俺と友と追放と

理太郎

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18 一夜明けて

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「おい、邪魔すんなよ?」

「え?何を?」

結局、全員揃ったのは夕方だった。

俺と魔法使いも朝方寝たせいで昼過ぎまで起きれなかったし、友は10時前には起きたそうだが、二日酔いで頭が痛かったようで、さっきやっと体調が落ち着いたそうだ。

僧侶は寝坊はしたそうだが、9時には起きたらしい。しかし隣のベットで魔法使いは気持ちよさそうに寝ているし、宿の前に俺達が来ていなかったから、そのまま時間を潰していたそうだ。

そんなわけで、今俺達は昨日の酒場にようやく集まっているわけだ。


「・・・だから、俺と僧侶の事だよ」

「・・・え?」

俺は隣に座る友の顔をまじまじと見た。

前に座る二人に聞こえないように、小声でぼそぼそと話を続ける。

「おい、こっち見んなよ。あと声落とせ。チッ、鈍感やろうが・・・分かんだろ?僧侶が俺の事好きだって」

口に含んでいたオレンジジュースを吐き出しそうになった。

「ブッ!・・・ングッ!ゲホッ!ゲホッ!」

吹き出しそうになったジュースを無理やり口の中に留めて呑み込んだ。
しかし物凄くキツイ。しばらく咳が止まらなかった。

心配した僧侶が、大丈夫ですか?と席を立ったが、僧侶より早く魔法使いが俺に駆け寄り、背中をさすってくれた。

「ちょっと、あんた何してんの?大丈夫?」

「ゲホッ、い、いや悪い、ゲホッ・・・ふぅ・・・もう大丈夫だ。なんか変なとこに入ったみたいで」

「そぅ・・・ならいいけど、気を付けなさいよ?ここのオレンジ、ちょと酸味が強めだからむせちゃったのかな?はい、お水飲んで落ち着きなよ」

「ありがとう」

魔法使いからコップを受け取ると、魔法使いは俺の正面に座り直した。


「・・・優しい!」

僧侶が感心したように魔法使いを見て、優しいと声を上げる。
普段は、今俺にしてくれたような事はしないという事だろうか?

「え、ふ、普通じゃない?咳してたら誰にだってするわよ」

「うん、分かってるよ。私が咳しても、他の人が咳しても同じように背中撫でてくれるよね?
でも、今のはなんて言うんだろう・・・動くの早かったよね?あと、やっぱりいつもより優しかった」

僧侶がぐいっと顔を近づけると、魔法使いは目を逸らしてごまかすようにオレンジジュースに口をつけた。

「ま、まぁまぁ、そのくらいにしてさ、これからの事を話し合おうよ、今日はもうすっかり遅くなってしまったけど、打ち合わせだけはしっかりやろう」

俺が助け舟を出すと、それもそうだね、と僧侶が気安い感じで言葉を返してくれた。
昨日は敬語だったのに、今日はずいぶんと軽くて親しみやすい。

そんな考えが顔に出ていたのかもしれない。

「二人ともずいぶん仲良くなってるみたいだから私もね。駄目かな?」

そう口にしながら、僧侶は俺と魔法使いを交互に見て微笑んだ。

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