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第3話:異世界最強のお風呂、誕生!
しおりを挟むグリーンリーフ村での出来事から一週間が経ち、ぽんずとその仲間たちはウォームウッド村に戻った。彼らの噂はすでに周辺地域に広まり、毎日のように「お風呂の神様の使い」に会いたいという人々が村を訪れるようになっていた。
「ぽんず様、こちらにもお願いします!」
「私の腰痛も治してください!」
「うちの子の熱も下げてください!」
温泉の周りは常に人であふれ、ぽんずは朝から晩まで「お手」の力で人々を癒し続けていた。
「はい、次の方どうぞ~」
ぽんずは疲れた様子も見せず、笑顔で人々に接していた。しかし、エリックはそんなぽんずの様子を心配そうに見ていた。
「これではぽんずが疲れてしまう」エリックはレイラに話しかけた。「もっと大きな温泉施設が必要だ。多くの人が同時に癒されるような」
レイラも頷いた。「そうね。でも、この村の温泉はもう広げられないわ。地形的に難しいのよ」
その会話をぽんずが耳にした。
「もっと大きな温泉…作れるかな?」
ぽんずが考え込んでいると、ミナが元気よく駆けてきた。
「ぽんず様!ぽんず様!大変です!」
「どうしたの、ミナちゃん?」
「村の外れから新しい温泉の湧き出しを見つけたんです!でも、すぐに消えてしまって…」
ぽんずは耳をピンと立てた。「案内してくれる?」
---
ミナに導かれ、ぽんず、エリック、レイラは村の東側、少し高台になった場所にやってきた。そこには小さな湿った跡があるだけで、温泉は見当たらなかった。
「さっきまでここから湯気が出ていたんです」ミナは説明した。「少し水も湧いていたけど、すぐに引いてしまって…」
ぽんずは地面の匂いを嗅いだ。確かに温泉の香りがする。それも、今までに嗅いだことのない、特別な香り。
「ここに温泉の源があるかも…」
ぽんずは直感的に、地面に前足を置いた。
「お手!」
すると、地面から淡い光が広がり、少しずつ水が湧き始めた。しかし、すぐにまた止まってしまう。
「もう少し強い力が必要かな…」
ぽんずは集中し、今度は両方の前足を地面につけた。
「お手!お手!」
光はさらに強くなったが、それでも十分ではない。ぽんずは新しい言葉を試してみることにした。
「掘れ!」
この言葉は今まで試したことがなかったが、何かが起こるかもしれないと思ったのだ。しかし、何も変化はなかった。
「うーん、違うのかな…」
エリックが近づいてきた。「犬のしつけの言葉を使ってみては?」
ぽんずは再び考え、別の言葉を思いついた。
「探せ!」
この瞬間、ぽんずの体が光に包まれ、その光が地面に浸透していった。まるで光の道筋が地下深くまで伸びていくように見える。
「これは…!」エリックが驚きの声を上げる。
突然、地面が揺れ始め、ぽんずの足元から水が噴き出した!それはただの水ではなく、輝くような透明度を持つ温泉水だった。湯気は虹色に輝き、芳醇な香りが広がる。
「わあ!すごい!」ミナが歓声を上げる。
温泉は勢いよく湧き出し続け、周囲に小さな池を形成し始めた。その水は見るからに特別で、中に入った小さな草花が見る見るうちに生き生きとしてくる。
レイラが恐る恐る手を浸し、驚きの表情を見せた。「こ、これは…『神湯』!伝説の中でしか聞いたことがない最高級の温泉だわ!」
エリックも手を浸してみて、目を見開いた。「信じられない…この温泉には並外れた魔力が溶け込んでいる。普通の温泉の何倍もの効能があるだろう」
ぽんずは嬉しそうに尻尾を振った。「やった!これで、もっとたくさんの人を癒せるね!」
---
噂は瞬く間に広まった。ぽんずが発見した「神湯」は、従来の温泉とは比較にならないほどの効能を持っていた。入浴した者は若返ったように肌が輝き、慢性的な病気が治り、精神的な悩みまで晴れていくのだ。
わずか数日で、その場所は整備され、簡易的な浴場が作られた。「ぽんずの神湯」と名付けられたその温泉には、近隣の村々からだけでなく、遠方からも多くの人々が訪れるようになった。
「いらっしゃい、いらっしゃい!」
ミナは受付を担当し、エリックは温泉の研究を、レイラは全体の管理を行っていた。ぽんずは相変わらず、「お手」の力で温泉の効能を高め、来訪者たちを癒していた。
ある日、立派な馬車が村に到着した。そこから降りてきたのは、豪華な衣装を身にまとった中年の男性だった。
「あれは…!」レイラが驚きの表情を見せる。「テラマリア商業連合の会長、ゴールドマン氏だわ!」
ゴールドマン氏は威厳ある様子で、ぽんずの前に立った。
「あなたが噂の『お風呂の神様』か」彼は鋭い目でぽんずを観察した。「信じられないな…本当に犬なのか」
ぽんずは愛想よく尻尾を振った。「はい、僕がぽんずです。お風呂に入りますか?きっと疲れが取れますよ!」
ゴールドマン氏は少し驚いた様子だったが、すぐに表情を引き締めた。
「私は商売抜きで来たわけではない。この温泉の価値は計り知れん。我々テラマリア商業連合と提携し、大規模な温泉施設を建設しないか?」
彼の提案に、村人たちは興奮した様子で囁き合った。大規模な施設ができれば、村はさらに栄えるだろう。
しかし、ぽんずは少し首を傾げた。「大きな施設…でも、本当にそれが必要かな?」
ゴールドマン氏は笑った。「必要とも!あなたの力は世界中の人々を救えるかもしれない。そのためには、もっと多くの人が利用できる施設が必要だ」
彼の言葉には一理あった。ぽんずも多くの人を助けたいと思っていた。しかし、何か違和感も感じていた。
その夜、ぽんずとその仲間たちは村の集会所で話し合いを持った。
「ゴールドマン氏の提案は魅力的ですね」エリックが言った。「確かに、より多くの人々を助けることができるでしょう」
「でも、商業的になりすぎると、本来の癒しの目的が失われるかもしれない」レイラは心配そうに言った。
「僕はみんなを癒したいけど…」ぽんずは迷いながら言った。「お金のために温泉を使うのは何か違う気がするな…」
話し合いは続いたが、結論は出なかった。ぽんずは夜、神湯の側で一人考え込んでいた。
「どうすれば一番いいんだろう…」
その時、神湯の水面が揺れ、淡い光を放ち始めた。ぽんずが驚いて見つめていると、水面に一つの映像が映し出された。それは、温泉の神様の姿だった——少なくとも、ぽんずにはそう思えた。
光の中の存在はぽんずに語りかけた。
「迷うな、我が使いよ。温泉の真の力は、人々の心を癒すことにある。利益ではない」
「でも、もっと多くの人を助けるには…」
「急ぐ必要はない。一歩一歩、確実に進めばよい。あなたの力はまだ覚醒したばかり。これからもっと成長するだろう」
幻影は静かに消え、ぽんずは決意を固めた。彼は、温泉の本来の目的を忘れずに進むべきだと理解した。
---
翌朝、ぽんずはゴールドマン氏に会い、自分の考えを伝えた。
「すぐに大きな施設を作るのではなく、まずは村と協力して、温泉の力を正しく使いたいと思います。もっと多くの人を癒せるように、少しずつ広げていきたいんです」
ゴールドマン氏は不満そうな表情を見せたが、最終的には頷いた。
「わかった。だが、これは大きなビジネスチャンスを逃すことになるぞ。後悔するかもしれんな」
彼は去っていったが、その表情には何か企むような影があった。
その日の午後、村の長老たちがぽんずを呼び出した。彼らは厳かな表情で、ぽんずの前に立った。
「ぽんず様」村長が言った。「私たちは話し合いました。あなたを正式に『温泉神』として祀ることにしたいのです」
「え?神様として?」ぽんずは驚いた。「でも、僕はただの柴犬です…」
「いいえ」レイラが言った。「あなたが行ってきたことは、ただの犬には不可能です。温泉を復活させ、病を癒し、呪いを解く。これらはすべて神の力です」
村長が続けた。「私たちは神湯の近くに神社を建て、そこであなたを祀りたいと思います。神様としての敬意を表するために」
ぽんずは困惑した。自分が神様だなんて、まだ信じられなかった。でも、もしそれが人々を助けることになるなら…
「わかりました。でも、僕はただみんなを癒したいだけです。特別な扱いはいりません」
村人たちは歓声を上げ、すぐに神社の建設が始まった。それは神湯の隣に建てられ、「ぽんず神社」と名付けられた。シンプルながらも荘厳な建物で、中にはぽんずの姿を模した小さな像が祀られた。
神社の完成を祝う祭りが開かれ、村中が祝賀ムードに包まれた。人々は「ぽんず神様」に祈りを捧げ、温泉で身を清めた。
「ぽんず様、私たちの願いをお聞きください!」
「病気が治りますように!」
「子供が授かりますように!」
ぽんずは少し戸惑いながらも、できる限り人々の祈りに応えようと「お手」の力を使い続けた。
---
しかし、全てが平和に進んだわけではなかった。
ある日、ぽんずが村の外れを散歩していると、突然、何者かに襲われた。黒いマントを身にまとった三人の男たちが、網を持ってぽんずに迫ってきたのだ。
「わっ!なんだ!?」
ぽんずは驚いて後ずさったが、男たちは執拗に追いかけてきた。
「捕まえろ!あの犬を捕まえれば、温泉の力を手に入れられる!」
「待て!」
ぽんずは咄嗟に言葉を発した。すると、襲ってきた男たちの動きが突然止まった!まるで時間が止まったかのように、彼らは固まったままだ。
「よかった…」ぽんずはほっとしたが、「待て」の効果は長くは続かない。彼は急いで村へと駆け戻った。
村に戻ると、エリックとミナが心配そうに待っていた。
「ぽんず!どうしたんだ?」エリックが尋ねる。
「何者かに襲われたんだ…僕を捕まえて、温泉の力を奪おうとしていたみたい」
エリックの表情が曇った。「恐らく、他の温泉地からの刺客だろう。君の噂を聞いて、力を奪おうとしているんだ」
レイラもやってきて、話を聞くと心配そうに言った。「これは始まりに過ぎないわ。ぽんずの力を妬む者はこれからもっと現れるでしょう」
その夜、村では緊急会議が開かれた。ぽんずの身の安全を守るため、警備を強化することが決まった。
「でも、力で対抗するのは違う気がする…」ぽんずは小さな声で言った。「温泉の力は争いのためじゃなくて、癒すためのものだから」
「じゃあ、どうすればいいんだ?」村の若者の一人が尋ねた。
ぽんずはしばらく考え、ふと思いついた。
「襲ってきた人たちも、温泉に入れてみたらどうかな?」
その提案に皆が驚いた表情を見せた。
「敵を温泉に入れろと?」
「危険すぎます!」
しかし、ぽんずは真剣だった。
「温泉の力は心も癒すんだ。もしかしたら、彼らの敵意も和らぐかもしれない」
エリックが思案顔で言った。「確かに…温泉の癒し効果は精神にも作用する。試してみる価値はあるかもしれない」
翌日、村の入り口に怪しい集団が現れた。彼らは昨日ぽんずを襲った者たちよりも多く、十人ほどの男たちだった。全員が武器を持ち、明らかに敵意を持っている。
村人たちは恐れて後ずさったが、ぽんずは勇敢にも前に出た。
「みなさん、こんにちは!」
彼の予想外の挨拶に、男たちは一瞬戸惑った。
「温泉に入りませんか?とっても気持ちいいですよ!」
「なに…?」男たちは混乱した様子で互いに顔を見合わせた。
「私たちはお前を捕まえに来たんだ!温泉の秘密を教えろ!」一人のリーダー格の男が怒鳴った。
ぽんずは尻尾を振りながら、穏やかに言った。
「秘密なんてないですよ。温泉は皆のものです。さあ、まずは湯に浸かってみてください。きっと心も体も楽になりますよ」
男たちはさらに混乱したが、リーダーが一歩前に出た。
「よし、その温泉を見せてみろ。だが、騙したら承知しないぞ!」
ぽんずは彼らを神湯へと案内した。男たちは警戒しながらも、その素晴らしい湯の香りと輝きに圧倒されていた。
「さあ、入ってみてください」
最初は誰も動かなかったが、一人の若い男が勇気を出して服を脱ぎ、恐る恐る湯に足を浸した。
「あ…」
彼の表情が一変した。硬かった顔つきが和らぎ、目が輝きだす。
「これは…すごい…」
彼は全身を湯に浸け、歓喜の表情を浮かべた。その姿に触発され、他の男たちも次々と湯に入っていった。彼らの表情は見る見るうちに変わり、武器を持っていた手は力を抜き、肩の力も抜けていく。
最後にリーダーも湯に入った。彼は最も頑なな表情を持っていたが、神湯に浸かると、彼もまた変わった。
「こんな温泉…初めてだ…」彼の声には、もう敵意がなかった。
ぽんずは湯の側に座り、「お手」の力を使って湯の効能をさらに高めた。光が湯全体を包み込み、男たちの体から黒い霧のようなものが抜けていくのが見えた。
彼らが湯から上がったとき、もはや敵ではなかった。
「申し訳ない…」リーダーがぽんずの前に跪いた。「我々は『青冷泉』の使いとして、あなたの力を奪うよう命じられたのです。しかし、今わかりました。あなたの力は奪うものではなく、分かち合うもの…」
「青冷泉?」エリックが尋ねる。「テラマリア北部の有名な温泉地か」
リーダーが頷いた。「はい。我々の主人、青冷泉の主『冷王』は、あなたの噂を聞いて恐れています。温泉の力で世界が変わることを」
「冷王…」エリックが眉をひそめた。「噂には聞いたことがある。温泉の力を使い、人々を支配しようとしている者だ」
リーダーは深く頭を下げた。「私たちはもう彼に従いません。この神湯の力を知った今、真実がわかりました。温泉は癒すためのもの、支配するためのものではないと」
ぽんずは嬉しそうに尻尾を振った。「そうそう!温泉は皆で楽しむものだよ!」
男たちはぽんずに忠誠を誓い、村の守り手となることを約束した。彼らの身体能力は高く、村の防衛力は一気に強化された。
---
その後も、ぽんずの噂を聞いて様々な人々が訪れた。商人、旅人、時には貴族までもが神湯の効能を求めてやってきた。
ある日、エリックがぽんずに近づいてきた。
「ぽんず、君の力はますます強くなっているようだ。昨日は、もう長年歩けなかった老人が歩けるようになったらしいな」
「うん!僕も嬉しいよ。でも…」
「でも?」
「僕の力の本当の源は何なんだろう?温泉の神様の使いなら、本物の神様はどこにいるんだろう?もっといろんなことを知りたいな…」
エリックは優しく微笑んだ。「その答えを見つけるには、もっと世界を旅する必要があるかもしれないね。テラマリア大陸には多くの温泉地があり、それぞれに秘密がある。いつか、それらを巡る旅に出るといい」
ぽんずは空を見上げた。確かに、まだ見ぬ世界への好奇心が湧いてきた。
「うん、いつか旅に出たいな。もっとたくさんの温泉を見つけて、もっとたくさんの人を癒したい!」
その夜、再び神湯の水面に光が現れた。温泉の神様の姿がぽんずに語りかける。
「よくやった、我が使いよ。敵意を持つ者にも温泉の恵みを与えるとは…それこそが真の温泉の力だ」
「神様…僕はもっと知りたいんです。温泉の真の力、そして僕の役割を」
「時が来れば、全てわかるだろう。だが今は、目の前の人々を癒すことに集中しなさい。そして…」
「そして?」
「危険が近づいている。『冷王』はまだ諦めていない。彼は温泉の力を恐れ、同時に欲している。気をつけなさい」
光は消え、ぽんずは決意を新たにした。これからも温泉の力で人々を癒し、そして彼を妬む者たちとも平和的に解決する道を探す——それが、お風呂の神様の使いとしての彼の使命なのだから。
神湯は今日も、多くの人々を癒し続けていた。
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