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1390 勝利への執念
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「・・・ふぅ・・・こんなところかな」
アラルコン商会の執務室で、事務仕事にひと段落を付けたシャノンは、コーヒーカップに手を伸ばして持ち手を摘まんだ。
「あっ!」
仕事続きで疲労が溜まり、気が緩んでいたのだろう。
持ち上げた瞬間カップは指先から滑り落ち、受け皿とぶつかって机の上にコーヒーが流れてしまった。
「シャノン様、大丈夫ですか!?」
陶器が割れる音が室内に響くと、室内で事務仕事の補佐をしていた部下の女性が席から立ち上がり、急ぎ足で近づいて来た。シャノンは一瞬何かを思い詰めたような表情を見せたが、すぐに眉を下げて笑った。
「・・・あはは、いやぁ驚かせてごめん。ぼんやりして手が滑っちゃったよ。悪いんだけど、何か拭く物を持って来てくれないか?」
「はい、すぐにお持ち致します。私が掃除しますので、シャノン様はあちらにおかけになっていてください」
部下の女性は来客用のソファをに手を向け、それから足早に執務室を出て行った。
「・・・・・」
幸い重要な書類はファイルに入れて、机の端に重ねておいていたので濡れてはいない。
うっかりコーヒーを零しただけの事だ。しかしシャノンは机の上に広がる茶色の液体を見つめたまま、その場から動けなくなっていた。
・・・・・なんだか嫌な予感がする。
それは唐突にシャノンの胸の内に、一滴の黒い染みを落とした。
そして一度それを意識してしまうと、染みはどんどん広がっていって、シャノンの心を蝕んでいった。
「・・・マレス・・・・・大丈夫、だよね?」
マレスの力は知っている。
本人は自分の前では謙遜しているが、あれほどの逸材が日の目を見ずに、くすぶっていた事が信じられない程の能力を持っているのだ。
国内で相手になるのは、リンジー・ルプレクトかラミール・カーンくらいのものだろう。
帝国の師団長と一対一で戦ったとしても、決して引けを取るものではない。
だからこそセインソルボ山の指揮を国王に進言したのだ。
マレスなら大丈夫・・・・・
そう信じている。けれどこの胸をざわつかせるものはなんだろう・・・・・
机に広がる茶色の液体、そして二つに割れたカップが、まるで胸に広がる不安を暗示しているようで、シャノンはいつまでも目を離す事ができなかった。
セインソルボ山の空は、フリオサザール・カラコスの闇によって真っ暗に覆われ、一筋の光さえも侵入を許さなかった。
今この戦場を照らしているのは、カラコスの闇を知っている帝国軍が用意していおいた、発光石のみである。
相当の数が使われているが、それでも太陽の光とは比べものにならない。せいぜい相手の顔が薄っすらと見れる程度の明るさである。
「ウォォォォォーーーーーーーーッツ!」
マレスの渾身の突きが、カシレロの結界を破壊した。
当然マレスはそこで足を止める事はなく、そのままカシレロの心臓目掛けて突進した。
カシレロを突き刺せば、このセインソルボ山の戦いはロンズデールの勝利で終わる。
両軍の戦闘が始まって、まだそれほど時間は経っていない。早々に大将首を取られれば、当然士気もどん底まで落ちる。帝国軍はまとまりがつかずに空中分解するだろう。そんな軍隊など、いくら数が多くとも敵ではない。ロンズデールは勢いを味方に、敵を一掃するだろう。
この時点でマレスは、勝ちをほぼ手中に収めていた。
幾度も結界を叩きつけたマレスの連打は、カシレロの意識を防御にだけ向かせる事に成功し、必殺の突きがある事を思考の外へ追いやった。
現にマレスが突きの体勢に入って、ようやくカシレロは己の失態を察したくらいだ。
後手に回ったどころではない。一歩の踏み込みで剣が届く距離なのだ。ここからカシレロがマレスの刃を躱す術などないだろう。
レイチェルとの闘いを経ていなければ・・・・・
「カスが・・・俺をなめんじゃねぇ」
差し迫る刃を前にカシレロがとる行動は、左右どちらかに躱そうと身をよじる。もしくは硬直して動けなくなる。
それとももう一度結界を張ろうとする。せいぜいこの三択のどれかだろう。
マレスもそこまでは想定していた。
だがここでカシレロは、誰もが想像しえない第四の選択をとった。
躱せないのならば、むしろ飛び込めばいい。
「なにッ!?」
突き出した刃は確かにカシレロを斬り裂いた、しかし胴体ではなくカシレロの右手の平を。
「がぁぁぁぁぁぁーーーーーッツ!ぶっ殺してやるぜぇぇぇぇぇーーーーーーッツ!」
師団長とは魔力が高いだけで得られる地位ではない。
軽薄な言動の多いカシレロだが、貪欲なまでの勝利への執念は、師団長の中でも群を抜いていた。
カシレロは刃の突き刺さった右手の平を押し込んだ。そして柄の部分まで入ると、そのままマレスの右手を掴んだ。
「き、貴様!」
こいつッ、あまく見ていた!まさかここまでするとは!ま、まずい、こいつの魔道具は・・・ッ!
「捕まえたぞカスがぁッ!このまま食い殺してやるぜェェェーーーーーッツ!」
カシレロの右手から流れ落ちる血が、マレスの右手にべったりと赤い色を付けた。
術者の血液を媒介に生み出される鮮血の蟲。
カシレロの傷口、そして自分の手に付いたカシレロの血から生み出された大小様々な血巣蟲が、大口を開けてマレスの右手に噛みついた!
「ぐっ!あぁぁぁぁぁーーーーーーーーーッツ!」
「はぁッ!はぁッ!・・・くははははは!てめぇの肉片一つ残さねぇぞ」
かつて闇の巫女ルナを追ってクインズベリーに攻め込んだ時、カシレロはレイチェルと戦い、限舞闘争によって結界を破られて敗北した。
あの時も血液を限界まで抜かれたレイチェルが倒れるか、それともカシレロが耐えきれるかの我慢比べだった。その時の戦いの経験が、カシレロに逆境での戦い方を身につけさせていたのだ。
「同じ手で二度もやられてりゃ、師団長は名乗れねぇんだよ」
嘲笑うカシレロを前にして、マレスは圧倒されていた。
師団長とはここまでのするのか・・・・・何が何でも勝つという勝利への執念・・・・・
力こそ全てという帝国で生き抜いた男だからこそ、備わった底力なのだろう。
並大抵ではない。敵ながら尊敬の念すら覚える程だ。
だがな・・・・・負けられないのは俺も同じなんだ。
シャノンお嬢様、アブエル・マレスはあなたの信頼に絶対に応えてみせます!
次々に生み出される鮮血の蟲に肉体を噛みちぎられながらも、マレスの目にはかつてない力が漲った。
まるで残された最後の力を燃やし尽くすように・・・・・
アラルコン商会の執務室で、事務仕事にひと段落を付けたシャノンは、コーヒーカップに手を伸ばして持ち手を摘まんだ。
「あっ!」
仕事続きで疲労が溜まり、気が緩んでいたのだろう。
持ち上げた瞬間カップは指先から滑り落ち、受け皿とぶつかって机の上にコーヒーが流れてしまった。
「シャノン様、大丈夫ですか!?」
陶器が割れる音が室内に響くと、室内で事務仕事の補佐をしていた部下の女性が席から立ち上がり、急ぎ足で近づいて来た。シャノンは一瞬何かを思い詰めたような表情を見せたが、すぐに眉を下げて笑った。
「・・・あはは、いやぁ驚かせてごめん。ぼんやりして手が滑っちゃったよ。悪いんだけど、何か拭く物を持って来てくれないか?」
「はい、すぐにお持ち致します。私が掃除しますので、シャノン様はあちらにおかけになっていてください」
部下の女性は来客用のソファをに手を向け、それから足早に執務室を出て行った。
「・・・・・」
幸い重要な書類はファイルに入れて、机の端に重ねておいていたので濡れてはいない。
うっかりコーヒーを零しただけの事だ。しかしシャノンは机の上に広がる茶色の液体を見つめたまま、その場から動けなくなっていた。
・・・・・なんだか嫌な予感がする。
それは唐突にシャノンの胸の内に、一滴の黒い染みを落とした。
そして一度それを意識してしまうと、染みはどんどん広がっていって、シャノンの心を蝕んでいった。
「・・・マレス・・・・・大丈夫、だよね?」
マレスの力は知っている。
本人は自分の前では謙遜しているが、あれほどの逸材が日の目を見ずに、くすぶっていた事が信じられない程の能力を持っているのだ。
国内で相手になるのは、リンジー・ルプレクトかラミール・カーンくらいのものだろう。
帝国の師団長と一対一で戦ったとしても、決して引けを取るものではない。
だからこそセインソルボ山の指揮を国王に進言したのだ。
マレスなら大丈夫・・・・・
そう信じている。けれどこの胸をざわつかせるものはなんだろう・・・・・
机に広がる茶色の液体、そして二つに割れたカップが、まるで胸に広がる不安を暗示しているようで、シャノンはいつまでも目を離す事ができなかった。
セインソルボ山の空は、フリオサザール・カラコスの闇によって真っ暗に覆われ、一筋の光さえも侵入を許さなかった。
今この戦場を照らしているのは、カラコスの闇を知っている帝国軍が用意していおいた、発光石のみである。
相当の数が使われているが、それでも太陽の光とは比べものにならない。せいぜい相手の顔が薄っすらと見れる程度の明るさである。
「ウォォォォォーーーーーーーーッツ!」
マレスの渾身の突きが、カシレロの結界を破壊した。
当然マレスはそこで足を止める事はなく、そのままカシレロの心臓目掛けて突進した。
カシレロを突き刺せば、このセインソルボ山の戦いはロンズデールの勝利で終わる。
両軍の戦闘が始まって、まだそれほど時間は経っていない。早々に大将首を取られれば、当然士気もどん底まで落ちる。帝国軍はまとまりがつかずに空中分解するだろう。そんな軍隊など、いくら数が多くとも敵ではない。ロンズデールは勢いを味方に、敵を一掃するだろう。
この時点でマレスは、勝ちをほぼ手中に収めていた。
幾度も結界を叩きつけたマレスの連打は、カシレロの意識を防御にだけ向かせる事に成功し、必殺の突きがある事を思考の外へ追いやった。
現にマレスが突きの体勢に入って、ようやくカシレロは己の失態を察したくらいだ。
後手に回ったどころではない。一歩の踏み込みで剣が届く距離なのだ。ここからカシレロがマレスの刃を躱す術などないだろう。
レイチェルとの闘いを経ていなければ・・・・・
「カスが・・・俺をなめんじゃねぇ」
差し迫る刃を前にカシレロがとる行動は、左右どちらかに躱そうと身をよじる。もしくは硬直して動けなくなる。
それとももう一度結界を張ろうとする。せいぜいこの三択のどれかだろう。
マレスもそこまでは想定していた。
だがここでカシレロは、誰もが想像しえない第四の選択をとった。
躱せないのならば、むしろ飛び込めばいい。
「なにッ!?」
突き出した刃は確かにカシレロを斬り裂いた、しかし胴体ではなくカシレロの右手の平を。
「がぁぁぁぁぁぁーーーーーッツ!ぶっ殺してやるぜぇぇぇぇぇーーーーーーッツ!」
師団長とは魔力が高いだけで得られる地位ではない。
軽薄な言動の多いカシレロだが、貪欲なまでの勝利への執念は、師団長の中でも群を抜いていた。
カシレロは刃の突き刺さった右手の平を押し込んだ。そして柄の部分まで入ると、そのままマレスの右手を掴んだ。
「き、貴様!」
こいつッ、あまく見ていた!まさかここまでするとは!ま、まずい、こいつの魔道具は・・・ッ!
「捕まえたぞカスがぁッ!このまま食い殺してやるぜェェェーーーーーッツ!」
カシレロの右手から流れ落ちる血が、マレスの右手にべったりと赤い色を付けた。
術者の血液を媒介に生み出される鮮血の蟲。
カシレロの傷口、そして自分の手に付いたカシレロの血から生み出された大小様々な血巣蟲が、大口を開けてマレスの右手に噛みついた!
「ぐっ!あぁぁぁぁぁーーーーーーーーーッツ!」
「はぁッ!はぁッ!・・・くははははは!てめぇの肉片一つ残さねぇぞ」
かつて闇の巫女ルナを追ってクインズベリーに攻め込んだ時、カシレロはレイチェルと戦い、限舞闘争によって結界を破られて敗北した。
あの時も血液を限界まで抜かれたレイチェルが倒れるか、それともカシレロが耐えきれるかの我慢比べだった。その時の戦いの経験が、カシレロに逆境での戦い方を身につけさせていたのだ。
「同じ手で二度もやられてりゃ、師団長は名乗れねぇんだよ」
嘲笑うカシレロを前にして、マレスは圧倒されていた。
師団長とはここまでのするのか・・・・・何が何でも勝つという勝利への執念・・・・・
力こそ全てという帝国で生き抜いた男だからこそ、備わった底力なのだろう。
並大抵ではない。敵ながら尊敬の念すら覚える程だ。
だがな・・・・・負けられないのは俺も同じなんだ。
シャノンお嬢様、アブエル・マレスはあなたの信頼に絶対に応えてみせます!
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