
じゃあ、お願いしますね」
すっ……
ストン!
「……アサオさん?もう着きました。……アサオさん?大丈夫ですか?」
アサオは、あおいにしがみついたままで目を閉じている。
「あ、もう着いたの?凄っ、あっという間に着いたのね!
あおいさん、凄い術が使えて羨ましいわ」
2人が着いた場所は、天界事務所の外だった。
妖精を探す前に、ユキトから情報を聞こうという事になったからだ。
「ユキト先生は、いるかな?
うーん、いないみたい……残念」
窓から中を覗くが、姿は見えなかった。
「あれ?あおいさんかな。
どうしましたか?」
あおい達の後ろから、教材を持ったユキトが、声を掛けてきたのだった。
そこで、あおい達は事情を話したのだが、ユキトから笑われてしまった。
「えー、痩せる水?
はっはっは、面白い話ですね。
そんな水なんて、あるはずがないでしょ!
妖精は、まあ、いますけど……」
あれ?言いにくいのかな?
「妖精さんって、2人だけですか?
もっといるんですか?
知っているだけ 教えて下さい。
ねっ、先生!お願いしますぅ」
あおいは、甘えて可愛らしく言ってみる。
ユキトは、片手を顎につけ どうしたものかと考えた。
「この質問には、はっきりとお答えできません。
プライバシーがありますから!
ただ2名以上いる、とだけ教えてあげましょう。
もう、いいですか?
私は、忙しいのです」
「はぁい、ありがとうございました」
あおいは、不満気味に礼を言い、その場を後にした。
「あおいさん、私達、さっきの人に笑われちゃたわね。
痩せる水なんて、あるわけないと分かっているけど、噂があるなら、確かめないと!ねっ?」
「そうですよね!“もしかして”に賭けてみたいですもの!」
あおい達は、天界スタッフ通用口から出て、公園の中を歩いていた。
あちこちにある花壇には、パンジーが植えられている。
「アサオさん、妖精さんが飛んでくるかもしれないので、せせらぎ川まで歩いて行きましょう」
「妖精さんって、どんな子かしら?
会うのが楽しみだわ」
えっ!子?もしかして、アサオさんは妖精を子ども だと思っている?
美少女はともかく、おっさん妖精を見たら ガッカリするかも!
よし、言わないでおこう。
あおいとアサオは、妖精の姿を見逃さない様にキョロキョロしながら、注意深く歩いて行く。
「居住区まで来たけれど、居ないわね」
2人は、更に歩き続け、森の中まで入って行った。
「相変わらず、この森は薄暗いわね。
とにかく、せせらぎ川まで行ってみましょう。
妖精さんがいるといいけど……」
元天界の住人であったアサオも、せせらぎ川を知っているのだ。
「わあ、せせらぎ川だ!懐かしい!
この水は、美味しいのよねー!
よく水汲みに来たものよ」
アサオは、目的も忘れ、両手で川の水を掬って、ひと口飲む。
「うーん、美味しい!この水が痩せる水だったら良かったのにね」
あおいは、作務衣のズボンを捲って草履を脱ぎ捨て、川の中に足を入れた。
「はぁ、冷たい!あっ、タオルが無かったんだ!
まっ、いいか。すぐに乾くから!」
あおいは、そう言って大きな岩に腰掛けて、足をぶらぶらさせた。
アサオは、白地に黒のストライプが入ったブラウスに、美脚効果のある黒のストレッチパンツを履いていて、同じく岩に腰掛ける。
2人は暫く待っているのだが、何かが飛んで来る気配は無いし、
水汲みの人すら、来ないのだ。
「アサオさん、実は私の知り合いの妖精さんは、向こうの立ち入り禁止区域に、住んでいるっぽいです。
行ってみましょうか?」
「ダメよ!ルールは守らないとね!
もう少しだけ、待って来ないようなら、明日、また来てみましょう」
岩の上に並んで座っている2人は、立ち入り禁止区域の方を、見つめながら話していた。
「あっ、あおいさん、鳥かな?変なのが来る!」
「はいっ!妖精さんだといいですけど……。
違ったら、やばいです……。
か、隠れますか?」
距離がまだ遠く、得体の知れないものが来る、という事しか認識できない2人は、不安になる。
「悪い事、言う奴、だーれーだー?」
近づいて来る者が、低い声で言った。
ひぃぃ、誰?
男の声だ!
……もしかして、モンちゃん?
いや、魔物かも?
と、思った瞬間、得体の知れないものが目の前に到着した。
現れたのは、いつも通り妙な格好のモンテンだった。
「あーーー!モンちゃん!
妖精のモンちゃん、待っていました!」
あおいは、ホッとする。
「こらっ!娘さん達、ここは入ったらいかん!」
アサオは、目が点になったまま呟く。
「この 小さなおじさんが?あっ、いえ。この人が妖精さん?なの?」
アサオは、目の前にいる髭面で、腹巻きをした羽根のある おっさんに驚いていた。
妖精のイメージが、ガタガタと崩れたようで、ショックを受けているらしかった。
あおい達は、岩から降りて、挨拶をする。
「……ふむ、君の事を覚えているような、いないような……。
沢山の人に会っているからなー!
それで?私に、と言うより妖精に会いたかった理由は何かな?」
"妖精さんに用がある"って、まだ話していないのに、わかっている……。
……と、不思議に思うアサオが、理由を説明した。
「ふーん、それは私の管轄外だから分からん!
ちょっと、待っていなさい」
モンテンは、そう言って立ち入り禁止区域の中へ、飛んで行ってしまったのだ。
「あおいさん、あの人 妖精のイメージと違うけど、とてもいい人のようね。
優しそう」
「はい、優しいと思います。
でも、気をつけて下さい!
考えている事がバレますから!
常に頭の中は、無にした方がいいと思います」
「えっ!そうなの?了解です!あっ、戻ってきた」
「祥ちゃんを連れて来たよ」
「私に用って、何かしら?」
現れたのは、妖精という言葉がぴったりの美少女だ。
うわぁ、可愛いし、綺麗な子だなー!
アサオは、見とれてしまっていた。
「祥ちゃん、この子が君のこと、綺麗だって感動しているよ」
「えー、嬉しい!さあ、さあ、用件を聞くわよ。
言ってみて!」
あおい達は話してみる。
「なるほど、痩せたい気持ちは死んでも変わらないのね!
あおいさん、いくつ?
アサオさんは、いくつなの?」
「私は、17歳で、アサオさんは……」
「私は、37歳 独身です」
「その年齢だと、死者だから体型は変化しないわね!
痩せる水を飲んでも無理だわね」
「あるんですね!
痩せる水があるんですね?」
興奮して、アサオが聞いている。
「まあ、秘密なんだけど……」
「ヒント!ヒントでいいですから!
教えて下さい!お願いします!お願いします」
「えっ、聞いていなかった?
あなたの年齢では効果が無い!って言ったでしょ?」
「そんなの関係ありません!
知りたいんです!飲んでみたいんです!
お願いします!教えて下さい!」
何か、アサオさんには、鬼気迫るものがあるんですけど……怖いくらい、必死だ!とあおいは思った。
「秘密だから、ズバリは教えられないわ!
でもね、女性の痩せたい気持ちは、良くわかるから、ヒントだけ教えるわね」
「やったー!ありがとうございます!
ありがとうございます!」
アサオは、飛び上がって喜んだのだった。
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