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1441 ファビアナの感じた恐怖
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「っ!?」
樹木を潜り抜け、隊の先頭を走っていたファビアナは、ふいに眉を寄せて立ち止まった。
「ん?ファビアナ、どうした?」
並んで走っていたガラハドも足を止めると、怪訝な顔をしてファビアナを見る。
二人が足を止めた事で、後に続くロンズデール兵達も立ち止まり、様子を伺うように顔を向けた。
「・・・また、魔蝶の視界がおかしくされたみたい。一度触れた魔力だから今度は分かる。森林の中だから似たような景色だけど、これは今まで私が見ていた場所じゃない。騙されるところだった」
「・・・そうか、じゃあもう魔蝶での追跡はできなくなるな。しかしそうなると、ヴァージニア達はどっちに行ったのか分からなくなるな」
ガラハドは首を回して辺りに目を向けるが、先に森林地帯に入った魔道剣士隊がどの方角に進んだのかは、見当もつかなかった。
視界が狭く、どこに目を向けても同じ景色にしか見えない森林の中では、方向感覚が狂わされてしまう。
真っ直ぐに進んでいるつもりでも、いつの間にか道を逸れてしまうのだ。
魔蝶をガイドにヴァージニア達を追っていたが、追いつく前にまたしても敵の魔力干渉によって、魔蝶の視界が狂わされたのだ。
「・・・ガラハド・・・ギリギリ、少しだけ見えたけど、魔道剣士隊はもう、帝国軍との戦闘に入っている・・・急がないと・・・」
ファビアナは固い口調でそう話すと、スッと右手を前に出して指差した。
「あっち・・・大丈夫、また妨害されると思って、魔蝶を通して見た道順は覚えたから・・・ガラハド、行って。はぁ・・・はぁ・・・ごめんなさい、やっぱり魔法使いの私は、体力が無くて・・・足手まといだわ」
ここまで自分なりに力の限り走って来たが、元々体力の少ない魔法使いであるファビアナには、これ以上走る事はできそうになかった。
「っ!ファビアナ、すまん。俺が気を付けておくべきだった。しかしそれなら俺が背負えば・・・」
額に汗を浮かべ、息を切らすファビアナを見て、ガラハドもファビアナが限界に近い事を察した。
ガラハドも気が急いていた事はあった。今更ながら自分が背負って行くと伝えるが、ファビアナは首を横に振った。
「大丈夫。あっちに行くと大きな倒木があって、そこを過ぎれば戦闘音も聞こえて来ると思う。はぁ・・・はぁ・・・私は後から追うから、行ける人だけで早く行って」
ガラハドなら自分を背負うくらい、何でもないだろう。しかし今は少しでも急がなければならない。自分に気を回してる余裕などないのだ。
「分かったわ。ガラハド、ここからは体力型を中心に、まだ走れる者だけで行きましょう」
ファビアナの意思を確認すると、これまで黙っていたリンジーが口を開き指示を出した。
「リンジー、しかしどっから帝国軍が出てくるか分からねぇんだぞ?ここで隊を分けて大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。今のファビアナは昔とは違うわ。自分で自分を護るくらいできる。私達が保護者である必要なんて無いのよ。それに必要な戦力だけで行くんだから、孤立するわけでもないわ」
以前のおどおどしていたファビアナはもういない。
分かっているつもりだが、幼少の頃からファビアナを見てきて、何かと世話をしてきたガラハドは、どうしても必要以上に気にかけてしまうものがあった。
本人に伝えた事はないが、独身のガラハドにとって、ファビアナは娘のようなものだった。
クルーズ船の戦いをえて、自立した姿が見られた事は嬉しい。しかし自分の手を離れてしまったようで、少し寂しくも感じていた。そして親にとって子供とは、いつまで経っても子供である事に変わりはないのだ。
「・・・分かった。じゃあ俺らだけで先に行くが、ファビアナ、警戒は緩めるなよ?」
「うん、分かってるから大丈夫だよ、ガラハド。体力が回復したら追いかけるから」
ファビアナの事は気にかかるが、それでも優先すべき事は分かっている。リンジーの説得に応じ、ガラハドは先へ進む事を決めた。
リンジーとガラハドが中心になり、先へ行く隊を編成し直していると、樹の根に腰を下ろして休んでいるファビアナに、アドニスが声をかけた。
「ファビアナさん、俺は先に行きます」
黒魔法使いのアドニスは、ここまで風魔法を使って飛んで来たため、体力の消耗は無かった。
アドニスだけではなく黒魔法使いは全員がそうであるため、部隊の編制では当然黒魔法使いの半数以上は先へ進む事になっている。
「アドニス君・・・うん、気を付けてね。大丈夫、ビンセントさんもすぐに来るよ」
「はい、ビンセントさんはきっと追いつくって思いますけど、それまでに終わらせてやりますけどね」
得意気に話すアドニスを見て、ファビアナの表情が少しだけ緩んだ。
「あはは・・・うん、そうだね。期待してる。でも、無理はしないでね」
「はい!じゃあ行ってきます!」
アドニスは笑顔で答えると、くるりと背中を向けて走って行った。
「・・・アドニス、本当に気を付けてね」
リンジーとガラハドに合流し、小さくなっていく背中を見つめながら、ファビアナは祈るように呟いた。
魔蝶が見た景色の最後の場面・・・・・
そこに一瞬だが映った赤茶色の巨体の男、あれが第三師団長ザビル・アルバレスだとすぐに分かった。
そしてその男を見た瞬間、ファビアナは背筋にゾッとするものが走った。
魔蝶を通してでも感じる程の怖気、それは偵察型の魔道具を使い、他の魔法使い達よりも一段と感知能力が高いファビアナだからこそ、感じ取れたのかもしれない。
ザビル・アルバレスの恐ろしさ・・・その本性を・・・・・
「リンジー・・・ガラハド・・・みんな、気を付けて・・・あの男は、ザビル・アルバレスは・・・私達が考えているよりも、もっとずっと恐ろしいのかもしれない」
樹木を潜り抜け、隊の先頭を走っていたファビアナは、ふいに眉を寄せて立ち止まった。
「ん?ファビアナ、どうした?」
並んで走っていたガラハドも足を止めると、怪訝な顔をしてファビアナを見る。
二人が足を止めた事で、後に続くロンズデール兵達も立ち止まり、様子を伺うように顔を向けた。
「・・・また、魔蝶の視界がおかしくされたみたい。一度触れた魔力だから今度は分かる。森林の中だから似たような景色だけど、これは今まで私が見ていた場所じゃない。騙されるところだった」
「・・・そうか、じゃあもう魔蝶での追跡はできなくなるな。しかしそうなると、ヴァージニア達はどっちに行ったのか分からなくなるな」
ガラハドは首を回して辺りに目を向けるが、先に森林地帯に入った魔道剣士隊がどの方角に進んだのかは、見当もつかなかった。
視界が狭く、どこに目を向けても同じ景色にしか見えない森林の中では、方向感覚が狂わされてしまう。
真っ直ぐに進んでいるつもりでも、いつの間にか道を逸れてしまうのだ。
魔蝶をガイドにヴァージニア達を追っていたが、追いつく前にまたしても敵の魔力干渉によって、魔蝶の視界が狂わされたのだ。
「・・・ガラハド・・・ギリギリ、少しだけ見えたけど、魔道剣士隊はもう、帝国軍との戦闘に入っている・・・急がないと・・・」
ファビアナは固い口調でそう話すと、スッと右手を前に出して指差した。
「あっち・・・大丈夫、また妨害されると思って、魔蝶を通して見た道順は覚えたから・・・ガラハド、行って。はぁ・・・はぁ・・・ごめんなさい、やっぱり魔法使いの私は、体力が無くて・・・足手まといだわ」
ここまで自分なりに力の限り走って来たが、元々体力の少ない魔法使いであるファビアナには、これ以上走る事はできそうになかった。
「っ!ファビアナ、すまん。俺が気を付けておくべきだった。しかしそれなら俺が背負えば・・・」
額に汗を浮かべ、息を切らすファビアナを見て、ガラハドもファビアナが限界に近い事を察した。
ガラハドも気が急いていた事はあった。今更ながら自分が背負って行くと伝えるが、ファビアナは首を横に振った。
「大丈夫。あっちに行くと大きな倒木があって、そこを過ぎれば戦闘音も聞こえて来ると思う。はぁ・・・はぁ・・・私は後から追うから、行ける人だけで早く行って」
ガラハドなら自分を背負うくらい、何でもないだろう。しかし今は少しでも急がなければならない。自分に気を回してる余裕などないのだ。
「分かったわ。ガラハド、ここからは体力型を中心に、まだ走れる者だけで行きましょう」
ファビアナの意思を確認すると、これまで黙っていたリンジーが口を開き指示を出した。
「リンジー、しかしどっから帝国軍が出てくるか分からねぇんだぞ?ここで隊を分けて大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。今のファビアナは昔とは違うわ。自分で自分を護るくらいできる。私達が保護者である必要なんて無いのよ。それに必要な戦力だけで行くんだから、孤立するわけでもないわ」
以前のおどおどしていたファビアナはもういない。
分かっているつもりだが、幼少の頃からファビアナを見てきて、何かと世話をしてきたガラハドは、どうしても必要以上に気にかけてしまうものがあった。
本人に伝えた事はないが、独身のガラハドにとって、ファビアナは娘のようなものだった。
クルーズ船の戦いをえて、自立した姿が見られた事は嬉しい。しかし自分の手を離れてしまったようで、少し寂しくも感じていた。そして親にとって子供とは、いつまで経っても子供である事に変わりはないのだ。
「・・・分かった。じゃあ俺らだけで先に行くが、ファビアナ、警戒は緩めるなよ?」
「うん、分かってるから大丈夫だよ、ガラハド。体力が回復したら追いかけるから」
ファビアナの事は気にかかるが、それでも優先すべき事は分かっている。リンジーの説得に応じ、ガラハドは先へ進む事を決めた。
リンジーとガラハドが中心になり、先へ行く隊を編成し直していると、樹の根に腰を下ろして休んでいるファビアナに、アドニスが声をかけた。
「ファビアナさん、俺は先に行きます」
黒魔法使いのアドニスは、ここまで風魔法を使って飛んで来たため、体力の消耗は無かった。
アドニスだけではなく黒魔法使いは全員がそうであるため、部隊の編制では当然黒魔法使いの半数以上は先へ進む事になっている。
「アドニス君・・・うん、気を付けてね。大丈夫、ビンセントさんもすぐに来るよ」
「はい、ビンセントさんはきっと追いつくって思いますけど、それまでに終わらせてやりますけどね」
得意気に話すアドニスを見て、ファビアナの表情が少しだけ緩んだ。
「あはは・・・うん、そうだね。期待してる。でも、無理はしないでね」
「はい!じゃあ行ってきます!」
アドニスは笑顔で答えると、くるりと背中を向けて走って行った。
「・・・アドニス、本当に気を付けてね」
リンジーとガラハドに合流し、小さくなっていく背中を見つめながら、ファビアナは祈るように呟いた。
魔蝶が見た景色の最後の場面・・・・・
そこに一瞬だが映った赤茶色の巨体の男、あれが第三師団長ザビル・アルバレスだとすぐに分かった。
そしてその男を見た瞬間、ファビアナは背筋にゾッとするものが走った。
魔蝶を通してでも感じる程の怖気、それは偵察型の魔道具を使い、他の魔法使い達よりも一段と感知能力が高いファビアナだからこそ、感じ取れたのかもしれない。
ザビル・アルバレスの恐ろしさ・・・その本性を・・・・・
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