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第拾玖記 武闘殿にて待つ神
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無限の彼方へと飛んで行ったうーちゃんを待つ事数分。
眼球を血走らせ、ゼェゼェと肩で息をしながら戻る狐が一匹、いや、一柱か。
「お! ば! ちゃ! まァ!! 何故、蹴らんかったんじゃ! おかげでめーーーーっちゃしんどかったんじゃぞ!!」
――おいおい、タイキックは嫌なんじゃあないのかうーちゃん。
「おー、やっぱりタイキックは嫌なのじゃ~はブラフだったみたいね」
「え、どういうことなの?」
「ウカはあたしに蹴らせて三狐眼で回避、そしてスピードを殺して無事着地。あるいは……」
「おばちゃまのケツに、カウンターキックをかましても良かったんじゃからの!」
「……というわけ。だから、あたしが蹴るメリットなんて無いのよ」
唇を噛み締めるうーちゃんを、よしよしと、頑張ったねと、母のようによっちゃんはなだめる。
「よし! んじゃまぁ、張り切って次行くわよ次!」
「んッもうッ! いつもいつもマイペースじゃのう!」
「そこがあー様の魅力じゃあないですか」
「どこがなのじゃ……」
さっきまで死闘を繰り広げていたのが嘘のようにあーちゃんは元気いっぱいだ。
うーちゃんも、怒鳴るくらいには元気があるのでヨシとしよう。
よっちゃんは、まぁ、うん、大丈夫だろう。
俺達は満を持して、次の鳥居ワープへと向かった。
――今回も体感は数十秒。
鳥居を抜けた先に待っていたのは、まさに和のコロシアム。
大きい神社でよく見かける、朱色の柱とその枠組み、そしてそれらに鮮やかな装飾が施された塀が、四から五階建てのマンションのようにそびえ立っていて四方をグルりと学校のグラウンドくらいの広さを囲んでいる。
そのど真ん中に俺達はワープしてきた。
「武闘殿を選ぶ神がいるなんてね。結構自信あるじゃない! 誰だろ?」
あーちゃんは指をパキパキと鳴らす。
「なーんで自分だけやる気モードなんじゃ。連戦なんてズルじゃから、ウチかよっちゃんに譲ったら良いと思うのう」
「トヨはやりたいの?」
「私はもうやりましたし、見てても十分に楽しいのでお二柱に私の枠はお譲りいたしますよ」
「……というわけだから、あたしのターンってことで! よろしく!」
「たわけ! んなわけなかろう! せめて平等にジャンケンにするんじゃ!」
「上等じゃない! 三回勝った方が勝ちよ!」
二柱が真拳勝負をしている最中、俺はよっちゃんに尋ねる。
「さっきあーちゃんが武闘殿を選ぶ神は、自信があるとか無いとか言ってたけど、武闘殿ってどんなところなの?」
「そうですね。端的に言ってしまえば、神にも相手にも双方に有利不利の無い本気バトルができる場所になりますね。普通であれば自分が有利になる場所を取るのですが、そうしないということは私たちの存在を知っていて敢えてそうしているか、はたまた誰が相手でも自信があるのかになりますね」
「なるほどね。じゃあ、さっきみたいな小細工無しのガチタイマンが見れるんだ!」
「はい、そうなります」
どんな戦いが見られるんだろうと俺の胸は高鳴る。
さっきみたいなゲテモノが出てこないかを心配しながら。
――ただ、役者はまだ決まらないようだ。
「もう! ウカ! 三狐眼はズルいわよ! 潔く負けな」
「おばちゃまこそ姪っ子相手にムキにならんでもよかろう! パーを出してるのに瞬間的にグーにするみたいなイカサマを見破るには、三狐眼無しじゃ太刀打ちできんのじゃ!」
「じゃあ、指スマにする? あたしはそれでもいいけども」
「上等なのじゃ! ……ってそんな手に乗るわけがなかろう! そんなものジャンケンとほぼ変わらんではないか! マッチはどうじゃ? シンプルなターン制ゲームで楽しかろう?」
「あたし、頭を使うのは、嫌いよ」
さっきからこの調子で一向に勝負が進まない。
そうこうしている間に、しれっと次の神が降臨するための時空の歪みができていた。
「……ゆらゆらと祓い」
「ゆれゆれと祓う!」
「……ひれひれと清め」
「ひらひらと清め給え!」
聞きなれない詠唱と共に時空の歪みから現れた神は二柱。
二柱揃って身の丈はうーちゃんと同じくらい。
角と尻尾が生えていて、尻尾の先で怪しげな玉を抱えている。
「ウカノミタマァ! アタイがぶちのめしてやるぜ!」
「あわわわわ……ヒメちゃん、ウカちゃんと喧嘩良くないです……」
発言から察するに、どうやらこの二柱はうーちゃんの知り合いらしい。
「脳筋バカじゃからいつも負けるんじゃろ! バーカバーカ!」
「それはゲーム上よ! 現実なら負けないわ。力こそパワーよ」
ウチの神様たちは二柱に気付いていない。
髪の毛の白い方の神様は決めポーズまで取っているのに、何とも、その、うん。
あー……なんかイキって出てきたのに目元ウルウルしちゃってきてるよ、どうするんだろこれ、完全にアウェイじゃん、緑髪の方の神様なんて顔真っ赤にしながら、白い髪の方の神様の羽衣をちょんちょん引いちゃってるよ……。
「おーい、神様来て……」
「うるさいわよ!」
「うっさいのう!」
「……はい」
ダメだ、さっぱり聞く耳を持たない。
参ったなぁと頭をかいたその時、バチッと静電気が走ったかのような音がしたかと思ったら、白い髪の方の神様がウチの二柱の真上に。
それはまるで瞬間移動のよう。
これから繰り出さんとする拳からはバチバチとした閃光が溢れだしている。
あ、これ巻き込まれたらヤバいやつだと俺は悟る。
ズドンッ!!
雷が落ちたような爆発音がしたと思ったその時には、数十メートル後方に俺の体はあった。
キョロキョロとすると俺の襟を掴んだあーちゃんとよっちゃんが後ろに。
うーちゃんはと言うと、白い髪の神様と対峙していた。
「おばちゃま、コヤツらが相手ならばウチに譲ってくれんかのぅ」
「……ま、そいつらなら仕方ないわね、好きにしなさい」
「菓子でも食って、ゆっくり見ておるんじゃな」
うーちゃんはヤル気満々のようだ。
さっきのあーちゃんの時とは違った場の締まりを感じる。
どういった因果関係なのかは俺には分からないが。
「この前ぶりじゃなぁナツヒメ。不意打ち如きで取れるほど、ウチの首は安くないのぅ」
「そういう偉い事は、アマテラスの姉御のように綺麗に避けてから言ってもらいたいぜ。バッチシ目の色紫じゃあねぇかよ」
「シーッ! う、うっさいのぅ! おかげで後ろのヤツらに顔が立たんのじゃ。せっかくカッコよく後ろ姿を見せつけられたと思ったのに台無しじゃわい!」
「はぁ? 何言ってんだぁお前? そんな意味不明な事を気にするヤツだったか?」
「カメラで撮られてんのじゃー! そりゃあ、身の振り方くらい気にするってもんだのぅ。お主のような蛮族と違ってウチは高貴。故に、人共の遊びに身を投じ、教養を深めるくらいの余裕があるってもんなのじゃ」
「なーにをー!? お前の方が蛮族だろ! 狐の分際でッ! アタイは龍! お前とは格が違うぜ、獣め!」
「おぉ、そう言えばそうじゃったな。確かに獣とトカゲでは格に違いがあり過ぎたわい。高貴なウチともあろう者が大人げなかったわ、すまんのぅ」
――いつ終わるんだよ、この言い争い。
日本のどこにでもある子供達の日常そのもの、これを撮っている俺は、ホームビデオを撮るお父さんじゃあないか。
しばらくその言い争いをカメラ越しに目を向けていると、突然目の前に大きな目が映り、俺は情けない声と共に尻もちをついた。
「あわわわわ……人の子、大丈夫です……?」
いつの間にか緑髪の神様が俺の眼前に移動していた。
俺の注意不足で気が付かなかっただけなのか――。
俺は大丈夫ですと、一言返すとその神様はニコッとしてから一礼して、そこから続けた。
「人の子、これはなんです!?」
どうやらカメラに興味があるらしい。
「これですか? これはビデオカメラというもので活動の記録を残して、後でそれを見て楽しむ道具です」
「それは楽しいのです?」
「楽しいですよ。良かったら撮れてるモノをご覧下さい」
まだまだバトルまで時間がかかりそうなので、俺は録画を止め、撮れてるやつを適当に見せて差し上げた。
「おお! これ凄いです! 箱の中のウカちゃん、どうして動いてるですか? 絵みたいだけど絵じゃなくて不思議なのです!」
緑髪の神様は目を見張る。
あーちゃん達も最初はこんな反応だったなぁと俺はしみじみとした気持ちになった。
「ふふん、志那都比古それだけじゃあないわよ。こうして録画したヤツは、こんな感じで……ほら、これを見なさい」
「おお! 天照様すげぇです! 何かキラキラッてなってたり、シュッシュッってなってたり、可愛いかったり、カッコよかったり、とにかくすげぇです!」
現代では当たり前の加工は、大変お気に召したらしい。
あーちゃんもあーちゃんで自分の知識をひけらかしてて楽しそうだ。
「御三方。そろそろこちらへどうぞ。お食事の用意と場所を用意致しました」
よっちゃんの方を見て驚いた。
壁に観客席ができているではないか。
植物でできた階段を上がった先に、それはもう見事なカフェテラスチックな感じに仕上がっていた。
「トヨ、あんたやるわね! 上から見れるなんて最高じゃん!」
「はい、今までの反省から即席ではありますが、お作りしてみました。お気に召されましたのなら光栄です。ちなみに守りもバッチリですので、気軽に観覧可能です」
「豊受様もすげぇです!」
一方、うーちゃん達はというと。
「バカって言うた方がバカなのじゃー! バーカ!」
「それお前、自分で自分をバカって言ってるもんじゃあねぇか、バーカ」
「なーにを!! お主だって今バカって言うたんじゃからバカじゃバーカ!」
――いつまで続くんだこれ。
眼球を血走らせ、ゼェゼェと肩で息をしながら戻る狐が一匹、いや、一柱か。
「お! ば! ちゃ! まァ!! 何故、蹴らんかったんじゃ! おかげでめーーーーっちゃしんどかったんじゃぞ!!」
――おいおい、タイキックは嫌なんじゃあないのかうーちゃん。
「おー、やっぱりタイキックは嫌なのじゃ~はブラフだったみたいね」
「え、どういうことなの?」
「ウカはあたしに蹴らせて三狐眼で回避、そしてスピードを殺して無事着地。あるいは……」
「おばちゃまのケツに、カウンターキックをかましても良かったんじゃからの!」
「……というわけ。だから、あたしが蹴るメリットなんて無いのよ」
唇を噛み締めるうーちゃんを、よしよしと、頑張ったねと、母のようによっちゃんはなだめる。
「よし! んじゃまぁ、張り切って次行くわよ次!」
「んッもうッ! いつもいつもマイペースじゃのう!」
「そこがあー様の魅力じゃあないですか」
「どこがなのじゃ……」
さっきまで死闘を繰り広げていたのが嘘のようにあーちゃんは元気いっぱいだ。
うーちゃんも、怒鳴るくらいには元気があるのでヨシとしよう。
よっちゃんは、まぁ、うん、大丈夫だろう。
俺達は満を持して、次の鳥居ワープへと向かった。
――今回も体感は数十秒。
鳥居を抜けた先に待っていたのは、まさに和のコロシアム。
大きい神社でよく見かける、朱色の柱とその枠組み、そしてそれらに鮮やかな装飾が施された塀が、四から五階建てのマンションのようにそびえ立っていて四方をグルりと学校のグラウンドくらいの広さを囲んでいる。
そのど真ん中に俺達はワープしてきた。
「武闘殿を選ぶ神がいるなんてね。結構自信あるじゃない! 誰だろ?」
あーちゃんは指をパキパキと鳴らす。
「なーんで自分だけやる気モードなんじゃ。連戦なんてズルじゃから、ウチかよっちゃんに譲ったら良いと思うのう」
「トヨはやりたいの?」
「私はもうやりましたし、見てても十分に楽しいのでお二柱に私の枠はお譲りいたしますよ」
「……というわけだから、あたしのターンってことで! よろしく!」
「たわけ! んなわけなかろう! せめて平等にジャンケンにするんじゃ!」
「上等じゃない! 三回勝った方が勝ちよ!」
二柱が真拳勝負をしている最中、俺はよっちゃんに尋ねる。
「さっきあーちゃんが武闘殿を選ぶ神は、自信があるとか無いとか言ってたけど、武闘殿ってどんなところなの?」
「そうですね。端的に言ってしまえば、神にも相手にも双方に有利不利の無い本気バトルができる場所になりますね。普通であれば自分が有利になる場所を取るのですが、そうしないということは私たちの存在を知っていて敢えてそうしているか、はたまた誰が相手でも自信があるのかになりますね」
「なるほどね。じゃあ、さっきみたいな小細工無しのガチタイマンが見れるんだ!」
「はい、そうなります」
どんな戦いが見られるんだろうと俺の胸は高鳴る。
さっきみたいなゲテモノが出てこないかを心配しながら。
――ただ、役者はまだ決まらないようだ。
「もう! ウカ! 三狐眼はズルいわよ! 潔く負けな」
「おばちゃまこそ姪っ子相手にムキにならんでもよかろう! パーを出してるのに瞬間的にグーにするみたいなイカサマを見破るには、三狐眼無しじゃ太刀打ちできんのじゃ!」
「じゃあ、指スマにする? あたしはそれでもいいけども」
「上等なのじゃ! ……ってそんな手に乗るわけがなかろう! そんなものジャンケンとほぼ変わらんではないか! マッチはどうじゃ? シンプルなターン制ゲームで楽しかろう?」
「あたし、頭を使うのは、嫌いよ」
さっきからこの調子で一向に勝負が進まない。
そうこうしている間に、しれっと次の神が降臨するための時空の歪みができていた。
「……ゆらゆらと祓い」
「ゆれゆれと祓う!」
「……ひれひれと清め」
「ひらひらと清め給え!」
聞きなれない詠唱と共に時空の歪みから現れた神は二柱。
二柱揃って身の丈はうーちゃんと同じくらい。
角と尻尾が生えていて、尻尾の先で怪しげな玉を抱えている。
「ウカノミタマァ! アタイがぶちのめしてやるぜ!」
「あわわわわ……ヒメちゃん、ウカちゃんと喧嘩良くないです……」
発言から察するに、どうやらこの二柱はうーちゃんの知り合いらしい。
「脳筋バカじゃからいつも負けるんじゃろ! バーカバーカ!」
「それはゲーム上よ! 現実なら負けないわ。力こそパワーよ」
ウチの神様たちは二柱に気付いていない。
髪の毛の白い方の神様は決めポーズまで取っているのに、何とも、その、うん。
あー……なんかイキって出てきたのに目元ウルウルしちゃってきてるよ、どうするんだろこれ、完全にアウェイじゃん、緑髪の方の神様なんて顔真っ赤にしながら、白い髪の方の神様の羽衣をちょんちょん引いちゃってるよ……。
「おーい、神様来て……」
「うるさいわよ!」
「うっさいのう!」
「……はい」
ダメだ、さっぱり聞く耳を持たない。
参ったなぁと頭をかいたその時、バチッと静電気が走ったかのような音がしたかと思ったら、白い髪の方の神様がウチの二柱の真上に。
それはまるで瞬間移動のよう。
これから繰り出さんとする拳からはバチバチとした閃光が溢れだしている。
あ、これ巻き込まれたらヤバいやつだと俺は悟る。
ズドンッ!!
雷が落ちたような爆発音がしたと思ったその時には、数十メートル後方に俺の体はあった。
キョロキョロとすると俺の襟を掴んだあーちゃんとよっちゃんが後ろに。
うーちゃんはと言うと、白い髪の神様と対峙していた。
「おばちゃま、コヤツらが相手ならばウチに譲ってくれんかのぅ」
「……ま、そいつらなら仕方ないわね、好きにしなさい」
「菓子でも食って、ゆっくり見ておるんじゃな」
うーちゃんはヤル気満々のようだ。
さっきのあーちゃんの時とは違った場の締まりを感じる。
どういった因果関係なのかは俺には分からないが。
「この前ぶりじゃなぁナツヒメ。不意打ち如きで取れるほど、ウチの首は安くないのぅ」
「そういう偉い事は、アマテラスの姉御のように綺麗に避けてから言ってもらいたいぜ。バッチシ目の色紫じゃあねぇかよ」
「シーッ! う、うっさいのぅ! おかげで後ろのヤツらに顔が立たんのじゃ。せっかくカッコよく後ろ姿を見せつけられたと思ったのに台無しじゃわい!」
「はぁ? 何言ってんだぁお前? そんな意味不明な事を気にするヤツだったか?」
「カメラで撮られてんのじゃー! そりゃあ、身の振り方くらい気にするってもんだのぅ。お主のような蛮族と違ってウチは高貴。故に、人共の遊びに身を投じ、教養を深めるくらいの余裕があるってもんなのじゃ」
「なーにをー!? お前の方が蛮族だろ! 狐の分際でッ! アタイは龍! お前とは格が違うぜ、獣め!」
「おぉ、そう言えばそうじゃったな。確かに獣とトカゲでは格に違いがあり過ぎたわい。高貴なウチともあろう者が大人げなかったわ、すまんのぅ」
――いつ終わるんだよ、この言い争い。
日本のどこにでもある子供達の日常そのもの、これを撮っている俺は、ホームビデオを撮るお父さんじゃあないか。
しばらくその言い争いをカメラ越しに目を向けていると、突然目の前に大きな目が映り、俺は情けない声と共に尻もちをついた。
「あわわわわ……人の子、大丈夫です……?」
いつの間にか緑髪の神様が俺の眼前に移動していた。
俺の注意不足で気が付かなかっただけなのか――。
俺は大丈夫ですと、一言返すとその神様はニコッとしてから一礼して、そこから続けた。
「人の子、これはなんです!?」
どうやらカメラに興味があるらしい。
「これですか? これはビデオカメラというもので活動の記録を残して、後でそれを見て楽しむ道具です」
「それは楽しいのです?」
「楽しいですよ。良かったら撮れてるモノをご覧下さい」
まだまだバトルまで時間がかかりそうなので、俺は録画を止め、撮れてるやつを適当に見せて差し上げた。
「おお! これ凄いです! 箱の中のウカちゃん、どうして動いてるですか? 絵みたいだけど絵じゃなくて不思議なのです!」
緑髪の神様は目を見張る。
あーちゃん達も最初はこんな反応だったなぁと俺はしみじみとした気持ちになった。
「ふふん、志那都比古それだけじゃあないわよ。こうして録画したヤツは、こんな感じで……ほら、これを見なさい」
「おお! 天照様すげぇです! 何かキラキラッてなってたり、シュッシュッってなってたり、可愛いかったり、カッコよかったり、とにかくすげぇです!」
現代では当たり前の加工は、大変お気に召したらしい。
あーちゃんもあーちゃんで自分の知識をひけらかしてて楽しそうだ。
「御三方。そろそろこちらへどうぞ。お食事の用意と場所を用意致しました」
よっちゃんの方を見て驚いた。
壁に観客席ができているではないか。
植物でできた階段を上がった先に、それはもう見事なカフェテラスチックな感じに仕上がっていた。
「トヨ、あんたやるわね! 上から見れるなんて最高じゃん!」
「はい、今までの反省から即席ではありますが、お作りしてみました。お気に召されましたのなら光栄です。ちなみに守りもバッチリですので、気軽に観覧可能です」
「豊受様もすげぇです!」
一方、うーちゃん達はというと。
「バカって言うた方がバカなのじゃー! バーカ!」
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