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第29話「魂術の授業」
しおりを挟む朝日が雲隠れの里の屋根を照らす頃、蒼は既に目を覚ましていた。今日から本格的な修行が始まる。彼は窓から見える里の景色を眺め、深呼吸した。
「緊張してる?」
振り返ると、千冬が部屋の入口に立っていた。彼女は既に里の服装に着替えており、青と白を基調とした装いが彼女によく似合っていた。
「少しね」蒼は正直に答えた。「でも、もっと知りたいという気持ちの方が強いよ」
「分かるわ」千冬も同意した。「私も自分の能力について、もっと理解したい」
二人が朝食を済ませると、すぐに風鳴が迎えに来た。彼は昨日よりも厳格な表情をしていた。
「今日からが本当の修行だ」風鳴は説明した。「甘く見ないことだ」
三人はそれぞれの修行場へと分かれていった。蒼は「轉魂堂」へ、千冬は「氷結院」へ、そして綾音は「霊廟」へ。
***
蒼が轉魂堂に入ると、そこには既に数名の若い術者たちが集まっていた。彼らは蒼を見ると、驚きと好奇心の混ざった目で見つめた。
轉魂堂の内部は広く、天井が高かった。床には様々な魂術の紋様が彫り込まれており、壁には歴代の轉魂使いの肖像画が飾られていた。蒼は思わずそれらの絵に見入った。
「深宮蒼、遅い」
厳しい声に振り返ると、そこには剣神一真が立っていた。彼が今日の指導者だとは聞いていなかった。
「剣神長老...」蒼は驚きを隠せなかった。「あなたが教えてくださるのですか?」
「そうだ」一真は冷たく答えた。「お前の父もかつて私から学んだ。今日は基本から始める」
一真は蒼を含めた生徒たちを円形に並ばせ、中央に立った。
「魂術の基本は『魂力』を理解することだ」彼は説明を始めた。「魂力とは、全ての生きとし生けるものに宿る生命エネルギーだ。術者はこの力を自在に操ることができる」
一真は手を広げ、掌から青白い光を放った。その光は球状になり、彼の周りを漂い始めた。
「これが魂力の可視化だ。通常、魂力は目に見えないが、術者は訓練によってこれを感じ、形にすることができる」
彼は生徒たちに向かって「目を閉じ、自分の内側にある魂力を感じろ」と命じた。
蒼は目を閉じ、意識を内側へと向けた。「魂識の間」での経験が役立ち、彼はすぐに自分の中に流れる魂力を感じ取ることができた。
「どうだ、感じるか?」一真が尋ねた。
「はい」蒼は答えた。「金色の...流れのようなものが」
一真はわずかに眉を上げた。「金色か...」
彼は他の生徒たちにも同じ質問をした。彼らの多くは「青い」「緑の」など、様々な色を答えた。
「魂力の色は人によって異なる」一真は説明した。「それはその人の魂の性質を表している」
彼は生徒たちに向かって「次に、その魂力を外に出してみろ」と指示した。
これは難しかった。蒼は集中して、自分の中の魂力を手のひらに集めようとした。だが、なかなかうまくいかない。
周囲の生徒たちも同様に苦戦していたが、中には薄い光を手に宿すことができた者もいた。
一時間ほど練習した後、蒼はようやく手のひらに小さな金色の光を灯すことができた。
「お前は...」一真が蒼の横に立っていた。「才能がある。だが、それだけでは足りない」
彼は次に「轉魂の本質」について説明を始めた。
「轉魂は最も稀少な魂術の一つだ」一真は厳粛な声で言った。「他者の魂と契約を結び、一時的にその力を借りる能力。深宮一族に代々伝わる特殊な血脈術だ」
蒼は興味深く聞き入った。これまで感覚的に使っていた轉魂の力について、理論的な説明を聞くのは初めてだった。
「轉魂の力を正確に制御するには、『刻印』の理解が必要だ」一真は蒼の右手を指さした。「その刻印は魂力の回路だ。契約時にその回路を通じて、相手の魂力を受け取る」
蒼は自分の右手の刻印を見つめた。金色に輝く複雑な紋様。以前は時々しか現れなかったが、里に来てからは常に薄く光を放っていた。
「刻印の形状も重要だ」一真は続けた。「お前のそれは...特殊な形をしている」
「特殊?」蒼は疑問に思った。
「通常の轉魂使いの刻印は単純な渦巻き状だが、お前のは王冠のような形状だ」一真は少し躊躇った後、付け加えた。「それは『王血』の証だ」
再び「王血」という言葉。蒼はその意味を尋ねようとしたが、一真は話題を変えた。
「さて、実践だ」彼は二人一組になるよう指示した。「互いの魂力を感じ取る訓練をする」
蒼は若い女性の術者「奏」とペアを組むことになった。彼女は緊張した面持ちで蒼と向かい合った。
「深宮様、よろしくお願いします」彼女は恭しく言った。
「蒼でいいよ」蒼は微笑んだ。「緊張しないで」
二人は向かい合って座り、互いの魂力を感じ取る訓練を始めた。奏の魂力は淡い紫色で、穏やかな流れを持っていた。
訓練中、蒼は不思議な現象に気がついた。自分の魂力が奏の魂力に反応し、わずかに引き寄せられているようだった。
「これが轉魂の前兆だ」一真が観察していた。「轉魂使いは自然と他者の魂に共鳴する」
午前中の訓練はそのまま続き、昼食時にようやく休憩となった。
***
一方、千冬も氷結院で厳しい訓練を受けていた。彼女の指導者は「月詠音羽」長老だった。
「感情凍結は強力だが、危険な能力」音羽は千冬に教えた。「制御できなければ、自らの感情まで凍らせてしまう」
千冬は苦い記憶を思い出した。彼女はまさにそうなってしまったのだ。
「私は...自分の感情を凍らせてしまったんです」千冬は正直に告白した。
音羽は理解を示すように頷いた。「それは自己防衛の本能だ。傷つきたくなかったのだろう」
彼女は千冬に「氷の花」と呼ばれる訓練を指導した。それは感情凍結の力を使って、水から精密な氷の結晶を作り出す技術だった。
「感情を制御することが、力を制御することにつながる」音羽は説明した。
千冬は集中して、目の前の水鉢に手を翳した。彼女の指先から青白い霧が立ち昇り、水面に触れる。水はゆっくりと凍り始めたが、すぐに全体が固まってしまった。
「もっと繊細に」音羽は優しく指導した。「感情を押し殺すのではなく、流れるままに」
千冬は何度も挑戦した。少しずつだが、氷の形状を制御できるようになってきた。
「あなたには才能がある」音羽は千冬を励ました。「かつて『凍て月』のミナという、あなたによく似た術者がいた。彼女は感情凍結を極めた名人だった」
千冬はその名を記憶にとどめた。後で調べてみようと思った。
***
昼食時、蒼と千冬は里の食堂で再会した。二人は朝の修行について語り合った。
「轉魂の理論について学んだよ」蒼は興奮気味に話した。「これまで感覚だけでやってきたけど、理論を知るとより深く理解できるんだ」
「私も同じよ」千冬も微笑んだ。「感情凍結は本来、自分を守るための力だったのね」
「綾音はどうしてるかな」蒼が心配そうに言った。
ちょうどそのとき、綾音が食堂に現れた。彼女は疲れた様子だったが、満足げな表情もしていた。
「どうだった?」蒼が尋ねた。
「難しいけど...面白いわ」綾音は答えた。「私の『魂の炎』は実は霊力の一種だって。それを使って、より多くのことができるようになるかもしれない」
三人は昼食を取りながら、さらに話を続けた。
「午後は?」千冬が尋ねた。
「僕は古文書庫に行く許可をもらったんだ」蒼は答えた。「魂災と七大魂器について調べたいんだ」
「私は継続して訓練があるわ」千冬は少し残念そうだった。
「私も特別な訓練があるの」綾音も付け加えた。
三人は食事を終えると、再びそれぞれの道へと分かれた。
***
蒼は古文書庫への道を急いだ。それは魂術院の西翼にある、石造りの大きな建物だった。扉を開けると、天井まで届く本棚と、無数の巻物や古書が並んでいた。
「よく来たね、深宮蒼」
静かな声に振り返ると、そこには碧川楓が立っていた。彼女は優しく微笑んでいた。
「楓長老」蒼は挨拶した。「古文書を調べる許可をいただきました」
「ああ、聞いているよ」楓は頷いた。「魂災と七大魂器について知りたいんだね」
「はい」蒼は真剣に答えた。「それと...父についても」
楓の表情が一瞬曇ったが、すぐに元に戻った。「まずは魂災からだね。こちらの古書が参考になるだろう」
彼女は蒼を本棚の一角に案内した。そこには「魂災記」と題された古い革表紙の本があった。
「これは千年前から記録されてきた魂災の記録だ」楓は説明した。「時間があれば、全部読んでおくといい」
蒼は感謝の意を示し、本を開いた。古い紙の匂いが鼻をくすぐる。
楓は蒼を一人にして、「何か分からないことがあれば、呼んでくれ」と言い残して去った。
蒼は集中して本を読み始めた。
***
『魂災記』によると、魂災とは人間の負の感情が極限まで高まったとき、それが魂界との境界を破り、実体化する現象だという。恐怖、憎しみ、怒り、悲しみ—それらの強烈な負の感情が集まると、物理法則を超えた災厄を引き起こす。
最初の魂災は約三千年前に記録されており、当時の文明を一夜にして滅ぼしたという。その後も魂災は不定期に発生し、その度に多くの命が失われた。
『かの黒き霧は、人の心より生まれ、人の心を喰らう。触れるもの全てを腐らせ、生命力を奪い去る。それは形なきものに形を与え、理なきものに力を与える。』
蒼は身震いした。これは氷室財団で見た小規模な魂災と一致していた。
さらに読み進めると、約千年前の「大魂災」の記録にたどり着いた。それは史上最大規模のもので、当時の世界の三分の一を破壊したという。
その危機に際して、七人の偉大な術者たちが集結し、「七大魂器」を創造したと記されていた。
『七つの器は七つの徳を象り、魂災の力を封じ込める。記憶の杯は知恵を、感情の鏡は慈愛を、時の砂時計は忍耐を、空間の羅針盤は勇気を、生命の種は希望を、力の剣は正義を、真実の書は誠実を象る。』
七大魂器は世界の七つの聖地に配置され、魂災の力を封じ込めた。しかし、時が経つにつれ、魂器は散逸してしまった。それ以降、小規模な魂災は発生することはあっても、大規模な魂災は防がれてきたという。
『だが、予言によれば、七大魂器の力が弱まる時が来れば、再び大魂災が世界を襲うであろう。』
蒼は身を乗り出して読んだ。これが彼らの直面している危機だったのか。
別の本に移ると、「魂器記」と題された書物があった。そこには各魂器の詳細な説明があった。
蒼が既に手に入れた「記憶の杯」と「時の砂時計」、そして今探している残りの魂器について、より詳しい情報が記されていた。
時間が経つのも忘れて、蒼は夢中で読み続けた。
***
夕方近く、蒼は「深宮家記録」と題された古い巻物を見つけた。手が震えるのを感じながら、それを開いた。
巻物には深宮一族の歴史が記されていた。一族は古来より轉魂の力を受け継ぎ、術者組合の中でも特別な位置を占めていたという。
そして、ついに父・零王についての記述を見つけた。
『深宮零王は轉魂の力に卓越した才能を示し、史上最も強力な轉魂使いとなった。彼の刻印は「王冠」の形を示し、「王血」の証を持っていた。』
『零王は魂器と魂災の研究に没頭し、多くの新しい魂術を開発した。組合の次期当主候補として期待されていたが...』
ここで記述が途切れていた。次のページには別の筆跡で書かれた短い文があるだけだった。
『深宮零王は霧原での事件により、「背信者」として里を追われた。彼の名は組合の記録から抹消される。』
蒼は息を呑んだ。父は背信者として追放されたのか。そして霧原での事件—それは蒼が記憶を失った場所と時期と一致していた。
巻物の最後には、零王の家族についての短い記述があった。
『零王には妻「彩」と、息子「蒼」、娘「綾音」がいた。』
「綾音...」蒼は小さく呟いた。今、彼と一緒にいる綾音が本当に妹なのか、それとも名前だけの一致なのか。
思考に沈んでいると、誰かが肩に手を置いた。驚いて振り返ると、碧川楓が立っていた。
「随分と熱心に読んでいるね」楓は穏やかに言った。「何か見つかったかい?」
蒼は迷ったが、正直に答えることにした。「父が...背信者として追われたこと。そして、父には妻と子供が...」
楓は深いため息をついた。「いつか知ることになるとは思っていたよ」
「楓長老」蒼は真剣な表情で尋ねた。「父について、もっと教えてください。彼は本当に背信者だったのですか?」
楓はしばらく黙っていたが、やがて決意したように口を開いた。
「明日、私の住まいに来なさい。そこでなら、もっと話せる」
彼女は小さな紙に住所を書き、蒼に渡した。
「一人で来るように。そして、誰にも言わないで」
蒼は頷き、紙を大切にしまった。
「さあ、もう遅い」楓は優しく促した。「今日はこれまでにしておきなさい」
蒼は古文書を元の場所に戻し、古文書庫を後にした。頭の中は新たな情報と疑問でいっぱいだった。
***
夕食時、蒼は千冬と綾音に出会った。二人も一日の修行を終え、疲れた様子だったが、充実感も漂わせていた。
「何か見つかった?」千冬が尋ねた。
蒼は少し躊躇った。楓の言葉を思い出し、全てを話すのはやめておくことにした。
「魂災と七大魂器について、少し詳しく知ることができたよ」彼は言った。「魂災は人間の負の感情から生まれ、七大魂器はそれを封じ込めるために作られたんだ」
「父については?」綾音が静かに尋ねた。
蒼は彼女をじっと見つめた。綾音...それは妹の名前だった。彼女は本当に自分の妹なのか?
「少し...」蒼は慎重に言葉を選んだ。「父は優れた術者だったみたいだけど、何かの事件で里を去ったらしい」
綾音はわずかに表情を曇らせたが、すぐに平静を取り戻した。
「そう...」彼女は小さく呟いた。
三人は静かに夕食を続けた。蒼の頭の中では、今日得た情報が整理されつつあった。父、魂災、七大魂器、そして...家族。全てが繋がっている。しかし、まだ多くの謎が残されていた。
明日、楓から何を聞くことができるのか。蒼は静かに期待と不安を抱えながら、夜が更けていくのを感じていた。
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