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第5話「都への旅路」
しおりを挟む花都(はなみやこ)の城門をくぐり抜けた織姫は、その壮麗さに息を呑んだ。
「これが都…」
道は白い石畳で敷き詰められ、両側には色とりどりの旗を掲げた店が立ち並ぶ。町人たちは美しい着物を身につけ、侍や公家らしき人々も行き交う。村の何十倍もの活気と華やかさだった。
「田舎娘はそんなに驚くな」と睦月が冷ややかに言う。「都の人間は見た目を重んじる。弱みを見せれば食い物にされるぞ」
導いてくれた商人の妻・お絹は、二人を夫の店「絹屋」へと案内した。絹屋は都でも屈指の絹織物の問屋で、立派な門構えの商家だった。
「旦那様、この方たちが息子の命の恩人です」
絹屋の主人・佐助(すけ)は、豪快な笑い声で二人を歓迎した。
「よく来てくれたな!うちの小六(ころく)は、お前さんの作った手拭いのおかげで一晩で熱が引いた。医者も驚いておったよ」
「お役に立てて良かったです」と織姫は控えめに答えた。
佐助は続ける。「恩返しがしたい。何か望みはないか?」
睦月が織姫の代わりに答えた。「この娘は裁縫師になりたいのだ。店を開くための場所を探している」
佐助は大いに乗り気になった。「それは好都合だ!ちょうど店の二階が空いている。家賃は安くするから、そこを使いなさい」
予想外の申し出に織姫は驚いた。「そんな…良いのですか?」
「もちろんだ!それに、うちの絹織物を使った神具衣装というのを作ってくれれば、互いに利があるだろう?」
かくして織姫は思いがけず都での拠点を得た。絹屋の二階を借り、「糸見裁縫店」と名付けた小さな店を構えることになった。睦月も「しばらくはお前の用心棒をする」と言って留まることにした。
***
店の準備を始めた織姫は、佐助から分けてもらった絹布に驚嘆した。
「これは…素晴らしい絹です」
「糸見の目」で見ると、佐助の扱う高級絹には上質な霊力が宿っていた。特に「雲絹(くもぎぬ)」と呼ばれる淡い青色の絹は、まるで空を流れる雲のような霊力を放っていた。
「この材料があれば、もっと素晴らしい神具衣装が作れる」
糸車もうなずく。「良い布は良い神具を生む。これはチャンスだ」
翌日から店の開店準備が始まった。織姫は前世のアパレルショップでの経験を活かし、限られた空間を効率的に使うレイアウトを考えた。
「お客様が試着できるスペースと、私が作業するスペースを分けて…」
睦月は棚を作り、佐助は古い屏風を譲ってくれた。お絹と小六も手伝いに来て、皆で店を整えていく。
「昔は私も裁縫が好きでね」とお絹は言う。「でも神職人ほどの腕はなかった。あなたの腕前が楽しみだわ」
糸車を置く専用の台も作り、店は少しずつ形になっていった。糸車は人前では動かないよう気をつけていたが、夜になると織姫に語りかける。
「都の神職人たちは強い。特に裁縫師は肩身が狭い。最初は苦労するだろうが、諦めるな」
店の看板を「糸見裁縫店」と名付け、ついに開店の日を迎えた。しかし予想通り、客は全く来なかった。絹屋に来る客は高価な絹布を買うだけで、織姫の店には見向きもしない。
落胆する織姫に、睦月は助言した。
「都の人間は見栄っ張りだ。まずは一人でも有力な客をつかめば、後は雪崩のように来る」
そこで睦月は、自分の依頼主である貴族の屋敷に織姫を連れていくことにした。睦月は時々、貴族や商人の用心棒を務めていたのだ。
***
訪れたのは、公家出身の姫君・千代(ちよ)の屋敷。千代は幕府の重臣・信明(のぶあき)に嫁ぐ予定だったが、美貌に恵まれず、婚約が危ぶまれていた。
「あら、睦月。今日は用心棒の日ではないわ」と千代は言った。彼女は端正な顔立ちではあるが、華やかさに欠け、自信なさげな様子だった。
睦月は織姫を紹介し、彼女の特別な才能を説明した。
「この娘は『糸見の目』を持つ裁縫師だ。着る者に力を与える神具衣装を作れる」
半信半疑の千代だったが、「確かに凄腕の裁縫師がいれば…」と考え、織姫に挑戦的な依頼をした。
「一週間後に重要な茶会がある。そこで私が最も美しく見える衣装を作れるなら、たっぷり報酬を払うわ」
千代の屋敷を後にした織姫は、早速構想を練った。「糸見の目」で千代を観察すると、彼女の心には強い劣等感と、認められたいという願いの糸が絡み合っていた。
「千代様の内面の美しさを引き出す衣装を…」
織姫は佐助から分けてもらった「雲絹」を使い、「鶴の羽衣」と名付けた特別な着物の制作に取りかかった。前世の洋服デザインの知識と、祖母から学んだ和裁の技術を融合させ、千代の内面の美しさを引き出す衣装を構想する。
「糸見の目」で絹布の霊力を見極めながら、千代の心に宿る「希望の糸」と共鳴する糸を選び、一針一針に思いを込めて縫い進めていった。
***
制作の三日目、睦月が織姫の作業を見ていた。
「随分と変わった縫い方をするな」
「これは前世で学んだフランスの刺繍技法と、祖母から教わった『霊力の結び目』を組み合わせたものです」
織姫の針さばきは、見る者を魅了する美しさがあった。特に「糸見の目」を使うときは、彼女の瞳が淡く光り、針先からも微かな光が放たれる。
「お前は確かに特別だ」と睦月は言う。「だが、都の神職人たちはそれを簡単に認めはしない。特に裁縫師は『最弱の神職人』と見なされている」
「だからこそ、私は針一本で彼らに挑むんです」
その夜、織姫は祖母の図案帳を開いた。その中には、様々な「神具衣装」の構想が記されていた。特に「十二神衣」という項目に目が留まる。
「十二神衣…?」
糸車が説明する。「織絵国の守護神である十二の神々にちなんだ最高級の神具衣装だ。かつて祖母もその一部を作り上げたことがある」
「それって、最強の神具衣装ってこと?」
「そうだ。だが、その技術はほとんど失われている。図案も暗号のように書かれていて、解読が必要だ」
織姫は新たな目標を見つけたように感じた。いつか自分も「十二神衣」を作り上げる。そのためにも、まずは千代の依頼を成功させなければ。
***
完成した「鶴の羽衣」は、見る角度によって色合いが変わる不思議な輝きを放っていた。基調は白と淡い青だが、光の当たり方で七色に輝き、まるで天女の羽衣のような美しさだった。
そして最も重要な特性は、着る者の内面の美しさを最大限に引き出し、自信を与える効果を持つこと。織姫の「糸見の目」で見ると、衣装全体が柔らかな光に包まれ、着る人の「美の糸」を引き出す仕掛けが施されていた。
茶会当日、千代の屋敷を訪れた織姫は、自信なさげな千代に衣装を手渡した。
「これを着ると、千代様の本当の美しさが現れます」
半信半疑で着替えた千代の姿は、彼女自身も驚くほどに変貌していた。顔立ちは同じでも、凛とした気品と内側から輝く美しさが周囲を魅了する。見る者の目には、千代が一段と美しく見えるのだ。
「これは…私?」千代は鏡に映る自分に驚いた。
「はい。これが本当の千代様です。内面の美しさが外に現れているんです」
茶会に参加した貴族たちは千代の変化に驚き、賞賛の声が絶えなかった。特に婚約者の信明は、これまでになく千代に心を寄せた様子で、二人の仲は一気に深まった。
茶会後、千代は涙ながらに織姫に感謝した。
「生まれて初めて、自分が美しいと感じられたわ」
千代は約束通り報酬を払うだけでなく、「私の専属の裁縫師になって」と織姫に依頼した。これが織姫の都での最初の確かな足がかりとなった。
茶会に同席していた他の貴族からも、次々と依頼が舞い込むようになる。「自分にも神具衣装を作ってほしい」と。
***
噂は瞬く間に広がり、「糸見裁縫店」には次第に客が増えていった。「着るだけで美しくなれる」「身を守る力がある」など様々な評判が立ち、織姫の技術を求める人々が訪れるようになる。
ある日、一人の少年が店を訪れた。「あの…先生」と恐る恐る声をかける。「僕、裁縫師になりたいんです。弟子にしてください」
少年の名は蓮(れん)。佐助の知り合いの商人の息子だった。
「私はまだ修行中の身ですよ。弟子なんて取れません」
「でも、先生の作る神具衣装は素晴らしいです!普通の裁縫師にはできないことばかり」
蓮の熱意に押され、織姫は彼を見習いとして受け入れることにした。蓮は理解力が高く、織姫の「糸見の目」の話も素直に信じた数少ない理解者となった。
「蓮は才能があるわ」と織姫は睦月に言う。「特に色彩感覚と図案を描く才能が素晴らしい」
「お前は人を見る目もあるな」と睦月。「だが、この繁盛ぶりはいずれ目をつけられるだろう」
睦月の予言は的中した。ある日、神職人組合の検査官が織姫の店を訪れた。厳めしい表情の中年男性だった。
「当店へようこそ」と織姫が迎えると、男は冷たく言った。
「我々は神職人組合の検査官だ。お前は無許可で神具を称する衣装を作っているそうだな」
「私の作るのは単なる衣装です。お客様が神具と呼ぶのは…」
「誤魔化しは通らん!我々の調査では、お前の作る衣装は確かに霊力を帯びている。無許可の神職人業は違法だ」
男は店の閉鎖を命じようとした。しかし、ちょうどその場に居合わせた千代が割って入った。
「待ってください。この娘の技術は本物です。私が保証します」
千代の公家としての地位は高く、検査官も簡単には無視できない。
「ならば、正式に神職人としての試験を受けさせよう。一か月後に本部で行われる審査に参加するがよい。それまでは営業を認めるが、神具という言葉は使わぬこと」
検査官が去った後、織姫は深いため息をついた。「一か月で神職人の試験に合格できるでしょうか…」
「私が全力で応援するわ」と千代は言う。「それに、信明の力も借りられるはず」
「千代様…ありがとうございます」
千代が帰った後、織姫は祖母の図案帳を再び開き、試験対策を考え始めた。しかし、暗号のような記述は簡単には解読できない。
「『十二神衣』の秘密を解けば、試験も突破できるかもしれないが…」と糸車。
その時、蓮が興奮した様子で店に飛び込んできた。
「先生!大変です!刀鍛冶の紅葉という人が、先生の評判を聞きつけて挑戦状を送ってきました!」
蓮が手渡した和紙には、挑発的な言葉が書かれていた。
『最弱の神職人を称する裁縫師へ。あなたの作る「神具衣装」とやらの真価を見定めたい。三日後、神職人組合の公開演武場で待つ。刀鍛冶・紅葉』
「紅葉だと?」睦月が眉をひそめる。「彼女は都一の若手刀鍛冶だ。神職人の中でも最強と言われている」
ここに来て思わぬ挑戦を受けた織姫。だが彼女の目は決意に満ちていた。
「受けて立ちます。これが都での第一の試練なら、針一本で立ち向かいましょう」
***
紅葉との対決当日、神職人組合の演武場には大勢の見物人が集まっていた。噂の裁縫師と都一の刀鍛冶の対決とあって、注目度は高い。
紅葉は二十歳前後の凛とした女性だった。赤い打ち掛けを身にまとい、腰には自ら鍛えたであろう刀を差している。彼女の目は鋭く、織姫を値踏みするように見つめていた。
「あなたが噂の裁縫師か。見た目は田舎娘そのものだな」
「織姫と申します。対決とは、どのような…?」
紅葉は笑みを浮かべた。「簡単だ。私の鍛えた刀と、あなたの作る『神具衣装』が互いの力を試し合う」
紅葉は自らの刀を抜き、見物人にも見えるよう高く掲げた。刀身は美しく煌めき、「糸見の目」で見ると、青白い炎のような霊力を放っている。
「これは『霜月』。私の最高傑作だ。これであなたの神具衣装を切り裂く。もし耐えられれば、あなたの力を認めよう」
織姫は静かに頷いた。そして、持参した布包みから一枚の羽織を取り出した。純白の絹地に、淡い青で風の模様が描かれている。
「これは『風神の守り』。風の力を宿した防御の神具衣装です」
この羽織は、織姫が夜な夜な図案帳を解読しながら作り上げたもの。「十二神衣」の系譜を引く、彼女の現時点での最高傑作だった。
「ふん、見た目は美しいが、刀に対抗できるとは思えないな」
紅葉は藁人形に羽織を着せるよう命じ、自らは演武場の中央に立った。
「始めるぞ!」
紅葉の刀が閃光のように振り下ろされる。会場からどよめきが上がった。紅葉の刀技は都でも屈指と言われ、その速さは目で追えないほどだった。
しかし、次の瞬間、さらに大きな驚きの声が上がる。藁人形を包む「風神の守り」が淡く輝き、まるで風の盾のように紅葉の刀を受け止めたのだ。
「なっ…!?」
紅葉の表情が驚きに変わる。彼女は再び刀を振るったが、羽織は傷一つつかなかった。
「これが…裁縫の力…!?」
会場が騒然となる中、織姫は静かに説明した。
「『風神の守り』は、着る者の周りに風の盾を展開します。刀の軌道を微妙にずらし、力を分散させる効果があります」
紅葉は信じられないという表情で羽織を見つめた。そして、突然刀を鞘に納めた。
「負けを認めよう。だが…」
彼女は織姫に向き直り、挑戦的な笑みを浮かべた。
「次は負けない。もっと強い刀を鍛えて、必ずあなたの神具衣装を切り裂いてみせる」
予想外の結果に会場は沸き立ち、織姫の名声は一気に高まった。「最弱の神職人」と蔑まれていた裁縫師が、「最強」と言われる刀鍛冶の攻撃を防いだのだ。
紅葉との対決は引き分けに終わったが、これにより織姫は都の神職人たちに名を知られることになった。神職人試験への足がかりができたのだ。
その日の夕方、紅葉が織姫の店を訪れた。
「あなたの力、本物だと認めよう。だが、これでおしまいではないぞ」
「ええ、まだ始まったばかりです」
二人は互いを認め合うライバルとして、固く手を握り合った。
しかし、そんな二人の様子を、遠くから暗い目で見つめる影があった。禍織師の絹女だ。
「『糸見の目』の力、そして『十二神衣』の秘密…全て我らのものにしてみせる」
絹女の周りに黒い糸が渦を巻き、やがて闇に溶けるように消えていった。
***
対決から数日後、織姫の店は前にも増して繁盛するようになった。「刀をも防ぐ神具衣装」との評判が広まり、武家や公家からの依頼が殺到した。
「先生、これじゃ手が足りません」と蓮が悲鳴を上げる。
店の忙しさに対応するため、織姫は新たな工夫を始めた。前世の知識を活かし、生産効率を上げる方法を考案。パターン(型紙)を使った裁断方法や、複数の衣装を同時進行で作る方法を導入した。
「蓮、まず基本の部分を私が切り出し、あなたが縫い代を落として…」
蓮も急速に成長し、簡単な神具衣装なら織姫の指導のもとで作れるようになってきた。「糸見の目」こそ持たないが、彼なりの感性で布の特性を見分ける力を養っていった。
そんな中、千代から朗報がもたらされた。
「織姫さん、信明が神職人組合の重役と話してくれたわ。あなたの特別試験が認められたそうよ」
通常、神職人の試験は年に二度しか行われないが、特別な才能を持つ者には臨時試験が設けられることもある。織姫はその特例を認められたのだ。
「本当ですか!?」
「ええ。二週間後に、組合本部での実技試験よ。合格すれば、正式な神職人として認められるわ」
喜びに沸く織姫だったが、同時に大きなプレッシャーも感じていた。試験で何を求められるのか、どんな神具衣装を作れば認められるのか。
「安心しな」と糸車は言う。「お前の力は確かだ。それに、図案帳の解読も進んでいる」
織姫は祖母の図案帳を広げた。『十二神衣』の最初の一着「風神の袖」の詳細が少しずつ明らかになってきていた。これを完成させれば、試験も突破できるはずだ。
試験の準備に没頭する織姫に、睦月も一言。
「都での暮らしは慣れたか?」
「はい、最初は不安でしたが、今は充実しています。千代様や蓮くん、それに紅葉さんという…ライバルもできました」
「そうか。」睦月は微笑んだ。「だが、油断するな。禍織師の奴らはまだ動いている。お前の力を狙っているはずだ」
織姫は頷いた。確かに、時折店の周囲で不審な気配を感じることがある。「糸見の目」で見ると、黒い糸の残滓が見えることもあった。
「備えは怠りません。それに…」
織姫は睦月を見つめた。「約束した神具衣装を作りますからね。あなたの剣の力を最大限に引き出す、特別な衣装を」
睦月は照れたように視線をそらした。「…ああ、待っている」
織姫は微笑んだ。かつての孤独な村娘が、今や多くの人々に囲まれ、支えられている。そして彼女もまた、自分の針と糸で多くの人を助けていた。
「祖母が言っていた通りね。裁縫は人と人を繋ぐ技術…」
心の中でそう呟きながら、織姫は次なる挑戦に向けて針を握りしめたのだった。
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