悪役令嬢の執事、未来視で無双する

ソコニ

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第4話:聖女の登場

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「クロヴィス、もう一度説明して」

レティシアは執務室の窓際に立ち、庭園を見下ろしながら静かに言った。

未来視の能力が覚醒してから一週間。クロヴィスはその能力を理解し、制御するための試行錯誤を繰り返していた。時に激しい頭痛に襲われ、時に混乱した映像の洪水に溺れる。しかし、主の危機を察知した直感が彼を支え、徐々に能力を扱う方法を学びつつあった。

「はい。私の未来視には、六つの層があります」

クロヴィスは丁寧に説明した。

「3秒後の未来は最も鮮明で、ほぼ確実に起こります。3分後、3時間後と時間が長くなるほど、映像は不確かになり、変化の可能性も高まります」

彼はしばらく考え、言葉を選んだ。

「3日後、3ヶ月後、3年後の未来は、まだ流動的です。私たちの行動次第で、変えることができる可能性があります」

レティシアは静かに頷いた。彼女の青い瞳には、冷静な分析と決意が宿っていた。

「それで、処刑の未来は変えられるということね」

「はい。そのために、まず婚約破棄を阻止する必要があります」

クロヴィスが言葉を続けようとした瞬間、執務室のドアがノックされた。

「失礼します」

メイド長のヘレナが入ってくる。

「レティシア様、王宮から招待状が届きました。明日開催される『春の祝祭』へのご招待です」

レティシアは招待状を受け取り、目を通した。

「わかったわ、ありがとう」

メイド長が退室すると、彼女は招待状をクロヴィスに手渡した。

「王太子も出席するはずよ。この機会に、彼の様子を探るべきかしら」

クロヴィスは招待状を手に取りながら、不意に強い頭痛に襲われた。彼の視界が一瞬揺らぎ、複数の未来の映像が走馬灯のように浮かび上がる。

3日後の映像—王太子と銀髪の少女が宮殿の秘密の間で密会している。
3ヶ月後の映像—王宮の大広間で、王太子がレティシアとの婚約破棄を公表する。

「クロヴィス!?」

レティシアの声が彼を現実に引き戻した。クロヴィスは額の汗を拭い、深呼吸して平静を取り戻す。

「申し訳ありません。未来視が...明日の祝祭に関連する映像を見せました」

彼は見た映像をすべて伝えた。レティシアは黙って聞き、最後に決意を込めた声で言った。

「なら、明日の祝祭は運命の分岐点になるかもしれないわね」

◆◆◆

春の祝祭は王国リンデン最大の祝典の一つだった。国中から集まった人々で王宮前の広場は埋め尽くされ、色とりどりの花と旗で飾られた通りには喜びの声が溢れていた。

貴族たちは王宮内の大広間に招かれ、そこで行われる特別な宴に参加する資格を持っていた。

「レティシア・フォン・ルーベンシュタイン様のご到着です」

大広間の入り口で名が告げられ、レティシアがクロヴィスを従えて入場する。彼女は春の訪れを象徴する淡い青のドレスに身を包み、金色の髪にはルーベンシュタイン家伝来のサファイアのティアラを飾っていた。

周囲から羨望と嫉妬の目が注がれるが、レティシアはいつもの高慢な表情を崩さず、優雅に歩を進める。クロヴィスは常に一歩後ろから彼女に従い、しかし同時に周囲の状況を警戒していた。

「この大広間に、運命の歯車が隠されているのね」

レティシアは小声でクロヴィスに言った。

「はい。どうかお気をつけください」

クロヴィスは丁寧に応じながらも、常に警戒を怠らなかった。彼の視界は時折揺らぎ、断片的な未来の映像が浮かんでは消えた。

広間の中央に設えられた王家の席には、まだ王太子アレクシスの姿はなかった。国王と王妃、そして宰相フォン・クラウスが厳かに座している。

「レティシア、久しぶりね」

声をかけてきたのは、エメラルド伯爵令嬢のソフィアだった。表向きはレティシアの友人を装うが、実際は彼女の高慢さをひどく恐れている一人だった。

「ええ、お元気そうね、ソフィア」

レティシアはいつもの冷淡な態度で返す。社交辞令を交わしながらも、彼女の目は常に広間を見回していた。

「聞いたかしら?今日は特別なゲストがいるらしいわ」

ソフィアは興奮した様子で言った。

「隣国ミラドニアから、『聖女』と呼ばれる方が使者として来られるそうよ。神の啓示を受ける特別な力を持っているんですって」

「聖女?」

レティシアの表情に変化はなかったが、クロヴィスは彼女の緊張を察知した。「聖女」—それは未来視で見た銀髪の少女の肩書きだった。

その時、広間の扉が大きく開かれ、ラッパの音が鳴り響いた。

「王太子アレクシス・レイン・リンデン殿下のご到着です」

華麗な衣装に身を包んだアレクシスが入場する。彼の美しい容姿は、場内の女性たちから感嘆の声を引き出した。しかし、クロヴィスは彼の目に奇妙な空虚さを感じた。まるで魂の一部が抜け落ちたような表情だった。

「アレクシス殿下、お変わりないようで何よりです」

レティシアは婚約者として礼儀正しく挨拶した。アレクシスは彼女に目を向け、儀礼的な微笑みを浮かべたが、その目に温かみはなかった。

「レティシア、来てくれたのか。楽しんでいるかい?」

彼の言葉には形だけの礼儀しかなく、以前のような親しみはまったく感じられなかった。

「ええ、素晴らしい祝祭ですわ」

二人の会話はそれ以上続かなかった。アレクシスはすぐに他の貴族たちの挨拶に応じ始め、レティシアを後にした。

「あの方は...変わってしまったようですね」

クロヴィスが静かに言った。レティシアは小さく頷いただけだった。彼女の青い瞳には悲しみの色が浮かんでいたが、すぐに消し去った。

広間の中央で再びラッパが鳴り、宰相フォン・クラウスが立ち上がった。

「皆様、本日の特別なゲストをご紹介します。隣国ミラドニア帝国からお越しいただいた、神の啓示を受ける聖女、ディアナ・セレスティア様です」

広間の扉が開き、一人の少女が入場した。

銀色の長い髪と、紫水晶のような美しい瞳。彼女は純白のドレスに身を包み、首元には神秘的な輝きを放つペンダントを下げていた。その姿はまるで絵画から抜け出てきたように完璧で、神々しささえ感じさせた。

「聖女ディアナだ...」
「神の声を聞くことができるという...」
「あの美しさ...まるで天使のようだ」

貴族たちの間で驚嘆の声が上がる。ディアナは優雅に広間の中央へと進み、国王と王妃、そして王太子に丁寧な礼をした。

「リンデン王国の皆様、このようなお招きを賜り、心より感謝申し上げます」

彼女の声は澄んでおり、聞く者の心を捉えて離さない魅力があった。

「隣国ミラドニアの皇帝陛下からの親善の証として、私めが遣わされました。どうか、両国の友好がさらに深まりますよう」

国王は満足げに頷き、ディアナを歓迎する言葉を述べた。しかし、クロヴィスの注意を引いたのは、王太子アレクシスの様子だった。

彼は聖女ディアナを見つめる瞬間、目に異様な輝きを宿していた。まるで操り人形のような、しかし同時に強い執着を示すような眼差しだった。

クロヴィスは静かにレティシアに近づき、小声で言った。

「あの方が...未来視で見た聖女です」

レティシアは表情を変えず、わずかに頷いただけだった。彼女の目は聖女ディアナと王太子アレクシスの様子を冷静に観察していた。

「彼女には...何か異質なものを感じるわ」

レティシアは静かに言った。

聖女ディアナの入場後、祝祭はより一層華やかさを増した。貴族たちは競うようにディアナに近づき、彼女の「神の啓示」について質問を投げかけた。彼女はすべての質問に謙虚に、しかし神秘的な曖昧さを残して答えていた。

「聖女様、私の将来について何か啓示はありますか?」
「私の商売は繁栄するでしょうか?」
「次の子供は男の子でしょうか、女の子でしょうか?」

次々と浴びせられる質問に、ディアナは微笑みながら応じていた。

「神の啓示は人の求めに応じて与えられるものではなく、必要な時に必要な人に届けられるもの。焦らずに、心を開いてお待ちください」

彼女の言葉は巧みに具体性を避けながらも、聞く者に希望を与えるものだった。

クロヴィスは聖女の一挙一動を観察していた。その時、再び強烈な頭痛が彼を襲う。彼の視界が揺らぎ、未来の映像が次々と浮かび上がった。

3秒後—ディアナがレティシアの方を見て、わずかに敵意のある視線を送る。
3分後—ディアナがアレクシスに近づき、何かを耳打ちする。
3時間後—宴の終わりに、アレクシスがディアナと共に秘密の廊下へ消える。
3日後—レティシアが城の東翼の廊下で、アレクシスとディアナが親密に寄り添う姿を目撃する。
3ヶ月後—公の場での婚約破棄の宣言。ディアナが王太子の隣に立ち、勝ち誇った微笑みを浮かべている。

「クロヴィス?」

レティシアの声が彼を現実に引き戻した。彼は大きく息を吸い、平静を取り戻そうとした。

「申し訳ありません...あの聖女には注意が必要です」

彼は小声で見た映像を伝えた。レティシアの表情が一瞬だけ曇ったが、すぐに「高慢な悪役令嬢」の仮面を取り戻した。

「まあ、神の啓示などというおとぎ話を信じる人がいるなんて、滑稽ね」

彼女は声を上げ、周囲の貴族たちにも聞こえるように言った。場の空気が一瞬凍りついた。

「レティシア様、それは...」

近くにいた男爵が恐る恐る言った。

「隣国との友好のために来られた聖女様に失礼ではないでしょうか」

レティシアは冷笑した。

「私はただ真実を言っただけよ。『神の啓示』を装って人々を惑わすなんて、まるで詐欺師じゃないの」

彼女の言葉に会場がざわめいた。そして、聖女ディアナ自身がゆっくりとレティシアの方へ歩み寄ってきた。

「あなたがレティシア・フォン・ルーベンシュタイン様、王太子の婚約者ですね」

ディアナは穏やかな微笑みを浮かべていたが、その紫の瞳には何か冷たいものが宿っていた。

「ええ、そうよ」

レティシアは高慢な態度を崩さなかった。

「あなたの疑念はお気持ちとして理解できます」

ディアナは優しく言った。

「しかし、神は時に最も疑う心に、最も強く語りかけるもの。いつか、あなたにも神の真実が示される日が来るでしょう」

その言葉は表向き慈悲深いものだったが、クロヴィスには明らかな脅しに聞こえた。そして未来視が示す通り、ディアナの目には確かな敵意が浮かんでいた。

「それを楽しみにしておくわ」

レティシアは皮肉を込めて返した。二人の間に緊張が走る。

その時、王太子アレクシスが二人の間に割って入った。

「レティシア、聖女様に失礼だ」

彼の声は冷たく、目は怒りに満ちていた。

「婚約者として恥ずかしくないのか?すぐに謝罪しろ」

アレクシスのそのような態度に、会場がさらに騒然となった。王太子が公の場で婚約者を叱責するなど、前代未聞のことだった。

「謝罪?なぜ私が?」

レティシアは動じなかった。

「私はただ自分の意見を述べただけよ。それとも、王太子であるあなたは、意見の自由さえも認めないというの?」

アレクシスの顔が怒りで歪んだ。彼が何か言おうとしたその時、ディアナが彼の腕に手を置いた。

「王太子様、お気持ちはわかりますが、どうかお納めください。私は気にしていませんから」

ディアナの言葉にアレクシスの怒りが不自然なほど急速に収まった。彼は一瞬茫然とした表情を見せ、それから穏やかに頷いた。

「そうだね、ディアナ...君の言う通りだ」

クロヴィスはその変化を見逃さなかった。ディアナの接触と同時に、アレクシスの目が一瞬だけ紫色に輝いたように見えた。

「レティシア様」

クロヴィスは主の耳元で囁いた。

「王太子殿下は...何らかの影響下にあるようです」

レティシアは小さく頷き、冷静さを保ちながらも、その青い瞳には深い懸念が浮かんでいた。

「皆様、春の祝祭を楽しみましょう!」

宰相フォン・クラウスが場の緊張を和らげようと声を上げた。音楽が再び流れ始め、人々は徐々に会話と踊りに戻っていった。

しかし、レティシアとクロヴィスの警戒は解けなかった。ディアナは優雅にアレクシスの腕に手を添え、貴族たちと談笑し始めた。二人の姿は、まるで長年の知己のように自然で親密だった。

「クロヴィス、3日後の未来...もう一度詳しく教えて」

祝祭の喧騒から少し離れた場所で、レティシアは静かに尋ねた。

「3日後、あなたは城の東翼、王太子の私室に近い廊下で、アレクシス殿下とディアナが親密に寄り添う姿を目撃します。そして、その出来事が婚約破棄への決定的な引き金になるのです」

クロヴィスは見た映像を詳細に説明した。彼の視界には、その時レティシアが涙を流す姿も映っていたが、それは敢えて言わなかった。

「なるほど...」

レティシアは思案げな表情を浮かべた。

「つまり、3日後に彼らの密会を見るのを避ければ、婚約破棄は防げるわけね?」

「いいえ、それだけでは不十分です」

クロヴィスは真剣な表情で続けた。

「確かに、あなたがその場に居合わせないことで、直接的なスキャンダルは避けられます。しかし、アレクシス殿下とディアナの関係は進行し続け、結局は別の形で婚約破棄に至るでしょう」

「じゃあ、どうすれば...」

「根本的な問題は、ディアナがアレクシス殿下に何らかの影響を与えていることです。彼女の『聖女』としての力が、実は何か別の...魔術のようなものかもしれません」

レティシアは思い詰めた表情で周囲を見回した。祝祭は盛り上がりを見せ、人々は聖女ディアナの周りに集まっていた。ディアナの隣には常にアレクシスがいて、彼の目は異様な光を放っていた。

「3日後までに、あの女の正体を暴かなければ...」

レティシアが決意を固めた時、宰相フォン・クラウスが場内に進み出た。

「親愛なる皆様、本日の祝祭に花を添えるため、聖女ディアナ様から特別な祝福の儀式を賜ります」

会場が静まり返り、注目が聖女に集まる。ディアナは優雅に中央に進み出た。

「私からの小さな贈り物です」

彼女は首元のペンダントに手を当て、静かに目を閉じた。すると、彼女の周囲に淡い紫色の光が漂い始める。それは次第に広がり、会場全体を包み込んでいった。

「神の祝福が、この国と人々に...」

彼女の声は奇妙な響きを持ち、聞く者の心に直接訴えかけるようだった。人々は恍惚とした表情で光に包まれ、中には涙を流す者もいた。

しかし、クロヴィスは違和感を覚えた。その光が広がる中、彼の未来視が乱れ、頭痛が増していく。彼は本能的にレティシアの前に立ちはだかった。

「お嬢様、あの光...危険かもしれません」

レティシアも同様に警戒心を抱いていた。彼女はクロヴィスの背後に隠れるようにして、紫の光が直接触れるのを避けた。

光はやがて消え、人々は深い感動に包まれたように見えた。しかし、クロヴィスの目には、人々の表情に微かな変化が見て取れた。特に、アレクシスの目の中の空虚さはさらに深まっていた。

「クロヴィス...彼女は一体?」

「わかりません...しかし、これは単なる『祝福』ではありません。何か...人々の精神に影響を与えているようです」

聖女ディアナは満足げな微笑みを浮かべながら、王太子と国王、そして宰相に向かって深々と礼をした。そして、不意に彼女の視線がレティシアとクロヴィスに向けられた。

一瞬だけ、聖女の完璧な微笑みが崩れ、冷たい敵意が露わになった。それはあまりにも一瞬で、他の誰も気づかなかっただろう。

しかし、クロヴィスの未来視はそれを捉え、彼の心に警告を発した。

「レティシア様...私たちはより大きな危険に直面しているようです」

二人は静かに祝祭の残りを過ごし、早めに退出する機会を窺った。帰路の馬車の中、レティシアは黙って窓の外を見つめていた。

「アレクシスは...彼女に操られているのね」

「そう見えます。しかし、それをどう証明するか...」

クロヴィスは苦悩に満ちた表情を浮かべた。彼の未来視は、運命の歯車が狂い始めていることを告げていた。

「3日後までに、何かしなければ...」

彼は決意を込めて言った。

「運命を変えるためには、聖女の正体と、彼女がアレクシス殿下に与えている影響の正体を突き止める必要があります」

レティシアは静かに頷き、夜空を見上げた。彼女の青い瞳には、強い決意と共に、わずかな不安が浮かんでいた。

「助けて、クロヴィス...私たちの運命を、私たちの手で掴み取るのよ」

その夜、王宮の奥深くで、聖女ディアナと宰相フォン・クラウスは密かに会合していた。ディアナの紫色の瞳が冷たく光り、宰相の顔には不気味な笑みが浮かんでいた。

「王太子はすでに我々の掌中にあります...」
「あとは、あの令嬢を処分するだけだ...」

静かな夜に、運命の歯車は回り続けていた。

(続く)
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