1,521 / 1,560
1520 レイ・ランデルの力
しおりを挟む
「これだけの数をお前ら二人でやったの?・・・へぇ~、そりゃ並みの兵じゃ相手にならないわけだ」
帝国軍第一師団長レイ・ランデルは、砂の上に積まれた部下の死体を見渡すと、エクトールとフィルの二人に顔を向けた。
力こそがものを言う帝国では、兵の一人一人が徹底して鍛えられている。その兵士達を相手にエクトールとフィルは、たった二人で優に百人以上は倒したのだ。
このまま部下を戦わせても、無駄に死体を増やすだけだと判断したレイ・ランデルは、自ら前に出たのだ。
「俺は帝国軍第一師団長レイ・ランデルだ。ここからは俺が相手になろうか」
「大将のお出ましか、いいぜ、ぶっ倒してやるよ」
血の気の多いフィルは、威圧するように魔力を滲ませながらレイ・ランデルを睨みつけた。
「おい待て、フィル」
戦意を剥き出しにするフィルとは違い、エクトールは慎重だった。
今にも魔力を解き放ち、攻撃を仕掛けようとするフィルの肩を掴み止めると、冷静になれと諭す。
「なんだよエクトール、敵の大将がわざわざ出て来てくれたんだ。しかも一人で俺らとやる気なんだぜ?チャンスじゃねぇか」
「それは分かる、だが相手は師団長だぞ?どんな力を持っているか分からない、様子を見てじっくり攻めた方がいい」
フィルとエクトールの主張が対立すると、それを見ていたレイ・ランデルは呆れたように鼻で笑った。
「ふん、がっかりだな、敵を前にして怖気づいたのか?お前達ここに何をしに来た?俺の首が欲しくないのか?少しはできるヤツらだと思ったけど、こりゃ俺が出る必要はなかったかなぁ~?」
「・・・言ってくれるじゃねぇかよ?」
「ッ!?フィル、待て!」
嘲笑を浮かべるレイ・ランデルを見て、フィルはエクトールの静止を振り切った。
両足を肩幅程度に開くと、風の魔力を込めて握り合わせた両手を、頭上高くに掲げる。
拳に渦巻く風が、強く激しさを増していき、帝国兵の体を打ち付けた。
体力型であっても飛ばされぬように姿勢を低くして、足腰に力を入れて耐えているが、レイ・ランデルは涼しい顔でフィルを見つめていた。
「ふん、風の上級魔法か・・・この圧力はなかなかのものだね。でも・・・」
「食らいやがれ!トルネード・バーストッ!」
握り合わせた拳を振り下ろす!拳に纏った鋭く渦を巻く風が、レイ・ランデルに向かって撃ち放たれた!
それは巨大な竜巻の如く、地面を抉りながら唸りを上げて突き進む!
「バカ正直にまっすぐ撃つだけじゃ、俺には当たらないよ」
嘲るように口角を上げると、レイ・ランデルの姿が一瞬にしてその場から消えた。
「なにッ!?」
フィルは驚愕した。
風の上級魔法トルネード・バーストは、いわば竜巻をぶつける魔法である。
その特性上、広範囲に影響を与えるため、紙一重で躱す事は不可能であり、回避するためには跳び上がるなど大きく距離をとる必要がある。
レイ・ランデルの言葉の通り、確かに真っ直ぐ撃つ魔法ではある。だが回避のための動きが大きくなるため、そこを狙った追撃がセオリーでもあった。
フィルもそれを狙っていた。空中に跳び上がるか、左右に大きく飛び退いて躱すか、どちらにせよ避けたところにもう一発撃ち込んでやる。そこで動きを止めれば、あとはエクトールが斬りかかって仕留める。
事前の打ち合わせが無くても、エクトールはそう動いてくれる。これまで二人で培った信頼と経験があっての連携だった。
だがトルネード・バーストがあたるかと思われたその時、レイ・ランデルの姿は言葉通り消えてしまったのだ。
魔法使いのフィルには、体力型程の動体視力は無い。
スピードタイプの体力型であれば、動きを目で追い切れない事もあるだろう。しかし今のこれは、超スピードというレベルではない。残像すら見えなかったのだ。本当にその場から消えたとしか表現できない。
あまりの事に一瞬我を忘れたフィルだったが、すぐに白髪の第一師団長レイ・ランデルの姿を探して周囲を見渡した。そしてその時、背後からかけられた声に背筋が凍った。
「死ね」
その言葉が耳に届いた瞬間、フィルは呼吸ができなくなった。まるで心臓が掴まれたような苦しさに膝から崩れ落ち、顔から砂の上に倒れ伏した。
「か・・・あ、ぁ・・・・・」
喉の水分がカラカラに干上がり、掠れた呻き声しか出て来ない。
いったい何をされた?
指一本触れらてもいなかったはず、それなのになにを・・・・・
フィルは自分が何をされたのか、まったく分からなかった。
だが、自分が今危険な状態に陥った事だけは分かる。
この力はなんだ・・・?
こんな力は聞いた事もない。だが魔法とは違う、それだけは分かる。
喉が焼かれるように熱く、胸が苦しい・・・呼吸ができない。肺が潰されたかと思うくらいだ。
しかし、なにより恐怖を感じたのは、全身に突き刺さる冷たい殺気だった。
身動きを取る事さえ阻まれる程の恐ろしい殺気、こんなものを人間が発する事ができるのか?
薄れゆき意識の中で視界に映ったのは、自分を見下ろしながら冷たく微笑む白髪の男の顔だった。
「ふん、こんなもんか?あっけないね。このまま何も分からないで死ぬのは嫌だろ?最期に教えてやるよ、俺のこの力は・・・・・」
「やめろぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーッツ!」
レイ・ランデルの言葉を遮り飛びかかったのは、シルバー騎士のエクトールだった。
エクトールにもレイ・ランデルが何をしたのかは分からなかった。だが、フィルに何かをしたのは間違いない。
倒れているフィルの苦悶の表情を見て、このままでは殺されると感じたエクトールは、剣を握り締め闘気を全開にして、レイ・ランデルの頭に振り下ろした!
「無駄だ」
レイ・ランデルが冷たい視線を向けると、エクトールの胸に呼吸ができない程の強い痛みが走った。
「ガ、ァ・・・ッ!」
立っている事さえできず、強く握り締めていた剣を落とし、そのまま前のめりに砂の上に倒れ込んだ。
「ぐぅ、ぁ・・・・・ぁ・・・・・」
な、んだ、こ、れは!?さ、寒い・・・か、体が、凍り付く、ようだ・・・・・
い、息が、できない・・・し、心臓、が・・・・・!
「ふん、どうだ?苦しいだろ?さっき言いかけた事だけど、最後に教えてやるよ。お前達を苦しめているその力が何なのか・・・」
胸を押さえ、もがき苦しんでいる二人を見下ろしながら、レイ・ランデルはその力の正体を口にした。
「この力は霊気だ。霊気を知らないお前達には、絶対に防ぐ事はできない。諦めて死ね」
帝国軍第一師団長レイ・ランデルは、砂の上に積まれた部下の死体を見渡すと、エクトールとフィルの二人に顔を向けた。
力こそがものを言う帝国では、兵の一人一人が徹底して鍛えられている。その兵士達を相手にエクトールとフィルは、たった二人で優に百人以上は倒したのだ。
このまま部下を戦わせても、無駄に死体を増やすだけだと判断したレイ・ランデルは、自ら前に出たのだ。
「俺は帝国軍第一師団長レイ・ランデルだ。ここからは俺が相手になろうか」
「大将のお出ましか、いいぜ、ぶっ倒してやるよ」
血の気の多いフィルは、威圧するように魔力を滲ませながらレイ・ランデルを睨みつけた。
「おい待て、フィル」
戦意を剥き出しにするフィルとは違い、エクトールは慎重だった。
今にも魔力を解き放ち、攻撃を仕掛けようとするフィルの肩を掴み止めると、冷静になれと諭す。
「なんだよエクトール、敵の大将がわざわざ出て来てくれたんだ。しかも一人で俺らとやる気なんだぜ?チャンスじゃねぇか」
「それは分かる、だが相手は師団長だぞ?どんな力を持っているか分からない、様子を見てじっくり攻めた方がいい」
フィルとエクトールの主張が対立すると、それを見ていたレイ・ランデルは呆れたように鼻で笑った。
「ふん、がっかりだな、敵を前にして怖気づいたのか?お前達ここに何をしに来た?俺の首が欲しくないのか?少しはできるヤツらだと思ったけど、こりゃ俺が出る必要はなかったかなぁ~?」
「・・・言ってくれるじゃねぇかよ?」
「ッ!?フィル、待て!」
嘲笑を浮かべるレイ・ランデルを見て、フィルはエクトールの静止を振り切った。
両足を肩幅程度に開くと、風の魔力を込めて握り合わせた両手を、頭上高くに掲げる。
拳に渦巻く風が、強く激しさを増していき、帝国兵の体を打ち付けた。
体力型であっても飛ばされぬように姿勢を低くして、足腰に力を入れて耐えているが、レイ・ランデルは涼しい顔でフィルを見つめていた。
「ふん、風の上級魔法か・・・この圧力はなかなかのものだね。でも・・・」
「食らいやがれ!トルネード・バーストッ!」
握り合わせた拳を振り下ろす!拳に纏った鋭く渦を巻く風が、レイ・ランデルに向かって撃ち放たれた!
それは巨大な竜巻の如く、地面を抉りながら唸りを上げて突き進む!
「バカ正直にまっすぐ撃つだけじゃ、俺には当たらないよ」
嘲るように口角を上げると、レイ・ランデルの姿が一瞬にしてその場から消えた。
「なにッ!?」
フィルは驚愕した。
風の上級魔法トルネード・バーストは、いわば竜巻をぶつける魔法である。
その特性上、広範囲に影響を与えるため、紙一重で躱す事は不可能であり、回避するためには跳び上がるなど大きく距離をとる必要がある。
レイ・ランデルの言葉の通り、確かに真っ直ぐ撃つ魔法ではある。だが回避のための動きが大きくなるため、そこを狙った追撃がセオリーでもあった。
フィルもそれを狙っていた。空中に跳び上がるか、左右に大きく飛び退いて躱すか、どちらにせよ避けたところにもう一発撃ち込んでやる。そこで動きを止めれば、あとはエクトールが斬りかかって仕留める。
事前の打ち合わせが無くても、エクトールはそう動いてくれる。これまで二人で培った信頼と経験があっての連携だった。
だがトルネード・バーストがあたるかと思われたその時、レイ・ランデルの姿は言葉通り消えてしまったのだ。
魔法使いのフィルには、体力型程の動体視力は無い。
スピードタイプの体力型であれば、動きを目で追い切れない事もあるだろう。しかし今のこれは、超スピードというレベルではない。残像すら見えなかったのだ。本当にその場から消えたとしか表現できない。
あまりの事に一瞬我を忘れたフィルだったが、すぐに白髪の第一師団長レイ・ランデルの姿を探して周囲を見渡した。そしてその時、背後からかけられた声に背筋が凍った。
「死ね」
その言葉が耳に届いた瞬間、フィルは呼吸ができなくなった。まるで心臓が掴まれたような苦しさに膝から崩れ落ち、顔から砂の上に倒れ伏した。
「か・・・あ、ぁ・・・・・」
喉の水分がカラカラに干上がり、掠れた呻き声しか出て来ない。
いったい何をされた?
指一本触れらてもいなかったはず、それなのになにを・・・・・
フィルは自分が何をされたのか、まったく分からなかった。
だが、自分が今危険な状態に陥った事だけは分かる。
この力はなんだ・・・?
こんな力は聞いた事もない。だが魔法とは違う、それだけは分かる。
喉が焼かれるように熱く、胸が苦しい・・・呼吸ができない。肺が潰されたかと思うくらいだ。
しかし、なにより恐怖を感じたのは、全身に突き刺さる冷たい殺気だった。
身動きを取る事さえ阻まれる程の恐ろしい殺気、こんなものを人間が発する事ができるのか?
薄れゆき意識の中で視界に映ったのは、自分を見下ろしながら冷たく微笑む白髪の男の顔だった。
「ふん、こんなもんか?あっけないね。このまま何も分からないで死ぬのは嫌だろ?最期に教えてやるよ、俺のこの力は・・・・・」
「やめろぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーッツ!」
レイ・ランデルの言葉を遮り飛びかかったのは、シルバー騎士のエクトールだった。
エクトールにもレイ・ランデルが何をしたのかは分からなかった。だが、フィルに何かをしたのは間違いない。
倒れているフィルの苦悶の表情を見て、このままでは殺されると感じたエクトールは、剣を握り締め闘気を全開にして、レイ・ランデルの頭に振り下ろした!
「無駄だ」
レイ・ランデルが冷たい視線を向けると、エクトールの胸に呼吸ができない程の強い痛みが走った。
「ガ、ァ・・・ッ!」
立っている事さえできず、強く握り締めていた剣を落とし、そのまま前のめりに砂の上に倒れ込んだ。
「ぐぅ、ぁ・・・・・ぁ・・・・・」
な、んだ、こ、れは!?さ、寒い・・・か、体が、凍り付く、ようだ・・・・・
い、息が、できない・・・し、心臓、が・・・・・!
「ふん、どうだ?苦しいだろ?さっき言いかけた事だけど、最後に教えてやるよ。お前達を苦しめているその力が何なのか・・・」
胸を押さえ、もがき苦しんでいる二人を見下ろしながら、レイ・ランデルはその力の正体を口にした。
「この力は霊気だ。霊気を知らないお前達には、絶対に防ぐ事はできない。諦めて死ね」
0
あなたにおすすめの小説
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる