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第一章:絶対支配の階梯
第2話:風紀の瓦解と、隠された「薄氷」(②)
「……さあ、立って。風紀委員様、お仕事の時間だよ?」
西園寺椿の残酷な微笑みが、凛の網膜に焼き付く。
凛は壁に手をつき、震える膝を必死に支えて立ち上がった。だが、その瞬間に襲ってきたのは、今までに経験したことのない「異物感」だった。
先ほど放出したばかりの大量の熱。それが、薄型おむつの限界を超え、ポリマーを巨大なゲルの塊へと変貌させていた。一歩踏み出そうとするたびに、股の間で膨れ上がった「それ」が内腿を激しく圧迫し、不自然に足を開かざるを得ない。
「あ……っ、く……」
「どうしたの? 股の間、そんなにパンパンじゃ歩きにくいよね。カサカサ、グチュグチュ……って、すごい音してるよ」
椿はわざとらしく凛の耳元で囁き、彼女の背中をポンと押した。
その衝撃で、おむつの中で吸収しきれなかったわずかな液体が、肌の上を這うように移動する。凛は悲鳴を飲み込み、唇を血が滲むほどに噛んだ。
「……お願い、椿さん。せめて、せめて、お手洗いで……中を……」
「だーめ。凛ちゃんが自分で出したんだから、責任取らなきゃ。その『風紀を乱した証拠』、ちゃんと持ち歩いてよね」
二人は、夕暮れの校舎へと足を踏み入れた。
廊下にはまだ、部活動を終えた生徒たちがちらほらと残っている。白亜女学院の生徒たちは皆、立ち居振る舞いが優雅だ。その中を、風紀委員の腕章を巻いた凛が、股間を異様に膨らませ、カサリ……カサリ……と無機質な音を立てながら歩いていく。
「ご、ごきげんよう、東条先輩」
すれ違う後輩が、怪訝そうな顔で凛の足元に視線を落とした。
凛の心臓が、破裂しそうなほどに激しく脈打つ。
(気づかれた? 今の音、聞こえたの……!?)
プリーツスカートは、水分を含んで重くなったおむつのせいで、後ろ側だけが不自然に盛り上がり、歩くたびに重力に従って「たぷん」と揺れる。
「……ええ、ごきげんよう。……忘れ物、しないようにね」
凛は精一杯の虚勢を張り、声を絞り出した。だが、その声も極限の羞恥で上ずっている。
隣を歩く椿は、それを楽しむように、わざと人通りの多い中央階段へと凛を導いた。
「ねえ、凛ちゃん。……今、漏れそうだった時よりも『熱い』んじゃない? 自分の出したもので、ずっとお股が温められてる気分はどう?」
「……っ……侮辱、しないで……」
「侮辱なんてしてないよ。むしろ感謝してほしいな。だって、凛ちゃんがお漏らししちゃうの、私が体を張って止めてあげたんだもん。……ほら、そこを曲がると生徒会室だよ」
凛の顔が、さらに蒼白になった。
生徒会室には、あの絶対的な支配者、一条院冴子がいる。もし彼女にこの無様な姿を見られれば、自分の居場所は完全に失われるだろう。
だが、運命はさらに残酷な悪戯を用意していた。
「あら、東条さん。……それに西園寺さんも。こんな時間に珍しいわね」
生徒会室の重厚な扉が開くと同時に、そこから現れたのは冴子……ではなく、まだ少し顔を紅潮させ、制服を整え直したばかりの佐倉結衣だった。
そして、その背後には。
いつもは近寄りがたいほど厳格な神代鏡子先生が、なぜか結衣に腕を支えられ、どこか足元をふらつかせながら立っていた。
「……神代、先生……?」
凛が驚きに目を見開く。
同時に、凛の鼻腔をくすぐったのは、微かな、けれど確かな「石鹸と、それ以上に濃厚な排泄の匂い」だった。
それは、凛が今まさに自分のおむつの中から感じているものと、全く同じ匂い。
そして、鏡子先生のタイトスカートもまた、凛と同じように、腰回りが不自然に大きく、丸みを帯びて膨らんでいることに気づいてしまった。
「あ……」
鏡子先生と、東条凛。
「規律」を守るべき二人の女性が、夕闇の廊下で、お互いの「おむつの音」を聞き合うという、絶望的な対面が果たされた。
「……ふふ。なんだか、みんな同じ『秘密』を抱えているみたいね」
結衣の、以前の彼女からは想像もつかないような、妖しく澄んだ声が響いた。
西園寺椿の残酷な微笑みが、凛の網膜に焼き付く。
凛は壁に手をつき、震える膝を必死に支えて立ち上がった。だが、その瞬間に襲ってきたのは、今までに経験したことのない「異物感」だった。
先ほど放出したばかりの大量の熱。それが、薄型おむつの限界を超え、ポリマーを巨大なゲルの塊へと変貌させていた。一歩踏み出そうとするたびに、股の間で膨れ上がった「それ」が内腿を激しく圧迫し、不自然に足を開かざるを得ない。
「あ……っ、く……」
「どうしたの? 股の間、そんなにパンパンじゃ歩きにくいよね。カサカサ、グチュグチュ……って、すごい音してるよ」
椿はわざとらしく凛の耳元で囁き、彼女の背中をポンと押した。
その衝撃で、おむつの中で吸収しきれなかったわずかな液体が、肌の上を這うように移動する。凛は悲鳴を飲み込み、唇を血が滲むほどに噛んだ。
「……お願い、椿さん。せめて、せめて、お手洗いで……中を……」
「だーめ。凛ちゃんが自分で出したんだから、責任取らなきゃ。その『風紀を乱した証拠』、ちゃんと持ち歩いてよね」
二人は、夕暮れの校舎へと足を踏み入れた。
廊下にはまだ、部活動を終えた生徒たちがちらほらと残っている。白亜女学院の生徒たちは皆、立ち居振る舞いが優雅だ。その中を、風紀委員の腕章を巻いた凛が、股間を異様に膨らませ、カサリ……カサリ……と無機質な音を立てながら歩いていく。
「ご、ごきげんよう、東条先輩」
すれ違う後輩が、怪訝そうな顔で凛の足元に視線を落とした。
凛の心臓が、破裂しそうなほどに激しく脈打つ。
(気づかれた? 今の音、聞こえたの……!?)
プリーツスカートは、水分を含んで重くなったおむつのせいで、後ろ側だけが不自然に盛り上がり、歩くたびに重力に従って「たぷん」と揺れる。
「……ええ、ごきげんよう。……忘れ物、しないようにね」
凛は精一杯の虚勢を張り、声を絞り出した。だが、その声も極限の羞恥で上ずっている。
隣を歩く椿は、それを楽しむように、わざと人通りの多い中央階段へと凛を導いた。
「ねえ、凛ちゃん。……今、漏れそうだった時よりも『熱い』んじゃない? 自分の出したもので、ずっとお股が温められてる気分はどう?」
「……っ……侮辱、しないで……」
「侮辱なんてしてないよ。むしろ感謝してほしいな。だって、凛ちゃんがお漏らししちゃうの、私が体を張って止めてあげたんだもん。……ほら、そこを曲がると生徒会室だよ」
凛の顔が、さらに蒼白になった。
生徒会室には、あの絶対的な支配者、一条院冴子がいる。もし彼女にこの無様な姿を見られれば、自分の居場所は完全に失われるだろう。
だが、運命はさらに残酷な悪戯を用意していた。
「あら、東条さん。……それに西園寺さんも。こんな時間に珍しいわね」
生徒会室の重厚な扉が開くと同時に、そこから現れたのは冴子……ではなく、まだ少し顔を紅潮させ、制服を整え直したばかりの佐倉結衣だった。
そして、その背後には。
いつもは近寄りがたいほど厳格な神代鏡子先生が、なぜか結衣に腕を支えられ、どこか足元をふらつかせながら立っていた。
「……神代、先生……?」
凛が驚きに目を見開く。
同時に、凛の鼻腔をくすぐったのは、微かな、けれど確かな「石鹸と、それ以上に濃厚な排泄の匂い」だった。
それは、凛が今まさに自分のおむつの中から感じているものと、全く同じ匂い。
そして、鏡子先生のタイトスカートもまた、凛と同じように、腰回りが不自然に大きく、丸みを帯びて膨らんでいることに気づいてしまった。
「あ……」
鏡子先生と、東条凛。
「規律」を守るべき二人の女性が、夕闇の廊下で、お互いの「おむつの音」を聞き合うという、絶望的な対面が果たされた。
「……ふふ。なんだか、みんな同じ『秘密』を抱えているみたいね」
結衣の、以前の彼女からは想像もつかないような、妖しく澄んだ声が響いた。
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