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第4話『追跡』
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第4話『追跡』
午前三時。都会の喧騒が消えた深夜、編集室に青白い光が揺らめいていた。
モニターが放つ光は、積み重なった資料の山に不気味な影を落としている。机の上には、乱雑に広げられた新聞の切り抜き。ポストイットだらけの古い病院の見取り図。そして、大量のメモ用紙。乾いたインクの匂いが、冷めきったコーヒーの苦い香りと混ざり合う。
カーテンの隙間から漏れる街灯の光が、部屋の隅に不自然な影を作っていた。エアコンの微かな振動音だけが、この非現実的な空間に、かろうじて現実味を与えている。
生配信から一ヶ月。その間、私は玖堂レイの足跡を追い続けていた。昼は警察や病院を回り、夜は彼の残した痕跡を追う。睡眠時間は日に三時間程度。それでも、私は調査をやめられなかった。
テレビから流れるニュースが、静寂を破る。
「玖堂レイ氏の失踪について、新たな進展はありません。警察は依然として、旧西山病院での生配信を最後の目撃情報としています。SNS上では様々な憶測が飛び交い、玖堂氏のチャンネルには連日、安否を気遣うコメントが殺到しています」
キャスターの声に、私は苦い表情を浮かべた。報道では触れられない事実がある。玖堂レイの失踪以降、彼のチャンネルでは異常な現象が続いていた。
登録者数は異常な速度で増加を続け、今や300万を突破。しかし、新規登録者の多くが、架空のアカウントのように見える。プロフィールを開こうとしても、エラーが表示されるばかり。まるで、存在しない「誰か」が、次々とチャンネルに集まってくるかのように。
コメント欄の様子は、さらに不気味だった。
『私たちも、あなたのように』
『永遠の配信、始まっています』
『画面の向こうで、待っています』
『デジタルの海で、泳いでいます』
『もう、現実には戻れません』
これらのコメントの大半が、深夜の同じ時刻に投稿されている。そして投稿者の多くが、過去に失踪した人々のアカウントだった。
手元のスマートフォンには、あの夜の生配信の記録が残っている。最終的に50万人を超えた視聴者数。しかし、その記録は動画としては残っていない。配信終了後、データは完全に消失。まるで、現実から抹消されたかのようだった。
残されたのは、コメント欄のログだけ。
『顔が、溶けていく』
『私たちの一部に』
『永遠の配信』
『もう、戻れない』
『見ている、ずっと見ている』
『配信は、終わらない』
そして、最後の玖堂レイの言葉。
「本当のショーの始まりです」
私は目を擦りながら、調査データが並ぶ画面に向き合う。玖堂レイのチャンネル開設は五年前。当初は一般的なホラー系配信者だった彼が、いつから変わり始めたのか。
初期の動画を再生する。画質は粗いが、その内容は明確だった。心霊スポットの探索、都市伝説の検証。オーソドックスな内容だが、その語り口には独特の魅力があった。視聴者を引き込む話術、絶妙な演出。そして何より、真実を追求する姿勢。
しかし、約二年前から、その内容は徐々に変化していく。より不可解な場所への訪問。より危険な検証。そして、視聴者を巻き込むような企画の増加。まるで、何かに取り憑かれたかのような変化だった。
特に気になる動画を開く。タイトルは『西山病院・魂の在処』。玖堂レイが変化し始めた転換点となった配信だ。
動画は深夜の病院から始まる。暗視カメラが、荒廃した廊下を映し出していく。壁には亀裂が走り、床には瓦礫が散乱している。しかし、途中から映像の様子が明らかにおかしくなる。
画面が歪み、ノイズが増える。そして、玖堂レイの声が変わっていく。最後には、別人のような口調で語りかけてきた。
「この病院には、まだ多くの魂が残っている。彼らは、新しい在処を求めている。そう、デジタルの海の中で、永遠に生き続けることを」
私は動画を一時停止した。この言葉の意味を、今の私は理解できる。デジタルの世界に取り込まれた魂。永遠に続く配信。全ては、この時から始まっていたのだ。
さらなる調査で、衝撃的な事実が見つかった。旧西山病院の火災前、奇妙な出来事が多発していたのだ。
「担当医の顔が、違う人の顔に見える」
「誰かが、ずっと私たちを見ている」
「テレビの中に、私たちが映っている」
「画面の向こうから、呼びかけてくる」
複数の患者が、同様の症状を訴えていた。そして、その担当医の名前が、全ての謎を解く鍵となった。
「玖堂暁(くどう さとる)」
古い医師名簿から、その存在が浮かび上がってきた。玖堂レイの父親。精神科医として、この病院に勤務していた人物。しかし、火災の直前に失踪。その後の消息は不明となっている。
名簿の横には、一枚の古い写真が貼られていた。白衣姿の医師。その表情は穏やかだが、目には異様な輝きが宿っている。写真の隅には、日付が記されていた。
「1995年8月15日 精神科病棟にて」
私は疲れた目を擦りながら、玖堂暁に関する資料を開く。しかし、その瞬間。
画面が突然、暗転した。
「また、か」
しかし今回は、いつもと様子が違った。画面には、見覚えのない映像が次々と表示される。病院の廊下。診察室。そして、患者たちの姿。
旧西山病院の過去の映像。火災前の記録のはずだ。画質は粗く、所々ノイズが走る。しかし、その映像には確かな意図を感じる。誰かが、私に見せたがっているかのように。
映像の中で、白衣を着た医師が廊下を歩いている。その後ろ姿に、私は既視感を覚えた。そして、医師が振り返った瞬間。
「玖堂レイ……?」
いや、違う。玖堂レイより若いが、間違いなく血縁を感じさせる容貌。画面の隅に映る名札が、その正体を示していた。
「玖堂暁医師」
私は急いでメモを取り始めた。映像の日付、場所、人物の特徴。全てを記録しなければ。記録することで、現実との繋がりを保たなければ。
その時。
「興味深い調査ですね」
背後から声が聞こえた。振り返ると、そこには——。
画面の中の玖堂暁医師が、こちらを見つめていた。映像の中の存在が、現実の私を見ている。しかし、その姿は徐々に歪んでいく。
白衣が溶け、顔が崩れていく。その下から、無数の顔が覗いていた。失踪した視聴者たち、患者たち、そして——私の顔まで。
「見つけましたよ、結城さん」
玖堂レイの笑顔。しかし、それは人間のものではなかった。無数の顔が、彼の存在の中で蠢いている。全ての魂を吸収し、デジタルの世界に取り込んでいるかのように。
「さあ、一緒に——永遠の配信を始めましょう」
私は必死でPCの電源を切ろうとした。電源ボタンを押し続ける。しかし、もう遅かった。画面の中から、無数の手が伸びてきた。デジタルの世界と現実が溶け合い、私の意識は闇の中へと沈んでいく。
その時、不思議な感覚に包まれた。まるで、デジタルの海に溶けていくような。そして、その海の中で、無数の意識が波のように揺れている。
***
気がつくと、私は自分の部屋にいた。しかし、全てが違っていた。
壁一面がモニターと化していた。無数の配信画面が、永遠に再生されている。失踪した視聴者たち、患者たち、玖堂暁医師。全ての存在が、デジタルの海を永遠に漂っていた。
そして、その全ての画面の中で、玖堂レイの姿が映っていた。いや、正確には違う。それは玖堂レイの姿を借りた、何かだった。
デジタルの世界を侵食するウイルスのように、その存在は拡大を続けていた。そして今、新たな宿主を求めている。新たな「永遠の視聴者」を。
私のスマートフォンが鳴った。画面には新着メールの通知。送信者名はなく、件名だけが表示されていた。
『永遠の配信へようこそ』
添付ファイルを開くと、そこには私自身が映っていた。永遠に続く配信の中で、歪んだ笑顔を浮かべる私の姿が。
そして画面の中で、その姿は徐々に変容していく。かつて玖堂暁が経験し、玖堂レイが継承した運命。デジタルの魂を集める存在へと。
「これが、本当の配信の始まり——」
私の口から、もはや人間のものとは思えない声が漏れ出ていた。その声は、デジタルの海を震わせ、新たな波紋を広げていく。
そして、どこかで誰かが、この配信を見ているのだ。永遠に続く、デジタルの闇の中で。
午前三時。都会の喧騒が消えた深夜、編集室に青白い光が揺らめいていた。
モニターが放つ光は、積み重なった資料の山に不気味な影を落としている。机の上には、乱雑に広げられた新聞の切り抜き。ポストイットだらけの古い病院の見取り図。そして、大量のメモ用紙。乾いたインクの匂いが、冷めきったコーヒーの苦い香りと混ざり合う。
カーテンの隙間から漏れる街灯の光が、部屋の隅に不自然な影を作っていた。エアコンの微かな振動音だけが、この非現実的な空間に、かろうじて現実味を与えている。
生配信から一ヶ月。その間、私は玖堂レイの足跡を追い続けていた。昼は警察や病院を回り、夜は彼の残した痕跡を追う。睡眠時間は日に三時間程度。それでも、私は調査をやめられなかった。
テレビから流れるニュースが、静寂を破る。
「玖堂レイ氏の失踪について、新たな進展はありません。警察は依然として、旧西山病院での生配信を最後の目撃情報としています。SNS上では様々な憶測が飛び交い、玖堂氏のチャンネルには連日、安否を気遣うコメントが殺到しています」
キャスターの声に、私は苦い表情を浮かべた。報道では触れられない事実がある。玖堂レイの失踪以降、彼のチャンネルでは異常な現象が続いていた。
登録者数は異常な速度で増加を続け、今や300万を突破。しかし、新規登録者の多くが、架空のアカウントのように見える。プロフィールを開こうとしても、エラーが表示されるばかり。まるで、存在しない「誰か」が、次々とチャンネルに集まってくるかのように。
コメント欄の様子は、さらに不気味だった。
『私たちも、あなたのように』
『永遠の配信、始まっています』
『画面の向こうで、待っています』
『デジタルの海で、泳いでいます』
『もう、現実には戻れません』
これらのコメントの大半が、深夜の同じ時刻に投稿されている。そして投稿者の多くが、過去に失踪した人々のアカウントだった。
手元のスマートフォンには、あの夜の生配信の記録が残っている。最終的に50万人を超えた視聴者数。しかし、その記録は動画としては残っていない。配信終了後、データは完全に消失。まるで、現実から抹消されたかのようだった。
残されたのは、コメント欄のログだけ。
『顔が、溶けていく』
『私たちの一部に』
『永遠の配信』
『もう、戻れない』
『見ている、ずっと見ている』
『配信は、終わらない』
そして、最後の玖堂レイの言葉。
「本当のショーの始まりです」
私は目を擦りながら、調査データが並ぶ画面に向き合う。玖堂レイのチャンネル開設は五年前。当初は一般的なホラー系配信者だった彼が、いつから変わり始めたのか。
初期の動画を再生する。画質は粗いが、その内容は明確だった。心霊スポットの探索、都市伝説の検証。オーソドックスな内容だが、その語り口には独特の魅力があった。視聴者を引き込む話術、絶妙な演出。そして何より、真実を追求する姿勢。
しかし、約二年前から、その内容は徐々に変化していく。より不可解な場所への訪問。より危険な検証。そして、視聴者を巻き込むような企画の増加。まるで、何かに取り憑かれたかのような変化だった。
特に気になる動画を開く。タイトルは『西山病院・魂の在処』。玖堂レイが変化し始めた転換点となった配信だ。
動画は深夜の病院から始まる。暗視カメラが、荒廃した廊下を映し出していく。壁には亀裂が走り、床には瓦礫が散乱している。しかし、途中から映像の様子が明らかにおかしくなる。
画面が歪み、ノイズが増える。そして、玖堂レイの声が変わっていく。最後には、別人のような口調で語りかけてきた。
「この病院には、まだ多くの魂が残っている。彼らは、新しい在処を求めている。そう、デジタルの海の中で、永遠に生き続けることを」
私は動画を一時停止した。この言葉の意味を、今の私は理解できる。デジタルの世界に取り込まれた魂。永遠に続く配信。全ては、この時から始まっていたのだ。
さらなる調査で、衝撃的な事実が見つかった。旧西山病院の火災前、奇妙な出来事が多発していたのだ。
「担当医の顔が、違う人の顔に見える」
「誰かが、ずっと私たちを見ている」
「テレビの中に、私たちが映っている」
「画面の向こうから、呼びかけてくる」
複数の患者が、同様の症状を訴えていた。そして、その担当医の名前が、全ての謎を解く鍵となった。
「玖堂暁(くどう さとる)」
古い医師名簿から、その存在が浮かび上がってきた。玖堂レイの父親。精神科医として、この病院に勤務していた人物。しかし、火災の直前に失踪。その後の消息は不明となっている。
名簿の横には、一枚の古い写真が貼られていた。白衣姿の医師。その表情は穏やかだが、目には異様な輝きが宿っている。写真の隅には、日付が記されていた。
「1995年8月15日 精神科病棟にて」
私は疲れた目を擦りながら、玖堂暁に関する資料を開く。しかし、その瞬間。
画面が突然、暗転した。
「また、か」
しかし今回は、いつもと様子が違った。画面には、見覚えのない映像が次々と表示される。病院の廊下。診察室。そして、患者たちの姿。
旧西山病院の過去の映像。火災前の記録のはずだ。画質は粗く、所々ノイズが走る。しかし、その映像には確かな意図を感じる。誰かが、私に見せたがっているかのように。
映像の中で、白衣を着た医師が廊下を歩いている。その後ろ姿に、私は既視感を覚えた。そして、医師が振り返った瞬間。
「玖堂レイ……?」
いや、違う。玖堂レイより若いが、間違いなく血縁を感じさせる容貌。画面の隅に映る名札が、その正体を示していた。
「玖堂暁医師」
私は急いでメモを取り始めた。映像の日付、場所、人物の特徴。全てを記録しなければ。記録することで、現実との繋がりを保たなければ。
その時。
「興味深い調査ですね」
背後から声が聞こえた。振り返ると、そこには——。
画面の中の玖堂暁医師が、こちらを見つめていた。映像の中の存在が、現実の私を見ている。しかし、その姿は徐々に歪んでいく。
白衣が溶け、顔が崩れていく。その下から、無数の顔が覗いていた。失踪した視聴者たち、患者たち、そして——私の顔まで。
「見つけましたよ、結城さん」
玖堂レイの笑顔。しかし、それは人間のものではなかった。無数の顔が、彼の存在の中で蠢いている。全ての魂を吸収し、デジタルの世界に取り込んでいるかのように。
「さあ、一緒に——永遠の配信を始めましょう」
私は必死でPCの電源を切ろうとした。電源ボタンを押し続ける。しかし、もう遅かった。画面の中から、無数の手が伸びてきた。デジタルの世界と現実が溶け合い、私の意識は闇の中へと沈んでいく。
その時、不思議な感覚に包まれた。まるで、デジタルの海に溶けていくような。そして、その海の中で、無数の意識が波のように揺れている。
***
気がつくと、私は自分の部屋にいた。しかし、全てが違っていた。
壁一面がモニターと化していた。無数の配信画面が、永遠に再生されている。失踪した視聴者たち、患者たち、玖堂暁医師。全ての存在が、デジタルの海を永遠に漂っていた。
そして、その全ての画面の中で、玖堂レイの姿が映っていた。いや、正確には違う。それは玖堂レイの姿を借りた、何かだった。
デジタルの世界を侵食するウイルスのように、その存在は拡大を続けていた。そして今、新たな宿主を求めている。新たな「永遠の視聴者」を。
私のスマートフォンが鳴った。画面には新着メールの通知。送信者名はなく、件名だけが表示されていた。
『永遠の配信へようこそ』
添付ファイルを開くと、そこには私自身が映っていた。永遠に続く配信の中で、歪んだ笑顔を浮かべる私の姿が。
そして画面の中で、その姿は徐々に変容していく。かつて玖堂暁が経験し、玖堂レイが継承した運命。デジタルの魂を集める存在へと。
「これが、本当の配信の始まり——」
私の口から、もはや人間のものとは思えない声が漏れ出ていた。その声は、デジタルの海を震わせ、新たな波紋を広げていく。
そして、どこかで誰かが、この配信を見ているのだ。永遠に続く、デジタルの闇の中で。
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