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第7話「王国の姫が俺に興味を持ち始める」
しおりを挟む舞踏会から三日後、王宮での生活にも少しずつ慣れてきた頃、俺は早朝の王宮庭園でセリアから剣術の特訓を受けていた。
「もっと腰を低く!」セリアが厳しく指示する。「王都の貴族たちは見かけによらず剣の腕も一流だ。いざという時、身を守れるようになれ」
木刀を振る俺の動きは、日に日に上達していた。「身体言語マスター」のスキルが、剣術の習得にも大いに役立っている。
「随分と上達が早いな」セリアが汗を拭いながら言った。「何か隠れた才能があるのか?」
「運がいいだけです」
「謙虚さも大事だが」セリアは水筒を俺に投げた。「自分の能力を正しく認識することも重要だ」
水を飲みながら、王宮の壮麗な姿を眺める。朝日に照らされた白い大理石の建物は幻想的な美しさだった。現世での冴えない大学生だった頃の自分が、異世界の王宮で騎士から剣術を学ぶなんて想像もできなかった。
「そういえば、フィリア王女から聞いていないのか?」セリアが不意に言った。
「何をですか?」
「今日の午後、第一王女が主催する茶会に招待されている。フィリア王女も出席する」
初めて聞く話だった。「いえ、聞いていません」
「そうか。恐らく政治的な意図があるのだろう」セリアは眉をひそめた。「第一王女エレオノーラ・グランツェルは、フィリアと政治的立場が違う。あなたを試そうとしているのだろう」
「試す?」
「王位継承の問題がある」セリアは声を落とした。「現国王は高齢で、次の王について議論が始まっている。通常なら第一王女が継ぐべきだが、フィリアの人気も高い」
なるほど。フィリアと姉の間に王位を巡る対立があるというわけだ。
「気をつけます」
「もう一つ」セリアが真剣な表情で言った。「あなたがフィリア王女に気に入られていることは、エレオノーラにとって脅威だ。彼女はあなたを取り込もうとするかもしれない」
政治的駆け引きの真っ只中に放り込まれるとは。「実用恋愛スキル」が思わぬ形で役立ちそうだ。
「セリア、ありがとう」
彼女は少し照れたように顔を背けた。「当たり前だ。王女様の顧問が失態を犯せば、王女様の評判にも関わる」
典型的なツンデレ反応だ。
『セリアの好感度+5。現在の好感度:50/100』
特訓後、俺は自室に戻り、ルナと朝食を共にした。彼女は王宮の薬草園で働き始め、充実した日々を送っているようだった。
「王宮の薬草師長が私の知識を気に入ってくれたの」ルナは嬉しそうに話す。「特にエルフの治療法に興味があるみたい」
「それは良かった」
「遼は?王宮での生活はどう?」
「まあ、慣れないことばかりだけど」俺は笑った。「それなりに馴染めてきたかな」
朝食後、フィリアが俺の部屋を訪れた。彼女は普段より少し緊張した様子だった。
「遼、今日の午後、第一王女の茶会に招待されているわ」
「セリアから聞きました」
「気をつけて」フィリアは真剣な表情で言った。「姉上は優れた政治家で、人を見抜く力がある。特に、人の弱みを」
「何か助言があれば」
フィリアは少し考えた後、言った。「正直でいて。でも、政治的な質問には慎重に。特に王位継承の話題は避けるべきよ」
「分かりました」
「それと…」彼女は少し迷った様子だった。「姉上は美しく魅力的な人よ。男性を魅了する術に長けている。くれぐれも…」
「心配いりません」俺はフィリアの目をまっすぐ見た。「僕の立場はしっかり分かっています」
フィリアの頬が少し赤くなった。
『フィリアの好感度+5。現在の好感度:80/100』
午後、俺は王宮の東翼にある第一王女の居室に案内された。そこは王宮の中でも特に豪華な装飾が施された一画で、芸術品や高級家具が並んでいる。
大きな応接室に入ると、すでに十数名の貴族たちが集まっていた。中央のソファには第一王女エレオノーラが座っている。
エレオノーラは30歳前後と思われる美しい女性だった。フィリアとは違うタイプの美しさで、金色の髪と鋭い青い瞳、完璧な顔立ちが印象的だ。彼女は高貴さと知性を兼ね備えた雰囲気を放っている。
「あなたが藤原遼さんね」エレオノーラが優雅に微笑んだ。「ようこそ」
「お招きいただき光栄です、王女様」俺は深々と頭を下げた。
「どうぞお座りください」
俺に指定された席は、驚いたことにエレオノーラのすぐ隣だった。これは明らかな優遇だ。部屋の反対側には、フィリアの姿も見える。彼女は少し心配そうな表情を浮かべていた。
「妹がすっかり懐いているようね」エレオノーラが紅茶を勧めながら言った。「東方からいらしたと?」
「はい」俺は「相手の価値観分析」スキルを発動させた。
『分析結果:対象は知性と教養を重視。権力を大切にするが、文化的洗練さも同様に価値を置いている。直接的な挑戦よりも洗練された交渉術を好む傾向』
この分析に基づいて対応を調整する。
「東方の島国から参りました。グランツェル王国とは文化も習慣も大きく異なりますが、こちらの芸術や学問には深く感銘を受けております」
エレオノーラは興味を示した。「東方の文化について聞かせてくれるかしら?」
俺は日本の文化について、この世界に置き換えて説明した。茶道や武士の精神、四季を大切にする風習など。それらをこの世界の概念に翻訳するのは難しかったが、「カリスマ的会話術」のおかげで魅力的に伝えることができた。
エレオノーラは熱心に聞いていた。「素晴らしいわ。そのような異文化の視点は貴重ね」
茶会が進むにつれ、他の貴族たちも会話に加わってきた。彼らの多くはエレオノーラ派のようで、俺をあの手この手で試そうとしてきた。
「藤原殿は、王国の政治についてどのようなご意見を?」年配の伯爵が尋ねた。
政治的な質問だ。フィリアの警告を思い出す。
「まだ王国について学んでいる段階ですので、確固たる意見を述べるほどの知識はありません」俺は謙虚に答えた。「ただ、グランツェル王国の平和と繁栄のために、微力ながら貢献できれば幸いです」
この回答は、どちらの派閥にも与せず、かつ誠実さを示している。
「外交における東方の考え方は?」別の貴族が質問した。
これは「異世界×現実的テクニック」を活かせる質問だ。
「東方では『Win-Winの関係』を重視します」俺は答えた。「双方が利益を得る交渉が、最も持続的な関係を築くと考えるのです」
「興味深い」エレオノーラが目を輝かせた。「それは私も同感よ」
茶会の後半、エレオノーラが俺を庭園へ案内したいと言い出した。二人きりでの散策だ。明らかに個人的な会話を望んでいる。
「失礼します」俺はフィリアに目配せしてから、エレオノーラと共に出ていった。
王宮の東庭園は、西側のものとはまた違った美しさがあった。より洗練された幾何学的なデザインで、噴水や彫像が規則正しく配置されている。
「美しい庭ですね」
「ありがとう」エレオノーラは微笑んだ。「私がデザインしたのよ」
「素晴らしい感性をお持ちです」
彼女は少し歩いてから、突然立ち止まった。
「率直に話しましょう、藤原さん」彼女の表情が真剣になった。「あなたは妹の新しい顧問として、既に宮廷で注目を集めている。私はあなたの本質を知りたいの」
「どういう意味でしょうか?」
「あなたは単なる外交顧問なの?それとも…」彼女は俺の目をじっと見た。「妹の…もっと個人的な助言者?」
これは危険な質問だ。フィリアとの関係性を探られている。
「私はフィリア王女様の外交顧問として、王女様と王国のために働くことを誓っています」俺は真摯に答えた。「それ以上でも以下でもありません」
エレオノーラは俺の表情を探るように見つめた後、微笑んだ。
「誠実な答えね。好感が持てるわ」
彼女は歩き始めた。「実は、私もあなたのような人材を探していたの。文化的背景が異なる視点は、王国の外交にとって貴重だわ」
「光栄です」
「私の下で働く気はない?」エレオノーラは突然言った。「もちろん、妹より良い条件を用意するわ」
これが彼女の真の目的か。フィリアから俺を引き抜こうとしている。
「申し訳ありませんが」俺は丁寧に断った。「フィリア王女様への忠誠を誓いました。その約束を破ることはできません」
「忠誠心は素晴らしい美徳ね」エレオノーラは少し残念そうに言った。「でも、政治の世界では柔軟さも必要よ」
彼女は俺の腕に手を置いた。その仕草には明らかな誘惑の意図があった。
「考える時間が欲しければ、いつでも答えを待つわ」
この時、「戦略的距離感」のスキルが役立った。彼女の接近を失礼なく避けつつ、適切な距離を保つことができた。
「ご厚意には感謝します。しかし、私の決断は変わりません」
エレオノーラは少し驚いたような表情をした後、笑った。
「あなたは面白い人ね。妹が気に入る理由が分かったわ」
庭園から戻ると、茶会は既に終わりかけていた。フィリアは少し心配そうな表情で俺を見ていたが、俺が小さく頷くと安心したように微笑んだ。
茶会が終わり、俺が自室に戻ろうとすると、廊下でフィリアが待っていた。
「どうだった?」彼女は少し緊張した様子で尋ねた。
「大丈夫です」俺は安心させるように言った。「エレオノーラ王女様は素晴らしい方ですね」
「何を話したの?」
「主に文化交流について。それと…」俺は少し躊躇った後、正直に言った。「彼女の下で働かないかと誘われました」
「やっぱり」フィリアは顔を曇らせた。「それで?」
「もちろん断りました」俺は真剣な表情で言った。「僕の忠誠はフィリアにあります」
彼女の表情が明るくなった。「ありがとう、遼」
『フィリアの好感度+10。現在の好感度:90/100』
その夜、俺は部屋のバルコニーから星空を眺めていた。この世界の星座は地球のものとは全く違う。二つの月が空に浮かび、幻想的な光景を作り出している。
ドアがノックされ、ルナが入ってきた。
「遼、今日の茶会はどうだった?」
「まあ、なんとかね」俺は笑った。「政治の世界は複雑だよ」
ルナは隣に立ち、一緒に夜空を見上げた。
「遼はすごいわ」彼女は静かに言った。「数日前までラステル村にいたのに、今は王宮で王女たちと交流してる」
「僕もまだ信じられないよ」
「でも…」ルナは少し心配そうな表情になった。「王女様たちに囲まれて、私のことは忘れないでね」
俺はルナの肩に腕を回した。「そんなことあるわけないじゃないか」
彼女は安心したように微笑んだ。
『ハーレムバランス調整:ルナの好感度維持 100/100』
その時、俺は「実用恋愛スキル」の真の力について考えていた。これは単なるモテるための能力ではなく、人間関係を構築し、信頼を勝ち取り、時には政治的な場面でも活きる総合的なスキルだ。
そして、この異世界での立場が日に日に確立されていくにつれ、俺の可能性も広がっていた。かつて地球で非モテだった俺が、異世界で人々の信頼を得て、王族の顧問になるなんて。
これこそが「異世界モテ革命」の始まりなのかもしれない。
その夜、再び女神リリアが夢に現れた。
「順調ね、藤原遼」彼女は微笑んだ。「恋愛スキルを見事に活用しているわ」
「リリアさん、これって本当に『恋愛』スキルなんですか?」俺は尋ねた。「政治や外交にも使えるみたいで…」
「恋愛も政治も、結局は人の心を動かすこと」リリアは笑った。「あなたは既に気づいているでしょう?恋愛スキルの本質は、相手を理解し、共感し、適切に反応する能力。それは人間関係のあらゆる場面で役立つものよ」
確かにその通りだ。
「そして」リリアは真剣な表情になった。「もうすぐ大きな試練が訪れるわ。あなたの恋愛スキルが、王国の運命を左右するかもしれない」
「どういう意味ですか?」
「まもなく分かるわ」リリアは徐々に透明になっていった。「準備しなさい、恋愛勇者」
俺は目を覚ました。朝日が部屋を照らしている。リリアの言葉が頭に残っていた。
「大きな試練」とは何だろう?そして、恋愛スキルが王国の運命を左右する?まるでファンタジー小説の展開だが、この異世界では現実になりつつあるようだ。
朝食を取りに行くと、王宮全体が慌ただしい雰囲気に包まれていた。侍従たちが急ぎ足で行き交い、騎士たちも緊張した表情で立っている。
「どうしたんですか?」俺は通りかかった侍従に尋ねた。
「大変なんです!」侍従は慌てた様子で言った。「レヴァンティア帝国からの使者が来ました。戦争の危機です!」
(続く)
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