女中リーザの密やかな悦楽

秋庭 涼

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庭師の丹精

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  「もっと足を開きなさい…。おや、男に見られただけでこんなに濡らすとは…。乳首も触れてすらいないのにピンと立ってますし、自慰狂いの淫乱なメイドには仕置きをしなければいけませんね」
  
 半裸、いや殆ど肌を隠すものがないのだから全裸と言ってもいいだろう。白いメイドキャップに白い靴下、白のガーターベルトだけの姿でリーザは震えながらエミリオの前に立っていた。無論、女の最も隠された部分を覆う布もない。おずおずと両足を開くと、太腿を伝って蜜が流れ落ちるのを感じリーザは顔を真っ赤にさせる。
 リーザの小ぶりで形のいい乳房とピンクの小さな乳首、まだ薄い茶色の陰毛、意外にも肉付きのよい尻を生まれて初めて大人の男の目に晒され、彼女は羞恥と僅かな期待に興奮して心臓の鼓動が速まるのを覚えた。
 
 「…下男下女のまぐわいはともかくとして」
 エミリオは低い木製の椅子を持ってくると、庭仕事ではだけさせたシャツのままリーザの前に腰を下ろした。すぐ目の前にはリーザの開いた両腿があり、垂れる蜜や匂いを堪能出来る位置だ。彼が言葉を発する度にそこに息が吹きかけられ、既に嬲られ始めていた。
 
    「貴女があろうことかジャンヌ様の部屋でメイド服姿のまま下半身をむき出して、自慰をしていたことはしっかりと見ております。ベッドの上で獣のように四つん這いになり、ジャンヌ様の匂いを嗅ぎながらいやらしく腰を振り、クリトリスを弄り──アソコを舐めて、イクイク──と卑猥に叫び男に犯される妄想をしながら自分を慰めていた…音もはっきり聞こえましたよ、貴女がアソコをシーツに擦り付け、ぐちゅぐちゅ濡らしている音をね」
 
    リーザはその時のことを思い出し、顔を紅潮させる。エミリオが庭師として屋敷に入った直後のことだから、見たと言うのも嘘ではないのだろう。その低く囁きかけるような声と共に、男の湿った息が半開きの陰部にかかり更に蜜を滲ませるのだった。そして、明らかにエミリオが淫らな反応を愉しんでいることにリーザの腰が震える。
 
     「…んああッ!」
 
     その途端、子宮がきゅうと収縮し軽く達してしまい彼女は狼狽した。いつもは他人の目交いを覗きながら、ベッドで男に犯される妄想をしながら、取り憑かれたように自分で乳房を揉みしだき、乳首を指で捏ねくり、陰部を撫で回し、陰核を弄り、尻肉を叩いたり…。そして手もシーツも下着もぐしょぐしょに蜜で濡らしてやっと絶頂を迎えるというのに。恥ずかしい格好で立たされ、男にその姿を見られながら事細かに彼女の自慰行為を指摘され─濡れた太腿の間に男の粘ついた息がかかっただけで達してしまったのだ。
 
     「これはこれは…。私は貴女に触れてすらいないのにイッてしまいましたか。何たるふしだらな娘でしょう──この淫乱メイドめ!」
 
      エミリオの厳しい声音に思わず身を竦ませるも「姿勢を崩すな!足を閉じるな!」と一喝され、ひくつく陰部をそのまま男の視線に晒す。辺りは濃厚な雌の匂いと汗の匂いが立ち込めていたが「まったく、見られただけでこんなにアソコをひくひくさせて…呆れた小娘だ…。いくらジャンヌ様付きと言っても所詮は卑しいメイド。それも淫乱で自慰狂いと来ては、薔薇の香りなど望むべくもない」とエミリオはぼやく。
 
    そこまで言われればリーザも羞恥と屈辱のあまり逃げ出すだろう…とはいかなかった。彼女は女主人と似ていた。性には並々ならぬ関心がある癖に、そのプライドの高さや男を苦手に感じる心理から、主従はそれぞれ淫乱であり、自慰狂いだったのだから。リーザにとって女主人は女神だった。その女神が寵愛する庭師に丹精されようものなら、きっと自分の穢らわしい雌の匂いを発するだけの愛液も、薔薇の蜜に変わるのではないか─そんな一縷の望みにかけ、リーザは咄嗟に庭師の足元に跪く。庭師の土で汚れた靴を、小さなピンク色の舌で懸命に舐め綺麗にすると、驚いて目を見開いてこちらを見下ろすエミリオにこう哀願するのだった。
 
    「今度は薔薇ではなく、私の身体を丹精してくださいませ…ご主人様」
 
 こうして「庭師の丹精」が始まった。
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