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空を超えし願い星
第十三話 60階層
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鉄製の大きな扉を開き60階層ボス部屋へと足を踏み入れる。細長い通路の両端にはガラス張りの部屋が並んでおり中には作りかけの機械人形が垂れ下がっている。
光が指す方へとしばらく進むと景色は一変しドローンの様なものが空を駆け機械人形達が闊歩する。まるで未来都市を彷彿とされる場所へとたどり着いた。
都市の中央には天高く聳えるメカニックな巨塔がありケンさん曰くその塔の最上階にボスがいるとのこと。
「余り気が進まへんなぁ」
いつものおしゃべりが減り気だるげそうにため息を吐く賢者の石。
「どうしたのですか?いつもと違い元気がない様ですか?」
「どうやらここのボスがワイの知り合いみたいなんや。しかもかなり厄介で凶暴なやつやで。引き返すんなら今のうちや」
現在のソラの魂核値はIXに上がっており、アル君の魂核値まで後一つに迫っていた。因みにXに上がると種族進化というものが行われるらしい。しかし、ケンさんの言うには通常 Xに上がる際種族進化を行うことができるがXで進化を行った場合ランクは X止まりで終わる。この先XXに上がれる機会がなくなるらしい。アル君に関しては出生が特殊故生まれながらにしてXだったみたいだ。また、進化先を選ばずに進化を見送るとXXに上がるチャンスができ、より強力な種族進化を行うことができる。しかし、進化を見送った後のレベルがとてつもなく上がりにくくなり途中で進化を諦めるものが大半である。故に Xで進化を行うのが常識となっている。
XXになるとXの時の各項目別の初期ステータス値から5倍に変化しより強力なスキルを会得できる様だ。
故に、ソラはXに上がり進化を勧められても見送るつもりでいる。ケンさんもそれには賛成で奈落アビスを攻略する上でXでは力不足と言われた。
「それじゃあ、攻略が進まないでしょう?」
「......せやな」
自信なさげな態度を取る賢者の石に対しソラは喝を入れる。
「いつもの様にお喋りしてください。私は負けませんので。ケンさんは私のサポートを完璧にこなしてくださいね」
少し元気を取り戻したのか発光が強まる。
その後ソラ一行は都市の中央へ向かい塔の中へと入った。中には螺旋階段がありどうやら最上階まで上らなければならないらしい。
「面倒ですね」
追い風のマフラーをなびかせマフラーの効果【飛行】を発動しアル君を抱えて跳躍する。
数分後最上階へ到着したソラ達は荘厳な扉を開き入室する。
そこは何らかの研究室。
ソラの視線の先にはメカニックな装飾が施された椅子に鎮座する機械人形が居た。
「久しいな、【The brain】」
「ワイは会いたくなかったけどな」
「フン。貴様の気持ちなどどうでも良い。貴様を回収するのが俺の使命だ。例え奈落に落ちても、奈落に囚われようとも任務は遂行する」
「相変わらず粘着質な奴やで!」
どうやらケンさんと知り合いの様だ。
二人には何らかの因縁があるみたいだが......。
「私の背中越しで会話しないでください」
「堪忍!あいつ怖いねん」
暴虐にして非情。
任務のためならば女子供でさえ虐殺できるイカれた機械人形オートマタらしい。
「我が主人を見殺しにした分際でよく口が回る。ソレが今の貴様の主人か......浮気性め」
長剣を携えて椅子から立ち上がりこちらへと近づいてくる。そしてお互いの間合いギリギリで止まる。
「そいつをこちらに引き渡せ。さもなくば貴様を破壊する」
「お断りします。彼は私の所有物であり仲間ですので」
「良いだろう。では貴様を破壊し回収しよう」
次の瞬間互いの剣が衝突し拮抗する。
力は互角の様だ。
そこでソラが動きを見せる。
「セツゲン流闘歩術【霞走り】」
ふわりとソラの実体が霞み、相手の剣が空を切る。
「ほう、セツゲン流か」
するとオートマタもソラと同様の闘術を使用し追随する。
その後も互いに剣を振るうが当たらず混着状態が続く。
「良いだろう。貴様を危険度A以上の脅威と認識しスキルを発動しよう」
すると空気が震え始め体には蒼い線が浮かび上がりオートマタの膨大な魔力が場を満たす。
魂核値 :IX
名前 :ゲバルト
種族 :暴走機人
レベル :99/100
攻撃 :25000→75000
魔力 :25000→75000
物防 :25000→75000
魔防 :25000→75000
俊敏 :25000→75000
精神 :100
スキル :【鼓動】
SP.0
スキル【鼓動】
3分間、全ステータスが3倍となり、いかなる物理攻撃を無効化する。
とんでもない鑑定結果に冷や汗を流すソラ。
この光景を見たアルも参戦しようと前に出ようとするがソラがそれを制止させる。
「アル君は自衛に集中してください」
「......わかった。危なかったら援護する」
「それでお願いします」
要は3分間逃げきれば良い話だ。
ソラは魔力感知を極限にまで研ぎ澄まし相手の攻撃を予測する。
肩から生えたミサイルを避け、光の魔術によるレーザーを躱し続ける。
残り時間はおよそ3秒。
もう少しで逃げ切れると思いきや、大型のミサイルの背後に隠れていた小型のミサイルがソラの懐に侵入する。
「終わりだ」
「残念やけど予測済みやで」
ミサイルがソラに触れる瞬間とある魔術が発動する。
「第六階梯磁属性魔術【反発】」
シャルン文字が現れ発光すると小型ミサイルが方向転換しゲバルトの元へと向かう。
そしてちょうど3分が経過した瞬間ミサイルが被弾し爆散した。
「おの....れ...」
光の泡となり消滅し、アイテムをドロップする。
【The heartの破片】【神話級】
偉大なる錬金術師ナタリアが残した最高傑作の心臓コアの破片。未だ脈を打っている。
そしてソラの脳内でピコンとあの無機質な声が響く。
『魂核値がXへと上がりました。ステータスを初期化します。続いて、種族進化を行える様になりました。進化しますか?YES or NO』
当初の予定通りソラはNOを選択する。
『XXへの道が解放されました。経験値幅を増幅し余剰経験値をスキル、魂核にストックします。肉体の再構成が終了しました」
同時に大きな疲労感がソラを襲いその場で眠りについた。
光が指す方へとしばらく進むと景色は一変しドローンの様なものが空を駆け機械人形達が闊歩する。まるで未来都市を彷彿とされる場所へとたどり着いた。
都市の中央には天高く聳えるメカニックな巨塔がありケンさん曰くその塔の最上階にボスがいるとのこと。
「余り気が進まへんなぁ」
いつものおしゃべりが減り気だるげそうにため息を吐く賢者の石。
「どうしたのですか?いつもと違い元気がない様ですか?」
「どうやらここのボスがワイの知り合いみたいなんや。しかもかなり厄介で凶暴なやつやで。引き返すんなら今のうちや」
現在のソラの魂核値はIXに上がっており、アル君の魂核値まで後一つに迫っていた。因みにXに上がると種族進化というものが行われるらしい。しかし、ケンさんの言うには通常 Xに上がる際種族進化を行うことができるがXで進化を行った場合ランクは X止まりで終わる。この先XXに上がれる機会がなくなるらしい。アル君に関しては出生が特殊故生まれながらにしてXだったみたいだ。また、進化先を選ばずに進化を見送るとXXに上がるチャンスができ、より強力な種族進化を行うことができる。しかし、進化を見送った後のレベルがとてつもなく上がりにくくなり途中で進化を諦めるものが大半である。故に Xで進化を行うのが常識となっている。
XXになるとXの時の各項目別の初期ステータス値から5倍に変化しより強力なスキルを会得できる様だ。
故に、ソラはXに上がり進化を勧められても見送るつもりでいる。ケンさんもそれには賛成で奈落アビスを攻略する上でXでは力不足と言われた。
「それじゃあ、攻略が進まないでしょう?」
「......せやな」
自信なさげな態度を取る賢者の石に対しソラは喝を入れる。
「いつもの様にお喋りしてください。私は負けませんので。ケンさんは私のサポートを完璧にこなしてくださいね」
少し元気を取り戻したのか発光が強まる。
その後ソラ一行は都市の中央へ向かい塔の中へと入った。中には螺旋階段がありどうやら最上階まで上らなければならないらしい。
「面倒ですね」
追い風のマフラーをなびかせマフラーの効果【飛行】を発動しアル君を抱えて跳躍する。
数分後最上階へ到着したソラ達は荘厳な扉を開き入室する。
そこは何らかの研究室。
ソラの視線の先にはメカニックな装飾が施された椅子に鎮座する機械人形が居た。
「久しいな、【The brain】」
「ワイは会いたくなかったけどな」
「フン。貴様の気持ちなどどうでも良い。貴様を回収するのが俺の使命だ。例え奈落に落ちても、奈落に囚われようとも任務は遂行する」
「相変わらず粘着質な奴やで!」
どうやらケンさんと知り合いの様だ。
二人には何らかの因縁があるみたいだが......。
「私の背中越しで会話しないでください」
「堪忍!あいつ怖いねん」
暴虐にして非情。
任務のためならば女子供でさえ虐殺できるイカれた機械人形オートマタらしい。
「我が主人を見殺しにした分際でよく口が回る。ソレが今の貴様の主人か......浮気性め」
長剣を携えて椅子から立ち上がりこちらへと近づいてくる。そしてお互いの間合いギリギリで止まる。
「そいつをこちらに引き渡せ。さもなくば貴様を破壊する」
「お断りします。彼は私の所有物であり仲間ですので」
「良いだろう。では貴様を破壊し回収しよう」
次の瞬間互いの剣が衝突し拮抗する。
力は互角の様だ。
そこでソラが動きを見せる。
「セツゲン流闘歩術【霞走り】」
ふわりとソラの実体が霞み、相手の剣が空を切る。
「ほう、セツゲン流か」
するとオートマタもソラと同様の闘術を使用し追随する。
その後も互いに剣を振るうが当たらず混着状態が続く。
「良いだろう。貴様を危険度A以上の脅威と認識しスキルを発動しよう」
すると空気が震え始め体には蒼い線が浮かび上がりオートマタの膨大な魔力が場を満たす。
魂核値 :IX
名前 :ゲバルト
種族 :暴走機人
レベル :99/100
攻撃 :25000→75000
魔力 :25000→75000
物防 :25000→75000
魔防 :25000→75000
俊敏 :25000→75000
精神 :100
スキル :【鼓動】
SP.0
スキル【鼓動】
3分間、全ステータスが3倍となり、いかなる物理攻撃を無効化する。
とんでもない鑑定結果に冷や汗を流すソラ。
この光景を見たアルも参戦しようと前に出ようとするがソラがそれを制止させる。
「アル君は自衛に集中してください」
「......わかった。危なかったら援護する」
「それでお願いします」
要は3分間逃げきれば良い話だ。
ソラは魔力感知を極限にまで研ぎ澄まし相手の攻撃を予測する。
肩から生えたミサイルを避け、光の魔術によるレーザーを躱し続ける。
残り時間はおよそ3秒。
もう少しで逃げ切れると思いきや、大型のミサイルの背後に隠れていた小型のミサイルがソラの懐に侵入する。
「終わりだ」
「残念やけど予測済みやで」
ミサイルがソラに触れる瞬間とある魔術が発動する。
「第六階梯磁属性魔術【反発】」
シャルン文字が現れ発光すると小型ミサイルが方向転換しゲバルトの元へと向かう。
そしてちょうど3分が経過した瞬間ミサイルが被弾し爆散した。
「おの....れ...」
光の泡となり消滅し、アイテムをドロップする。
【The heartの破片】【神話級】
偉大なる錬金術師ナタリアが残した最高傑作の心臓コアの破片。未だ脈を打っている。
そしてソラの脳内でピコンとあの無機質な声が響く。
『魂核値がXへと上がりました。ステータスを初期化します。続いて、種族進化を行える様になりました。進化しますか?YES or NO』
当初の予定通りソラはNOを選択する。
『XXへの道が解放されました。経験値幅を増幅し余剰経験値をスキル、魂核にストックします。肉体の再構成が終了しました」
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