1,520 / 1,560
1519 現れた大物
しおりを挟む
「残念、そんなんじゃアタシの結界は壊せないよ!」
ケイトの張りめぐらせた結界は、帝国兵が放つ黒魔法の数々を難無く防いで見せた。
乱戦状態ではあったが、ケイトの前には一際帝国兵が集まっている、なぜか?
それには明確な理由があった。
「すごいな、ケイト。俺の想定よりもずっと魔力が上がっている。ここ数か月の修行で一番成長したのはケイトかもしれないな」
ケイトの後ろでは師ウィッカー・バリオスが、両手を空に向けて魔力を放出していた。
それは帝国首都ベアナクールを覆う闇、ベン・フィングの闇を押さえ込むためである。
そう、帝国兵の狙いは、闇を封じている術者ウィッカーである。
空に向けて光の魔力を放出しているため、場所は一目で特定できる。
闇は敵の侵入を防ぐための帝国の護りの要だったが、まさか魔力で押さえ込まれるとは思わなかった。
しかもそれは見た事もない光の魔力なのだ。未知の魔力に脅威を感じた帝国は、この魔法使いは危険だ、早急に仕留めなければならない。そう判断し指令を発したため、帝国兵達はウィッカーを狙い集まっていたのだ。
「へへ、アタシも頑張りましたからね。店長の訓練、めっちゃキツかったし」
ウィッカーに褒められたケイトは得意気に笑うと、トレードマークの黒い鍔付きのキャップをクイっと上げた。
青いパイピングをあしらったダークブラウンのローブ姿だと、鍔付きキャップは少しばかりチグハグな感じに見えなくもない。だがケイトはこのキャップに強い思い入れがあり、この戦いでも外す事はしなかった。
戦闘中だというのに、マイペースと言うか緊張感の無いケイトを見て、ウィッカーもフッと小さく笑った。
今ウィッカーは闇を押さえているため、身動きがとれない。両手を空に向けて魔力を放出しているからだ。無防備のウィッカーを護るため、護衛として立ったのがケイトだった。
「店長があの闇を消すまでアタシが護りますから、店長は店長のやるべき事に集中してください」
自信を持った瞳でウィッカーを見つめ、ケイトは力強く言葉を発した。
自分一人でもウィッカーを護ってみせる。護れる自信がある。大勢の帝国兵に囲まれつつも、ケイトの魔力にはそれだけの強さが感じられた。
「・・・ケイト、強くなったな。本当に・・・」
俺が護らなければと思っていた・・・
だけど、いつの間にか俺を護るくらい強くなっていたのか
弟子の成長がこんなに嬉しいなんてな・・・・・
師匠・・・師匠も俺やジャニスが新しい魔法を覚えた時、とても嬉しそうに笑ってましたよね
今なら師匠の気持ちが分かります
「あれ、店長?どうかしました?」
「・・・いや、なんでもない。俺は闇を押さえる事に集中しよう。ケイト、防御は任せるぞ」
少し、考え込んでしまったようだ。
首を傾げるケイトに首を振って答えると、ケイトは何か言いたそうに見えたが、それ以上追及してこなかった。
ケイトは正面に向き直ると、今にも飛び掛かってきそうな帝国兵達に挑戦的な目を向ける。
「さてと、店長に任された事だし、ここはアタシの腕の見せ所だね。かかってきなよ、アタシの結界を破れるものなら破ってみな!」
カルロス・フォスター率いるクインズベリー軍と、帝国軍第一師団は互角の戦いを繰り広げていた。
およそ三万人の兵を率いて攻めるクインズベリーだったが、第一師団も次々に増援を出して一歩も引かずに応戦する。拮抗したせめぎ合いに、戦いは長引くかと思われた。
だが状況の変化は思いの他早く訪れた。
「なにっ!?・・・レイマートが・・・・・やられた、だと?」
部下からの報告を受け、カルロス・フォスターは衝撃を受けた。
前線で戦っていたレイマートが戦死した。信じられなかった。あのゴールド騎士のレイマートが・・・
「敵の幹部クラス、おそらく第一師団の副団長と相討ちになった模様です。見事な最期だったと・・・」
カルロスの前に立つ兵士も、言葉に悔しさを滲ませていた。
「・・・レイマート・・・・・」
ぐっと唇を噛み締め言葉を詰まらせると、報告に来た兵士は言葉を続けた。
「それと、レイジェスのレイチェル・エリオットが、単身で敵陣の深くに攻め入ってます。敵の幹部も数名倒したようです。帝国は主力の大半を失ったようで、戦況は我が軍に傾いてきています」
「・・・・・分かった。レイジェスが突破口を切り開いているのならば、レイジェスを支援しろ。総力戦だ、この機を逃すな」
カルロスは胸に込み上げてきたものに蓋をした。
アルベルト・ジョシュアに続いて、レイマートまで・・・二人のゴールド騎士を失った。
個人的に親交があったわけではない。だがこの戦争が始まってからは、生死を共にする仲間として戦って来た。
軍を率いる者として、同じ立場で、同じ目線で言葉を交わし、故郷のために戦って来たんだ。
だが自分は、一軍の将として感情に振り回されるわけにはいかない。
冷静に戦況を見極めて、指示を出さなければならない。
カルロスの指示を受けた兵士は一礼をすると、前線へと戻って行った。
「・・・仇はとる」
強く拳を握り締めて呟いた。
「邪魔だ!」
シルバー騎士のエクトール・エドワーズは、闘気を纏わせた剣で帝国兵の胴体を真っ二つに斬り離した。
「氷漬けになりな」
魔法騎士のフィル・マティアスが両手から氷の魔力を放つと、それを浴びた帝国兵達は成す術もなく氷の彫像へと変えられていく。
「ふぅ・・・やるなフィル。さすがシルバー騎士序列二位だ」
エクトールは額に滲んだ汗を拭い、フィルに言葉をかけた。
茶色の髪が汗で額に貼り着く。ここまでかなりの数の敵を斬ってきた。大きな負傷はないが、徐々に疲労も溜まって来たところだ。
エクトールとフィル、二人はパウンド・フォーで大蛇と戦い生き残り、その実力を認められてこの戦いでは部隊長として抜擢されていた。お互いの強みを生かし、連携をとって戦って来た二人は、ここまで多くの帝国兵を倒してきた。
「エクトールが前に出て敵を引き付けてくれるおかげだ。騎士団にいても俺はあくまで魔法使いだからな」
騎士団に属しているが、フィルはあくまで黒魔法使いである。単独で前に出て戦う事はリスクが大きい。前に出て戦うエクトールと組んで戦う事で、数多いる帝国兵を倒して進んでいたのだ。
それより、と言葉を紡いで、フィルは親指をクイっと前に向けた。
「大物が出て来たようだぜ」
人当たりの良さそうな柔らかい表情。
歳の頃は二十代半ばから後半、スラリとしていて背が高く、身長180センチくらいだろう。
特徴的な白い髪は、耳が隠れる程度に伸びていた。
帝国兵達はその男のために左右に分かれて道を開ける。
ザックザックとゆっくり砂を踏みながら近づていきたその男は、帝国軍第一師団長、レイ・ランデルだった。
ケイトの張りめぐらせた結界は、帝国兵が放つ黒魔法の数々を難無く防いで見せた。
乱戦状態ではあったが、ケイトの前には一際帝国兵が集まっている、なぜか?
それには明確な理由があった。
「すごいな、ケイト。俺の想定よりもずっと魔力が上がっている。ここ数か月の修行で一番成長したのはケイトかもしれないな」
ケイトの後ろでは師ウィッカー・バリオスが、両手を空に向けて魔力を放出していた。
それは帝国首都ベアナクールを覆う闇、ベン・フィングの闇を押さえ込むためである。
そう、帝国兵の狙いは、闇を封じている術者ウィッカーである。
空に向けて光の魔力を放出しているため、場所は一目で特定できる。
闇は敵の侵入を防ぐための帝国の護りの要だったが、まさか魔力で押さえ込まれるとは思わなかった。
しかもそれは見た事もない光の魔力なのだ。未知の魔力に脅威を感じた帝国は、この魔法使いは危険だ、早急に仕留めなければならない。そう判断し指令を発したため、帝国兵達はウィッカーを狙い集まっていたのだ。
「へへ、アタシも頑張りましたからね。店長の訓練、めっちゃキツかったし」
ウィッカーに褒められたケイトは得意気に笑うと、トレードマークの黒い鍔付きのキャップをクイっと上げた。
青いパイピングをあしらったダークブラウンのローブ姿だと、鍔付きキャップは少しばかりチグハグな感じに見えなくもない。だがケイトはこのキャップに強い思い入れがあり、この戦いでも外す事はしなかった。
戦闘中だというのに、マイペースと言うか緊張感の無いケイトを見て、ウィッカーもフッと小さく笑った。
今ウィッカーは闇を押さえているため、身動きがとれない。両手を空に向けて魔力を放出しているからだ。無防備のウィッカーを護るため、護衛として立ったのがケイトだった。
「店長があの闇を消すまでアタシが護りますから、店長は店長のやるべき事に集中してください」
自信を持った瞳でウィッカーを見つめ、ケイトは力強く言葉を発した。
自分一人でもウィッカーを護ってみせる。護れる自信がある。大勢の帝国兵に囲まれつつも、ケイトの魔力にはそれだけの強さが感じられた。
「・・・ケイト、強くなったな。本当に・・・」
俺が護らなければと思っていた・・・
だけど、いつの間にか俺を護るくらい強くなっていたのか
弟子の成長がこんなに嬉しいなんてな・・・・・
師匠・・・師匠も俺やジャニスが新しい魔法を覚えた時、とても嬉しそうに笑ってましたよね
今なら師匠の気持ちが分かります
「あれ、店長?どうかしました?」
「・・・いや、なんでもない。俺は闇を押さえる事に集中しよう。ケイト、防御は任せるぞ」
少し、考え込んでしまったようだ。
首を傾げるケイトに首を振って答えると、ケイトは何か言いたそうに見えたが、それ以上追及してこなかった。
ケイトは正面に向き直ると、今にも飛び掛かってきそうな帝国兵達に挑戦的な目を向ける。
「さてと、店長に任された事だし、ここはアタシの腕の見せ所だね。かかってきなよ、アタシの結界を破れるものなら破ってみな!」
カルロス・フォスター率いるクインズベリー軍と、帝国軍第一師団は互角の戦いを繰り広げていた。
およそ三万人の兵を率いて攻めるクインズベリーだったが、第一師団も次々に増援を出して一歩も引かずに応戦する。拮抗したせめぎ合いに、戦いは長引くかと思われた。
だが状況の変化は思いの他早く訪れた。
「なにっ!?・・・レイマートが・・・・・やられた、だと?」
部下からの報告を受け、カルロス・フォスターは衝撃を受けた。
前線で戦っていたレイマートが戦死した。信じられなかった。あのゴールド騎士のレイマートが・・・
「敵の幹部クラス、おそらく第一師団の副団長と相討ちになった模様です。見事な最期だったと・・・」
カルロスの前に立つ兵士も、言葉に悔しさを滲ませていた。
「・・・レイマート・・・・・」
ぐっと唇を噛み締め言葉を詰まらせると、報告に来た兵士は言葉を続けた。
「それと、レイジェスのレイチェル・エリオットが、単身で敵陣の深くに攻め入ってます。敵の幹部も数名倒したようです。帝国は主力の大半を失ったようで、戦況は我が軍に傾いてきています」
「・・・・・分かった。レイジェスが突破口を切り開いているのならば、レイジェスを支援しろ。総力戦だ、この機を逃すな」
カルロスは胸に込み上げてきたものに蓋をした。
アルベルト・ジョシュアに続いて、レイマートまで・・・二人のゴールド騎士を失った。
個人的に親交があったわけではない。だがこの戦争が始まってからは、生死を共にする仲間として戦って来た。
軍を率いる者として、同じ立場で、同じ目線で言葉を交わし、故郷のために戦って来たんだ。
だが自分は、一軍の将として感情に振り回されるわけにはいかない。
冷静に戦況を見極めて、指示を出さなければならない。
カルロスの指示を受けた兵士は一礼をすると、前線へと戻って行った。
「・・・仇はとる」
強く拳を握り締めて呟いた。
「邪魔だ!」
シルバー騎士のエクトール・エドワーズは、闘気を纏わせた剣で帝国兵の胴体を真っ二つに斬り離した。
「氷漬けになりな」
魔法騎士のフィル・マティアスが両手から氷の魔力を放つと、それを浴びた帝国兵達は成す術もなく氷の彫像へと変えられていく。
「ふぅ・・・やるなフィル。さすがシルバー騎士序列二位だ」
エクトールは額に滲んだ汗を拭い、フィルに言葉をかけた。
茶色の髪が汗で額に貼り着く。ここまでかなりの数の敵を斬ってきた。大きな負傷はないが、徐々に疲労も溜まって来たところだ。
エクトールとフィル、二人はパウンド・フォーで大蛇と戦い生き残り、その実力を認められてこの戦いでは部隊長として抜擢されていた。お互いの強みを生かし、連携をとって戦って来た二人は、ここまで多くの帝国兵を倒してきた。
「エクトールが前に出て敵を引き付けてくれるおかげだ。騎士団にいても俺はあくまで魔法使いだからな」
騎士団に属しているが、フィルはあくまで黒魔法使いである。単独で前に出て戦う事はリスクが大きい。前に出て戦うエクトールと組んで戦う事で、数多いる帝国兵を倒して進んでいたのだ。
それより、と言葉を紡いで、フィルは親指をクイっと前に向けた。
「大物が出て来たようだぜ」
人当たりの良さそうな柔らかい表情。
歳の頃は二十代半ばから後半、スラリとしていて背が高く、身長180センチくらいだろう。
特徴的な白い髪は、耳が隠れる程度に伸びていた。
帝国兵達はその男のために左右に分かれて道を開ける。
ザックザックとゆっくり砂を踏みながら近づていきたその男は、帝国軍第一師団長、レイ・ランデルだった。
0
あなたにおすすめの小説
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる