「お風呂の神様になった柴犬、異世界を癒す温泉伝説」

ソコニ

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第2話:お手で浄化!?柴犬の神力

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朝日がウォームウッド村を明るく照らし始めた頃、ぽんずは村の温泉のそばで心地よい眠りから目覚めた。昨夜の祭りの疲れもあり、彼は大きなあくびをしながらゆっくりと伸びをする。

「うーん、良く寝たなあ」

ぽんずが目を擦りながら立ち上がると、すでに村人たちが温泉に集まり始めていた。昨日復活した温泉は、今日も湯気を立てながら人々を迎えている。

「おはよう、ぽんず様!」

ミナという少女が、笑顔で手を振りながら駆け寄ってきた。彼女は村の菓子職人の娘で、ぽんずが村に現れたときから、特に親しく接してくれていた。

「ぽんず様って…ミナちゃん、『様』はいらないよ。ただのぽんずでいいよ」

ぽんずは照れくさそうに言ったが、ミナは首を振る。

「だめです!ぽんず様は私たちの村を救った恩人です。それに、お風呂の神様の使いなんですから!」

ミナの言葉に、ぽんずはまだ慣れていなかった。異世界に来て一日しか経っていないが、すでに村の中では「神様の使い」として扱われている。

「さあ、朝ごはんの時間です!村長さんがぽんず様を朝食に招待しています」

ミナに導かれ、ぽんずは村の中心にある大きな建物へと向かった。そこには、昨日会った長老レイラや、温泉で癒されたブルーフォグの元兵士たち、それに村の多くの住人が集まっていた。

「おはよう、ぽんず」レイラが優しく迎えてくれた。「昨夜はよく眠れたかい?」

「はい!温泉のそばだと、とっても落ち着きます」

テーブルには豪華な朝食が用意されていた。見慣れない果物や肉、パン。どれも良い香りを放っている。

「さあ、好きなものを食べなさい」レイラは微笑んだ。「これは感謝の気持ちです」

ぽんずは嬉しそうに食事を始めた。柴犬としては上品に食べているつもりだったが、美味しすぎて気がつけば頬張っていた。

食事の途中、ドアが勢いよく開き、一人の村人が慌てた様子で駆け込んできた。

「大変です!マーティンが倒れました!高熱を出して意識がありません!」

レイラが立ち上がる。「マーティン?彼は昨日まで元気だったはずだが…」

「昨夜、森に薬草を取りに行ったんです。そこで何かに刺されたようで…」

村人たちが心配そうに囁き合う中、ぽんずは耳をピンと立てた。

「僕も行きます!」

ぽんずの言葉に、レイラは頷いた。「そうだね。ぽんずの力が役に立つかもしれない」

---

マーティンの家に着くと、若い男性が苦しそうに寝台で横たわっていた。彼の額には汗が滲み、顔は真っ赤に染まっている。右腕には紫色の斑点が広がっていた。

「これは…毒蜘蛛の仕業だ」村の医者と思われる老人が言った。「通常の薬では治せない。都市まで特別な解毒剤を取りに行く必要がある」

「それまで持つだろうか…」レイラが心配そうに尋ねる。

医者は重々しく首を振った。「厳しいだろう。毒はすでに広がっている…」

部屋の空気が重くなる中、ぽんずはマーティンの側に近づいた。彼の鼻は人間よりもはるかに敏感で、マーティンの体から独特の匂いを感じ取った。それは湿った森の匂いと、何か不自然な香りが混ざったものだった。

「僕にできることはないかな…」

ぽんずは考えながら、前足を伸ばして、マーティンの腕に軽く触れた。

「お手!」

何気なく言った言葉だったが、その瞬間、驚くべきことが起きた。ぽんずの前足から淡い光が広がり、その光がマーティンの腕を包み込んだ。紫色の斑点が光に触れると、少しずつ薄くなっていったのだ。

「な、なんだ!?」医者が驚いて声を上げる。

ぽんずも自分の力に驚いていたが、直感的にこれは続けるべきだと感じた。

「もう一度…お手!」

今度はより集中して言うと、光はさらに強くなり、マーティンの体全体を包み込んだ。紫色の斑点がどんどん消えていき、彼の顔色も良くなっていった。

数分後、マーティンはゆっくりと目を開けた。

「う…何が…?」

「マーティン!」周囲の村人たちが歓声を上げる。

マーティンは混乱した様子で周囲を見回した。「僕は…確か森で蜘蛛に…」

「ぽんず様があなたを救ったのです!」ミナが興奮気味に説明した。「『お手』の力で毒を浄化したんです!」

マーティンはまだ弱々しい様子だったが、感謝の眼差しでぽんずを見た。

「ありがとう…本当に…」

ぽんずは照れながらも、嬉しさで尻尾を振っていた。

「良かった!でも、僕もなんで『お手』で治せたのか分からないんだ…」

レイラが考え込むように言った。「これはきっと温泉の神様の力だ。ぽんずの中に眠っていた力が目覚めたのだろう」

---

マーティンの回復後、村は再び活気づいた。ぽんずの治癒能力の噂はすぐに広まり、様々な体調不良の村人たちが彼のもとを訪れるようになった。

ぽんずは温泉の側で、村人たちの治療を続けた。腰痛に悩む老人、頭痛に苦しむ主婦、怪我をした子供…。彼は「お手」の力を使い、一人ひとりを癒していった。

「不思議だなあ…なんで僕の『お手』に治す力があるんだろう?」

ぽんずは自分の前足を見つめながら考え込んでいた。この力の秘密は何なのか、もっと知りたいという気持ちが強くなっていた。

そんな時、一人の旅人が村にやってきた。彼は「エリック」と名乗り、遍歴の学者だという。

「話す犬が、治癒の力を持っているというから、見物に来たのだ」エリックは眼鏡の奥の鋭い目でぽんずを観察した。「実に興味深い…」

エリックはぽんずの能力に強い関心を示し、様々な質問を投げかけた。

「他にどんな言葉で力が出せるか、試したことはあるかね?」

その問いかけに、ぽんずは首を傾げた。

「『お手』以外は…試したことがないです」

「ならば、試してみてはどうだろう?」エリックは提案した。「犬のしつけに使う言葉…『お座り』『待て』『伏せ』…そういったものでも効果があるかもしれない」

その発想にぽんずは目を輝かせた。確かに、他の言葉でも何か起こるかもしれない。

「試してみます!」

---

翌朝、ぽんずとエリック、それにミナとレイラは村の温泉に集まった。ぽんずは緊張しながらも、新たな力を探求する興奮で胸が高鳴っていた。

「まずは『お座り』から試してみようか」エリックが提案した。

ぽんずは深呼吸をして、温泉の前に立った。

「お座り!」

彼は言葉と同時に座り込んだ。すると、温泉の水面がゆっくりと静まり、周囲の空気が穏やかになっていった。

「おお!」エリックが興奮した様子で記録を取る。「温泉の揺らぎが収まった。これは『安定化』の力だろうか…」

次に「待て」を試すことにした。ぽんずは温泉の縁に立ち、集中した。

「待て!」

その瞬間、温泉から立ち上っていた湯気が一斉に止まり、まるで時間が止まったかのように静止した。

「す、すごい!」ミナが驚きの声を上げる。「湯気が止まりました!」

エリックは熱心にメモを取りながら頷いた。「『時間停止』か『保存』の力だろう。実に興味深い」

次は「伏せ」を試した。

「伏せ!」

ぽんずが床に伏せると、温泉の水位が急に下がり、底に沈んでいた何かが見えるようになった。古いコインや、小さな宝石、それに様々な小物が底に横たわっていた。

「これは…昔の人々が温泉に投げ込んだ願掛けの品だろう」レイラが懐かしそうに言った。「長い間、見ることができなかった…」

「『伏せ』は『隠されたものを現す』力を持つようだ」エリックは興奮気味に言った。「すばらしい!」

実験は続いた。「回れ」でお湯がゆっくりと渦を巻き始め、「吠えろ」で湯気が雲になって形を変え、「おいで」で温泉の力が周囲に広がり、近くにいた人々の疲れを癒した。

「これは素晴らしい発見だ!」エリックは目を輝かせた。「ぽんず、君は単なる『使い』ではない。君自身が『お風呂の神様』の力を宿しているんだ!」

ぽんずはその言葉に戸惑った。「僕が…神様?それはちょっと…」

「そうかもしれないわね」レイラが静かに言った。「伝説では、温泉の神様は姿を変えて現れると言われている。もしかしたら、ぽんずがその姿なのかもしれない」

話をしている間にも、村人たちが次々と集まってきた。ぽんずの新たな力を見て、彼らは驚きと喜びの声を上げる。

「お風呂の神様だ!」
「私たちの村に神様が来てくださった!」

ぽんずは少し困惑しながらも、嬉しそうに尻尾を振った。これが本当に神様の力なのか、それともただの不思議な力なのか、まだ分からない。でも、人々を助けられることは確かだった。

---

その日の午後、思いがけない出来事が起きた。村の入り口から、十数人の人々が歩いてくる。彼らは皆、疲れきった様子で、中には歩くのもやっとという人もいた。

「何があったのだ?」エリックが村の衛兵に尋ねる。

「隣村のグリーンリーフから来たそうです。『奇跡の犬』の噂を聞いて、治療を求めてやってきたとか…」

ぽんずの能力の噂は、すでに周辺の村にまで広まっていたのだ。

「ぽんず様、どうか私たちを助けてください!」一人の老人が涙ながらに訴えた。「私たちの村は『眠りの病』に侵されています。多くの人が眠り込み、目覚めません…」

ぽんずは困惑しながらも、彼らを温泉に案内した。

「みなさん、まずはお風呂に入ってください。きっと疲れが取れますよ」

訪問者たちは恐る恐る温泉に入った。彼らの体がお湯に浸かると、硬かった表情がゆっくりと和らいでいく。

「な、なんと心地よい…」
「体が軽くなる…」

温泉の効果は明らかだったが、彼らの本当の悩み——村に広がる「眠りの病」——はまだ解決していない。

「ぽんず、村全体を治すには、現地に行く必要があるかもしれない」エリックが提案した。「君の力は温泉を通じて発揮されるようだ。グリーンリーフ村の温泉があれば…」

「グリーンリーフには古い温泉跡があります」来訪者の一人が言った。「でも、何年も前から枯れてしまって…」

ぽんずは決意を固めた。「僕、行きます!みなさんを助けたいです!」

レイラは心配そうな表情を浮かべた。「危険かもしれないよ。ブルーフォグ王国の兵士たちも、まだこの辺りをうろついているかもしれない」

「でも、困っている人がいるなら、助けなきゃ!」ぽんずの目は決意に満ちていた。

結局、ぽんずはミナ、エリック、そして数人のウォームウッド村の若者たちと共に、グリーンリーフ村への旅に出ることになった。

---

グリーンリーフ村へは半日の道のりだった。緑豊かな森を抜け、小さな丘を越えると、村が見えてきた。しかし、その光景は想像していたものとは違っていた。

村全体が奇妙な紫がかった霧に覆われており、外を歩く人はほとんど見当たらなかった。数少ない歩行者も、まるで夢遊病者のようにぼんやりと動いていた。

「これは…」エリックが眉をひそめた。「魔法の霧だ。恐らく『眠りの病』の原因だろう」

一行は村の中心部へと進んだ。道行く人々は、話す犬を見ても特に驚く様子はなく、ただぼんやりと見つめるだけだった。

「みんな、本当に眠っているみたいだね…」ミナが恐る恐る言った。

村の広場に着くと、その中央に枯れた温泉の跡を見つけた。かつては湧き出ていたであろう温泉は、今や乾いた穴になっていた。

「ここが温泉跡か…」エリックが周囲を調査し始める。「何かが温泉の力を止めているようだ」

ぽんずは鼻を地面に近づけ、匂いを嗅いだ。かすかに温泉の香りがするが、それとは別に、何か不自然な香りもした。

「この匂い…マーティンさんの毒に似てる…」

ぽんずは穴の中を調べ始めた。すると、底の方に小さな紫色の結晶が埋まっているのを発見した。

「これだ!」

ぽんずは結晶に向かって前足を伸ばした。

「お手!」

光が結晶を包み込むと、紫色の結晶がゆっくりと透明に変わっていった。すると突然、地面が揺れ始め、温泉の穴から水が湧き出してきた!

「温泉が復活した!」ミナが喜びの声を上げる。

湧き出した温泉は見る見るうちに広場を満たし、小さな湖のようになった。不思議なことに、湯気が立ち上ると、村を覆っていた紫の霧が少しずつ消えていった。

「霧が…消えていく…」

エリックは驚きの表情で見守っていた。「温泉の力が霧を浄化しているようだ…」

村人たちが次々と広場に集まり始めた。彼らの目はだんだんとはっきりし、混乱した様子で周囲を見回していた。

「何が…起きたんだ?」
「私たち、何日寝ていたの?」

エリックが村人たちに状況を説明する間、ぽんずはさらに温泉の力を高めようと考えた。

「待て!」

すると、温泉の湯気が一斉に止まり、その場に留まった。まるで壁のように立ち上がった湯気が、村全体を覆う霧と交わると、霧はさらに急速に消えていった。

「すごい!霧が消えていく!」ミナが歓声を上げる。

最後に、ぽんずは新たな試みをした。

「まわれ!」

温泉の水が渦を巻き始め、その渦が作り出す風が村中に広がった。風は残った霧を一掃し、村全体が明るさを取り戻した。

村人たちは我に返り、ぽんずたち一行を囲んだ。

「あなたたちが私たちを救ってくれたの?」
「この子犬が…話せるのか?」

エリックが前に出て説明した。「この方はぽんず様、お風呂の神様の使いです。温泉の力で村を救ったのです」

村人たちはぽんずに感謝の言葉を述べ、中には涙を流す者もいた。彼らによれば、約一週間前から謎の霧が現れ、次第に全員が眠気に襲われるようになったという。

「ぽんず様、本当にありがとうございます!」村長らしき老人が深々と頭を下げた。「どうかお礼をさせてください」

しかし、ぽんずには気になることがあった。

「この紫の結晶…どこから来たのでしょう?」

村長は首を傾げた。「結晶?私は知りませんが…そういえば、先週、黒い服を着た旅人が村に来ていました。彼が温泉の跡を調べていたのを見た者がいます」

「黒い服の旅人…」エリックが眉をひそめた。「これは偶然の出来事ではないかもしれない。誰かが意図的に村を眠らせようとしたのだろう」

ぽんずは不安を感じながらも、まずは目の前の仕事に集中した。温泉を完全に復活させ、村人たちの体調を回復させることが先決だった。

「みなさん、温泉に入ってください。きっと良くなりますよ」

村人たちは次々と温泉に入り、その効能に驚きの声を上げた。

「体が軽くなる!」
「頭の霧が晴れた気がする!」

ぽんずは満足そうに見守りながら、「お手」の力で温泉の効能をさらに高めていった。

---

夕方、グリーンリーフ村は感謝の宴をぽんずたちのために開いた。村中の人々が広場に集まり、食べ物や飲み物を持ち寄り、復活した温泉を囲んで祝った。

「ぽんず様に栄光あれ!」
「お風呂の神様の使いに感謝を!」

村人たちの歓声の中、ぽんずは少し離れた場所でエリックと話していた。

「エリックさん、僕の力の秘密…分かりましたか?」

エリックは考え込むように言った。「完全には分からないが、いくつか仮説がある。君の言葉——『お手』『待て』など——は、この世界の魔法の言語と共鳴しているのかもしれない。そして、その力は特に温泉と相性が良いようだ」

ぽんずは首を傾げた。「でも、なんで僕がそんな力を…?」

「それはまだ分からない」エリックは正直に答えた。「だが、君が来たのは偶然ではないと思う。この世界には、君を必要としている理由があるのだろう」

その時、宴の喧騒の中から一人の子どもが駆け寄ってきた。

「ぽんず様!広場でおじいちゃんたちが何か始めるって!」

二人は広場へ戻った。そこでは村の長老たちが円陣を組み、何かの儀式の準備をしているようだった。

「これは…」エリックが驚いた表情を見せる。「古い『もふもふの儀式』だ!」

「もふもふ…の儀式?」ぽんずは不思議そうに尋ねた。

「かつて温泉の神様が来訪した際、神様をなでることで幸運を得られるという儀式だ」エリックは説明した。「伝説だと思っていたが…」

村長が前に出て、声高らかに宣言した。

「今宵、我々は救い主・ぽんず様への感謝を表すため、『もふもふの儀式』を執り行います!ぽんず様、どうかお体に触れさせてください!」

ぽんずは少し驚いたが、村人たちを喜ばせたいという気持ちから、儀式に参加することにした。

彼が儀式の中心に座ると、村人たちが一人ずつ近づき、彼の柔らかい毛をなでていった。不思議なことに、村人たちがぽんずに触れるたびに、彼らの体から淡い光が広がり、顔つきがさらに健康的になっていくのが見えた。

「なでるだけで…癒されるのか?」エリックが驚きの表情で見守る。

すべての村人がぽんずをなでた後、広場は温かな光に包まれていた。村人たちの目は輝き、体には活力が満ちていた。

村長が深々と頭を下げた。「ぽんず様、あなたの存在そのものが癒しです。これからは毎年、この日を『ぽんず祭り』として祝わせてください」

ぽんずは照れながらも、嬉しそうに尻尾を振った。「僕なんかのためにお祭りなんて…」

「ぽんず、君はまだ自分の力の大きさを理解していないようだね」エリックは静かに言った。「君は単に病気を治すだけではない。人々の心まで癒す力を持っているんだ」

その夜、ぽんずは星空の下、温泉の側で考え込んでいた。二つの村を救い、多くの人々を癒した。しかし、黒い服の旅人のことや、紫の結晶の正体など、まだ多くの謎が残されている。

(僕の力は、もっと多くの人を助けられるかもしれない…)

そんなことを考えながら、ぽんずは新たな決意を胸に秘めた。これからも温泉の力で人々を癒し、この世界の謎を解き明かしていく——それが、お風呂の神様の使いとしての使命なのかもしれない。

冒険は、まだ始まったばかりだった。
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