6 / 10
おっさん、ゲートに詳しくなる
しおりを挟む
俺はスマホでギルド会員登録を完了させた。自分の基本装備と、求めている人材などを書き込み、パーティメンバーを募る。すると、同じ白ライセンスのハンターが何人かメールを送ってきた。
誰にしようかと悩んでいると、会員登録にともなって、いろいろな情報が日本ギルド協会本部から送られてくる。
《――お役立ち情報。今回は「ゲート」の紹介》
ゲートとは、最初のハンター育成センターでも見たが、特定の場所までハンターをワープさせてくれる目的地固定のどこでもドアみたいなもので、ゲートは石灰石のような質感の素材でできている。
「あれって、いったい何でできてるんだ?」
調べてみると、ゲートというのは、かつて最強の日本人ハンターとして名を馳せ、日本初の国際ハンターとして世界のダンジョンに進出した阿久津鉄平という人物がアメリカのダンジョンで発掘したシュレディンガー・ストーンと呼ばれる特殊鉱物が素材になっているらしい。
「そんなすごい日本人がいたのか、無人島にいたから知らなかったなぁ」
その利便性から世界中のギルドに普及し、当該ダンジョンでは今でも発掘されているが、シュレディンガー・ストーンは一般流通禁止の希少鉱物だ。
阿久津はいま行方不明で、今もどこかのダンジョンを攻略中なのか、それとも死んでしまったのか分からないとのことだ。ウィキペディアだからどこまで信用できるか知らないが、まあ、たぶんどこかでのたれ死んでいるのだろう。
「ちょうど俺がリストラされたあたりから、日本でもダンジョンがどうたらこうたらと言われ出したんだよな。それが三年前、で、この人、二年も見つかってないってことは、日本の中じゃ、かなり早くから活躍したハンターなんだな」
まだ黎明期だったから、弱点の分からない未知の危険モンスターもたくさんいたことだろう。よくやるよ、先人のダンジョン開拓は偉大だ。
「で、うちの新宿ギルドにはどんなゲートがあるんだ?」
送られてきたメールから日本ハンター協会のWebページに飛び、ギルド検索で、新宿ギルドを調べた。
すると、ダンジョンの特定階層へのワープだけでなく、すでに攻略済みの別ダンジョンに、農業や工業のために国が用意した広大な土地があり、そこへ転移するためのゲートも用意されていることが発覚した。
広大な農場で、ハンターが使うポーションの原料となる薬草を大量栽培していたり、大勢の腕利き鍛治師を雇いいれ、さまざまな武器、防具の設計、作成を行う工場の画像が映し出されている。そんな中、種々のモンスターが小屋の中でくつろいでいたり、湖のほとりでえさを与えられている画像が目に飛び込んだ。
「……おっ、飼育モンスター育成所なんてものがあるぞ!」
俺は無人島のダンジョン内部で、たくさんの有益なモンスターを飼育していた。えさはダンジョン内部のモンスターを自由に食べさせ、まかなっていた。俺はダンジョンを攻略するハンターとして奮闘するうち、現代で言うところの『テイム』という技術を我流で体得していたのだった。
「あいつらも、そこに預けちゃおうかな。もっといい環境で育てた方が長生きするだろうし」
あまりに骨格がデカいモンスターや、取り扱いが難しいモンスターもいて、連れて行けないだろうとあきらめていたおり、安全なダンジョンの穏やかな環境で飼育してもらえるのはありがたかった。
誰にしようかと悩んでいると、会員登録にともなって、いろいろな情報が日本ギルド協会本部から送られてくる。
《――お役立ち情報。今回は「ゲート」の紹介》
ゲートとは、最初のハンター育成センターでも見たが、特定の場所までハンターをワープさせてくれる目的地固定のどこでもドアみたいなもので、ゲートは石灰石のような質感の素材でできている。
「あれって、いったい何でできてるんだ?」
調べてみると、ゲートというのは、かつて最強の日本人ハンターとして名を馳せ、日本初の国際ハンターとして世界のダンジョンに進出した阿久津鉄平という人物がアメリカのダンジョンで発掘したシュレディンガー・ストーンと呼ばれる特殊鉱物が素材になっているらしい。
「そんなすごい日本人がいたのか、無人島にいたから知らなかったなぁ」
その利便性から世界中のギルドに普及し、当該ダンジョンでは今でも発掘されているが、シュレディンガー・ストーンは一般流通禁止の希少鉱物だ。
阿久津はいま行方不明で、今もどこかのダンジョンを攻略中なのか、それとも死んでしまったのか分からないとのことだ。ウィキペディアだからどこまで信用できるか知らないが、まあ、たぶんどこかでのたれ死んでいるのだろう。
「ちょうど俺がリストラされたあたりから、日本でもダンジョンがどうたらこうたらと言われ出したんだよな。それが三年前、で、この人、二年も見つかってないってことは、日本の中じゃ、かなり早くから活躍したハンターなんだな」
まだ黎明期だったから、弱点の分からない未知の危険モンスターもたくさんいたことだろう。よくやるよ、先人のダンジョン開拓は偉大だ。
「で、うちの新宿ギルドにはどんなゲートがあるんだ?」
送られてきたメールから日本ハンター協会のWebページに飛び、ギルド検索で、新宿ギルドを調べた。
すると、ダンジョンの特定階層へのワープだけでなく、すでに攻略済みの別ダンジョンに、農業や工業のために国が用意した広大な土地があり、そこへ転移するためのゲートも用意されていることが発覚した。
広大な農場で、ハンターが使うポーションの原料となる薬草を大量栽培していたり、大勢の腕利き鍛治師を雇いいれ、さまざまな武器、防具の設計、作成を行う工場の画像が映し出されている。そんな中、種々のモンスターが小屋の中でくつろいでいたり、湖のほとりでえさを与えられている画像が目に飛び込んだ。
「……おっ、飼育モンスター育成所なんてものがあるぞ!」
俺は無人島のダンジョン内部で、たくさんの有益なモンスターを飼育していた。えさはダンジョン内部のモンスターを自由に食べさせ、まかなっていた。俺はダンジョンを攻略するハンターとして奮闘するうち、現代で言うところの『テイム』という技術を我流で体得していたのだった。
「あいつらも、そこに預けちゃおうかな。もっといい環境で育てた方が長生きするだろうし」
あまりに骨格がデカいモンスターや、取り扱いが難しいモンスターもいて、連れて行けないだろうとあきらめていたおり、安全なダンジョンの穏やかな環境で飼育してもらえるのはありがたかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる