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妖怪バトル
第18話 毛毛丸との別れ
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僕は母さんと一緒にネズミ神社に向かった。
途中、三つに分かれた小道に入る。
僕は一番右端の道ってわかっているのだけど。
「優斗! ど、どこ行くの!?」
「え? どこってこの道をまっすぐだよ?」
「み、道なんてないじゃない!?」
「はい?」
僕が小首を傾げていると、 毛毛丸がその疑問に答えてくれた。
『普通の人間は龍の道が見えないんだよ』
ああ、なるほど。
「僕が先に入るからさ。母さんは後ろからついて来てよ」
と、先に進むと、
「ゆ、優斗が消えたわ! ど、どこ行ったの!?」
「こっちこっち」
「木と草しか見えなわよ!?」
僕は母さんの手を取った。
「きゃあ!」
「んじゃあ、手をつないで行くからさ」
「わぁあああ!! 真っ暗でなにも見えないわよ!? 夜になっちゃったのかしら!?」
「今はまだ昼過ぎだよ」
本当になにも見えないんだな。
「手を離さないでね優斗。いい? 絶対に手を離しちゃ嫌よ」
「はいはい」
僕たちは鳥居の前に到着した。
「着いたよ。あの神社だけど見えるかな?」
「あ……。あれがネズミ神社ね」
「うんそうだよ。行こう」
「あ、優斗……」
「なに?」
「て、手はつないどいてくれると助かるんだけど……」
「……わかったよ。んじゃ行こう」
「ゆ、ゆっくりね!」
ふふ。
意外と母さんって怖がりなのかもな。
社の中に入る時も、母さんは恐る恐るだった。
『人間の女。いらしゃんせ』
「わぁあ!! ネズミが着物着てるぅうう!!」
んもぅ。
「動画で観てるでしょ? 羽織ネズミだよ」
社内に入るやいなや。
グルン!!
「きゃあああああ!! 逆さまになったわ!!」
逆さベッタラの仕業だな。
「大根」
と言うと、すぐに元に戻った。
「え? ど、どういうこと?」
「動画でやってたでしょ?」
いざ、自分で体験するとわからないもんなのかな。
母さんは大きな瓢箪を見つめた。
そこから大きなネズミが顔を出す。
「ぎゃあああ!! 大きいネズミィイ!!」
いや、だから。
動画配信で散々観てたのにさ。
「瓢箪ネズミの長だよ」
『優斗よ。その女は誰じゃ?』
「ぼくの母さんです。今日は長に相談したいことがあって連れて来ました」
『ほぉ。優斗の母親か。美しい 女子じゃな』
しばらくすると、母さんは気持ちが落ち着いたみたいだ。
長に向かって深々と頭を下げる。
「歌川 彩絵《さえ》です。いつも息子の優斗がお世話になっております」
『うむ』
「これ、栗饅頭です。良かったら皆さんでお食べになってください」
『おほ! これはありがたい。わしの好物なんじゃ』
母さんは長に相談した。
「長。詳しい話は息子から聞きました。姫井ヶ森が人間の手によって無くなろうとしているようですね。ホテルが建ってゴルフ場の建設が計画されてるとか。そのことについて妖怪たちはどう考えているのでしょうか?」
『ふむ。わしらも考えておったがな。ちとみんなにも話しを聞いてもらおうかの。これ、皆の衆、ここに来い』
長が小さな手をパンパンと叩くと、大勢の妖怪が集まった。
金魚童。逆さベッタラ。雲外鏡。苔溜まり。
あ、火吹きリスも来てるや。
「ひぃいい!!」
母さんは僕に抱きついた。
「母さん。大丈夫だよ。僕がついてるからさ」
群れの中には 目目連もいた。
それを見た母さんは更にブルブルと震える。
「ゆ、優斗ぉ……」
「大丈夫大丈夫」
僕と 毛毛丸がそばにいるからね。
『わしらは引越しを考えておる』
え!?
長の答えに驚かずにはいられない。
まさか、森を出ていくなんて……。
『わしら妖怪はな。この森に千年以上も厄介になった。最近は住宅街が近くにできて頻繁《ひんぱん》に人間が来るようになってしまった。わしらと人間の距離が近づきすぎたのかもしれん』
「ど、どこに引っ越すのですか?」
『もっと山の奥の方じゃな。人が入らんような所を考えておるよ』
そんなぁ……。じゃあ、僕の家から遠くなっちゃうよ。
せっかく仲良くなれたのに。
母さんはなんとか落ち着きを取り戻した。
「でも、おかしいわね……。この姫井ヶ森は生産緑地になっていてゴルフ場にしたりホテルを建てたりはできないのよね。地主の許可が出ないと森は壊せないと思うんだけど……?」
この疑問には、 目目連が答えてくれた。
『大金持ちがいるでありんす。そいつが裏で動いているでありんすよ。大金を使って、この森を地主から買うつもりでありんす』
「大金か……」
ああ、僕たちにもお金があったらなぁ。
この森を丸ごと買うことができるのに。
結局、その日は答えが見つからなかった。
妖怪たちは穏やかに暮らせる土地を探すという。
僕は家に帰ってお風呂に入った。
ああ、これからどうなるんだろう?
「ねぇ、 毛毛丸。長たちが引っ越ししたら 毛毛丸はどうなるのかな?」
毛毛丸は元気がなかった。
信じられないくらいにテンションが低い。
『……オイラも引っ越しだな』
「も、もう一緒に暮らせないのかな?」
『……今はさ。姫井ヶ森が近いだろ? だから、父ちゃんが優斗のそばにいるのを許してくれてんだ。 目目連のことも解決しちまったからな』
「え? じゃ、じゃあ……。僕たちお別れなの?」
『…………』
「け、 毛毛丸ぅ」
『オ、オイラだって……。嫌だよ。でもよ。しょうがないよな』
ええええええ……。
そんなぁ……。
「シロぉおおお!!」
僕は思わず、 毛毛丸を抱きしめる。悲しすぎて昔の名前を呼んじゃったよ。
お風呂から上がると、母さんはパソコンにかじりついていた。
なにかを必死に探すように。
それから、色んな所に連絡して、確認している。
一体、なにをしてるんだろう?
それから一週間が経った。
僕は夏休みになった。
本当はうれしいんだけどね。
こんなにも気分が落ち着かないのは 毛毛丸との別れが近づいているから。
長は言う。
『やっとな。いい場所が見つかったんじゃよ』
ああ……。
ついに、来てしまった。
『今宵《こよい》は満月じゃからな。妖怪が引っ越すにはいい機会なんじゃ』
じゃあ、今晩にお別れ……。
ああ、 毛毛丸……。
僕は過去の嫌な記憶がよみがえる──。
仲良くなった子犬のシロが、朝起きたらいなくなっていた。
「シロォオ? どこにいったのシロォオオ?」
僕はずっと探し回った。
母さんと一緒に警察にも行ったっけ。
もしかしたら、また会えるかもしれない。
そう思って必死に探し回った。
大好きなシロ。
僕の友達……。
だから、シロと再会できた時は本当にうれしかったんだ。
まさか、シロが妖怪だったなんて知らなかったけど。
でも、そのおかげで一緒に話すこともお風呂に入ることも、寝ることだってできるようになったんだ。
毛毛丸と別れたくない……。
ああ……嫌だ。
嫌だよぉおおお。
ヒック……ヒック……。
その嗚咽は 毛毛丸だった。
目目連に石の下敷きにされても泣かなかった彼が、大粒の涙を流しているのだ。
『優斗ぉおおお……。オイラやだよぉおおおお……。別れたくねぇよぉおおおお……』
「僕だって嫌だぁあああああああ!!」
『優斗ぉおおおおお!!』
「 毛毛丸ぅううううう!!」
僕たちは抱き合った。
その時である。
「きゃああああああ!! ちょ!! 助けてぇええええ!!」
女の人の悲鳴。
この声……。
「優斗ぉおお!? いるぅううう? 助けてぇええええ!?」
母さんだ!
外に行くと、竜の道の真ん中で両腕をバタつかせて立ち往生《おうじょう》しいていた。
「な、なんで来たの?」
「そ、その声は優斗? 真っ暗で見えないのよぉお!! 手を引っ張ってぇええええ!!」
僕は母さんの手を引いてネズミ神社に入った。
「今晩なんだって……。妖怪たちの引っ越し」
『彩絵《さえ》には、世話になったのぉ。おまえさんが持って来てくれる栗饅頭は美味かったわい』
母さんはリュックから資料を取り出した。
「引っ越しの話。少し待っていただけませんか? 私に素敵なアイデアあります」
なんだろう?
「上手くいけば、引っ越しをしなくて済みますよ」
え!?
途中、三つに分かれた小道に入る。
僕は一番右端の道ってわかっているのだけど。
「優斗! ど、どこ行くの!?」
「え? どこってこの道をまっすぐだよ?」
「み、道なんてないじゃない!?」
「はい?」
僕が小首を傾げていると、 毛毛丸がその疑問に答えてくれた。
『普通の人間は龍の道が見えないんだよ』
ああ、なるほど。
「僕が先に入るからさ。母さんは後ろからついて来てよ」
と、先に進むと、
「ゆ、優斗が消えたわ! ど、どこ行ったの!?」
「こっちこっち」
「木と草しか見えなわよ!?」
僕は母さんの手を取った。
「きゃあ!」
「んじゃあ、手をつないで行くからさ」
「わぁあああ!! 真っ暗でなにも見えないわよ!? 夜になっちゃったのかしら!?」
「今はまだ昼過ぎだよ」
本当になにも見えないんだな。
「手を離さないでね優斗。いい? 絶対に手を離しちゃ嫌よ」
「はいはい」
僕たちは鳥居の前に到着した。
「着いたよ。あの神社だけど見えるかな?」
「あ……。あれがネズミ神社ね」
「うんそうだよ。行こう」
「あ、優斗……」
「なに?」
「て、手はつないどいてくれると助かるんだけど……」
「……わかったよ。んじゃ行こう」
「ゆ、ゆっくりね!」
ふふ。
意外と母さんって怖がりなのかもな。
社の中に入る時も、母さんは恐る恐るだった。
『人間の女。いらしゃんせ』
「わぁあ!! ネズミが着物着てるぅうう!!」
んもぅ。
「動画で観てるでしょ? 羽織ネズミだよ」
社内に入るやいなや。
グルン!!
「きゃあああああ!! 逆さまになったわ!!」
逆さベッタラの仕業だな。
「大根」
と言うと、すぐに元に戻った。
「え? ど、どういうこと?」
「動画でやってたでしょ?」
いざ、自分で体験するとわからないもんなのかな。
母さんは大きな瓢箪を見つめた。
そこから大きなネズミが顔を出す。
「ぎゃあああ!! 大きいネズミィイ!!」
いや、だから。
動画配信で散々観てたのにさ。
「瓢箪ネズミの長だよ」
『優斗よ。その女は誰じゃ?』
「ぼくの母さんです。今日は長に相談したいことがあって連れて来ました」
『ほぉ。優斗の母親か。美しい 女子じゃな』
しばらくすると、母さんは気持ちが落ち着いたみたいだ。
長に向かって深々と頭を下げる。
「歌川 彩絵《さえ》です。いつも息子の優斗がお世話になっております」
『うむ』
「これ、栗饅頭です。良かったら皆さんでお食べになってください」
『おほ! これはありがたい。わしの好物なんじゃ』
母さんは長に相談した。
「長。詳しい話は息子から聞きました。姫井ヶ森が人間の手によって無くなろうとしているようですね。ホテルが建ってゴルフ場の建設が計画されてるとか。そのことについて妖怪たちはどう考えているのでしょうか?」
『ふむ。わしらも考えておったがな。ちとみんなにも話しを聞いてもらおうかの。これ、皆の衆、ここに来い』
長が小さな手をパンパンと叩くと、大勢の妖怪が集まった。
金魚童。逆さベッタラ。雲外鏡。苔溜まり。
あ、火吹きリスも来てるや。
「ひぃいい!!」
母さんは僕に抱きついた。
「母さん。大丈夫だよ。僕がついてるからさ」
群れの中には 目目連もいた。
それを見た母さんは更にブルブルと震える。
「ゆ、優斗ぉ……」
「大丈夫大丈夫」
僕と 毛毛丸がそばにいるからね。
『わしらは引越しを考えておる』
え!?
長の答えに驚かずにはいられない。
まさか、森を出ていくなんて……。
『わしら妖怪はな。この森に千年以上も厄介になった。最近は住宅街が近くにできて頻繁《ひんぱん》に人間が来るようになってしまった。わしらと人間の距離が近づきすぎたのかもしれん』
「ど、どこに引っ越すのですか?」
『もっと山の奥の方じゃな。人が入らんような所を考えておるよ』
そんなぁ……。じゃあ、僕の家から遠くなっちゃうよ。
せっかく仲良くなれたのに。
母さんはなんとか落ち着きを取り戻した。
「でも、おかしいわね……。この姫井ヶ森は生産緑地になっていてゴルフ場にしたりホテルを建てたりはできないのよね。地主の許可が出ないと森は壊せないと思うんだけど……?」
この疑問には、 目目連が答えてくれた。
『大金持ちがいるでありんす。そいつが裏で動いているでありんすよ。大金を使って、この森を地主から買うつもりでありんす』
「大金か……」
ああ、僕たちにもお金があったらなぁ。
この森を丸ごと買うことができるのに。
結局、その日は答えが見つからなかった。
妖怪たちは穏やかに暮らせる土地を探すという。
僕は家に帰ってお風呂に入った。
ああ、これからどうなるんだろう?
「ねぇ、 毛毛丸。長たちが引っ越ししたら 毛毛丸はどうなるのかな?」
毛毛丸は元気がなかった。
信じられないくらいにテンションが低い。
『……オイラも引っ越しだな』
「も、もう一緒に暮らせないのかな?」
『……今はさ。姫井ヶ森が近いだろ? だから、父ちゃんが優斗のそばにいるのを許してくれてんだ。 目目連のことも解決しちまったからな』
「え? じゃ、じゃあ……。僕たちお別れなの?」
『…………』
「け、 毛毛丸ぅ」
『オ、オイラだって……。嫌だよ。でもよ。しょうがないよな』
ええええええ……。
そんなぁ……。
「シロぉおおお!!」
僕は思わず、 毛毛丸を抱きしめる。悲しすぎて昔の名前を呼んじゃったよ。
お風呂から上がると、母さんはパソコンにかじりついていた。
なにかを必死に探すように。
それから、色んな所に連絡して、確認している。
一体、なにをしてるんだろう?
それから一週間が経った。
僕は夏休みになった。
本当はうれしいんだけどね。
こんなにも気分が落ち着かないのは 毛毛丸との別れが近づいているから。
長は言う。
『やっとな。いい場所が見つかったんじゃよ』
ああ……。
ついに、来てしまった。
『今宵《こよい》は満月じゃからな。妖怪が引っ越すにはいい機会なんじゃ』
じゃあ、今晩にお別れ……。
ああ、 毛毛丸……。
僕は過去の嫌な記憶がよみがえる──。
仲良くなった子犬のシロが、朝起きたらいなくなっていた。
「シロォオ? どこにいったのシロォオオ?」
僕はずっと探し回った。
母さんと一緒に警察にも行ったっけ。
もしかしたら、また会えるかもしれない。
そう思って必死に探し回った。
大好きなシロ。
僕の友達……。
だから、シロと再会できた時は本当にうれしかったんだ。
まさか、シロが妖怪だったなんて知らなかったけど。
でも、そのおかげで一緒に話すこともお風呂に入ることも、寝ることだってできるようになったんだ。
毛毛丸と別れたくない……。
ああ……嫌だ。
嫌だよぉおおお。
ヒック……ヒック……。
その嗚咽は 毛毛丸だった。
目目連に石の下敷きにされても泣かなかった彼が、大粒の涙を流しているのだ。
『優斗ぉおおお……。オイラやだよぉおおおお……。別れたくねぇよぉおおおお……』
「僕だって嫌だぁあああああああ!!」
『優斗ぉおおおおお!!』
「 毛毛丸ぅううううう!!」
僕たちは抱き合った。
その時である。
「きゃああああああ!! ちょ!! 助けてぇええええ!!」
女の人の悲鳴。
この声……。
「優斗ぉおお!? いるぅううう? 助けてぇええええ!?」
母さんだ!
外に行くと、竜の道の真ん中で両腕をバタつかせて立ち往生《おうじょう》しいていた。
「な、なんで来たの?」
「そ、その声は優斗? 真っ暗で見えないのよぉお!! 手を引っ張ってぇええええ!!」
僕は母さんの手を引いてネズミ神社に入った。
「今晩なんだって……。妖怪たちの引っ越し」
『彩絵《さえ》には、世話になったのぉ。おまえさんが持って来てくれる栗饅頭は美味かったわい』
母さんはリュックから資料を取り出した。
「引っ越しの話。少し待っていただけませんか? 私に素敵なアイデアあります」
なんだろう?
「上手くいけば、引っ越しをしなくて済みますよ」
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