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龍王と魔物と冒険者
109話目
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シュウがパチリと目を開けて最初に目に入ったのは知らない天井だった。
「ここ、どこだ…?」
まるで見覚えのない部屋。彼が上体を起き上がらせると怪我で僅かに身体が痛み、それと同時に此処に至るまでの記憶を詳細に引き出しながら整理していく。
ふと、かけられた毛布に重みを感じて、その箇所を見ると例の助けた女の子が頭を置いて寝息を立てていた。体の至る所に包帯が巻かれており、どうやら怪我の看病をしてくれていたようだ。
「そっか俺、この子を庇ってそれで……どれくらい寝てたんだ。いったい」
ふと窓の外を見る。今いる此処は随分と大きな建物らしい。外に広がる景色が巨大なバルディアを一望できたからだ。
状況がまるで理解出来ずに背中からは嫌な汗が流れ頭では警鐘が鳴り響く中、考えを巡らせ、そして止めた。害するつもりがあるなら、拘束もされずにこんな所にいるわけがないからだと思ったからだ。
彼女に毛布をかけた後に部屋の外へと出ることにした。あてもなく散策する。魔物たちの居住地にしては随分としっかりとして立派だと感じた。奥の部屋から光が漏れ出ていた。そして其処から聞き覚えのある冒険者たちの声がした。
(俺以外にもいるのか!?)
勢いよく扉を開けると其処には驚きの光景が広がっていた。
信じ難いことであるが、本来なら交わらない立場の冒険者と魔物たちが酒を呑み同じ釜の飯を食べ轡を並べてまるで友のように親交を深めていたのだ。
「おおっ!シュウさん、目ぇさましたんですね!ボナードさんから聞きましたよ!ハンチョーにやられたんですよね!あのヤロー」
「イートとフード?お前たちなんで生きて……」
「話すと長くなっちまうが、まあこの弟と一緒に戦ってたら俺たちマトローナ姐さんに気に入られちまって、こうして命拾ったわけさ。でもこうしてまた会えて嬉しいぜ。シュウさんよ」
「お前たちが面白いのは認める。けど勘違いしないで欲しい。さっきから言ってるがアヤメ様から殺すなって指示が降った。ただそれだけのことよ」
イートに姐さんと呼ばれた灰色の髪の少女マトローナはうんざりしたように溜息を吐きながら、蚊のように呟くが彼らの耳には入っていないようだった。シュウは嬉しい反面まるで手下のように彼女に酒を注ぐ彼らの様は何とも異様であるとしか言えず、戸惑わなかったといえば嘘となってしまう。
「んなツレねえこと言わないでくださいよ。ここにある料理ほとんど俺らが作ったんですぜ?飯タキでもザツヨーでも何でもしますんでおソバに置いてくださいって!」
「……さっきからこの調子なんだ。聞くところによるとお前の連れなんだろう。はやく何とかしろ!」
「なんとかしろって言われても……」
そんなマトローナたちの隣の席を見ると、通常の猪頭族よりも体躯が大きく鎧を着込んだ武人のようなオークシンドゥラが"頂きの塔"所属のブラウン班長と共に酒をあおるように呑んでいた。
「オレはこのバルディア一の酒豪だと自負していたが、そのオレとここまでやり合えるとはな。ドワーフというのも侮れん」
「まだ樽を3つ開けた程度で弱気ですなシンドゥラ殿。勝負はこれから、でしょう?」
「ふ ブラウン殿、今日はとことん飲むぞ」
はたまた隣では奇妙なアンデットのラーズと土色の小さな龍エウロバが"殺し回る狩人"のハイネ班長と班員のラオフェンと仲良くテーブルゲームをしながら歓談していた。
「へぇ。それでラーズさん枢機卿にまで上り詰めたのに殺されて塚人になったんだ!可哀想。」
「オマエタチ2人ノ生イ立チも同ジクライ悲惨ニ感ジタガナ」
「励ましてくれるの、エウロバ君めちゃくちゃ可愛い!なでなでしたげる!
そういえば、私の知り合いに従魔士の子がいるんだけど、エウロバ君の事絶対気にいると思うんだよね。紹介してもいい?」
「マア、好キニシロ」
「ウギギギ。罰ゲームで最下位が一つ自分のことを話す。これであわよくば慰めてもらえると思ったのに、なんで手前が撫でられてるんだ!許せぬ!許せぬぞ!エウロバァァァ!」
「血涙ヲ流ス程悔シガルナヨ……」
「そこまで言うなら仕方ありません。次のゲームでラーズさんが1番なら、この私ラオフェンが人肌脱いで、投げキッスしてあげます」
「嫁入り前の娘がそこまで!正気なのラオ!」
「余興ノゲームデソコマデヤルカ。冒険者恐ルベシ」
「吐いた唾は飲み込めぬぞラオフェン嬢。卓につけ。
吾輩、この一戦に魂を賭ける」
「賭ケルナ。アーカーシャ様ニ捧ゲロ」
はたまた隣ではウサギの見てくれをした森の薬師と呼ばれる魔物マギルゥと"嘘付樹"所属のウタ班長が席を共にしていた
「マギルゥさんのおかげであいつらが助かりました……
この御恩は一生忘れません」
「分かった。もう分かったから。その件り、もう6回目だから。だから、ほら、飲め。」
「いいえ!アナタは何も分かってない。僕にとってあいつらは家族同然なんです!もう一回話しますけど────」
「んがー!誰か助けてくれ!」
残った最後の席には黒の妖精アヤメと魔狼と"怪物たちの檻"班長トーチカ。そして宝人族のボナードがいた。彼が自分の隣に座れと言わんばかりにポンポンと隣を叩く
「怪我の程度は大丈夫か?」
「思ったよりは……。
トーチカさんたちはどうして?」
「それは」
「僕が連れてきた。彼が"僕たちの王様"の友達だっていうからね」
王。その言葉にシュウは内心ギョッとした。全ての生き物は本能的に強い者に従うものだが、特に魔物たちはその傾向が強い。力の信奉者と言ってもいい。1人のリーダーの下に種を越えて団結する。かつての初代魔王に付き従った者たちのように。
この場にいる多種多様な魔物たちはそのどれもが特異である。魔狼などは特にその筆頭だろう。
そして強ければ従うとはいっても、時と場合次第では逆転してしまう程度の差ではない。絶対に敵わないと思わせる。つまり別次元の力量が無ければ成立しないのだ。
だとするなら、その者はいったいどれほどの────。
「新たな魔王、だとでも」
「アーカーシャ様が始祖天魔の眷属である魔王如きと同列に語られるのは癪ですが、まあそこはいいでしょう」
「如きって…」
「それよりも、問題はこれね」
アヤメが懐から手の平サイズに収まる綺麗な鉱石をテーブルに置いた。目にした事は無くても誰もが分かった。これが目的の物であると。
「龍脈の力を長年蓄え続けた鉱石マナジウム。カグラ様から与えられた知識で知ってはいるけど、狙いはコレね。」
「これが……。そうだ。それ目的で俺たちは此処にきた。けど荒事にするつもりはない。穏便にいこう」
「穏便ね。調べてみた所埋蔵されてる鉱床はかなりの量だった。それこそ数十年では掘り尽くせないほどある。ならどの程度渡せば満足する?1割?それとも半分?違うわよね。痛い目にあいたくなけれ全部寄越せ。
言葉を取り繕っても言っていることはそういうことだ」
アヤメは冷ややかに嗤った。まるで人の欲望を見透かすように。伏し目がちにトーチカも苦笑する。否定はなかった
「そうだな……」
「お前たち冒険者は他人の国から許可なく勝手に資源を奪うことは出来るのか?」
「いや、それは採掘権の許可を取ってから」
「それを我々にはしないの?」
「……」
「以前にアーカーシャ様から国家の三要素というものを教えてもらいました。その土地に帰属意識のある民と強制的に従える主権とその効力が及ぶ領土が在れば国として成り立つと。
で、あるならば、誰が認めなくても、今やこのバルディアは一つの国と私たちは考えている。」
「魔物の集団を国と認めるのは……」
「既に魔王という前例がある。彼らも元は魔物と一括りにされていた筈だが」
「……それは一冒険者である俺の口からは何とも言えないよ。難しい問題だ」
「欲しいから寄越せ。それは征服者のやり方だ。容認出来ない。力を示して屈服させてみろ。敗けたから奪われる。その方が俄然納得いく。」
「大勢死ぬぞ。さっきも話したが、"略奪者たちの王"はこういった金になる依頼は絶対に手を引かない」
「……」
ボナードが手を挙げる。何か聞きたい事があるかのようだ。
そしてシュウの方に向き直る。心なしか顔がほんのり赤くなっている。
「話は変わるが、一つ聞きたい事がある。お前妹のダイヤを護ってくれたみたいだな。その点に関して礼を言う。飲みながら聞け」
「あ。はい。まあ、そうですね」
「……お前ダイヤのことどう思う?」
「どう、とは」
シュウは酒があまり得意では無いが、断るのもあれなので酒に口をつけて答える。これなら結構いけるかもしれないと飲み始めた矢先だ。
「好き、なんだろ?あいつのこと」
「え?」
「どこまで、ヤッた?」
「ぶふぅぅぅーー!??」
寝耳に水どころでは無い。
びっくりし過ぎて酒を噴き出した。
「ほら見なさい。ボナード、お前ラブロマンス系の本を読みすぎなのよ。そんなことあるわけないでしょう」
「え?でも、ヒロインを助けた主人公が男女の仲を進展させた流れでそのまま一夜を共にするって」
「お前、今酔ってるな?」
「ぶ、くくく。なんだよ、お前。そういうキャラなのか」
重苦しい空気から嘘みたいに一転して全員が明るく笑う。
やれやれ、と呆れたようにアヤメも苦笑いを浮かべた
「酒の席で無粋な話をした私たちが悪いわね、これは。
先のことは明日考えましょうか」
「そうだな。」
「改めまして、バルディア代表代理アヤメ。
貴方たち冒険者を歓迎するわ」
「ここ、どこだ…?」
まるで見覚えのない部屋。彼が上体を起き上がらせると怪我で僅かに身体が痛み、それと同時に此処に至るまでの記憶を詳細に引き出しながら整理していく。
ふと、かけられた毛布に重みを感じて、その箇所を見ると例の助けた女の子が頭を置いて寝息を立てていた。体の至る所に包帯が巻かれており、どうやら怪我の看病をしてくれていたようだ。
「そっか俺、この子を庇ってそれで……どれくらい寝てたんだ。いったい」
ふと窓の外を見る。今いる此処は随分と大きな建物らしい。外に広がる景色が巨大なバルディアを一望できたからだ。
状況がまるで理解出来ずに背中からは嫌な汗が流れ頭では警鐘が鳴り響く中、考えを巡らせ、そして止めた。害するつもりがあるなら、拘束もされずにこんな所にいるわけがないからだと思ったからだ。
彼女に毛布をかけた後に部屋の外へと出ることにした。あてもなく散策する。魔物たちの居住地にしては随分としっかりとして立派だと感じた。奥の部屋から光が漏れ出ていた。そして其処から聞き覚えのある冒険者たちの声がした。
(俺以外にもいるのか!?)
勢いよく扉を開けると其処には驚きの光景が広がっていた。
信じ難いことであるが、本来なら交わらない立場の冒険者と魔物たちが酒を呑み同じ釜の飯を食べ轡を並べてまるで友のように親交を深めていたのだ。
「おおっ!シュウさん、目ぇさましたんですね!ボナードさんから聞きましたよ!ハンチョーにやられたんですよね!あのヤロー」
「イートとフード?お前たちなんで生きて……」
「話すと長くなっちまうが、まあこの弟と一緒に戦ってたら俺たちマトローナ姐さんに気に入られちまって、こうして命拾ったわけさ。でもこうしてまた会えて嬉しいぜ。シュウさんよ」
「お前たちが面白いのは認める。けど勘違いしないで欲しい。さっきから言ってるがアヤメ様から殺すなって指示が降った。ただそれだけのことよ」
イートに姐さんと呼ばれた灰色の髪の少女マトローナはうんざりしたように溜息を吐きながら、蚊のように呟くが彼らの耳には入っていないようだった。シュウは嬉しい反面まるで手下のように彼女に酒を注ぐ彼らの様は何とも異様であるとしか言えず、戸惑わなかったといえば嘘となってしまう。
「んなツレねえこと言わないでくださいよ。ここにある料理ほとんど俺らが作ったんですぜ?飯タキでもザツヨーでも何でもしますんでおソバに置いてくださいって!」
「……さっきからこの調子なんだ。聞くところによるとお前の連れなんだろう。はやく何とかしろ!」
「なんとかしろって言われても……」
そんなマトローナたちの隣の席を見ると、通常の猪頭族よりも体躯が大きく鎧を着込んだ武人のようなオークシンドゥラが"頂きの塔"所属のブラウン班長と共に酒をあおるように呑んでいた。
「オレはこのバルディア一の酒豪だと自負していたが、そのオレとここまでやり合えるとはな。ドワーフというのも侮れん」
「まだ樽を3つ開けた程度で弱気ですなシンドゥラ殿。勝負はこれから、でしょう?」
「ふ ブラウン殿、今日はとことん飲むぞ」
はたまた隣では奇妙なアンデットのラーズと土色の小さな龍エウロバが"殺し回る狩人"のハイネ班長と班員のラオフェンと仲良くテーブルゲームをしながら歓談していた。
「へぇ。それでラーズさん枢機卿にまで上り詰めたのに殺されて塚人になったんだ!可哀想。」
「オマエタチ2人ノ生イ立チも同ジクライ悲惨ニ感ジタガナ」
「励ましてくれるの、エウロバ君めちゃくちゃ可愛い!なでなでしたげる!
そういえば、私の知り合いに従魔士の子がいるんだけど、エウロバ君の事絶対気にいると思うんだよね。紹介してもいい?」
「マア、好キニシロ」
「ウギギギ。罰ゲームで最下位が一つ自分のことを話す。これであわよくば慰めてもらえると思ったのに、なんで手前が撫でられてるんだ!許せぬ!許せぬぞ!エウロバァァァ!」
「血涙ヲ流ス程悔シガルナヨ……」
「そこまで言うなら仕方ありません。次のゲームでラーズさんが1番なら、この私ラオフェンが人肌脱いで、投げキッスしてあげます」
「嫁入り前の娘がそこまで!正気なのラオ!」
「余興ノゲームデソコマデヤルカ。冒険者恐ルベシ」
「吐いた唾は飲み込めぬぞラオフェン嬢。卓につけ。
吾輩、この一戦に魂を賭ける」
「賭ケルナ。アーカーシャ様ニ捧ゲロ」
はたまた隣ではウサギの見てくれをした森の薬師と呼ばれる魔物マギルゥと"嘘付樹"所属のウタ班長が席を共にしていた
「マギルゥさんのおかげであいつらが助かりました……
この御恩は一生忘れません」
「分かった。もう分かったから。その件り、もう6回目だから。だから、ほら、飲め。」
「いいえ!アナタは何も分かってない。僕にとってあいつらは家族同然なんです!もう一回話しますけど────」
「んがー!誰か助けてくれ!」
残った最後の席には黒の妖精アヤメと魔狼と"怪物たちの檻"班長トーチカ。そして宝人族のボナードがいた。彼が自分の隣に座れと言わんばかりにポンポンと隣を叩く
「怪我の程度は大丈夫か?」
「思ったよりは……。
トーチカさんたちはどうして?」
「それは」
「僕が連れてきた。彼が"僕たちの王様"の友達だっていうからね」
王。その言葉にシュウは内心ギョッとした。全ての生き物は本能的に強い者に従うものだが、特に魔物たちはその傾向が強い。力の信奉者と言ってもいい。1人のリーダーの下に種を越えて団結する。かつての初代魔王に付き従った者たちのように。
この場にいる多種多様な魔物たちはそのどれもが特異である。魔狼などは特にその筆頭だろう。
そして強ければ従うとはいっても、時と場合次第では逆転してしまう程度の差ではない。絶対に敵わないと思わせる。つまり別次元の力量が無ければ成立しないのだ。
だとするなら、その者はいったいどれほどの────。
「新たな魔王、だとでも」
「アーカーシャ様が始祖天魔の眷属である魔王如きと同列に語られるのは癪ですが、まあそこはいいでしょう」
「如きって…」
「それよりも、問題はこれね」
アヤメが懐から手の平サイズに収まる綺麗な鉱石をテーブルに置いた。目にした事は無くても誰もが分かった。これが目的の物であると。
「龍脈の力を長年蓄え続けた鉱石マナジウム。カグラ様から与えられた知識で知ってはいるけど、狙いはコレね。」
「これが……。そうだ。それ目的で俺たちは此処にきた。けど荒事にするつもりはない。穏便にいこう」
「穏便ね。調べてみた所埋蔵されてる鉱床はかなりの量だった。それこそ数十年では掘り尽くせないほどある。ならどの程度渡せば満足する?1割?それとも半分?違うわよね。痛い目にあいたくなけれ全部寄越せ。
言葉を取り繕っても言っていることはそういうことだ」
アヤメは冷ややかに嗤った。まるで人の欲望を見透かすように。伏し目がちにトーチカも苦笑する。否定はなかった
「そうだな……」
「お前たち冒険者は他人の国から許可なく勝手に資源を奪うことは出来るのか?」
「いや、それは採掘権の許可を取ってから」
「それを我々にはしないの?」
「……」
「以前にアーカーシャ様から国家の三要素というものを教えてもらいました。その土地に帰属意識のある民と強制的に従える主権とその効力が及ぶ領土が在れば国として成り立つと。
で、あるならば、誰が認めなくても、今やこのバルディアは一つの国と私たちは考えている。」
「魔物の集団を国と認めるのは……」
「既に魔王という前例がある。彼らも元は魔物と一括りにされていた筈だが」
「……それは一冒険者である俺の口からは何とも言えないよ。難しい問題だ」
「欲しいから寄越せ。それは征服者のやり方だ。容認出来ない。力を示して屈服させてみろ。敗けたから奪われる。その方が俄然納得いく。」
「大勢死ぬぞ。さっきも話したが、"略奪者たちの王"はこういった金になる依頼は絶対に手を引かない」
「……」
ボナードが手を挙げる。何か聞きたい事があるかのようだ。
そしてシュウの方に向き直る。心なしか顔がほんのり赤くなっている。
「話は変わるが、一つ聞きたい事がある。お前妹のダイヤを護ってくれたみたいだな。その点に関して礼を言う。飲みながら聞け」
「あ。はい。まあ、そうですね」
「……お前ダイヤのことどう思う?」
「どう、とは」
シュウは酒があまり得意では無いが、断るのもあれなので酒に口をつけて答える。これなら結構いけるかもしれないと飲み始めた矢先だ。
「好き、なんだろ?あいつのこと」
「え?」
「どこまで、ヤッた?」
「ぶふぅぅぅーー!??」
寝耳に水どころでは無い。
びっくりし過ぎて酒を噴き出した。
「ほら見なさい。ボナード、お前ラブロマンス系の本を読みすぎなのよ。そんなことあるわけないでしょう」
「え?でも、ヒロインを助けた主人公が男女の仲を進展させた流れでそのまま一夜を共にするって」
「お前、今酔ってるな?」
「ぶ、くくく。なんだよ、お前。そういうキャラなのか」
重苦しい空気から嘘みたいに一転して全員が明るく笑う。
やれやれ、と呆れたようにアヤメも苦笑いを浮かべた
「酒の席で無粋な話をした私たちが悪いわね、これは。
先のことは明日考えましょうか」
「そうだな。」
「改めまして、バルディア代表代理アヤメ。
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