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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
せめて、感覚だけでも掴めれば
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「んー……先ずは、竿の部分から舐めていけばいいんじゃない? いきなり先端は勇気がいるでしょう?」
確かに。大好きな先輩のだから大丈夫とはいえ、初心者な俺にはちょっとハードルが高いかも。いきなりだったら緊張しちゃって、最悪震えちゃって、舐める以前の問題になりそうだよな。少しずつ近づけていった方が良さそう。
「そうだな……ありがとう、ライ。やってみるよ」
「うんっ、頑張って! シュン」
ライが持っていてくれている棒アイスへと舌を伸ばす。長方形の面にそっと触れた途端、舌先にひんやりとした冷たさを感じた。
一番下の部分から先の方へと向けて、ゆっくり舐め上げてみる。微かに感じていた甘いバニラの味が強くなった。
「ん……こう、かな?」
とりあえず、溶けかかっているアイスを舐める時のような。手元へと伝っていくしずくを舐め取るような感覚で、繰り返し下から上へと舐めてみる。
大丈夫かな? これで、合ってる……のか? ぶっちゃけ、ライにアイスを食べさせてもらっているって感じしかしないんだけど。いや、まぁ、実際そうなんだけど。
心配そうな俺を見越してか、ライが明るい声で嬉しいエールと共にアドバイスを送ってくれた。
「そうそう、いい感じ! 上手だよ、シュン! そんな感じで舐めながら、上目遣いで先輩のことを見つめられると、もっといいかも!」
そういえば、先輩も俺のことをずっと見ていてくれていたっけ。だったら、俺も先輩の反応を見ながらした方が、より先輩のことを気持ちよく出来……
『大丈夫、キレイだよ……可愛いよ、シュンちゃん……』
一瞬過った、艶のある眼差しに身体の奥が疼いてしまう。慌てて頭の中の思い出を散らして、意識をアイスへと集中した。
「……そろそろ先の方も舐めてみようか。さっきよりも優しくね? 唇でそっと触れてみてもいいかも」
「……ん、わふぁった」
ライのアドバイス通りに先端を舐めてみたり、唇を軽く押し付けたりしてみる。アイス相手に真剣に取り組むことが出来ているのは、間違いなくライのお陰だろう。
「いいねっ、スゴいよ、シュン! じゃあ今度は歯を立てないように咥えてみようか。慎重にね」
明るい声と笑顔で褒めてくれながら、的確なタイミングでアドバイスをくれるのだから。
いつの間にやら、大分小さくなってきたアイスを口へと含む。
「ほぉう?」
「うん! そのまま、ゆっくり顔を前後に動かしてみて。もし余裕があれば、動かしながらアイスを舐めるとよりいいかも」
「ん、やっふぇみる」
前後に顔を動かし始めてすぐだった。舌で舐めていた先端が口の中で折れてしまった。
「しまった、折れちゃった……力加減ミスったのかな」
「アイスだからね、仕方ないよ。はい、ティッシュ。口の周り、ベトベトになっちゃってるよ」
「ありがとう、ライ」
差し出された箱ティッシュを受け取って、残ったアイスを口に入れる。ティッシュで口元を拭い終えると、ライが棒をゴミ箱へと捨ててから、俺の背中をぽんっと叩いた。ライの励ましは最後まで手厚かった。
「上手く出来ていたから大丈夫だよ! きっと先輩も喜んでくれるよ!」
「手伝ってくれてありがとう、ライ。そうだといいけど……」
「精一杯頑張れば大丈夫だよ! …………まぁシュンがするってだけで、確実に先輩は喜んでくれると思うけどね」
ずっと元気だった声が、急にポソっと小さくなった。俺が上手く聞き取れずに聞き返すと「何でもないよ?」と微笑まれた。それ以上は、教えてはくれなかったんだ。
確かに。大好きな先輩のだから大丈夫とはいえ、初心者な俺にはちょっとハードルが高いかも。いきなりだったら緊張しちゃって、最悪震えちゃって、舐める以前の問題になりそうだよな。少しずつ近づけていった方が良さそう。
「そうだな……ありがとう、ライ。やってみるよ」
「うんっ、頑張って! シュン」
ライが持っていてくれている棒アイスへと舌を伸ばす。長方形の面にそっと触れた途端、舌先にひんやりとした冷たさを感じた。
一番下の部分から先の方へと向けて、ゆっくり舐め上げてみる。微かに感じていた甘いバニラの味が強くなった。
「ん……こう、かな?」
とりあえず、溶けかかっているアイスを舐める時のような。手元へと伝っていくしずくを舐め取るような感覚で、繰り返し下から上へと舐めてみる。
大丈夫かな? これで、合ってる……のか? ぶっちゃけ、ライにアイスを食べさせてもらっているって感じしかしないんだけど。いや、まぁ、実際そうなんだけど。
心配そうな俺を見越してか、ライが明るい声で嬉しいエールと共にアドバイスを送ってくれた。
「そうそう、いい感じ! 上手だよ、シュン! そんな感じで舐めながら、上目遣いで先輩のことを見つめられると、もっといいかも!」
そういえば、先輩も俺のことをずっと見ていてくれていたっけ。だったら、俺も先輩の反応を見ながらした方が、より先輩のことを気持ちよく出来……
『大丈夫、キレイだよ……可愛いよ、シュンちゃん……』
一瞬過った、艶のある眼差しに身体の奥が疼いてしまう。慌てて頭の中の思い出を散らして、意識をアイスへと集中した。
「……そろそろ先の方も舐めてみようか。さっきよりも優しくね? 唇でそっと触れてみてもいいかも」
「……ん、わふぁった」
ライのアドバイス通りに先端を舐めてみたり、唇を軽く押し付けたりしてみる。アイス相手に真剣に取り組むことが出来ているのは、間違いなくライのお陰だろう。
「いいねっ、スゴいよ、シュン! じゃあ今度は歯を立てないように咥えてみようか。慎重にね」
明るい声と笑顔で褒めてくれながら、的確なタイミングでアドバイスをくれるのだから。
いつの間にやら、大分小さくなってきたアイスを口へと含む。
「ほぉう?」
「うん! そのまま、ゆっくり顔を前後に動かしてみて。もし余裕があれば、動かしながらアイスを舐めるとよりいいかも」
「ん、やっふぇみる」
前後に顔を動かし始めてすぐだった。舌で舐めていた先端が口の中で折れてしまった。
「しまった、折れちゃった……力加減ミスったのかな」
「アイスだからね、仕方ないよ。はい、ティッシュ。口の周り、ベトベトになっちゃってるよ」
「ありがとう、ライ」
差し出された箱ティッシュを受け取って、残ったアイスを口に入れる。ティッシュで口元を拭い終えると、ライが棒をゴミ箱へと捨ててから、俺の背中をぽんっと叩いた。ライの励ましは最後まで手厚かった。
「上手く出来ていたから大丈夫だよ! きっと先輩も喜んでくれるよ!」
「手伝ってくれてありがとう、ライ。そうだといいけど……」
「精一杯頑張れば大丈夫だよ! …………まぁシュンがするってだけで、確実に先輩は喜んでくれると思うけどね」
ずっと元気だった声が、急にポソっと小さくなった。俺が上手く聞き取れずに聞き返すと「何でもないよ?」と微笑まれた。それ以上は、教えてはくれなかったんだ。
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