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空を超えし願い星
第十五話 70階層①
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ソラが眠りについてからアルは一人で階層を上がっていた。
「ほんまに一人で先に進んでええんか?主人殿に怒られへんやろか」
それを聞いたアルは一瞬歩みを止めたがまた歩き始める。
「次の奴は僕が倒したい。ソラが追い着く前に終わらせる」
そしたら褒めてもらえるかな?という期待と、ソラを失うかもしれないという不安からアルは今回単独行動を選んだ。
「目が覚めて、周りに誰も居なかったら悲しむやろね」
それを聞いて再び歩みが止まる。
「ちょっと黙って」とケンさんを鷲掴みにしポッケに放り込んだ。
「すまへん、すまへん」
ケラケラと笑うケンさんを無視し各階層を攻略していく。そしてアル達は70階層へと足を踏み入れた。
薄暗い細道を進んでいくとクリスタルに囲まれた広場へと出る。
「フフ、お久しぶりですね」
広場中央にかつてアルを狙っていた魔人族の初老が黒い鎖で拘束されていた。
その初老がアルを認識した瞬間鎖が解け地中へと消える。
「ご覧の通り奈落に囚われましてね。貴方とならここから脱出できるかもしれません。どうでしょう、私と手を組みませんか?」
初老はニコリと優しげな表情で語りかけてくる。
「お前とは嫌だ」
「フフ。嫌われてしまいましたね。貴方がここに来たという事は少なからずも奈落から脱出したいという意思があってのことでしょう。選り好みはできませんよ。あなた一人じゃこの先の攻略は困難でしょう。もう少し大人になりなさい」
次の瞬間初老の明確な殺気がアルへと襲いかかる。
「お前を倒す」
「左様ですか。では致し方ありませんね。この間の挑戦者が残した支配の首輪で貴方を物言わぬ奴隷にしましょう」
次の瞬間アルは長剣を抜き初老へ横薙ぎの一閃を放つ。しかし、初老はバックステップで避けスキル【斬殺者】による無数の刃物を生み出しアルへと飛ばす。
「さぁ、お逃げなさい。逃げれるものならね」
加えてスキル【追跡者】の能力によりアルを追尾する。
「......止まれ!」
アルは刃物に向け右手を翳しスキル【固定】を発動する。すると、追尾する刃物はピタリと宙に固定された。
その後もスキル【加速】によ接近戦へと持ち込もうとするが......。
「失礼。其処は既に設置済みです」
スパンッとアルの胸元に横一文字の斬り傷が生まれる。
「ウゥ...」
「概念【斬撃】による【設置斬撃】です」
概念。
基本霊子を操りその霊子を体内にある概念魂に取り込み力を引き出す超異能を指す。
魔霊素生命体である精霊、悪魔(瘴気を孕む概念を持つ精霊)にのみ操れる。
加えてアルの世界概念とは通常の概念とは違い認知率と必要性の高い上位概念とされるがアルの【不変】は戦闘向きの概念ではない。
初老は悪魔が肉体に受肉した魔人族であり、Xに上がる際進化に至った魔神族である。
故に通常の魔人族とは遥かに種族性能が高い個体として長き時を生きた魔族だ。
戦況は完全に初老側が優勢で数分後アルは膝を地面に突き意識が途絶えかかるほどのダメージを負う。
「がはっ!」と血を吹き出すアル。
初老は戦闘不能と判断しアルの目の前に立ち支配の首輪を取り出した。
「では、共にこの奈落から抜け出しましょう」
首輪が嵌まる瞬間アルの背後から聞き慣れた丁寧口調の穏やかな声が語りかける。
「それはアル君には似合いませんよ。無骨過ぎます」
「ほんまに一人で先に進んでええんか?主人殿に怒られへんやろか」
それを聞いたアルは一瞬歩みを止めたがまた歩き始める。
「次の奴は僕が倒したい。ソラが追い着く前に終わらせる」
そしたら褒めてもらえるかな?という期待と、ソラを失うかもしれないという不安からアルは今回単独行動を選んだ。
「目が覚めて、周りに誰も居なかったら悲しむやろね」
それを聞いて再び歩みが止まる。
「ちょっと黙って」とケンさんを鷲掴みにしポッケに放り込んだ。
「すまへん、すまへん」
ケラケラと笑うケンさんを無視し各階層を攻略していく。そしてアル達は70階層へと足を踏み入れた。
薄暗い細道を進んでいくとクリスタルに囲まれた広場へと出る。
「フフ、お久しぶりですね」
広場中央にかつてアルを狙っていた魔人族の初老が黒い鎖で拘束されていた。
その初老がアルを認識した瞬間鎖が解け地中へと消える。
「ご覧の通り奈落に囚われましてね。貴方とならここから脱出できるかもしれません。どうでしょう、私と手を組みませんか?」
初老はニコリと優しげな表情で語りかけてくる。
「お前とは嫌だ」
「フフ。嫌われてしまいましたね。貴方がここに来たという事は少なからずも奈落から脱出したいという意思があってのことでしょう。選り好みはできませんよ。あなた一人じゃこの先の攻略は困難でしょう。もう少し大人になりなさい」
次の瞬間初老の明確な殺気がアルへと襲いかかる。
「お前を倒す」
「左様ですか。では致し方ありませんね。この間の挑戦者が残した支配の首輪で貴方を物言わぬ奴隷にしましょう」
次の瞬間アルは長剣を抜き初老へ横薙ぎの一閃を放つ。しかし、初老はバックステップで避けスキル【斬殺者】による無数の刃物を生み出しアルへと飛ばす。
「さぁ、お逃げなさい。逃げれるものならね」
加えてスキル【追跡者】の能力によりアルを追尾する。
「......止まれ!」
アルは刃物に向け右手を翳しスキル【固定】を発動する。すると、追尾する刃物はピタリと宙に固定された。
その後もスキル【加速】によ接近戦へと持ち込もうとするが......。
「失礼。其処は既に設置済みです」
スパンッとアルの胸元に横一文字の斬り傷が生まれる。
「ウゥ...」
「概念【斬撃】による【設置斬撃】です」
概念。
基本霊子を操りその霊子を体内にある概念魂に取り込み力を引き出す超異能を指す。
魔霊素生命体である精霊、悪魔(瘴気を孕む概念を持つ精霊)にのみ操れる。
加えてアルの世界概念とは通常の概念とは違い認知率と必要性の高い上位概念とされるがアルの【不変】は戦闘向きの概念ではない。
初老は悪魔が肉体に受肉した魔人族であり、Xに上がる際進化に至った魔神族である。
故に通常の魔人族とは遥かに種族性能が高い個体として長き時を生きた魔族だ。
戦況は完全に初老側が優勢で数分後アルは膝を地面に突き意識が途絶えかかるほどのダメージを負う。
「がはっ!」と血を吹き出すアル。
初老は戦闘不能と判断しアルの目の前に立ち支配の首輪を取り出した。
「では、共にこの奈落から抜け出しましょう」
首輪が嵌まる瞬間アルの背後から聞き慣れた丁寧口調の穏やかな声が語りかける。
「それはアル君には似合いませんよ。無骨過ぎます」
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