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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 構えていた時に限ってすんなりと
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思っていたほど違和感はなかった。構え過ぎていた時に限ってすんなりいく呆気なさというか、そんな感じだった。
ゆっくりと挿入された先輩の指は、宣言してくれていた通りほとんど入らずに止まってしまっている。多分、第一関節すら入っていないんじゃないだろうか。ホントに先だけだ。
確かに、尻穴に入れられている感覚は、内側から僅かに広げられている感覚はある。ちゃんとソレイユの指の温度を、今この瞬間も感じてはいるのだけれども。
あんまりにも無反応だったから、また心配させてしまったんだろう。
「大丈夫? 痛くない?」
「はい……ただ」
「ただ、何?」
食い気味に先の言葉を促すソレイユには余裕がない。眉間にシワを寄せている彼の表情からは、俺の大好きな柔らかな笑顔がなくなってしまっている。
「あ、いや……その……」
早く答えなければ。ソレイユに安心してもらわない。
思えば思うほど、頭の中で言葉を上手く組み立てられなくなっていく。自分の身に起こっている現状をどう分かりやすく伝えればいいのか分からなくなっていく。
「ゴメン……大丈夫、ゆっくりでいいからね?」
俺が悪いのに、不意に謝ってきたソレイユの声は先程よりも柔らかい。
「言葉にしにくいっていうか、分からないんだったら何となくの感じでもいいから」
俺を見つめる表情は、気にしてしまっているのか少しだけ沈んでしまってはいる。けれども、それでも優しく微笑みかけてくれた。
「はい……」
安心したんだろうか。あれだけ喉の手前で突っかかっていたってのに、するりと言葉が出てくる。
「えっと……当たり前、なことなんですけど……」
「大丈夫、何でも言って。シュンが気になってることは、全部」
「ありがとうございます……その気になっているってのに、当てはまっているかどうかは分からないんですけど」
「うん」
「……入ってるなって」
ソレイユの顔から憂いが消える。それほどまでに、きょとんとさせてしまったのかもしれない。心に浮かんだままを口にしてしまっていたもんだから。
「あっ、や、だからどうって訳じゃないんですけど……」
はたと目を瞬かせてからソレイユは、少しの間考えるように目線を宙へと彷徨わせた。それから程なくして、俺に向けてきた眼差しは真剣な色を含んでいた。
「それは……異物感、みたいな感じ?」
「それっ、そんな感じです……っ」
今、自分が感じている感覚とまさにぴったりな言葉に胸の内が何だかスッキリとした。まるでずっとモヤモヤしていた霧が晴れていったかのようだ。
けれども、ズバリ言い当ててくれたソレイユは逆にモヤッとしてしまっているみたい。また眉間に深いシワを刻んでしまっていた。柔らかな笑みを歪ませてしまっていた。
「それって、気持ち悪かったり……する?」
ネガティブな言葉に俺は焦ってしまっていた。
「やっ、イヤじゃないですっ! ただ、ホントにソレイユの指が入ってるなって、感じてるだけで」
「大丈夫、大丈夫だよ……ちゃんと知っておきたいだけだからさ」
縋るように言葉を重ねてしまっていた俺を宥めるようにソレイユが微笑みかけてくれる。お陰で俺は落ち着きを取り戻せた。
「はい……ごめんなさい……」
「ううん、気にしないで。それで、シュンは今のところイヤな感じはしていないんだよね? 身体にも異物感以外に変な感じは無いんだよね?」
「はいっ、それ以外は何ともないですっ」
「そっか、分かった。でも、この後少しでもイヤだなって感じたり、気持ち悪くなったらすぐに言うんだよ?」
口調は優しいながらもソレイユは、いいね? と念を押すように尋ねてくる。
ゆっくりと挿入された先輩の指は、宣言してくれていた通りほとんど入らずに止まってしまっている。多分、第一関節すら入っていないんじゃないだろうか。ホントに先だけだ。
確かに、尻穴に入れられている感覚は、内側から僅かに広げられている感覚はある。ちゃんとソレイユの指の温度を、今この瞬間も感じてはいるのだけれども。
あんまりにも無反応だったから、また心配させてしまったんだろう。
「大丈夫? 痛くない?」
「はい……ただ」
「ただ、何?」
食い気味に先の言葉を促すソレイユには余裕がない。眉間にシワを寄せている彼の表情からは、俺の大好きな柔らかな笑顔がなくなってしまっている。
「あ、いや……その……」
早く答えなければ。ソレイユに安心してもらわない。
思えば思うほど、頭の中で言葉を上手く組み立てられなくなっていく。自分の身に起こっている現状をどう分かりやすく伝えればいいのか分からなくなっていく。
「ゴメン……大丈夫、ゆっくりでいいからね?」
俺が悪いのに、不意に謝ってきたソレイユの声は先程よりも柔らかい。
「言葉にしにくいっていうか、分からないんだったら何となくの感じでもいいから」
俺を見つめる表情は、気にしてしまっているのか少しだけ沈んでしまってはいる。けれども、それでも優しく微笑みかけてくれた。
「はい……」
安心したんだろうか。あれだけ喉の手前で突っかかっていたってのに、するりと言葉が出てくる。
「えっと……当たり前、なことなんですけど……」
「大丈夫、何でも言って。シュンが気になってることは、全部」
「ありがとうございます……その気になっているってのに、当てはまっているかどうかは分からないんですけど」
「うん」
「……入ってるなって」
ソレイユの顔から憂いが消える。それほどまでに、きょとんとさせてしまったのかもしれない。心に浮かんだままを口にしてしまっていたもんだから。
「あっ、や、だからどうって訳じゃないんですけど……」
はたと目を瞬かせてからソレイユは、少しの間考えるように目線を宙へと彷徨わせた。それから程なくして、俺に向けてきた眼差しは真剣な色を含んでいた。
「それは……異物感、みたいな感じ?」
「それっ、そんな感じです……っ」
今、自分が感じている感覚とまさにぴったりな言葉に胸の内が何だかスッキリとした。まるでずっとモヤモヤしていた霧が晴れていったかのようだ。
けれども、ズバリ言い当ててくれたソレイユは逆にモヤッとしてしまっているみたい。また眉間に深いシワを刻んでしまっていた。柔らかな笑みを歪ませてしまっていた。
「それって、気持ち悪かったり……する?」
ネガティブな言葉に俺は焦ってしまっていた。
「やっ、イヤじゃないですっ! ただ、ホントにソレイユの指が入ってるなって、感じてるだけで」
「大丈夫、大丈夫だよ……ちゃんと知っておきたいだけだからさ」
縋るように言葉を重ねてしまっていた俺を宥めるようにソレイユが微笑みかけてくれる。お陰で俺は落ち着きを取り戻せた。
「はい……ごめんなさい……」
「ううん、気にしないで。それで、シュンは今のところイヤな感じはしていないんだよね? 身体にも異物感以外に変な感じは無いんだよね?」
「はいっ、それ以外は何ともないですっ」
「そっか、分かった。でも、この後少しでもイヤだなって感じたり、気持ち悪くなったらすぐに言うんだよ?」
口調は優しいながらもソレイユは、いいね? と念を押すように尋ねてくる。
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