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第27話「血脈の目覚め」
しおりを挟む「これより、血脈の試練を始める」
風鳴の声が森に響き渡った。蒼の周りを取り囲んでいた霧が徐々に晴れていき、彼と風鳴を中心とした円形の空間が現れた。地面には複雑な魂術の紋様が浮かび上がり、淡く光を放っている。
千冬と綾音は空間の外側に立ち、緊張した面持ちで見守っていた。
「私は何をすればいいんですか?」蒼は風鳴に尋ねた。
風鳴は長い白髪を風になびかせながら答えた。「何もするな。ただ、私についてくるだけでよい」
そう言うと、彼は右手を蒼に向けて伸ばした。蒼の体が急に軽くなり、視界がぼやけ始める。それは現実と非現実の境界が薄れていくような感覚だった。
「蒼!」千冬の心配そうな声が遠くから聞こえたが、次の瞬間、蒼の意識は完全に別の場所へと運ばれていた。
***
蒼が目を開くと、そこは無限に広がる青い空間だった。足元には何も見えないが、確かな感触があり、立つことができる。周囲には様々な色の光の粒子が漂っていた。
「ここは...?」
「魂識の間」風鳴の声が背後から聞こえた。振り返ると、彼は実際の姿よりも若く見え、より力強い印象を与えていた。
「魂識の間?」
「そう」風鳴は頷いた。「魂術使いの精神世界と現実世界の間にある特別な空間だ。ここでは、魂の本質を直接見ることができる」
蒼は自分の手を見た。手のひらが淡く光っており、その中心から金色の筋が体中に広がっていた。
「これが...僕の魂?」
「お前の魂の流れだ」風鳴は説明した。「深宮一族に流れる轉魂の力の痕跡がある。だが、まだ完全に目覚めてはいない」
蒼は不思議な感覚に包まれていた。この空間では、自分の内側に秘められた何かを感じることができた。それは常に彼の中にあったものだが、これまで気づくことができなかったものだ。
「轉魂使いとしての真の力を引き出すには、魂の中心にある『轉魂の宝玉』を見つけ出し、それと向き合わなければならない」風鳴は続けた。
「宝玉...?」
「さあ、目を閉じて、自分の内側へと意識を向けるのだ」
蒼は言われた通りに目を閉じた。すると不思議なことに、閉じた目でも周囲を「見る」ことができた。むしろ、目を閉じることで、より鮮明に魂の流れを感じ取れるようになった。
彼は意識を内側へと向けていく。体の中を流れる金色の筋を辿っていくと、それらは一点に集まっていた。胸の中心、心臓の近くだ。そこに何かが存在しているのを感じた。
「見えた...」蒼は小さく呟いた。「何か...輝くものが」
「近づいてみるのだ」風鳴が促した。
蒼の意識はさらに深く、その光に向かって沈んでいった。やがて彼の前に現れたのは、人の拳ほどの大きさのクリスタルだった。それは多面体の結晶で、内部から金色の光が脈動するように輝いていた。
「これが...轉魂の宝玉」
「そうだ」風鳴の声が静かに響いた。「お前の轉魂の力の源だ。だが、それはまだ眠っている。触れてみろ」
蒼は恐る恐る手を伸ばし、宝玉に触れた。突然、強烈な光が宝玉から放たれ、蒼の意識を包み込んだ。
その光の中で、彼は様々な映像を見た。幼い頃の自分、父らしき人物との訓練、家族との穏やかな日々、そして...何かの事故。記憶の断片が次々と流れていく。
「これは...僕の失われた記憶?」
映像の洪水の中で、蒼は父の声を聞いた。
「蒼、聞け。轉魂の力は血脈によって受け継がれる。だが、それを使いこなすには、己の心と向き合い、魂と共鳴せねばならない」
「父さん...!」蒼は必死に父の姿を捉えようとした。しかし映像は次々と変わり、はっきりとした姿を捉えることはできなかった。
「お前には特別な血が流れている。それは王の血。深宮一族の中でも最も純粋な轉魂の力を継ぐ血筋だ」
「王の血...?」蒼は混乱した。そんな話は聞いたことがなかった。
「いつか全てを思い出す時が来る。その時まで...」
父の声が消え、映像も薄れていった。蒼は再び宝玉の前に立っていた。宝玉はさらに強く輝いていたが、まだ完全に目覚めてはいないようだった。
「どうすれば...この力を引き出せるんだ?」蒼は風鳴に問いかけた。
「宝玉を受け入れよ」風鳴は静かに答えた。「恐れず、疑わず、ありのままに受け入れるのだ」
蒼は深呼吸をして、再び宝玉に手を伸ばした。今度は両手で宝玉を包み込むように持った。
「僕の中にある力...轉魂の力を、受け入れる」
彼が静かに言葉を紡ぐと、宝玉がゆっくりと変化し始めた。固体から液体へ、そして光そのものへと変わっていく。その光が蒼の両手から体内へと流れ込み始めた。
最初は穏やかだった光の流れが、次第に激しくなっていく。痛みを伴う光が体中を駆け巡り、蒼は歯を食いしばった。
「耐えろ」風鳴が声をかけた。「これは轉魂の力が目覚める時の試練だ」
痛みは増していき、蒼は叫び声を上げそうになるのを必死に堪えた。体の中で何かが変わっていくのを感じる。それは単なる力の覚醒ではなく、彼自身の変容だった。
「受け入れる...」蒼は痛みの中で繰り返した。「僕の一部として...」
その瞬間、痛みがピークに達し、蒼の体から爆発的に光が放たれた。彼の右手の甲に、複雑な紋様が浮かび上がる。それは「轉魂の刻印」—真の轉魂使いの証だった。
光が収まると、蒼は膝をつき、荒い息を吐いた。しかし、体の中には確かな変化があった。より深く、より強い力の存在を感じることができる。
「成功した...」風鳴の声には驚きと敬意が混じっていた。「見事だ、若き轉魂使いよ」
蒼は自分の右手を見つめた。刻印は金色に輝き、まるで生き物のように脈動していた。
「これが...本当の轉魂の力」
「そうだ」風鳴は頷いた。「だが、まだこれは始まりに過ぎない。真の轉魂使いとなるには、さらなる修練が必要だ」
蒼は立ち上がり、新たな力を体の中で感じていた。それは以前とは比べものにならないほど明確で、自分の意志で動かせるものだった。
「さあ、魂識の間を出よう」風鳴が言った。「お前の仲間たちが心配しているだろう」
***
現実世界に戻ると、わずかな時間しか経っていないようだった。千冬と綾音は同じ場所に立ち、心配そうに蒼を見つめていた。
「蒼!」千冬が駆け寄ってきた。「大丈夫?何が起きたの?」
蒼が答える前に、彼の体から突然金色の光が放たれた。それは彼を中心に広がり、森全体を一瞬照らし出した。
「な...何!?」千冬は驚いて後ずさった。
光が収まると、蒼の右手の甲に刻印が現れていた。現実世界でも、その刻印は鮮明に見ることができた。
風鳴は驚愕の表情を見せた。「これは...まさか...」
彼は蒼の前にひざまずき、敬意を表すような姿勢を取った。
「風鳴さん...?」蒼は混乱した。
「お前は間違いなく深宮一族の血を引く」風鳴の声は厳かだった。「しかも...特別な"王血"だ」
「王血...?」千冬が疑問に思って尋ねた。「それは何?」
風鳴は立ち上がり、三人を見回した。「詳しいことは里の長老会が説明するだろう。今は、試練を乗り越えたことを祝おう」
彼は手を高く上げると、空に向かって何かの合図を送った。すると、鳥居の周りの霧が晴れ始め、その向こうの景色がはっきりと見えるようになった。
「さあ、来るがよい」風鳴は三人を促した。「術者組合の『雲隠れの里』へ」
三人は鳥居をくぐり、霧の向こうへと足を踏み入れた。目の前に広がったのは、想像を超える光景だった。
山の斜面に広がる美しい里。伝統的な建物が階段状に並び、その間を細い道や橋が縫うように通っている。所々に魂術の紋様が刻まれた石碑が立ち、淡い光を放っていた。里の中心には大きな建物が聳え立ち、その屋根には龍の彫刻が施されていた。
「美しい...」綾音が息をのんだ。
「これが術者組合...」千冬も驚きの表情を浮かべていた。
蒼は言葉を失った。この景色は初めて見るはずなのに、どこか懐かしさを感じた。まるで、遠い記憶の中で見たことがあるかのように。
風鳴は三人を先導し、石畳の道を進んだ。道の両側では、様々な年齢の術者たちが日常の営みを続けていた。子供たちは小さな魂術を使って遊び、大人たちは修練や仕事に勤しんでいる。彼らは三人、特に蒼を見て、驚きと興味の視線を送った。
「何だか...皆さん、私たちを見てる」千冬が小声で言った。
「特に蒼をね」綾音が付け加えた。
確かに、里の人々は蒼に対して特別な関心を持っているようだった。中には敬意を示すように頭を下げる者もいた。
「なぜ皆、僕を...?」蒼は風鳴に尋ねた。
「お前の右手の刻印を見ているのだ」風鳴は説明した。「その紋様は、深宮一族の正統な継承者にしか現れない。特に、その形状は...」
彼は言葉を途切れさせ、「長老会が全てを説明するだろう」と付け加えた。
一行は里の中心へと向かい、大きな建物の前で立ち止まった。「魂術院」と呼ばれるその建物は、術者組合の中心的な施設だという。
入口では、数名の術者が彼らを待ち構えていた。彼らは風鳴に敬意を示した後、蒼の右手を見て驚きの表情を浮かべた。
「風鳴殿、この者は...?」一人の年配の術者が尋ねた。
「深宮零王の息子だ」風鳴は答えた。「そして、王血の継承者」
その言葉に、術者たちの間で小さなざわめきが起こった。
「長老会は?」風鳴が尋ねると、年配の術者が「既にお待ちです」と答えた。
風鳴は蒼たちを促し、魂術院の中へと案内した。内部は外観よりもさらに荘厳で、壁には魂術の歴史を描いた壁画が飾られていた。蒼は一枚の壁画の前で足を止めた。そこには七つの器—七大魂器が描かれており、その周りに人々が集まっている絵だった。
「七大魂器...」蒼は小さく呟いた。
「よく気づいたな」風鳴は驚いた様子で言った。「そう、あれは七大魂器と初代術者たちの絵だ」
蒼はさらに壁画を見ていると、絵の端に立つ一人の人物に目が留まった。その人物は他の術者とは少し離れた場所に立ち、手には不思議な形の杖を持っていた。その顔は...
「父...?」
蒼の言葉に、風鳴は眉をひそめた。「何を言っている?あの絵は数百年前の出来事を描いたものだ」
「いえ、違います」蒼は首を振った。「この絵の人ではなく...どこかで見た気がして...」
風鳴は不思議そうな表情をしたが、それ以上は何も言わなかった。
一行はさらに奥へと進み、最終的に大きな扉の前に到着した。扉には「議場」という文字が刻まれていた。
「ここが長老会の間だ」風鳴が説明した。「準備はいいか?」
蒼は千冬と綾音を見た。二人は不安そうだったが、頷いて彼を励ました。
「はい」蒼は決意を固めた。「父のことも、僕自身のことも、全て知りたい」
風鳴は扉を開けた。中は広く、円形の空間になっていた。部屋の周囲には七つの席があり、そこには七人の長老が座っていた。彼らは皆、年齢を重ねた風格ある術者たちだった。
「まさか本当に来るとは...」中央の席に座る白髪の老人が口を開いた。「深宮零王の息子よ、我らの前によく来た」
蒼は一歩前に進み、恭しく頭を下げた。「初めまして。深宮蒼です」
「私は鳳凰院玄示」老人は名乗った。「術者組合の長老会議長だ」
玄示は蒼の右手に目を向けた。「その刻印を見せてみろ」
蒼は右手を差し出した。刻印は相変わらず金色に輝いていた。
玄示は他の長老たちと視線を交わし、小さく頷いた。「間違いない。あの紋様は...」
彼は一度深く息を吸い、厳かな声で言った。
「お前は間違いなく深宮一族の王血を引く者だ。そして...零王の息子よ。ようやく帰ってきたな」
「帰ってきた...?」蒼は混乱した。「どういう意味ですか?」
玄示は蒼をじっと見つめ、静かに答えた。
「お前はかつて、この里で生まれ育った。お前の父、深宮零王はこの組合の重要な一員だった。だが十年前...ある事件をきっかけに、お前は父と共に里を離れた」
「十年前...」蒼は呟いた。それは彼が記憶を失った時期と一致する。
「多くの謎が解き明かされる時が来た」玄示は続けた。「だが、まずは長旅の疲れを癒すべきだろう。明日、改めて全てを話そう」
彼は手を叩き、数名の若い術者が部屋に入ってきた。
「彼らが宿泊場所へ案内する。今夜はゆっくり休むがよい」
蒼は多くの疑問を抱えたまま、千冬と綾音と共に案内人についていった。里の東側にある客舎へと向かう道すがら、彼は空を見上げた。
夕暮れの空に、一羽の鷹が舞っていた。どこか自由に、そして力強く見えるその姿に、蒼は自分自身を重ね合わせていた。
明日、彼の過去と、血脈の秘密が明らかになる。そして、父・深宮零王との繋がりも...
「蒼、大丈夫?」千冬が心配そうに尋ねた。
「ああ」蒼は微笑んだ。「ただ...やっと帰ってきた気がする」
右手の轉魂の刻印が、夕陽に照らされて金色に輝いていた。
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