君の無垢な檻(ケージ)

はるるん

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第一章 飼いならし

4.濡れた肌の上の約束

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 ​藍はタオルを外し、完全に裸になった。その姿は湯気と水滴で濡れ、怜の目の前で、ためらいなく最も無防備な状態を晒している。
 ​「頼む、怜。完璧に頼む」
 ​藍の声には、来客を前にした緊張と、この秘密の介助への切実な依存が滲んでいた。
 ​怜は、濡れた床に膝をつき、目の前に広がる藍の肉体を見上げた。湯気と熱気が、怜の判断力を鈍らせる。これはもう、単なる職務ではない。秘密の儀式であり、藍への奉仕であり、そして怜自身がこの関係を深めるための特権的な行為だ。
 ​怜は、あらかじめ用意しておいた、厚手で吸水量の多い夜間用のおむつを手に取った。その白い、柔らかな感触は、今から藍を「閉じ込める」ための檻のようにも感じられた。
 ​「失礼します」
 ​怜は、藍の臀部の下に、新しいおむつをそっと滑り込ませた。温かい肌と、冷たいおむつの化学繊維のコントラストが、藍の体を小さく震わせる。
 ​怜は、藍のデリケートな部分を慎重に収め、ぴったりとフィットするように、左右のテープを引っ張り、カチリと固定した。テープが固定される音は、藍と怜の間の主従関係が、この白い紙によって再確認される音のようだった。
 ​「んっ……」
 ​藍は、無意識のうちに小さな吐息を漏らした。固定された瞬間、外部から遮断されたような、安心感と同時に、羞恥が襲うのだ。
 ​「これで、完璧です。これで長時間、席を立たなくても大丈夫です」
 ​怜は、立ち上がり、藍の顔を見上げた。藍は、目を閉じたまま、深く呼吸をしていた。
 ​「……ありがとう、怜」
 ​藍は目を開け、怜に向かって、どこか諦めにも似た、しかし全幅の信頼を込めた表情を見せた。
 ​「お前がいると、俺は外での戦いに集中できる。この鎧は、俺にとって必要不可欠なものになった」
 ​「光栄です」
 ​怜は、そう答えながら、藍の腰元にしっかりと固定された膨らみを見つめた。スーツの下に隠されることになる、この無垢な檻。
 ​藍は、怜が用意した清潔な下着と、その上に防水カバーを着用した。そしてバスローブを羽織る。一連の動作は、誰にも見られてはいけない秘密の準備であり、怜の存在がなければ成り立たない依存の証だった。
 ​「よし。これで大丈夫だ。あとは、俺がスーツに着替えている間に、お前は来客用のワインとグラスを用意しておけ」
 ​「承知いたしました」
 ​藍がバスルームを出ていった後、怜は一人、湯気の残る密室に残された。
 ​使用済みのおむつは、すでに処理袋に収められている。しかし、怜の指先にはまだ、藍の肌の熱と、おむつの固定テープの感触が残っていた。
 ​(先輩は、俺に飼いならされ、俺は先輩の秘密に、深く絡め取られている……)
 ​この歪な関係が、どこへ向かうのか。怜にはまだ見当もつかなかったが、この秘密の檻の中で、藍を独占しているという陶酔感に、怜は抗えずにいた。
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