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妖怪バトル
第15話 憑依変化の術
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「杏ちゃん!!」
と飛び出したのも束の間。
彼女は 目目連に触られて石になっていた。
「ああ……。そんなぁ」
『ほほほ。森をうろついていたからねぇ。石にしてやったでありんす』
「あ、杏ちゃんを元に戻せ!」
『おまえも石にしてやるでありんす』
目目連は体中の目で僕を睨《にら》んだ。
ひぃいいいいい!
怖い。
『獅子毛魂の小僧っ子。また、おまえの親父を呼ぶでありんすか?』
『おう! 父ちゃんにおまえを踏んづけてもらうからな!』
『ほほほ! どうせ来るまでに随分と時間がかかるだろうさ。それまでに人間の小僧っ子を石にしてやるでありんす』
ああ、弱点がバレてる!
『んなことさせっか! おまえが泣くまで噛みついてやる!!』
毛毛丸は飛びついた。
でも、 目目連は拾った枝を石にして 毛毛丸を叩く。
バシッ!!
『ウワッ!』
毛毛丸は吹っ飛ばされた。
「 毛毛丸ぅうう!!」
『くぅう……。ここには石にできる物が多すぎるんだ』
あああ、圧倒的に不利ぃい。
瓢箪ネズミの長から聞いていたのは、封印帳のことだ。
ページを開いて降参宣言をさせる。
目目連に「まいった」と言わせれば封印することができるんだ。
でも、どうやって?
『優斗! 憑依変化の術だ! 毛魂童子になるんだよ!』
それしかない。
やるしかないんだ。
『ほほほ。なにをわけのわからんことを。貧弱なおまえたちになにができるでありんすか』
ああ、近づいてくる。
捕まったら石にされておしまいだ。
『やるぞ優斗ぉ! 憑依ぃい!!』
「へ、変化!」
しぃ~~~~ん……。
ああ、なにも変わらない。
家で練習していた時と同じだぁ……。
『もう一回だ! 憑依!』
「変化!」
しぃ~~~~ん……。
『気合い入れろよ! 憑依!』
「変化!」
しぃ~~~~ん……。
『気合いがたんねぇんだ! 優斗!』
……いや、気合いじゃない。
長は言っていた。
憑依変化の術は心を一つにしないとできないって。
だから、 毛毛丸と僕の心を一つにしないと術は成功しないんだ。
『ほほほ。お遊びはここまででありんすよ』
目目連は目の前に立っていた。
『優斗ぉお!! 一緒にあいつをぶっ倒すんだよぉおお!!』
「うん……。僕だってそう思う」
こいつに「まいった」って言わせるんだ。
杏ちゃんを元に戻したい。
『優斗! 一緒に杏を助けるぜ!!』
「うん」
『いくぜ! 憑依!!』
僕は戦うぞ。
杏ちゃんを助けるんだ。
その時、僕と 毛毛丸の心は一つになった。
彼女を助けたいって気持ちが一緒になったんだ。
「変化!!」
その瞬間。
強烈な光が僕たちを包んだ。
『な、なんでありんすか!? この光は!?』
僕だって意味がわからない。
目を開けると、
「え……? 空??」
一面に青空が広がる。
白い雲。風……。
なんで?
下を見ると、地上が見えた。
それは二十メートルはあるだろうか。
僕の真下には 目目連が見える。
僕、空を飛んだのか?
「あ、いや……、お、落ちる……」
空を飛んでいるわけじゃない。
でも、この高さから落ちたら……。
「大丈夫なのぉおおおおおおお!?」
僕の体は落下した。
「うわぁああああああああああああッ!!」
こんな高さから落ちたら死んじゃうよぉおお!!
と、思うやいなや。
スタッ!
それは猫のように。
軽々と着地する。
「え!?」
全然、痛くないぞ!?
僕の足は、簡単に落下のダメージを吸収した。
『何者でありんす!?』
目目連は僕を掴もうとした。
僕はそれを避けるように飛び上がる。
ブォオオオオオオオオオンッ!!
また、二十メートル上空へと舞い上がった。
そうか。
ジャンプだ。
飛び上がって、ここまで昇って来たんだ。
一回のジャンプでこの力!?
凄すぎるぞ!
僕は再び着地した。
もちろん、余裕でね。
スタッ!
「ふぅ……。すごい力だな」
これが毛魂童子……。
僕の体は着物姿に変わっていた。
綺麗な刺繍《ししゅう》がされた豪華な感じ。
スニーカーだった靴は……草履《わらじ》だな。
でも、リュックと携帯だけはそのままだ。
胸にはホルダーがしてあってスマホがしっかりと固定されている。
気になるのが、この髪だ。
真っ白で長い髪の毛。まるで、 毛毛丸の体毛みたいだよね。
『へへへ。上手くいったな優斗』
その声は頭から聞こえた。
「 毛毛丸? どこ?」
『おまえの頭にくっついたみたいだ』
「すごいね。じゃあ、本当に成功したんだ」
『おう! 俺たちは』
毛魂童子《もうこんどうじ》だ!
『よくわからない現象でありんす。おまえ妖怪か?』
長は妖怪人《ようかいじん》って言ってたっけ。
『全力でいくでありんす。はぁあああああ……』
目目連が力を集中すると、頭上に埃《ほこり》や砂が集まった。
それは一つの塊になって、大きな岩になった。
『この岩で潰してやるでありんす!!』
大きさは僕の背くらいはあるだろうか。
そんな大岩が僕に向かって放たれる。
「うわわわ!」
あんなのに当たったら命がいくつあっても足らないよ。
また、ジャンプで避けようかな?
『優斗。ぶっ潰しちまえ!』
「ええええ!?」
できるのか?
あんな大岩を?
『いまだ! 拳を出せ!!』
「う、うん……!」
僕は言われるがまま、拳を前に突き出した。
バコォオオオオオオオオオオオオオオンッ!!
え!?
破壊した!?
僕の拳が!?
ぜ、全然痛くなかったぞ。
『お、おまえ……。何者でありんすか?』
ああ、そうだ。
このバトルを動画にしたら面白いかもしれないな。
「僕は妖怪配信者だ」
そういって、胸についた携帯の録画ボタンを押すのだった。
と飛び出したのも束の間。
彼女は 目目連に触られて石になっていた。
「ああ……。そんなぁ」
『ほほほ。森をうろついていたからねぇ。石にしてやったでありんす』
「あ、杏ちゃんを元に戻せ!」
『おまえも石にしてやるでありんす』
目目連は体中の目で僕を睨《にら》んだ。
ひぃいいいいい!
怖い。
『獅子毛魂の小僧っ子。また、おまえの親父を呼ぶでありんすか?』
『おう! 父ちゃんにおまえを踏んづけてもらうからな!』
『ほほほ! どうせ来るまでに随分と時間がかかるだろうさ。それまでに人間の小僧っ子を石にしてやるでありんす』
ああ、弱点がバレてる!
『んなことさせっか! おまえが泣くまで噛みついてやる!!』
毛毛丸は飛びついた。
でも、 目目連は拾った枝を石にして 毛毛丸を叩く。
バシッ!!
『ウワッ!』
毛毛丸は吹っ飛ばされた。
「 毛毛丸ぅうう!!」
『くぅう……。ここには石にできる物が多すぎるんだ』
あああ、圧倒的に不利ぃい。
瓢箪ネズミの長から聞いていたのは、封印帳のことだ。
ページを開いて降参宣言をさせる。
目目連に「まいった」と言わせれば封印することができるんだ。
でも、どうやって?
『優斗! 憑依変化の術だ! 毛魂童子になるんだよ!』
それしかない。
やるしかないんだ。
『ほほほ。なにをわけのわからんことを。貧弱なおまえたちになにができるでありんすか』
ああ、近づいてくる。
捕まったら石にされておしまいだ。
『やるぞ優斗ぉ! 憑依ぃい!!』
「へ、変化!」
しぃ~~~~ん……。
ああ、なにも変わらない。
家で練習していた時と同じだぁ……。
『もう一回だ! 憑依!』
「変化!」
しぃ~~~~ん……。
『気合い入れろよ! 憑依!』
「変化!」
しぃ~~~~ん……。
『気合いがたんねぇんだ! 優斗!』
……いや、気合いじゃない。
長は言っていた。
憑依変化の術は心を一つにしないとできないって。
だから、 毛毛丸と僕の心を一つにしないと術は成功しないんだ。
『ほほほ。お遊びはここまででありんすよ』
目目連は目の前に立っていた。
『優斗ぉお!! 一緒にあいつをぶっ倒すんだよぉおお!!』
「うん……。僕だってそう思う」
こいつに「まいった」って言わせるんだ。
杏ちゃんを元に戻したい。
『優斗! 一緒に杏を助けるぜ!!』
「うん」
『いくぜ! 憑依!!』
僕は戦うぞ。
杏ちゃんを助けるんだ。
その時、僕と 毛毛丸の心は一つになった。
彼女を助けたいって気持ちが一緒になったんだ。
「変化!!」
その瞬間。
強烈な光が僕たちを包んだ。
『な、なんでありんすか!? この光は!?』
僕だって意味がわからない。
目を開けると、
「え……? 空??」
一面に青空が広がる。
白い雲。風……。
なんで?
下を見ると、地上が見えた。
それは二十メートルはあるだろうか。
僕の真下には 目目連が見える。
僕、空を飛んだのか?
「あ、いや……、お、落ちる……」
空を飛んでいるわけじゃない。
でも、この高さから落ちたら……。
「大丈夫なのぉおおおおおおお!?」
僕の体は落下した。
「うわぁああああああああああああッ!!」
こんな高さから落ちたら死んじゃうよぉおお!!
と、思うやいなや。
スタッ!
それは猫のように。
軽々と着地する。
「え!?」
全然、痛くないぞ!?
僕の足は、簡単に落下のダメージを吸収した。
『何者でありんす!?』
目目連は僕を掴もうとした。
僕はそれを避けるように飛び上がる。
ブォオオオオオオオオオンッ!!
また、二十メートル上空へと舞い上がった。
そうか。
ジャンプだ。
飛び上がって、ここまで昇って来たんだ。
一回のジャンプでこの力!?
凄すぎるぞ!
僕は再び着地した。
もちろん、余裕でね。
スタッ!
「ふぅ……。すごい力だな」
これが毛魂童子……。
僕の体は着物姿に変わっていた。
綺麗な刺繍《ししゅう》がされた豪華な感じ。
スニーカーだった靴は……草履《わらじ》だな。
でも、リュックと携帯だけはそのままだ。
胸にはホルダーがしてあってスマホがしっかりと固定されている。
気になるのが、この髪だ。
真っ白で長い髪の毛。まるで、 毛毛丸の体毛みたいだよね。
『へへへ。上手くいったな優斗』
その声は頭から聞こえた。
「 毛毛丸? どこ?」
『おまえの頭にくっついたみたいだ』
「すごいね。じゃあ、本当に成功したんだ」
『おう! 俺たちは』
毛魂童子《もうこんどうじ》だ!
『よくわからない現象でありんす。おまえ妖怪か?』
長は妖怪人《ようかいじん》って言ってたっけ。
『全力でいくでありんす。はぁあああああ……』
目目連が力を集中すると、頭上に埃《ほこり》や砂が集まった。
それは一つの塊になって、大きな岩になった。
『この岩で潰してやるでありんす!!』
大きさは僕の背くらいはあるだろうか。
そんな大岩が僕に向かって放たれる。
「うわわわ!」
あんなのに当たったら命がいくつあっても足らないよ。
また、ジャンプで避けようかな?
『優斗。ぶっ潰しちまえ!』
「ええええ!?」
できるのか?
あんな大岩を?
『いまだ! 拳を出せ!!』
「う、うん……!」
僕は言われるがまま、拳を前に突き出した。
バコォオオオオオオオオオオオオオオンッ!!
え!?
破壊した!?
僕の拳が!?
ぜ、全然痛くなかったぞ。
『お、おまえ……。何者でありんすか?』
ああ、そうだ。
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