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第18話『王都近郊ダンジョン踏破!黒装束の目的とは』
しおりを挟む「星降りの神殿」への出発準備を進めていたレオンの元に、急な知らせが届いた。王都近郊の農村で、一夜にして巨大なダンジョンが出現したというのだ。
「突然のダンジョン出現?」レオンは伝令の騎士から報告を受け、眉をひそめた。
「はい」騎士は頷いた。「村人たちの証言によれば、昨晩の満月に奇妙な地鳴りがあり、朝になると村外れの丘に巨大な石造りの入口が現れていたとのことです」
フィオナ王女が話に加わった。「黒装束の仕業かしら」
「可能性は高いでしょう」レオンは「神託解析」を使い、状況を分析しようとした。「『月の門』に関連している可能性もあります」
その場にはアレンも居合わせていた。彼は沈思黙考した後、声を上げた。
「『星降りの神殿』への出発は一日延期し、まずはこのダンジョンを調査すべきだろう」彼は懸念を口にした。「我々が遠征している間に、王都の近くで何かが起これば危険だ」
「同感です」レオンは頷いた。「私とフィオナ王女、そして勇者パーティでダンジョンを調査しましょう」
アレンは了承し、すぐにガルム、セリア、ノイルを集めた。彼らに状況を説明すると、セリアは冷ややかな表情を浮かべた。
「レオンと共に行動するのね」彼女は不満そうに言った。「本当に役に立つの?」
「セリア」アレンは厳しい口調で諫めた。「レオンは『神域の賢者』だ。彼の力は本物だ」
「それはまだ証明されていないわ」セリアは反論した。「一度見せてもらいましょうか、その『神域の賢者』の力を」
レオンは黙ってセリアを見つめた。かつてのパーティメイトたちの態度に、彼は怒りよりも哀れみを感じていた。まだ彼らは真実を理解していない。
「今日のダンジョン探索で、君たちに見せることになるだろう」彼は静かに言った。
***
一行は迅速に準備を整え、王都から北へ約10キロの場所にある村へと向かった。小さな農村の外れに到着すると、村人たちが恐れおののく様子で丘の方向を指さしていた。
そこには確かに、昨日までなかったはずの巨大な石造りの入口が存在していた。黒曜石のような石材で作られた門は、不気味な威圧感を放っていた。門の周囲には古代文字が刻まれており、赤い結晶がいくつか埋め込まれていた。
「『闇の従者たちの聖域』…」レオンは古代文字を読み上げた。
「読めるのか?」アレンが驚いた様子で尋ねた。
「『全知識吸収』のおかげです」レオンは簡潔に答えた。「このダンジョンは『闇の眷属』に関連しているようです」
セリアが不信感を示した。「古代文字を瞬時に読めるなんて…」
レオンは「神託解析」を用いてダンジョンを分析した。
【場所:闇の従者の聖域】
【危険度:高】
【特性:時間限定出現、月の力に関連】
【注意:内部に強力な魔力反応あり】
【推奨:慎重に進むこと】
「入口は満月の夜にのみ出現するタイプのダンジョンのようです」レオンは分析結果を共有した。「次の満月まで開いている可能性があります」
フィオナは不安そうに見つめた。「中に入るの?」
「はい」レオンは頷いた。「『闇の眷属』が何を企んでいるのか、確認する必要があります」
アレンは剣を抜き、決意を示した。「よし、行こう。だが、慎重に進むんだ」
一行は入口に近づき、重厚な石扉をゆっくりと押し開けた。中からは冷たい風と共に、古い石と湿気の匂いが漂ってきた。
「光源が必要だな」ガルムが言った。「セリア、魔法を」
セリアは杖を掲げ、光の球を生み出した。それは天井近くに浮かび、周囲を照らした。
「私も」フィオナが手のひらを見せると、星型の印が浮かび上がり、柔らかな光を放った。
レオンは「智慧の輝き」と「天の裁定」に触れた。両方が青白い光を放ち、暗闇を押し返した。
ノイルはその光景を見て、不満そうに舌打ちした。「派手な見せびらかしだな」
一行はゆっくりとダンジョンの内部へと足を踏み入れた。広い通路は下へと続いており、壁には古代文字や象形文字が刻まれていた。レオンは「全知識吸収」を使って、これらの文字を読み解こうとした。
「ここは『月の門』の一部を開くための儀式場だったようです」彼は壁の文字を指さしながら説明した。「『闇の眷属』が古代から使っていた場所のようです」
セリアは不審そうな目でレオンを見た。「どうしてそんなに詳しいの?本当に『全知識吸収』だけで?」
「ええ」レオンは平静を装った。「触れたものの知識を得るのが『全知識吸収』です」
彼らが通路をさらに進むと、床に奇妙な模様が浮かび上がっていることに気づいた。アレンが一歩前に踏み出そうとした瞬間、レオンが彼の腕を掴んだ。
「待って!」
彼の声が響くと同時に、アレンの足元の床が微かに光った。
「罠だ」レオンは冷静に言った。「この模様は古代の罠のシンボルです。触れると床が抜け落ち、下の針のある落とし穴に落ちます」
アレンは驚いて一歩後退した。「見事な察知だ。ありがとう、レオン」
「どうやってわかったの?」フィオナが驚きの表情で尋ねた。
「『神託解析』です」レオンは説明した。「模様から危険を感知しました」
セリアは半信半疑の表情だったが、ガルムは感心した様子でレオンを見ていた。
「お前の力は本物だな」彼は認めた。「以前から分析力は高かったが、今は別次元だ」
レオンはガルムに感謝の意を示し、慎重に罠を回避する方法を示した。一行は彼の指示に従い、安全に先へと進んだ。
ダンジョンはさらに深く、複雑になっていった。通路は分岐し、大小の部屋が現れる。レオンは「神託解析」を駆使して、次々と罠を探知し、安全な道を選んでいった。
「ここを右に」
「この床は踏まないで」
「この扉には毒針の罠がある、こう開けて」
彼の指示は的確で、一行は一切の危険に遭遇することなく進んでいった。
「こんな力、どうやって…」セリアが思わず驚きの声を漏らした。「普通の人間には不可能よ」
「彼は普通じゃないからね」フィオナが誇らしげに言った。「『神域の賢者』なのだから」
ノイルは依然として不機嫌そうだったが、もはやレオンの力を否定することはできなかった。
深く進むにつれ、ダンジョンの雰囲気が変わっていった。壁には赤い結晶が多く埋め込まれ、空気中に魔力が濃厚に漂っていた。
「近づいているな」アレンが警戒を強めた。「何かの気配がする」
彼らが大きな円形の広間に到着すると、衝撃的な光景が目に飛び込んできた。部屋の中央には巨大な魔法陣が描かれ、その周りには黒装束の人々が七人、円を形成して立っていた。魔法陣の中央には、赤い結晶で作られた小さな祭壇があり、その上に何かが置かれていた。
「儀式を行っている!」レオンは声を潜めて言った。
一行は広間の入り口の影に身を潜め、状況を観察した。黒装束たちは古代語で詠唱を行い、魔法陣が徐々に赤く光り始めていた。
「何をしているのだろう」フィオナが不安そうに囁いた。
レオンは「神託解析」と「全知識吸収」を最大限に活用し、儀式の内容を理解しようとした。
【儀式:月の門の一部解放】
【目的:『月の欠片』の力を活性化】
【危険度:極めて高い】
【警告:成功すれば、『闇の眷属』の力が増大】
「彼らは『月の門』の一部を解放しようとしています」レオンは緊迫した声で説明した。「『月の欠片』のレプリカを使っているようです」
「レプリカ?」アレンが眉をひそめた。
「ええ。本物ではないが、似た力を持つ偽物です」レオンは首に下げた「月の欠片」に触れた。「本物はここにあります」
「止めなければ」ガルムが槍を構えた。
アレンは冷静に状況を判断した。「彼らは七人、こちらは六人。不意を突けば勝機はある」
「しかし、魔法陣が活性化している」セリアが懸念を示した。「直接攻撃すれば、制御不能になる可能性が」
「私に任せてください」レオンが一歩前に出た。「『天の裁定』の力で、魔法陣を無効化できるかもしれません」
アレンは少し躊躇したが、頷いた。「では、レオンが魔法陣に対処する。その間に我々は黒装束たちを牽制する」
計画を確認し、一行は行動に移った。
レオンは「天の裁定」を抜き、青白い光を纏いながら前方に飛び出した。同時に、アレンを筆頭に勇者パーティとフィオナが黒装束たちに襲いかかった。
「侵入者だ!」黒装束の一人が叫び、全員が驚いて詠唱を中断した。
レオンは魔法陣の外周に「天の裁定」を突き刺した。剣が地面に接触した瞬間、青白い光が魔法陣全体に広がり、赤い光と衝突した。
「神域の賢者!?」黒装束のリーダーと思われる男が驚愕の声を上げた。
アレンの聖剣が一人の黒装束を切り倒し、ガルムの槍が別の一人を貫いた。セリアの魔法が火球となって飛び、ノイルの風の剣が空気を切り裂いた。フィオナも短剣を巧みに操り、一人の黒装束と戦っていた。
「魔法陣を守れ!儀式を完成させるのだ!」リーダーが叫んだ。
レオンは「天の裁定」を通じて、魔法陣に流れる力を感じ取った。複雑なエネルギーの流れを「全知識吸収」で分析し、その構造を理解していく。
「これは…逆転できる!」
彼は「智慧の輝き」の力も加え、魔法陣のエネルギーの流れを逆転させようとした。魔法陣が揺らぎ、赤い光と青白い光が渦を巻いた。
「何をしている!?」黒装束のリーダーが恐怖に満ちた声で叫んだ。
「闇の力を光に変えているんだ」レオンは冷静に答えた。
魔法陣が突如として青白い光に包まれ、中央の祭壇に置かれていたレプリカが砕け散った。黒装束たちの詠唱が意味を失い、儀式は完全に失敗した。
リーダーを除く黒装束たちは次々と倒され、もはや抵抗する力を失っていた。リーダーだけが最後まで立ち続け、レオンに向かって剣を向けた。
「『神域の賢者』…お前の力を我らの主は求めている」彼は恨めしげに言った。
「主?闇の眷属の?」レオンは「神託解析」でリーダーを分析した。
【黒装束のリーダー】
【能力:上級魔術師、闇の力を操る】
【目的:神域の賢者の力を奪取、月の門の開放】
【弱点:光の力に弱い、左腕の傷】
「お前たちの目的は何だ?」
「『月の門』を開き、古の主を復活させること」リーダーは狂信的な口調で答えた。「そして、そのために必要なのが『神域の賢者』の力…お前の力だ!」
彼は突如として黒い魔力を手の中に凝縮させ、レオンに向かって放った。しかし、「天の裁定」がその攻撃を容易く切り裂いた。
「無駄だ」レオンは静かに言った。「私の力は女神アステリアから授かったもの。闇には屈しない」
「女神だと?」リーダーは嘲笑した。「女神など、古の主の前では無力だ!」
レオンは「天の裁定」を構え、「智慧の輝き」の力を最大限に引き出した。彼の周りに青白いオーラが形成され、剣から光の波動が広がる。
「これが『神域の賢者』の力だ」
彼は一閃、リーダーの傍らを駆け抜けた。「天の裁定」がリーダーの左腕を掠め、黒装束が悲鳴を上げる。
「ぐあああっ!」
リーダーは膝をつき、左腕を押さえた。傷口から黒い煙のようなものが漏れている。
「光の力が…闇を浄化する…」
彼は苦しみながらも、諦めない目でレオンを見上げた。
「我らの主は必ず復活する。『月の門』は開かれる。そしてお前の力も、いずれは主のものとなる…」
そう言い残すと、リーダーの体が黒い煙となって消滅した。残りの黒装束たちも同様に、捕らえられる前に自ら命を絶ったように煙となって消えた。
広間には静寂が戻り、魔法陣も完全に消滅した。
「終わったな」アレンは息を整えながら言った。
レオンは魔法陣があった場所に近づき、砕け散ったレプリカの破片を調べた。
「これは『月の欠片』の偽物です」彼は説明した。「本物の力を模倣しようとしたものですが、不完全でした」
「だからあなたが逆転できたのね」フィオナが近づいてきた。
「ええ。しかし、彼らの目的は明らかになりました」レオンは真剣な表情で一同を見回した。「『闇の眷属』は『月の門』を開き、古の存在を復活させようとしている。そして、そのために私の『神域の賢者』の力を求めているのです」
「お前の力?なぜだ?」アレンが尋ねた。
「おそらく、『神域の賢者』の力が『月の門』の鍵と関係しているからでしょう」フィオナが答えた。「女神アステリアの力が、鍵となる可能性があります」
セリアは沈黙していたが、その表情には明らかな変化があった。もはやレオンの力を疑う様子はなかった。
「ここでの調査は終わりだ」アレンが宣言した。「得られた情報を王国に報告し、『星降りの神殿』への旅の準備を整えよう」
一行はダンジョンから撤退する途中、さらにいくつかの部屋を調査した。ある部屋には古代の書物が保管されており、レオンは「全知識吸収」を使ってそれらの内容を吸収した。他の部屋には儀式に使われたと思われる道具や、「闇の眷属」に関する記録が残されていた。
ダンジョンから出ると、日はすでに傾いていた。村人たちは彼らの無事な帰還を見て、安堵の表情を浮かべた。
「石の入口が消えていくぞ!」村の若者が叫んだ。
振り返ると、確かにダンジョンの入口が徐々に霧のように薄れ、やがて完全に消滅した。儀式の失敗により、ダンジョンそのものが存在できなくなったようだ。
「次の満月まで現れないでしょう」レオンは言った。「それまでに『星降りの神殿』での調査を終えて、対策を講じなければなりません」
馬に乗り、王都へと戻る道中、セリアがレオンに近づいてきた。
「レオン」彼女は少し躊躇いながら言った。「あなたの力…本物ね」
「ええ」レオンはシンプルに答えた。
「私たちがあなたを追放したのは…間違いだったのかもしれない」彼女は珍しく素直な表情を見せた。
「過ぎたことです」レオンは微笑んだ。「今は前を向いて、任務に集中しましょう」
セリアは軽く頷き、彼女なりの謝罪の意を示した。
アレンとガルムは満足げにその様子を見ていたが、ノイルだけは依然として不満そうな表情を浮かべていた。彼は他のメンバーから少し離れて馬を走らせ、時折不審な視線をレオンに向けていた。
王都へと帰還する途中、レオンは今日の出来事を整理していた。「闇の眷属」の目的、「月の門」の謎、そして彼自身の力が狙われていること。全てが一つに繋がっているようで、まだその全容は見えない。
「『星降りの神殿』で、さらなる真実が明らかになるでしょう」フィオナが彼の思考を読んだかのように言った。
「ええ」レオンは頷いた。「そして、私たちはそれに立ち向かう準備ができています」
彼は「天の裁定」の柄に手を置いた。今日の戦いで、この武器と「智慧の輝き」の力が完全に一体化したことを感じていた。そして、「神域の賢者」としての彼の力も、また一段階成長したようだった。
「明日からの旅に備えよう」アレンが隊列の先頭から声をかけた。「『星降りの神殿』での戦いは、今日よりもさらに厳しいかもしれないぞ」
一同は沈黙のうちに頷いた。彼らの前には、まだ多くの試練が待ち受けているのだ。
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