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1524 語られる真実
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口の中に感じる違和感を、溜まった血と一緒に吐き捨てる。違和感の正体は折れた歯だった。
血で真っ赤に染まった歯が砂に刺さる。口内はズタズタに切れているのだろう、それなりの量を吐き出しても、すぐに口内に血が溜まるのか、口の端から赤い雫が滴り落ちていく。
「はぁ・・・はぁ・・・ぺっ・・・痛ってぇ、歯がボロボロだ・・・ここまで、やるとはな」
レイ・ランデルは、もう一度口に溜まった血交じりの唾を吐き捨てた。
呼吸が乱れ肩で息をする。想定外のダメージだった。それなりにできる女だとは思っていたが、まさかここまでとは思わなかった。
やろうと思えば、すぐに始末する事はできた。
だがこの赤い髪の女は、体術で自分をねじ伏せると言ってきた。ならば身の程教えてやろうと、少し遊んでやるだけのつもりだったが、この女の秘めた力を見誤ったようだ。
悪い癖だ・・・目的は敵の殲滅なのだから、さっさと殺せばよかったのだ。
遊んでやるつもりがこんな反撃を受けたなんて、スカーレットにでも知られればまた呆れられるだろう。苦笑いしか出て来ない。
だがまぁ、これでお終いだ。もうこの女はなにもできない。
ランデル家に伝わる唯一無二の力、霊気を使えば何者であろうと死は免れないのだから。
「ぐ、う・・・うぅ・・・」
喉が焼かれて呼吸ができない。心臓を掴まれたような強烈な痛みと苦しみ、そして凍える程の強烈な寒さに襲われている。
しかし、砂の上に両膝着いているが、レイチェルは倒れなかった。
「・・・俺の霊気を受けて倒れない、か・・・その精神力は賞賛ものだな」
レイチェルの限舞闘争で一方的に打たれた事は事実だが、レイ・ランデルの体術は他の師団長と比べても高い水準のものである。自分の力と技に自信があったからこそ、力量の差を教えてやろうという発想になったのだが、レイチェルの実力はレイ・ランデルの想定を大きく上回っていた。
この戦いが体術だけであれば、レイチェルの圧勝だっただろう。しかしレイ・ランデルが霊気を使った以上、もはや勝負は決したと言っていい。
「ぐ、はぁッ・・・あぐ・・・」
「抵抗しても無駄だ、苦しいだけだぞ。受け入れれば楽に死ねる。今お前の体に何が起きているか教えてやろう。喉を焼き、胸を潰し、体を凍らせ、呼吸を止める。この力は我がランデル家に伝わる霊気だ。力や魔法でどうにかなるものではないんだよ」
レイチェルは喉を押さえ、必死に空気をかき集めようともがいていた。
喉が焼けてうまく言葉を発する事ができない、掠れた声を漏らしながら、か細い空気を肺に送り込む。
胸の強い圧迫感、力づくで止められそうな心臓の鼓動に、気を振り絞って抗った。
「ぐぅ・・・う・・・れ、れい、き・・・だ、と・・・!?」
「へぇ、まだ口がきけるのか?俺の冷気を浴びて、ここまで粘ったヤツは初めてだな。そうだ、霊気だ。もう一度言うが、霊気には力や魔法では対抗できない。つまりお前は死ぬしかないんだ。あきらめろ」
勝利を確信しているレイ・ランデルは、自分の足元で膝を着く赤い髪の女戦士を、微笑を浮かべて見下ろしていた。
トドメを刺さないのは、そうする必要が無いからだ。なぜならこれまで霊気を使って、ただの一度も反撃を受けた事がないのだから。当然だ、呼吸ができず、心臓も鼓動を止められようとしているのだ。誰が反撃などできようものか?
これは油断や慢心ではない。すでに勝負は付いているから、トドメを刺す必要がないというだけなのだ。
だが、これまでがそうだったからと言って、これからもそうだとは限らない。
「う、ぐ・・・はぁ、はぁ・・・れい、き・・・そう、か・・・や、はり・・・はは」
レイチェルは笑った。
呼吸もままならず、ガラガラに枯れた声で苦しそうに言葉を出しながらも、ニヤリと口角を上げたのだ。
「・・・お前」
この女、今笑ったのか?
俺の霊気を受けて、呼吸も止まる寸前、心臓を潰されそうな痛みで瀕死のはずだ。
そんな死にかけの女が今、笑ったというのか?
なぜだ?何を笑う?もう死ぬだけの女が、この状況で何を笑うというんだ?
理解のできない状況に、レイ・ランデルは眉を潜めた。
霊気を使えば、相手が誰であろうと簡単に始末できた。苦しみの中、もがき死んでいくだけだった。
それが当然であり、この赤い髪の女もそうなるはずだった。いや、そうなるべきなんだ。
だがこの顔は・・・これは、虚勢やハッタリではない。この顔は死にゆく者の顔ではない。
この顔は・・・・・
「な、める、なよ・・・・・・・」
レイチェルは両膝を砂に着いたまま顔を上げた。視界に映る白髪の男レイ・ランデルを睨みつける。
その赤毛の女の黒い目を見て、レイ・ランデルの背筋に冷たいものが走った。
この顔は・・・この目は、まだ戦いを諦めていない!
「ハァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッツ!」
レイチェルの体から強く激しい光が発せられた。焼けたはずの喉から発せられるとは思えない咆哮!
吹き付ける突風、そしてビリビリとした圧がレイ・ランデルを襲った。
そしてパーンと空気が爆ぜたような、大きな音が鳴り響くと、赤い髪の女戦士はゆっくりと立ち上がった。
「なッ!?なんだ、と・・・お、お前、それは・・・!?」
バ、バカな!まさか、俺の霊気を消し飛ばしたのか!?
レイチェルの体が発するそれは、とても力強く眩いばかりの輝きだった。
見た事もないそのオーラに、レイ・ランデルは意識せず一歩後ろに下がっていた。
「これは闘気、お前の霊気に対抗できる力だ」
「な、お、お前・・・まさか、霊気を知っていたのか?」
この反応、さっきの笑み、そしてまるで準備していたかのようなこの力、まさかこの女・・・霊気を知っているのか!?
驚きを隠せないレイ・ランデルの顔を見据えながら、レイチェルは一歩足を前に出して距離を詰めた。
店長・・・これが霊気、聞いていた通りの力でした。
まるで氷の海に落とされたかのように全身が凍てつき、喉は焼け付いたように干上がって声も出せない、肺を潰されたように呼吸が出来ず、心臓を掴まれたような痛みと苦しみ・・・・・
たった一睨みで相手を死に至らしめる恐るべき力だ。
事前に聞いて対策をしていなければ、私もここで死んでいただろう。
「直接知っているわけではない。私も師から話しに聞いていただけだ。師は言っていた、帝国との戦争では霊気を使う者と戦う事になるかもしれないと。そして霊気に対抗する手段として、この闘気を私に伝授してくれたんだ」
レイチェルの体から発せられる闘気、体を死に至らしめる霊気を消し飛ばした。
闘気とは身体能力を底上げするだけの力ではない、体に巣くう悪しき力を消し飛ばす事もできる。
それは本人の能力によるものではあるが、レイチェルはそれを成せるだけの研鑽を積んで来た。
対霊気においてレイチェルは、正面から戦う事ができる。
「師だと?・・・そいつは何者だ?霊気はランデル一族に伝える唯一無二の力だ。帝国でさえこの力を知っているのは皇帝と師団長クラスだけだ。他国の人間が知っているはずがない」
レイ・ランデルの目に強い警戒の色が浮かんだ。
当然だろう、一族以外では限られた少数しか知らず、今まで霊気を受けて生き残った者などいないのだ。どこからこの力の存在が漏れたのか?帝国に裏切り者でもいるのか?レイ・ランデルの頭を様々な考えが駆け巡った。
「それを話すにはお前から聞かねばならない事がある。レイ・ランデル、最初にした質問だがもう一度聞くぞ」
そこで言葉を切ると、レイチェルはレイ・ランデルの黒い目を真っすぐに見た。
嘘、偽りなく答えろよ。
「ブレンダン・ランデル、この名を知っているな?・・・レイ・ランデル、お前は血縁者か?」
しばしの沈黙が流れた。
一陣の風が吹く。
巻き上げられた砂が顔にかかったが、レイチェルは目を瞑らず、目の前の白髪の男をじっと見据えた。
レイ・ランデルもまた、レイチェルから目を逸らさなかった。
目の前の赤い髪の女がいったい何を知っているのか?どこまで知っているのか?霊気を知っているこの女の師とは何者なのか?それを見定めようとしていた。
そして・・・・・・・
「・・・・・ブレンダン・ランデルは知っている。だが正確には血縁者ではない。俺は・・・・・・・」
スッと空を見上げる。
そして静かに瞼を閉じると、なにかに想いを馳せるようにしばし口を噤んだ・・・・・
それは遠い・・・遠い過去の物語・・・・・・・
一族以外の誰かに話す事は初めてだった
「俺は・・・・・クラレッサ・ランデルの血を引いている」
レイ・ランデルはゆっくりと顔を下ろし、レイチェルの目を真っすぐに見て答えた。
血で真っ赤に染まった歯が砂に刺さる。口内はズタズタに切れているのだろう、それなりの量を吐き出しても、すぐに口内に血が溜まるのか、口の端から赤い雫が滴り落ちていく。
「はぁ・・・はぁ・・・ぺっ・・・痛ってぇ、歯がボロボロだ・・・ここまで、やるとはな」
レイ・ランデルは、もう一度口に溜まった血交じりの唾を吐き捨てた。
呼吸が乱れ肩で息をする。想定外のダメージだった。それなりにできる女だとは思っていたが、まさかここまでとは思わなかった。
やろうと思えば、すぐに始末する事はできた。
だがこの赤い髪の女は、体術で自分をねじ伏せると言ってきた。ならば身の程教えてやろうと、少し遊んでやるだけのつもりだったが、この女の秘めた力を見誤ったようだ。
悪い癖だ・・・目的は敵の殲滅なのだから、さっさと殺せばよかったのだ。
遊んでやるつもりがこんな反撃を受けたなんて、スカーレットにでも知られればまた呆れられるだろう。苦笑いしか出て来ない。
だがまぁ、これでお終いだ。もうこの女はなにもできない。
ランデル家に伝わる唯一無二の力、霊気を使えば何者であろうと死は免れないのだから。
「ぐ、う・・・うぅ・・・」
喉が焼かれて呼吸ができない。心臓を掴まれたような強烈な痛みと苦しみ、そして凍える程の強烈な寒さに襲われている。
しかし、砂の上に両膝着いているが、レイチェルは倒れなかった。
「・・・俺の霊気を受けて倒れない、か・・・その精神力は賞賛ものだな」
レイチェルの限舞闘争で一方的に打たれた事は事実だが、レイ・ランデルの体術は他の師団長と比べても高い水準のものである。自分の力と技に自信があったからこそ、力量の差を教えてやろうという発想になったのだが、レイチェルの実力はレイ・ランデルの想定を大きく上回っていた。
この戦いが体術だけであれば、レイチェルの圧勝だっただろう。しかしレイ・ランデルが霊気を使った以上、もはや勝負は決したと言っていい。
「ぐ、はぁッ・・・あぐ・・・」
「抵抗しても無駄だ、苦しいだけだぞ。受け入れれば楽に死ねる。今お前の体に何が起きているか教えてやろう。喉を焼き、胸を潰し、体を凍らせ、呼吸を止める。この力は我がランデル家に伝わる霊気だ。力や魔法でどうにかなるものではないんだよ」
レイチェルは喉を押さえ、必死に空気をかき集めようともがいていた。
喉が焼けてうまく言葉を発する事ができない、掠れた声を漏らしながら、か細い空気を肺に送り込む。
胸の強い圧迫感、力づくで止められそうな心臓の鼓動に、気を振り絞って抗った。
「ぐぅ・・・う・・・れ、れい、き・・・だ、と・・・!?」
「へぇ、まだ口がきけるのか?俺の冷気を浴びて、ここまで粘ったヤツは初めてだな。そうだ、霊気だ。もう一度言うが、霊気には力や魔法では対抗できない。つまりお前は死ぬしかないんだ。あきらめろ」
勝利を確信しているレイ・ランデルは、自分の足元で膝を着く赤い髪の女戦士を、微笑を浮かべて見下ろしていた。
トドメを刺さないのは、そうする必要が無いからだ。なぜならこれまで霊気を使って、ただの一度も反撃を受けた事がないのだから。当然だ、呼吸ができず、心臓も鼓動を止められようとしているのだ。誰が反撃などできようものか?
これは油断や慢心ではない。すでに勝負は付いているから、トドメを刺す必要がないというだけなのだ。
だが、これまでがそうだったからと言って、これからもそうだとは限らない。
「う、ぐ・・・はぁ、はぁ・・・れい、き・・・そう、か・・・や、はり・・・はは」
レイチェルは笑った。
呼吸もままならず、ガラガラに枯れた声で苦しそうに言葉を出しながらも、ニヤリと口角を上げたのだ。
「・・・お前」
この女、今笑ったのか?
俺の霊気を受けて、呼吸も止まる寸前、心臓を潰されそうな痛みで瀕死のはずだ。
そんな死にかけの女が今、笑ったというのか?
なぜだ?何を笑う?もう死ぬだけの女が、この状況で何を笑うというんだ?
理解のできない状況に、レイ・ランデルは眉を潜めた。
霊気を使えば、相手が誰であろうと簡単に始末できた。苦しみの中、もがき死んでいくだけだった。
それが当然であり、この赤い髪の女もそうなるはずだった。いや、そうなるべきなんだ。
だがこの顔は・・・これは、虚勢やハッタリではない。この顔は死にゆく者の顔ではない。
この顔は・・・・・
「な、める、なよ・・・・・・・」
レイチェルは両膝を砂に着いたまま顔を上げた。視界に映る白髪の男レイ・ランデルを睨みつける。
その赤毛の女の黒い目を見て、レイ・ランデルの背筋に冷たいものが走った。
この顔は・・・この目は、まだ戦いを諦めていない!
「ハァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッツ!」
レイチェルの体から強く激しい光が発せられた。焼けたはずの喉から発せられるとは思えない咆哮!
吹き付ける突風、そしてビリビリとした圧がレイ・ランデルを襲った。
そしてパーンと空気が爆ぜたような、大きな音が鳴り響くと、赤い髪の女戦士はゆっくりと立ち上がった。
「なッ!?なんだ、と・・・お、お前、それは・・・!?」
バ、バカな!まさか、俺の霊気を消し飛ばしたのか!?
レイチェルの体が発するそれは、とても力強く眩いばかりの輝きだった。
見た事もないそのオーラに、レイ・ランデルは意識せず一歩後ろに下がっていた。
「これは闘気、お前の霊気に対抗できる力だ」
「な、お、お前・・・まさか、霊気を知っていたのか?」
この反応、さっきの笑み、そしてまるで準備していたかのようなこの力、まさかこの女・・・霊気を知っているのか!?
驚きを隠せないレイ・ランデルの顔を見据えながら、レイチェルは一歩足を前に出して距離を詰めた。
店長・・・これが霊気、聞いていた通りの力でした。
まるで氷の海に落とされたかのように全身が凍てつき、喉は焼け付いたように干上がって声も出せない、肺を潰されたように呼吸が出来ず、心臓を掴まれたような痛みと苦しみ・・・・・
たった一睨みで相手を死に至らしめる恐るべき力だ。
事前に聞いて対策をしていなければ、私もここで死んでいただろう。
「直接知っているわけではない。私も師から話しに聞いていただけだ。師は言っていた、帝国との戦争では霊気を使う者と戦う事になるかもしれないと。そして霊気に対抗する手段として、この闘気を私に伝授してくれたんだ」
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闘気とは身体能力を底上げするだけの力ではない、体に巣くう悪しき力を消し飛ばす事もできる。
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そして・・・・・・・
「・・・・・ブレンダン・ランデルは知っている。だが正確には血縁者ではない。俺は・・・・・・・」
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