31 / 54
試験終わりの午後
しおりを挟む
手紙を読み終え、最後の国の英雄というワードを見て鼻で笑ってしまった。俺が英雄。そんな馬鹿な。ついこの間までは会社の上司にこびへつらって、残業の鬼と呼ばれていたこの俺がか?
聖剣を取りだし、鞘から抜く。真夏の太陽のような紋様の輝き、その合間から見える聖剣の磨かれた剣身には、俺の顔が映っている。会社員中島孝則ののっぺりした日本人顔ではなく、貴族セラフィムの端正で彫りの深い顔立ちが映っている。中島ならともかく、セラフィムは英雄にふさわしいルックスといえるだろう。そう思うと、現実味をかすかに感じた。やはり疲れ切ったおっさんより、若いイケメンの方が英雄っぽく見えるものだな……
自虐的な決意とともに、俺は古文書に記された、通常とは異なる奇怪な術式を試していった。まったくのでたらめがほとんどの中、あるときほんの一瞬俺の周囲にいる茜色のニンフがピタッと動きを止めてまぶたを閉じた。
「……正解に近いな」
そこから慎重に回路を微調節して、ようやくニンフを制御できる回路を発見した。そして、とある古文書の該当箇所を参照してニンフの加護を受けられるか実験した。ニンフは再び目を開き、俺の周囲を旋回して糸を紡ぎ、太陽色の衣を俺にまとわせた。
「きたっ、ビンゴだ!」
俺はその古文書に記された術式をどんどん試していった。魔力回路の操作は人一倍得意だったから、いずれも習得が早く、完璧とはいえずとも形だけはニンフを用いた特殊術式のいくつかを組むことができるようになった。
「やったぞっ、これで爆発鎧武者の汚名返上だ! いやっほーーー!!」
さんざん魔力回路の操作練習に明け暮れて、夢中ではしゃいでいると、帰りが遅い俺を心配してチャーチルとリゼが校舎をうろうろ捜し回っているのが二階のガラス窓の向こうに見えた。俺は声を上げ、二人に手を振った。チャーチルが気づいて、窓を開ける。
「セラフィムー! 何やってるのー!」
「とったどー!」
「何をですかー?」
「黄金伝説を知らないのかっ」
「え? 何だってー?」
「俺はハマグチだぁ!」
「違うよっ、セラフィム・ボナパルトでしょー!?」
「セラフィムったら、頭がおかしくなったのでしょうか?」
「う、うん、最近爆発しかしてなかったからね、ストレス溜まってたみたいだし、そろそろ気が変になってもおかしくないよ」
「早く迎えに行きましょう、心配だわ」
「そうしよう――」
一階まで下りてきて、グラウンドで相対したとき、二人は俺が二重人格者であるがごとく慎重な態度で、「君の名は?」と聞いてきたので、某アニメ映画はこの異世界にもあるのかと若干驚いたものの、俺は気を取り直し、「ハマグチじゃない、ゼロ円生活もしない、俺は貴族のセラフィムさ」と答えておいた。二人はきょとんとして、俺が正気なのか正気じゃないのかはかりかねるみたいな感じだった。
それからのことを話そう。俺たち三人は中間試験終わりでお疲れの異光組四人(ダン・マッテオ・カイ・グレナダ)と合流し、ねぎらいの言葉をかけた。
「お疲れ様、凄かったなみんな」
「おうよ、こんなもん朝飯前だけどな。ふざけてブーメランで参戦してもどうにかなったぜ!」
「カイのおふざけは去年の冬の期末試験よりマシだよ、知ってる? カイはそのときヨーヨーで戦ったんだ」
「……笑止千万」
「草原のステージなんて隠れるところないから、弓使いのあたしとしては動きづらかったなぁ」
「俺はお前の【オーシャン・アロー】の分裂した矢が飛んできて動きづらかったぞ」
「隊形とか全然指示通りにならないよな、参謀っているのか?」
「ぼ、僕が映像から見る限り、隊形を崩してた原因はダンの放っていたライオンの術式だったと思うな。勝手気ままに動くし、なかなか消滅しないから、敵兵もそうだけど、自陣もライオンに踏みつけられてわやくちゃになってたイメージがある」
「あ、結局見てなかったけど、A軍とB軍、どっちが勝ったんだ?」
「B軍ですよ」
するとB軍で活躍していたマッテオがリゼに向かってどや顔で「見てくれましたか」と言った。
「えぇ、マッテオが槍で敵を貫いているところから、オリビアに一撃されて宙を舞うところまで、ちゃんと見ていました」
マッテオは照れた感じでモジモジしながら、「そ、そうですか……」と口ごもった。グレナダがマッテオの肩を持って、「何あんた、リゼに活躍アピールなんかしちゃって、さては狙ってる?」といい、マッテオが全力で黙秘した。
「照れてるけど、あんま褒められてないぞ。やられている恥ずかしいところまで見られてたらしいし」
「修練館の監視プログラムって、優秀だなぁ」
「いやいやダン、そういう話じゃねぇだろ。マッテオが発情期で、さらには貴族家の女性を狙うという犯罪についてだな」
「……は、犯罪ではない」
「逆玉の輿現象で一気に裕福になろうというのは犯罪ではなかろうか、どう思う、貴族のチャーチル」
「えぇ……? どうって、いいんじゃないかな、たまーにだけど、騎士と低位の貴族が結婚するとかいう話もあるし」
「け、っけ、けっこん……!」
マッテオが鼻血を出してその場で卒倒し、彼は戦場ではないところで意識を失った。妄想が炸裂したマッテオの遺体を運んだのはダンで、彼は人がいいから、何も言わずにその役を引き受け、マッテオをかついで医務室に向かった。
「あんなふうに医務室送りになる奴、前代未聞だろ」
「ダンは優しいから、レイラには中間試験での名誉の負傷ということにしそうだな」
「負傷っていうか、鼻血出ただけだし」
「私のせいでしょうか……?」
「ちーがうちがーう、リゼは気にしなくっていいからねー」
不意にチャーチルの腹が鳴った。
「あ、僕、おなかすいてきちゃった」
「なんで何もしてないお前が腹鳴らしてんだよ! 面白すぎか!」
「せっかくだから外に出て食べない? 食堂ばかりも飽きるでしょう」
「日も落ちてきたし、俺も腹が空いた気がするな。……よし、ダンには連絡しておいたから、あいつは後から来るとして、行きつけの店をはしごするぞー!」
「おー!」
「お、オー!?」
士官学校の生徒はふつう、門番の許可なしでは外に出られない。しかし一部の不良生徒は城壁の抜け穴を知っていて、平日だろうが何だろうが、普通に城下町をうろうろしているという。俺たちはこれまでなかなかの真面目さを発揮して訓練に取り組んでいたから、実際にそこに連れて行ってもらうのはこれが初めてだった。
聖剣を取りだし、鞘から抜く。真夏の太陽のような紋様の輝き、その合間から見える聖剣の磨かれた剣身には、俺の顔が映っている。会社員中島孝則ののっぺりした日本人顔ではなく、貴族セラフィムの端正で彫りの深い顔立ちが映っている。中島ならともかく、セラフィムは英雄にふさわしいルックスといえるだろう。そう思うと、現実味をかすかに感じた。やはり疲れ切ったおっさんより、若いイケメンの方が英雄っぽく見えるものだな……
自虐的な決意とともに、俺は古文書に記された、通常とは異なる奇怪な術式を試していった。まったくのでたらめがほとんどの中、あるときほんの一瞬俺の周囲にいる茜色のニンフがピタッと動きを止めてまぶたを閉じた。
「……正解に近いな」
そこから慎重に回路を微調節して、ようやくニンフを制御できる回路を発見した。そして、とある古文書の該当箇所を参照してニンフの加護を受けられるか実験した。ニンフは再び目を開き、俺の周囲を旋回して糸を紡ぎ、太陽色の衣を俺にまとわせた。
「きたっ、ビンゴだ!」
俺はその古文書に記された術式をどんどん試していった。魔力回路の操作は人一倍得意だったから、いずれも習得が早く、完璧とはいえずとも形だけはニンフを用いた特殊術式のいくつかを組むことができるようになった。
「やったぞっ、これで爆発鎧武者の汚名返上だ! いやっほーーー!!」
さんざん魔力回路の操作練習に明け暮れて、夢中ではしゃいでいると、帰りが遅い俺を心配してチャーチルとリゼが校舎をうろうろ捜し回っているのが二階のガラス窓の向こうに見えた。俺は声を上げ、二人に手を振った。チャーチルが気づいて、窓を開ける。
「セラフィムー! 何やってるのー!」
「とったどー!」
「何をですかー?」
「黄金伝説を知らないのかっ」
「え? 何だってー?」
「俺はハマグチだぁ!」
「違うよっ、セラフィム・ボナパルトでしょー!?」
「セラフィムったら、頭がおかしくなったのでしょうか?」
「う、うん、最近爆発しかしてなかったからね、ストレス溜まってたみたいだし、そろそろ気が変になってもおかしくないよ」
「早く迎えに行きましょう、心配だわ」
「そうしよう――」
一階まで下りてきて、グラウンドで相対したとき、二人は俺が二重人格者であるがごとく慎重な態度で、「君の名は?」と聞いてきたので、某アニメ映画はこの異世界にもあるのかと若干驚いたものの、俺は気を取り直し、「ハマグチじゃない、ゼロ円生活もしない、俺は貴族のセラフィムさ」と答えておいた。二人はきょとんとして、俺が正気なのか正気じゃないのかはかりかねるみたいな感じだった。
それからのことを話そう。俺たち三人は中間試験終わりでお疲れの異光組四人(ダン・マッテオ・カイ・グレナダ)と合流し、ねぎらいの言葉をかけた。
「お疲れ様、凄かったなみんな」
「おうよ、こんなもん朝飯前だけどな。ふざけてブーメランで参戦してもどうにかなったぜ!」
「カイのおふざけは去年の冬の期末試験よりマシだよ、知ってる? カイはそのときヨーヨーで戦ったんだ」
「……笑止千万」
「草原のステージなんて隠れるところないから、弓使いのあたしとしては動きづらかったなぁ」
「俺はお前の【オーシャン・アロー】の分裂した矢が飛んできて動きづらかったぞ」
「隊形とか全然指示通りにならないよな、参謀っているのか?」
「ぼ、僕が映像から見る限り、隊形を崩してた原因はダンの放っていたライオンの術式だったと思うな。勝手気ままに動くし、なかなか消滅しないから、敵兵もそうだけど、自陣もライオンに踏みつけられてわやくちゃになってたイメージがある」
「あ、結局見てなかったけど、A軍とB軍、どっちが勝ったんだ?」
「B軍ですよ」
するとB軍で活躍していたマッテオがリゼに向かってどや顔で「見てくれましたか」と言った。
「えぇ、マッテオが槍で敵を貫いているところから、オリビアに一撃されて宙を舞うところまで、ちゃんと見ていました」
マッテオは照れた感じでモジモジしながら、「そ、そうですか……」と口ごもった。グレナダがマッテオの肩を持って、「何あんた、リゼに活躍アピールなんかしちゃって、さては狙ってる?」といい、マッテオが全力で黙秘した。
「照れてるけど、あんま褒められてないぞ。やられている恥ずかしいところまで見られてたらしいし」
「修練館の監視プログラムって、優秀だなぁ」
「いやいやダン、そういう話じゃねぇだろ。マッテオが発情期で、さらには貴族家の女性を狙うという犯罪についてだな」
「……は、犯罪ではない」
「逆玉の輿現象で一気に裕福になろうというのは犯罪ではなかろうか、どう思う、貴族のチャーチル」
「えぇ……? どうって、いいんじゃないかな、たまーにだけど、騎士と低位の貴族が結婚するとかいう話もあるし」
「け、っけ、けっこん……!」
マッテオが鼻血を出してその場で卒倒し、彼は戦場ではないところで意識を失った。妄想が炸裂したマッテオの遺体を運んだのはダンで、彼は人がいいから、何も言わずにその役を引き受け、マッテオをかついで医務室に向かった。
「あんなふうに医務室送りになる奴、前代未聞だろ」
「ダンは優しいから、レイラには中間試験での名誉の負傷ということにしそうだな」
「負傷っていうか、鼻血出ただけだし」
「私のせいでしょうか……?」
「ちーがうちがーう、リゼは気にしなくっていいからねー」
不意にチャーチルの腹が鳴った。
「あ、僕、おなかすいてきちゃった」
「なんで何もしてないお前が腹鳴らしてんだよ! 面白すぎか!」
「せっかくだから外に出て食べない? 食堂ばかりも飽きるでしょう」
「日も落ちてきたし、俺も腹が空いた気がするな。……よし、ダンには連絡しておいたから、あいつは後から来るとして、行きつけの店をはしごするぞー!」
「おー!」
「お、オー!?」
士官学校の生徒はふつう、門番の許可なしでは外に出られない。しかし一部の不良生徒は城壁の抜け穴を知っていて、平日だろうが何だろうが、普通に城下町をうろうろしているという。俺たちはこれまでなかなかの真面目さを発揮して訓練に取り組んでいたから、実際にそこに連れて行ってもらうのはこれが初めてだった。
13
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる