「転生織姫の神具仕立て~針一本で最弱スキルから最強へ~」

ソコニ

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第10話「雷雨の湖」

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宿場町の簡素な部屋で、織姫は湖見の郷から持ち帰った「水神の袴」の断片を調べていた。窓外では激しい雨が降り続き、時折、遠雷の轟きが響く。

「『水神の袴』の切れ端…この布に秘められた記憶を読み解きたいの」

織姫は「糸見遡り」の力を集中させ、断片に触れていた。目を閉じ、布の記憶へと意識を沈めていく。すると、かつてその布を纏った「水神の使い」の姿が霧のように浮かび上がった。

それは若い女性の姿。優雅に舞うように動き、湖の水を自在に操っていた。彼女の袴からは清らかな水の霊力が滴り、周囲の空気までも浄化していく。

「水を操る…浄化の力…」

断片的な映像の中に、織姫は「水神の袴」の秘密を見つけようとしていた。しかし、集中力が途切れると、映像は霧散してしまう。

「もう少し…」

織姫が力を振り絞って再び集中すると、新たな映像が見えた。「水神の使い」が大洪水に襲われた村を救う場面。彼女は「水神の袴」の力で荒れ狂う水を静め、村人たちを守っていた。

そして、最後の瞬間。「水神の使い」が力尽き、倒れる。彼女の袴の一部が破れ、それが村人たちによって神聖な遺品として保管されていく様子。

「織姫、大丈夫か?」

睦月の声に、織姫は現実に引き戻された。額から汗が流れ、呼吸は荒い。「糸見遡り」の使用は、まだ彼女の体に大きな負担をかけていた。

「ええ…少し疲れただけ」

織姫が気を取り直すと、部屋には蓮と雫も戻ってきていた。二人は薄闇の呪いから回復しつつあった。特に雫は「糸見の目」を持つ者として、呪いの影響をより強く受けていた。

「私たちのせいで…申し訳ありません」と雫が俯く。

「そんなことないわ。むしろ、あなたたちが無事で良かった」

織姫は優しく微笑むと、「水神の袴」の断片について説明を始めた。「この布から『水神の袴』の秘密が少しずつ分かってきたわ。浄化と水流を操る力を持つ衣装よ」

「それは『死糸』の呪いを打ち消せる可能性が?」と蓮が身を乗り出す。

「ええ。でも完成させるには、まだ材料が足りない」

そこへ月代が部屋に入ってきた。彼女は北方の事情に詳しく、調査の助言者として同行していた。

「『水神の袴』の完成には『湖霧の絹』が必要じゃ。それは湖見の郷の奥、『水月湖』でしか採れぬ」

「水月湖?」

「ああ。神聖な湖で、特別な霧が立ち込める。その霧から採れる繊維で織った絹こそが『湖霧の絹』じゃ」

紅葉がやってきて、窓の外を指差した。「あの雨が止んだら、湖に向かおう。地元の猟師から道を聞いておいた」

計画が決まり、一行は休息を取ることにした。織姫は「雷神の帯」と「風神の袖」を丁寧に手入れしながら、「水神の袴」の設計図を描き始めた。

前世のファッションデザインの知識と、祖母から学んだ和裁技術。そこに「糸見の目」と「糸見遡り」で得た情報を組み合わせ、新たな「水神の袴」の姿が彼女の頭の中で形作られていった。

「前世では想像もできなかったわ。針と糸に宿る霊力、布が持つ記憶…この世界の裁縫は、まさに魔法ね」

糸車がくるりと回って答える。「いや、魔法ではない。針と糸は太古より人の命と深く結びついてきた。衣を作り、傷を縫い、命を繋ぐ…それが裁縫の本質じゃ」

織姫は頷きながら、さらに細部を描き込んでいく。現代のデザインと和装の美しさを融合させた袴。それは機能性と美しさを兼ね備え、さらに水の霊力を最大限に引き出す構造になっていた。

「祖母なら、どんな『水神の袴』を作っただろう…」

織姫は自分のスケッチを見つめながら、かつて「十二神衣」に挑んだ祖母の思いに思いを馳せた。

***

翌朝、雨は上がっていた。空気は澄み、遠くの山々がくっきりと見える。一行は水月湖を目指して出発した。

蓮と雫はまだ完全には回復していなかったが、二人とも強く同行を希望した。「織姫先生の『水神の袴』作りを、この目で見たいんです」と蓮。雫も「私の『糸見の目』が少しでもお役に立てば」と言う。

道中、織姫は二人に「糸見の目」の使い方について指導した。特に雫は素質があり、死糸を見分ける力が日に日に向上していた。

「雫には『水』の霊力との相性が良いみたいね」と織姫が言うと、雫は嬉しそうに頷いた。

「実は私の家…雨宮家は昔、『水神の使い』と縁があったと聞いています」

「それは興味深いわ。もしかしたら、あなたの中に『水神の使い』の血が流れているかもしれないわね」

山道を数時間登ると、木々の間から湖が見えてきた。水月湖は山々に囲まれた神秘的な場所で、湖面からは淡い霧が立ち上っていた。

「あれが『湖霧』…」織姫が「糸見の目」で覗くと、霧の中に美しい青い霊力が漂っているのが見えた。

湖畔に降り立った一行を、不思議な静けさが迎えた。鳥の声も虫の音も聞こえず、あるのは水面を撫でる風の音だけ。

「神聖な場所だ」と月代が言う。「昔から水の神が宿ると言われてきた」

織姫は湖の霧に近づき、そっと手を伸ばした。霧に触れると、指先が微かに濡れ、同時に清々しいエネルギーが体を通り抜けていく感覚があった。

「これは…純粋な水の霊力…」

彼女は持参した絹布を広げ、霧を集め始めた。絹布に霧が吸い込まれていき、布地が淡く青く染まっていく。

「『湖霧の絹』の作り方ね…」

しかし、作業を続けるうち、織姫の「糸見の目」が危険を感じ取った。湖の向こう岸に、黒い影のような存在が。

「みんな、警戒して!」

織姫の警告と同時に、湖面から黒い糸が突如として現れ、一行に向かって伸びてきた。

「禍織師!」紅葉が刀を抜く。

湖の向こう岸からゆっくりと姿を現したのは、一人の女性だった。黒い着物に身を包み、長い髪を風になびかせている。

「『絹女』!」

禍織師の一人、絹女の姿に織姫は身構えた。彼女は村での最初の対決以来の宿敵だった。

「久しぶりね、『糸見の目』の使い手」絹女の声が湖面に響く。「まさか『水神の袴』を作ろうとしているとは…感心するわ」

絹女の手から放たれた死糸が湖面を覆い始める。清らかな湖の霊力が、黒い糸に汚染されていく。

「湖を汚さないで!」織姫は「雷神の帯」を締め、「風神の袖」も身につけた。

紅葉と睦月も戦闘態勢に入る。蓮と雫は織姫の指示で後方に下がった。月代も弓を構え、警戒している。

「力の差を見せてあげるわ」

絹女が両手を広げると、湖面から無数の死糸が立ち上がり、巨大な水蜘蛛のような姿を形作った。それは黒い糸で操られる水の怪物だった。

「あれは『水操り人形』!」月代が叫ぶ。「水の霊力を死糸で操る禁忌の術じゃ!」

水蜘蛛は素早く湖面を渡り、一行に襲いかかってきた。紅葉と睦月が前に出て迎え撃つが、刀で切りつけても水が分かれるだけで、実体がない。

「通常の攻撃は効かないわ!」

織姫は「雷神の帯」の力を使い、電撃を水蜘蛛に放った。電気が水を伝い、一瞬怪物が痙攣したが、すぐに元の動きを取り戻す。

「『雷神の帯』の力だけでは足りないのか…!」

追い詰められる一行。そんな中、雫が一歩前に出た。

「織姫先生、私に『湖霧の絹』を!」

織姫は躊躇したが、雫の決意の表情を見て、集めていた「湖霧の絹」を渡した。雫はそれを肩にかけると、両手を湖に向けて伸ばした。

「私の祖先は『水神の使い』と契りを交わした一族。その血を引く者として…水の力よ、応えて!」

雫の「糸見の目」が青く輝き、「湖霧の絹」も同じ光を放った。すると湖面が揺れ、水蜘蛛の体を形作る水が雫の意思に従い始めた。

「なっ…!」絹女が驚きの声を上げる。

水蜘蛛の動きが鈍り、やがて形が崩れていく。雫は湖の水を操り、黒い死糸を押し流していった。

「織姫先生、今です!」

織姫は雫の活躍に力を得て、「雷神の帯」のさらなる力を引き出した。彼女の体から強烈な電光が放たれ、湖面に広がる死糸を焼き切っていく。

「くっ…」絹女は後退を始めた。

そこへ月代の矢が飛来する。絹女は辛うじてかわしたが、肩を掠められた。

「老婆風情が…!」

「老いてはおるが、まだまだ現役じゃ」

絹女は形勢が不利と悟り、煙となって姿を消した。「『水神の袴』も、『糸見の目』も、いずれ私のものになるわ…」

その声だけが残り、やがて静寂が戻った。

湖は再び清らかになり、霧も元通り立ち上がり始めた。

「雫、凄かったわ!」織姫が駆け寄る。

雫は力を使い果たして膝をつき、肩で息をしていた。「私にも…水を操れました…」

「あなたの中の『水神の使い』の血が目覚めたのね」

月代が説明する。「雨宮家は代々『水神の使い』の力を受け継いできた。だが、その力は何世代も使われずにいた。今日、雫の中でその力が開花したのじゃ」

「それって…私も『十二神衣』を作れるかもしれないということ?」と雫が希望を込めて訊ねる。

「独力では難しいだろう」と月代。「だが、織姫と力を合わせれば、より強力な『水神の袴』が完成するかもしれん」

織姫と雫は顔を見合わせ、微笑んだ。二人の「糸見の目」が力を合わせれば、新たな可能性が開けるかもしれない。

***

危機一髪を乗り切った一行は、十分な量の「湖霧の絹」を集めることができた。帰り道、突如として空が暗くなり、雷鳴が轟いた。

「嵐が来るぞ」と睦月が空を見上げる。

山道を急ぐ一行だったが、間に合わなかった。激しい雨と雷が彼らを襲う。

「あそこに洞穴がある!」紅葉が叫び、皆を導いた。

洞穴の中で雨宿りをしていると、奇妙なことが起きた。洞穴の奥から、微かな青い光が漏れていたのだ。

「何かあるわ…」

織姫が「糸見の目」で覗くと、洞穴の奥に古い祠があり、そこに置かれた石版から霊力が放たれているのが見えた。

一行が祠に近づくと、石版には古い文字と共に、布のような模様が彫られていた。

「これは…『十二神衣』の記録!」月代が驚きの声を上げる。

織姫は「糸見遡り」を使い、石版の記憶を読み取ろうとした。すると、遥か昔、この地で「十二神衣」が作られた時の断片的な映像が見えた。

「十二の神職人が、それぞれの神具衣装を身につけ、大いなる災厄から国を救う…」

織姫の言葉に、皆が耳を傾ける。

「『十二神衣』は単なる力の象徴ではなく、国の安寧を守るための鍵だったのです」

さらに石版からは、「水神の袴」の完全な図案も読み取れた。それは織姫が想像していたよりもはるかに精緻で美しいものだった。

「これで『水神の袴』を完成させられる!」

雨が止むと、一行は宿場町へと戻った。そこで織姫と雫は「水神の袴」の制作に取りかかった。

二人の「糸見の目」の力を合わせ、「湖霧の絹」と「水神の使い」の遺品の布切れを組み合わせて、新たな神具衣装を作り上げていく。

織姫は「糸見の目」で布の霊力を見ながら裁断し、雫は特に水の流れを意識しながら霊力の流路を作っていく。蓮も手伝い、前世の織姫の知識を元にした機能的なデザインを実現するための下準備をした。

三日三晩、ほとんど休まず作業を続けた二人の前に、ついに「水神の袴」が姿を現した。

淡い水色の絹地に、波紋のような模様が浮かび上がる美しい袴。袴の裾には、水の流れを模した銀糸の刺繍が施されていた。

「完成したわ…」織姫の声は疲労と感動で震えていた。

雫も涙を浮かべながら「水神の袴」を見つめる。「祖先の力を受け継ぐ神具衣装…」

試着は雫が行うことになった。彼女が「水神の袴」を身につけると、周囲の空気が一変した。湿度が上がり、微かな水の霊力が部屋中に満ちる。雫の体は淡く青く輝き、彼女の動きに合わせて水滴が空中に舞い始めた。

「これが『水神の袴』の力…」雫は畏敬の念を込めて呟いた。

織姫は感慨深げに見つめていた。「十二神衣」の二つ目が完成したのだ。「風神の袖」「雷神の帯」に続き、「水神の袴」。三つの神具衣装を揃えたことで、彼女の「最弱」から「最強」への道のりは、着実に進んでいた。

「次は『火神の襦袢』ね…」

織姫の心の中に、次なる目標が芽生えていた。

***

北方での調査を終えた一行は、花都への帰路についた。途中、織姫は千代からの急な使いに驚かされた。

「織姫様、大変です!」使いの者は息を切らして言った。「将軍様が『天皇神具』の護衛のため、あなた様の力を求めておられます」

織姫は仲間たちと顔を見合わせた。「天皇神具」とは、幕府最高の神聖なる神具。それが危険に晒されているというのだ。

「禍織師と薄明組の動きが活発化している」と使いは続けた。「彼らの次の標的は『天皇神具』だと判明しました」

一行は急ぎ花都に戻ることになった。織姫の心には、新たな使命感が芽生えていた。

「『十二神衣』を集め、国を守る…それが私の道なのね」

彼女の旅は、さらなる試練へと続いていく。
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