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第19話『第二のスキル覚醒!「万物創造」の兆し』
しおりを挟む「星降りの神殿」への出発は翌朝に決まった。王都近郊のダンジョンで起きた出来事は国王バイロンに詳細に報告され、勇者パーティとレオンの連携がさらに重要になったことを全員が認識していた。
出発前夜、レオンは自室で「星のルーン」と「月の欠片」を研究していた。二つの遺物は確かに反応し合い、青白い光を放っている。これらが揃えば「月の門」の封印にどう影響するのか。そして残りの五つの鍵は、どこにあるのだろうか。
静かなノックの音がして、ドアが開いた。ガルムが恐縮した様子で入ってきた。
「邪魔するな、レオン」
「ガルム、どうした?」レオンは遺物を手元に置きながら尋ねた。
「今日のダンジョンでの君の活躍については、皆が認めている」ガルムは静かに言った。「セリアも、驚いていたぞ」
「彼女の信頼を得るのは難しいだろうが」レオンは微笑んだ。
「ああ。しかし、これは興味深いものだと思ってな」ガルムは小さな袋を差し出した。「ダンジョンの最深部で見つけたものだ。君なら何か分かるかもしれない」
レオンは袋を開け、中身を取り出した。それは拳大の黒い水晶で、内部に赤い筋が走っていた。持った瞬間、手のひらにわずかな振動を感じる。
「これは…」
「黒装束たちの祭壇の近くに落ちていたんだ」ガルムは説明した。「誰にも言わずに持ち帰った。何か重要なものかもしれないと思ってな」
レオンは「神託解析」を使い、水晶を調べた。
【黒い水晶】
【種別:古代の触媒】
【特性:異次元の力を増幅する】
【警告:未知の力を秘めている】
【関連:神域の力と共鳴する可能性あり】
「これは『闇の眷属』が使っていた触媒のようです」レオンは慎重に言った。「儀式の一部だったかもしれない」
「危険なものか?」ガルムが心配そうに尋ねた。
「直接的な危険はなさそうですが…」レオンは水晶を手のひらで回しながら考えた。「何か特別な力を持っているようです」
ガルムは安堵したようだった。「なら良かった。君に預けておく。何か分かったら教えてくれ」
彼が部屋を出た後、レオンは再び水晶に集中した。「全知識吸収」を使い、その本質を理解しようとする。水晶からは古代の知識が断片的に流れ込んできた。それは「月の門」の儀式に関するもの、「闇の眷属」の力に関するもの、そして…
「うっ!」
突然、激痛が頭を襲った。水晶が手の中で強く脈動し、赤い筋が明るく輝き始める。レオンは床に膝をつき、額に浮かぶ冷や汗を感じた。
「これは…何だ…」
視界が歪み、幻影のように光景が次々と浮かび上がる。古代の神殿、儀式を行う人々、そして「月の門」が開かれる瞬間。さらに、彼の心の奥底から声が聞こえてきた。
「万物創造…そのスキルは世界を作り変える…」
レオンは混乱した。「万物創造?」それは聞いたことのない言葉だった。しかし、なぜかその言葉に強い親近感を覚える。
「智慧の輝き」が突如として明るく輝き、彼の意識を現実に引き戻した。水晶の赤い光と青白い光が交錯し、奇妙な和音のような振動が部屋に満ちる。
そして突然、全てが止まった。痛みも、幻影も、光も。
レオンは深く息を吐き、手の中の水晶を見つめた。水晶の内部の赤い筋が青白く変色していた。何かが変わったのだ。そして、彼自身の中にも新たな感覚が芽生えていた。
「これが…『万物創造』?」
彼は直感的に水晶に意識を集中した。すると、水晶が手の中で液体のように変形し始めた。驚きながらも、レオンはその変化を制御しようとした。水晶が徐々に形を変え、小さな剣の形になっていく。
「信じられない…」
彼の意識の通りに、物質が形を変えていた。小さな黒い剣は完全に固まり、手の中で冷たさを取り戻した。それは水晶でありながら、鋭い刃を持つ完全な小剣となっていた。
「これが『万物創造』の力…」
レオンは新たな理解を得た。「神域の賢者」の力には、まだ彼が知らない側面があったのだ。「神託解析」と「全知識吸収」に続く、第三のスキル「万物創造」—物質を意のままに創り変える力。
その夜、レオンは眠れなかった。新たに目覚めた力の可能性と限界を探るため、彼は水晶から作った小剣を使って様々な実験を試みた。意識を集中すると、剣はまた液体のように変形し、別の形—ペンダント、指輪、鍵—へと姿を変えた。
「まだ完全には制御できない」彼は額の汗を拭った。「小さなものしか変形できないし、元の水晶の性質の範囲内でしか変化させられない」
それでも、これは驚異的な力だった。物質の創造と変形。可能性は無限だ。
朝になり、「星降りの神殿」への出発の時間が来た。レオンは水晶から作った小さなペンダントを「星のルーン」と「月の欠片」と共に首から下げ、準備を整えた。
王宮の前庭では、フィオナ王女、アレン、ガルム、セリア、ノイルが既に集まっていた。荷物を積んだ馬車と数頭の馬が準備されている。
「おはよう、レオン」フィオナが明るく挨拶した。「準備はいい?」
「ええ」レオンは頷いた。新たな力のことは、まだ誰にも話していなかった。自分でも完全に理解していない力を説明するのは難しいと考えたからだ。
一行は王都を出発し、北の山岳地帯へと向かった。「星降りの神殿」は古地図によれば、山深い場所にある古代の遺跡だった。道のりは険しく、三日ほどかかる見込みだった。
初日の旅は平穏に過ぎた。夜になり、森の中で野営を張ることになった。レオンは「神託解析」で周囲を探り、安全を確認した後、一行は輪になって座り、食事を取った。
「明日からは山道になる」アレンが地図を広げながら言った。「『闇の森』の縁を通るが、魔物に注意が必要だ」
「闇の森?」レオンは首を傾げた。
「魔王軍の影響下にある森だ」ガルムが説明した。「通常の魔物より強い魔物が生息していると言われている」
食事を終え、見張りの当番を決めた後、皆はそれぞれの寝床に向かった。レオンの当番は夜半過ぎ。彼は眠れぬまま、新たな力について考えていた。
当番の時間になり、レオンは静かに起き上がった。キャンプ場を見回りながら、彼は首から下げていた水晶のペンダントを取り出した。今なら誰にも見られずに練習できる。
彼は意識を集中し、ペンダントに変形を命じた。ペンダントが青白く光り、液体のように変形し始める。まず小さな剣、次に鍵、そして小さな盾へと形を変えていく。
「驚くべき力だな」
突然の声に、レオンは驚いて振り返った。アレンが彼の背後に立っていた。
「アレン…見ていたのか」
「すまない、眠れなくてな」勇者は少し恥ずかしそうに言った。「それは何だ?今の力は」
レオンは一瞬ためらったが、隠すことはないと決めた。「『万物創造』というスキルのようです。昨夜、突然目覚めた力です」
「物質を作り変える…」アレンは驚きを隠せない様子だった。「それも『神域の賢者』の力なのか?」
「はい。『神託解析』と『全知識吸収』に続く第三のスキルのようです」
アレンはしばらく黙って考え込んでいたが、やがて真剣な表情でレオンを見つめた。
「正直に言おう、レオン。俺はお前を過小評価していた。パーティから追放したのは、大きな過ちだった」
レオンは静かに聞いていた。かつての屈辱が蘇るが、今や彼の心には怒りよりも静かな達成感があった。
「あの時は『役立たず』と言ったが…」アレンは言葉に詰まった。「お前こそが真の力を持っていたんだな」
「私も当時は自分の力に気づいていませんでした」レオンは正直に答えた。「女神アステリアとの出会いがなければ、今も気づいていなかったでしょう」
二人は静かな夜の森を見つめながら、しばらく黙っていた。
「明日の旅で、何か起きるかもしれない」アレンが突然言った。「俺には予感がある」
「私もそう感じています」レオンは頷いた。
「もし何かあれば…お前の力を頼りにしたい」アレンは真摯に言った。
「もちろんです」レオンは静かに答えた。「私は『王家の守護者』として、全力を尽くします」
二人は夜明けまで交代で見張りを続け、朝になって他のメンバーが起きてきた時には、何事もなかったかのように振る舞った。
二日目の旅は、予想通り険しい山道を進むことになった。「闇の森」の縁を通る道は薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。
「この先に魔物の気配あり」レオンは「神託解析」で警告した。
「全員、警戒を」アレンが命じた。
一行は武器を構え、慎重に進んだ。道が狭くなり、崖沿いの危険な箇所を通過しようとした時、突然の襲撃を受けた。
「上から来るぞ!」ガルムが叫んだ。
崖上から巨大な魔物—ライカンスロープと呼ばれる狼人間の群れ—が飛び降りてきた。通常のライカンスロープより大きく、目は赤く光り、全身から黒い霧のようなものが漂っていた。
「『闇の眷属』の影響を受けている!」レオンは「神託解析」で即座に判断した。
【闇のライカンスロープ×8】
【種別:闇強化魔物】
【能力:高速移動、鋭い爪、再生能力】
【弱点:光属性攻撃、喉の部分】
【警告:通常より2倍の強さ】
フィオナは短剣を抜き、王家の血の力で星型の印を輝かせた。セリアは魔法の詠唱を始め、ノイルは風の魔法剣を展開した。ガルムは槍を構え、アレンは聖剣を抜いた。
「全員、光属性の攻撃を!喉を狙え!」レオンは「天の裁定」を抜きながら指示した。
魔物たちが一斉に襲いかかってきた。アレンの聖剣が一匹を切り裂き、ガルムの槍が別の一匹の喉を貫いた。セリアの光の魔法が二匹を焼き尽くし、フィオナの短剣も星の力で一匹を倒した。ノイルの風の剣も一匹を切り倒した。
しかし、残り三匹が瞬時にレオンに集中攻撃を仕掛けてきた。まるで彼を標的に定めているかのようだった。
「レオン!」フィオナが叫んだ。
レオンは「天の裁定」を構え、冷静に状況を判断した。一匹の動きを見切り、剣で喉を切り裂く。しかし、残り二匹が同時に彼の背後に回り込んだ。
「危ない!」
咄嗟に、レオンは手にしていた水晶のペンダントに意識を集中した。「万物創造」の力が湧き上がり、ペンダントが青白く光る。瞬時に、それは盾の形に変化し、背後からの攻撃を防いだ。
「なんだ!?」セリアが驚愕の声を上げた。
レオンは振り返り、盾を投げ飛ばした。盾が空中で再び変形し、鋭い刃となって魔物の喉を貫いた。最後の一匹に対しては、「天の裁定」の一撃で決着をつけた。
戦いが終わり、一同は驚きの表情でレオンを見つめていた。
「今のは…何だったんだ?」ノイルが半ば恐怖に満ちた声で尋ねた。
レオンはアレンを見た。アレンが小さく頷いたのを確認し、レオンは決意した。
「『万物創造』というスキルです」彼は穏やかに説明した。「『神域の賢者』の第三のスキルで、物質を創造し変形させる力です」
「信じられない…」セリアは目を見開いた。「そんな力、聞いたことがない」
「まだ完全には制御できていません」レオンは正直に言った。「昨夜、突然目覚めた力です」
ガルムが一歩前に出た。「あの黒い水晶だな?だからお前に渡したんだ」
「ええ、その通りです」
フィオナは興奮した様子で近寄ってきた。「すごいわ、レオン!その力があれば、『月の門』の謎を解く手がかりになるかもしれない!」
ノイルだけが不満そうな表情を浮かべていたが、口には出さなかった。
「休む時間はない」アレンが声を上げた。「先を急ごう。『星降りの神殿』はまだ先だ」
一行は再び歩き始めたが、全員の目がレオンに向けられていることは明らかだった。特にセリアの表情には、かつての軽蔑の色はなく、純粋な驚きと敬意が浮かんでいた。
昼過ぎ、彼らは山道の難所に差し掛かった。崩れかけた橋が深い渓谷を渡っており、その向こうに道が続いていた。
「この橋、渡れるだろうか」ガルムが不安そうに言った。
レオンは「神託解析」で橋の状態を調べた。
【古い木橋】
【状態:崩壊寸前】
【耐久度:一人分の重さが限界】
【警告:全員の通過は不可能】
「一人ずつなら渡れますが、全員は無理です」レオンは結果を伝えた。
「では、他の道を探すか」セリアが提案した。
「迂回すると一日以上かかる」アレンは地図を見ながら言った。
レオンは考え込んだ。新たな力、「万物創造」を使えば…
「私に任せてください」
彼は渓谷の端に立ち、両手を広げた。首から下げていた水晶のペンダントが再び輝き、今度は手のひらから直接青白い光が放たれた。レオンは近くにあった岩や木材に意識を集中した。
「万物創造」
物質が浮かび上がり、彼の意識に従って形を変え始めた。岩が溶け、木材が曲がり、新たな橋の形を作り出していく。一同は息を呑んで見守る中、レオンの額には汗が浮かび、「智慧の輝き」が激しく輝いていた。
ついに、古い橋の隣に新たな橋が形成された。岩と木で作られた頑丈な橋は、渓谷を完全に渡っていた。
「これで…渡れます」レオンは息を切らしながら言った。
一同は言葉を失っていた。フィオナが最初に反応し、感動の表情でレオンに駆け寄った。
「信じられないわ!こんな力が…」
アレンは静かに歩み寄り、突然膝をついた。
「お前こそが本当の勇者だったんだな…」彼は声を震わせながら言った。
「アレン…」レオンは困惑した。
「違う、レオン」アレンは顔を上げた。「『勇者』という称号は俺が持っているが、真の力と資質を持つのはお前だ。今、それを認める」
「立ち上がって」レオンは静かに言った。「私は『神域の賢者』です。それで十分です」
ガルムとセリアも近づき、敬意を示した。ノイルだけが距離を置いたままだったが、彼の目にも明らかな動揺が見えた。
一行は新しい橋を渡り、旅を続けた。レオンはまだ「万物創造」の力に完全に慣れていなかったが、その可能性の大きさを感じていた。そして、アステリアから授かった「神域の賢者」の力の真の意味も、少しずつ理解し始めていた。
夕方、彼らは山の中腹の平らな場所に野営を設営した。明日には「星降りの神殿」に到着する予定だった。
「レオン」フィオナが焚き火の側で彼に話しかけた。「あなたの力は増していくばかり。女神アステリアはあなたに何か特別な使命を与えたのかもしれないわね」
「ええ」レオンは思い出していた。女神の言葉、「伴侶」としての運命。それがどういう意味なのか、まだ完全には理解できていなかった。
「明日、『星降りの神殿』で何を見つけることになるのか」彼は空を見上げながら言った。「そこで、『月の門』の真実に近づけるかもしれません」
フィオナは静かに頷いた。「あなたの力があれば、きっと大丈夫よ」
レオンは首から下げた「星のルーン」と「月の欠片」に触れた。そして新たに生まれた「万物創造」の力。これらを使って、彼は「闇の眷属」の脅威から世界を守らなければならない。
遠くの空では、青い星が一つ、特別に明るく輝いていた。まるで女神アステリアが、彼の成長を見守っているかのように。
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