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第15話:異世界温泉伝説
しおりを挟む冷王との最終決戦から五年の月日が流れた。テラマリア大陸は温泉文化の絶頂期を迎え、かつてないほどの平和と繁栄を享受していた。各地に温泉施設が作られ、温泉の持つ癒しの力が人々の生活に根づいていた。
「ぽんず様、今年も『大温泉祭』の季節がやってまいりました」
レイラは年を取り、髪に白いものが混じるようになったが、その眼差しは相変わらず優しく温かい。彼女はぽんずタウンの村長として、町の発展に尽力してきた。
「もう五年目になるんだね」ぽんずは神湯の縁に座りながら言った。
大温泉祭は、七つの温泉郷の復活と、原初の泉の発見を記念して毎年開かれる祭りだ。テラマリア大陸の各地から人々が集まり、一週間かけて温泉文化を称える様々な催しが行われる。
「今年は特別ですよ」レイラは嬉しそうに続けた。「七つの温泉郷の守護者たちが全員集まる予定なんです。フォックスもフェニックスも、そしてもちろん暖王様も」
「わあ、みんなに会えるんだ!楽しみだな」ぽんずは尻尾を振って喜んだ。
この五年間、ぽんずは主にぽんずタウンで過ごしていたが、時々七つの温泉郷を訪れては、その状態を確認していた。各地の温泉は守護者たちによって大切に守られ、さらに力を増していた。
---
大温泉祭の開会式の日、ぽんずタウンは人々であふれていた。世界中から訪れた人々が町の広場に集まり、華やかな式典が執り行われた。
テラマリア王国のアーサー国王と、今は成人した美しい女性になったリリア王女が儀式を執り行った。七つの温泉郷の守護者たちもそれぞれ特別な席に座り、厳かな雰囲気の中、祭りが始まった。
「皆さん、五年前、この地から始まった温泉文化の復興は、今や世界中に広がりました」アーサー国王が声高らかに宣言した。「そして、それを可能にしたのは、お風呂の神様の使い、我らがぽんず様です!」
会場から歓声が上がり、ぽんずは少し照れくさそうに前に出た。彼は変わらず元気で、柔らかい毛並みを持つ柴犬の姿だった。神の使いとしての力を授かったせいか、通常の犬よりも長生きし、老いの兆候はまだ見られなかった。
「えっと…みんな、今日は来てくれてありがとう!」ぽんずは陽気に挨拶した。「温泉はみんなのもの。これからも楽しんでね!」
シンプルな言葉だったが、人々は大きな拍手で応えた。ぽんずの純粋さと温かさが、多くの人々の心を掴んでいた。
開会式の後、各地で様々なイベントが始まった。七つの温泉郷をテーマにした展示や、温泉料理の屋台、もふもふ教団による儀式的な踊りなど、町全体が祭りの熱気に包まれた。
ぽんずは仲間たちと共に祭りを楽しんでいた。エリックとミナは三年前に結婚し、今は可愛い男の子の親になっていた。カラムは温泉研究所の所長として、科学的な視点から温泉の研究を続けていた。そして、もふもふ教団は今や数万人の信者を持つ大きな組織になっていた。
「ぽんず様」暖王(かつての冷王)が静かに近づいてきた。「この五年間、あなたのおかげで世界は大きく変わりました」
彼はもはや冷たさを感じさせず、穏やかな雰囲気を持つ老賢者のような存在だった。彼の「調和泉」は、激しい気性を落ち着かせる効果があると評判で、多くの人々が訪れていた。
「いえいえ、みんなのおかげです」ぽんずは謙虚に答えた。
暖王は微笑み、ぽんずだけに聞こえるよう、小声で言った。「そろそろ、選択の時が近づいているようですね」
ぽんずは少し驚いた表情を見せた。「それは…」
「温泉の神様から聞いています」暖王は静かに頷いた。「あなたはいずれ選ばなければならない。この世界に留まるか、元の世界に戻るか」
この言葉に、ぽんずは少し物思いにふけった。確かに、最近の神湯での瞑想中、温泉の神様から「そろそろ決断の時だ」と告げられていた。この異世界での使命を果たした今、彼は選択を迫られていたのだ。
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祭りの三日目、ぽんずは神湯に一人で浸かっていた。夜空には星が瞬き、遠くから祭りの音楽が聞こえてくる。
「神様…本当に選ばなければならないの?」
水面が揺れ、温泉の神様の姿が現れた。
「そうだ、我が使いよ。あなたは異世界から来た存在。このまま留まることも、元の世界に戻ることも可能だ。しかし、一度選択したら、二度と変えることはできない」
ぽんずは悩ましげに湯面を見つめた。「どちらも大切な場所なんだ…」
「よく考えるがいい。明日の夜、原初の泉で答えを聞こう」
神様の姿が消え、ぽんずは深く考え込んだ。元の世界には、彼を育てた佐伯さんや「湯乃花」の思い出がある。しかし、この世界には彼が築いた多くの絆と、温泉の神様の使いとしての役目がある。
翌日、ぽんずは仲間たちに事情を説明した。彼らは驚き、そして悲しげな表情を見せた。
「ぽんず…あなたがいなくなるなんて…」ミナは涙ぐんだ。
「まだ決めたわけじゃないよ」ぽんずは優しく答えた。「でも、正直、迷ってるんだ」
エリックは彼の肩に手を置いた。「どちらを選んでも、我々はあなたの幸せを願っている。あなたが来てくれたおかげで、この世界は救われたんだから」
カラムも頷いた。「ぽんず様の存在は、既にテラマリアの歴史に刻まれています。あなたがどこにいようと、その事実は変わりません」
その日の夕方、ぽんずは山頂の「原初の泉」へと向かった。エリック、ミナ、カラム、レイラ、そして暖王が彼に同行した。もふもふ教団の代表も数人、厳かな表情で従っていた。
山頂に着くと、七つの温泉郷の守護者たちが既に集まっていた。フォックス、フェニックス、アズリア、そして他の守護者たちだ。彼らは輪になって原初の泉を囲み、ぽんずを迎えた。
「ぽんず様、私たちはあなたの決断を支持します」フォックスが厳かに言った。「あなたが元の世界に戻ることを選んでも、あなたの教えと温泉の力は、永遠にこの世界に残ります」
ぽんずはゆっくりと原初の泉に近づいた。その水面は七色に輝き、まるで星空を映し出したかのように美しかった。
「温泉の神様…」ぽんずは呼びかけた。
水面から神様の姿が浮かび上がった。今回は、以前よりもはっきりとした姿で現れる。老賢者のような穏やかな顔立ちと、長い銀髪を持つ神々しい存在だった。
「我が使いよ、選択の時が来た」神様の声は穏やかだが、力強く響いた。「元の世界に戻るか、この世界に留まるか。どちらを選ぶ?」
ぽんずは深く息を吸い、そして決意を込めて答えた。
「僕は…」
その時、突然、原初の泉の水面が大きく揺れ始めた。神様の姿も揺らぎ、周囲の空気が一瞬凍りついたような感覚があった。
「何が起きているの?」ミナが不安そうに尋ねた。
神様の表情が真剣になった。「異変だ…予期せぬ力が働いている…」
泉の中央から、光の柱が立ち上がった。それは次第に広がり、空間そのものが歪むように見えた。そして、光の中から一人の人影が現れた。
それは老人だった。白髪と穏やかな表情を持つ日本人の老人。
「佐伯さん!?」ぽんずは驚いて声を上げた。
「ぽんず…やはり、ここにいたのか」佐伯は感動の面持ちでぽんずを見つめた。
「どうしてここに…?」
佐伯はゆっくりと説明した。「あの日、お前が温泉で消えてから、ずっと探していた。そして、古い巻物を見つけてね…『異世界への門』について書かれていたんだ」
彼は懐から古い羊皮紙を取り出した。それはテラマリア文字で書かれていた。
「なんと…」カラムが驚きの声を上げた。「これは古代テラマリアの『世界間の旅』の書…」
「佐伯さんが異世界の書物を…?」ぽんずは混乱していた。
神様が静かに言った。「全ては繋がっている。温泉は世界と世界を繋ぐ門。あなたの世界も、かつてはテラマリアと交流があったのだ」
佐伯はぽんずに近づいた。「五年間、ずっと待っていたよ。『湯乃花』のみんなも心配している」
ぽんずは佐伯を見つめ、そして仲間たちを見回した。彼の心の中で、決断が固まりつつあった。
「神様…僕の選択、聞いてください」
神様は頷いた。「言ってみよ」
「僕は…両方の世界で生きたい」
この意外な答えに、全員が驚いた表情を見せた。
「両方?」神様が眉を上げた。「それは…」
「可能です」暖王が前に出た。「かつて、温泉の守護者の一部は両世界を行き来していました。『世界の扉』の力を使えば…」
神様はしばらく考え、やがて微笑んだ。「確かに、不可能ではない。しかし、それには制約がある。一度に長期間、どちらかの世界に留まることはできない。季節ごとに行き来するような形になるだろう」
「それでもいい!」ぽんずは嬉しそうに尻尾を振った。「春と夏はこの世界で、秋と冬は元の世界で過ごすとか」
「それは素晴らしい考えだ」神様は笑顔で言った。「『温泉の神様の使い』として、両世界の架け橋となる役目も果たせるだろう」
佐伯も安堵の表情を見せた。「それなら安心だ。完全に別れるのは寂しいからね」
ぽんずの決断に、仲間たちも喜びの声を上げた。彼らは完全に失うわけではないと知り、安心したのだ。
「では、そのようにしよう」神様は原初の泉に手を伸ばした。「我、温泉の神、テルマエは、我が使いぽんずに『世界の扉』の力を授ける」
神様—テルマエの手から金色の光が放たれ、ぽんずの体を包み込んだ。彼の首輪が変化し、七色に輝く小さな湯桶の形のペンダントが現れた。
「このペンダントを使えば、世界間を移動できる」テルマエは説明した。「どちらの世界でも、温泉に入り、『帰ろう』と唱えればいい」
ぽんずは感動で言葉を失ったが、すぐに喜びの声を上げた。「ありがとう、神様!」
---
大温泉祭の最終日、ぽんずタウンの広場では盛大なセレモニーが開かれていた。そこでぽんずは皆に自分の決断を伝えた。
「みなさん、僕はこれからも温泉の神様の使いとして、両方の世界で活動します。だから、『さようなら』じゃなくて、『また会いましょう』です!」
人々は最初、寂しさを感じつつも、ぽんずが完全に去るわけではないと知って安心した。もふもふ教団は「季節ごとの帰還祭」を新たな儀式として取り入れることを宣言した。
「となると、私たちの役目はさらに重要になりますね」レイラは微笑んだ。「ぽんず様がいない間も、温泉文化を守り続けなければ」
「もちろん!」ミナが元気よく言った。「私たちは『温泉守護者協会』として、ぽんず様の教えを広めていきます!」
セレモニーの後、ぽんずは最も親しい仲間たちと、神湯で最後の時間を過ごした。
「エリック、ミナ、カラム、レイラ…みんな、今までありがとう」ぽんずは感謝の気持ちを込めて言った。「また会える日を楽しみにしているよ」
「ぽんず…」ミナは涙を拭いながらも笑顔を見せた。「必ず戻ってきてね」
「約束する」ぽんずは頷いた。「それまで、みんなで温泉文化を守ってね」
佐伯が静かに近づいてきた。「そろそろ時間かな」
ぽんずは頷き、神湯に浸かった。彼は首輪のペンダントを口にくわえ、「帰ろう」と唱えた。
神湯の水面が渦を巻き始め、七色の光が広がった。ぽんずと佐伯の姿が次第に透明になっていく。
「みんな、またね!」
ぽんずの声が消えると同時に、光も消え、神湯は静かな水面を取り戻した。
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日本、「湯乃花」温泉旅館。
佐伯とぽんずが温泉から上がってくると、旅館のスタッフたちが驚きの声を上げた。
「佐伯さん!ぽんず!」
「戻ってきたの!?」
ぽんずは嬉しそうに尻尾を振った。もちろん、ここでは人間の言葉を話すことはできないが、彼の目は異世界で得た知恵を宿していた。
佐伯は皆に説明した。「長い話なんだが…ぽんずはこれから、季節ごとに行ったり来たりすることになるんだ」
スタッフたちは混乱しつつも、大切な看板犬が戻ってきたことを喜んだ。
その夜、ぽんずは旅館の温泉に浸かりながら、窓から見える星空を眺めていた。異世界の空とは違うが、同じ星が瞬いていることに不思議な親近感を覚える。
(テラマリアのみんなは元気かな…)
彼の首輪のペンダントが微かに光り、まるで応えるかのようだった。
次の季節になれば、また異世界に戻り、仲間たちと再会できる。そして、彼の教えと温泉の力は、二つの世界で人々を癒し続けるだろう。
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テラマリア大陸では、ぽんずの物語は伝説となり、世代を超えて語り継がれるようになった。
「お風呂の神様の使い、柴犬ぽんずの冒険」
それは単なる物語ではなく、テラマリアの歴史そのものだった。七つの温泉郷は今も健在で、世界中の人々を癒し続けている。
ぽんずタウンは聖地として栄え、神湯は「世界の扉」として特別な存在となった。もふもふ教団は平和と癒しの教えを広め、国家間の争いを調停する役割も果たすようになった。
そして、季節ごとに行われる「ぽんず祭り」では、人々が神湯の周りに集まり、彼の帰還を祝った。時には本当にぽんずが現れ、皆を驚かせることもあったという。
彼の名は、温泉と共に永遠に生き続ける。
お風呂の神様の使い。
温泉の守護者。
世界の架け橋。
柴犬ぽんず。
彼の伝説は、これからも語り継がれていくだろう。
そして、どこかの温泉で、ふわふわの毛並みを持つ茶色い柴犬が、幸せそうに湯に浸かっている姿を見かけたら…それはきっと、お風呂の神様の使い、ぽんずなのだ。
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