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第2巻 第2話:疾風の少女・風香!言霊のライバル登場
しおりを挟む「これがお前の部屋だ」
鷹志は冷たい声で言うと、「真言の塔」の一室の前で立ち止まった。螺旋状の廊下を上がること十分、天音は既に方向感覚を失いかけていた。
「ありがとう」
天音が礼を言おうとした瞬間、鷹志は既に背を向け、去り始めていた。
「あの...」
鷹志が足を止め、振り返る。その鋭い目に天音は一瞬たじろいだが、勇気を出して尋ねた。
「『真言の塔』には他にも新入生はいるの?」
「いない。新入生が『真言の塔』に配属されるのは十年ぶりだ」
冷淡な返事の後、鷹志は付け加えた。
「それも、『響け、言霊』なんて怪しげな力を持った素人がね」
その言葉には明らかな敵意が込められていた。天音が何か言い返す前に、鷹志は颯爽と立ち去った。
部屋に入ると、予想以上に広くて快適な空間が広がっていた。大きな窓からは学園全体が見渡せ、木製の家具が温かみを添えている。ベッド、机、本棚、そして小さな応接セットまでもが備わっていた。
「すごい...」
天音が窓に近づくと、遠くに「空詠みの塔」が見えた。あの塔のどこかで倉田も新しい部屋に落ち着いているのだろう。
荷物の整理を始めようとした時、ドアをノックする音が聞こえた。
「はい?」
ドアが開き、水織が顔を覗かせた。
「天音くん、荷物は大丈夫?」
「はい、ちょうど整理を始めるところです」
「それは良かった。あと、これを」
水織は小さな紙を天音に手渡した。
「明日の時間割よ。最初の授業は『言霊基礎』。大講堂で全新入生が一緒に受ける授業だから、倉田さんとも会えるわ」
「ありがとうございます」
「それから...」
水織は少し言いにくそうに続けた。
「鷹志くんのことは気にしないで。彼は...事情があるの」
天音は黙って頷いた。鷹志の冷たい態度には理由があるようだ。
「夕食は一階の食堂で。6時からだから、忘れないでね」
水織が去った後、天音は荷物の整理を続けた。持ち物は多くなかった。仙人の家で修行していた時に使っていた衣服や、倉田からもらったお守り、そして仙人からもらった小さな石。
時間割を確認すると、明日は「言霊基礎」の後に「言霊実技」、そして午後には「言霊理論」という科目が並んでいた。どれも初めて聞く科目名で、少し緊張する。
---
その日の夕食時間。
天音は「真言の塔」の一階にある食堂に降りていった。広々とした空間には既に多くの生徒が集まり、テーブルを囲んでいた。食堂は塔ごとに分かれておらず、全ての塔の生徒が集まる共有スペースのようだ。
「天音くん!」
倉田の声が聞こえ、天音は安堵の表情を浮かべた。彼女は一つのテーブルから手を振っていた。
「倉田さん、調子はどう?」
天音がテーブルに着くと、倉田は嬉しそうに答えた。
「うん、すごく良いよ!『空詠みの塔』は明るくて開放的で、みんな優しいの」
「それは良かった」
「天音くんはどう?『真言の塔』は?」
天音は少し迷ったが、正直に答えることにした。
「正直、まだ慣れないかな。あまり歓迎されていない感じもするし...」
「そうなの?どうして...」
倉田が心配そうに尋ねる。
「『真言の塔』に新入生が配属されるのは珍しいらしくて。特に僕みたいな...」
「素人が、ですって?」
突然、冷たい声が天音の背後から聞こえた。振り返ると、そこには長い青緑色の髪を持つ少女が立っていた。伝統的な和服の要素を取り入れた学園制服を着ており、その姿は凛として美しかった。
「あなたが『響け、言霊』の使い手ですって?」
少女の声には明らかな皮肉が込められていた。
「そうだけど...君は?」
「風香。風祭風香です」
彼女は姿勢を正し、威厳のある声で名乗った。
「代々ことだま戦士の家に生まれ、風の言霊を継承する者です」
その言葉に食堂内の会話が静まり、多くの視線が彼らに注がれた。
「そうか、よろしく」
天音が友好的に答えようとした矢先、風香は鋭く言い放った。
「あなたのような素人が『真言の塔』に配属されるなんて、学園の伝統が汚されたようで心外です」
その言葉に、天音は思わず反論した。
「僕だって試練をクリアして配属されたんだ。素人だとしても、それなりの力はある」
「本当にそうでしょうか?」
風香の目が鋭く光った。
「噂では『響け、言霊』なんて不思議な力をお持ちだとか。でも私には、単なる運と偶然で目立っただけの人にしか見えません」
「風香さん、そんな言い方...」
倉田が心配そうに声を上げたが、風香は構わず続けた。
「明日、『言霊実技』の授業で勝負しましょう。あなたの力が本物かどうか、私が見極めてみせます」
天音は困惑しつつも、黙って頷いた。逃げるわけにはいかない。
「わかった、受けて立つよ」
風香は満足げに微笑み、踵を返して去っていった。彼女が去った後も、食堂内の視線は天音に集まったままだった。
「大丈夫?」
倉田が心配そうに尋ねる。
「うん...たぶん」
天音は無理に笑顔を作った。しかし内心では不安が膨らんでいた。風香は由緒ある「ことだま戦士」の家系で、風の言霊を操る達人らしい。対して自分は、まだ言霊の力を手に入れて間もない「素人」だ。
---
翌朝、天音は大講堂で行われる「言霊基礎」の授業に出席した。広い講堂には百人近い新入生が集まっており、塔ごとに座る区画が分かれていた。「真言の塔」の席は最前列の中央。そこには天音一人分の席しかなかった。
「天音くん!」
倉田が「空詠みの塔」の席から手を振っているのが見えた。天音も笑顔で手を振り返し、自分の席に着いた。
講壇には学園長の言霊翁が立ち、全ての新入生に向けて言霊の基礎について語り始めた。
「言霊の力は、言葉と心が一つになった時に生まれる。言葉だけでは単なる音であり、心だけでは漠然とした意思に過ぎぬ。この二つが調和した時、初めて現実を動かす力となるのじゃ」
天音は熱心にメモを取った。仙人からも似たようなことを教わったが、学園長の説明にはさらに深い洞察が含まれていた。
「言霊の種類は多岐にわたる。火や水、風や土といった自然の力を操るもの、物体の動きや状態を変えるもの、そして心や感覚に働きかけるものなど...」
学園長の目が一瞬、天音に向けられた。
「中には珍しい言霊も存在する。例えば『響け、言霊』のように、複数の言霊の性質を持つもの、あるいは言霊そのものの本質に関わるものじゃ」
講堂内の視線が一斉に天音に向けられた。彼は少し居心地悪そうに席で身じろぎした。
授業が終わると、次は「言霊実技」の時間。屋外の練習場に移動する生徒たちの間で、天音と風香の勝負の噂が広まっていた。
「聞いたか?風祭家の風香と『真言の塔』の新入り天音が勝負するらしいぞ」
「風祭家といえば、代々風の言霊を継承する名門だろ?」
「あの新入り、大丈夫なのか?」
こうした囁きを聞きながら、天音は練習場へと向かった。
練習場は広大な敷地に様々な地形——平地、岩場、水辺、砂地など——が用意されていた。中央には大きな円形アリーナがあり、そこで「言霊実技」の授業が行われるようだ。
「さあ、新入生の皆さん。今日は基本的な言霊の制御方法を学びます」
実技担当の教師、烏丸(からすま)先生が説明を始めた。彼は精悍な顔立ちの中年男性で、炎の言霊を専門とするらしい。
「まずは二人組になって...」
「先生」
風香が手を挙げ、割り込んだ。
「実技の前に、一つ勝負をさせていただけないでしょうか」
烏丸先生は眉をひそめた。
「勝負?授業の初日からそんな...」
「『真言の塔』に配属された天音さんの力を確かめたいのです」
風香の言葉に、クラス全体がざわめいた。烏丸先生は困惑した様子で天音を見た。
「天音くん、君はどうなんだ?」
天音は一瞬迷ったが、すぐに決意を固めた。
「構いません。受けて立ちます」
「...わかった。教育的な意味もあるだろう。では円形アリーナに入りなさい、二人とも」
天音と風香はアリーナの中央に立った。周囲の生徒たちは期待に満ちた表情で見守っている。
「ルールを説明する」
烏丸先生が二人の間に立った。
「これは言霊の制御力を競う勝負だ。危険な攻撃は禁止。相手を場外に出すか、制御不能にしたら勝ちとする」
風香は自信に満ちた表情で天音を見下ろした。彼女は天音より少し背が高く、その姿勢には揺るぎない自信が漂っていた。
「では、始め!」
烏丸先生が二人の間から退くと同時に、風香が素早く動いた。
「疾風!」
彼女の周りに風が集まり始めた。天音も負けじと応じる。
「疾風!」
天音の周りにも風が渦巻き始めた。二人の「疾風」の言霊がぶつかり合い、アリーナ内に強い風が吹き荒れる。
「凄い...二人とも同じ『疾風』の言霊なのに、風の質が違う...」
観客の一人が呟いた。確かに、風香の風は鋭く切れ味があり、天音の風はより広範囲で包み込むような性質を持っていた。
「速さで勝負しましょう」
風香が挑発的に言うと、彼女の周りの風がさらに強まり、その体が一瞬で消えた。アリーナ内を高速で移動し始めたのだ。
天音も「疾風」の力で体を加速させた。彼はカゲロウとの戦いで身につけた技術を活かし、風香の動きを追った。
二人の姿はほとんど見えなくなり、時折衝突して火花のような風の波紋が広がる。どちらも一歩も譲らない激しい攻防が続いた。
「おやおや...予想以上じゃないか」
烏丸先生が感心した様子で呟いた。
天音は「響け、言霊」の力も併用し、風香の動きを感知しようとした。すると、彼女の次の動きが予測できるようになった。
「そこだ!」
天音が瞬時に位置を変え、風香の進路を遮る。風香は驚いた表情を見せたが、すぐに態勢を立て直した。
「よく避けましたね...でも、これからが本番です」
風香の表情が真剣になる。
「疾風、極まれ!」
彼女の周りの風が劇的に強まり、小型の竜巻のような姿になった。その速さは目を見張るものだった。
天音も「疾風」の力を最大限に引き上げる。
「疾風、極まれ!」
二人の風の力がアリーナ内で渦を巻き、観客たちは風圧で後退せざるを得なかった。
「すごい...新入生なのに、こんな高度な言霊制御が...」
周囲からの感嘆の声が聞こえる。
風香の攻撃は正確で洗練されていた。天音は防戦一方になりつつあったが、「響け、言霊」の力でなんとか踏みとどまっていた。
「なぜ...なぜあなたのような素人が...」
風香の声には苛立ちと共に、別の感情も混じっているように天音には感じられた。
「響け、言霊!」
天音が力を解放すると、風香の思考や感情の断片が彼に伝わってきた。そこには強い焦りと、何かを証明したいという強い想いがあった。
「風香さん...」
天音は彼女の心の奥に、複雑な感情を感じ取った。名門の重圧、期待に応えなければならないというプレッシャー、そして素人である天音が特別視されることへの不公平感。
「黙って!」
風香の言霊が一層激しくなる。
「私は...私は負けられないの!」
彼女の風が制御を超え始めていた。感情に流され、言霊が暴走しかけている。
天音はそれを見て、一つの判断をした。
「弾け!」
彼は風香の暴走しかけた言霊に対して、防御の言霊を放った。だが、通常の使い方とは違い、鋭い一撃ではなく、風を穏やかに拡散させるように。
風香の竜巻が徐々に弱まり、彼女の体が見えるようになった。彼女は混乱した表情で天音を見つめていた。
「なぜ...攻撃しないの?」
「言霊は心と言葉が一つになった時に最大の力を発揮する」
天音は学園長の言葉を引用した。
「でも、感情に流されると、言霊も制御を失う。それは僕も経験したことだから...わかるんだ」
風香の目に驚きの色が浮かんだ。
「私を...馬鹿にしているの?」
「違う。ただ...」
天音は言葉を選んだ。
「君の言霊は素晴らしい。洗練されていて、精密で...僕よりずっと上手だ。でも、何かに縛られているようにも感じる」
風香の表情が僅かに変わった。天音の言葉が彼女の心に触れたようだ。
「戦いはここまでにしましょう」
烏丸先生が間に入った。
「素晴らしい言霊制御の実演だった。特に二人とも、感情に流されず言霊を操る難しさを示してくれた。これこそ言霊実技の真髄だ」
先生は引き分けを宣言し、天音と風香を称えた。観客たちからは拍手が沸き起こった。
風香は天音をまっすぐ見つめ、静かに言った。
「あなたの力は...本物かもしれない」
それだけ言うと、彼女は踵を返して去っていった。その背中は誇り高く、しかし少し孤独にも見えた。
「凄かったよ、天音くん!」
倉田が駆け寄ってきた。
「全然引けを取ってなかった!あの風香さん、学園では天才と言われてるのに!」
天音は少し照れながらも、風香の去っていった方向を見つめていた。
「風香さんは...強いよ。でも、何か背負ってるものがあるみたいだ」
「何か...背負ってる?」
「うん...『響け、言霊』で彼女の心の一部が見えた気がする。何かを証明しようとしている...誰かのために」
天音は静かに言った。自分とは対極にある存在のように見えた風香だが、どこか共通するものを感じていた。
「きっと、またバトルすることになるだろうな...」
新たなライバルの出現。それは天音のことだま学園での生活に、新たな刺激と挑戦をもたらすものになりそうだった。
(つづく)
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---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
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