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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
ソレイユ先生の青空剣術教室
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ソレイユが見せてくれた笑顔は、俺達へと降り注いできている日差しよりも眩しい。ホントに剣術が好きなんだなって分かる笑顔だった。
「という訳でさ」
俺の肩を優しく叩いてから、ソレイユが離れていく。俺も遅れて後に続いた。
長い足が向かっていく先は、思い出の練習場の真ん中ほど。そこで立ち止まり、振り向いた彼の手にはどこからどうやって取り出したのか、二本の剣が握られていた。
その内の一本を差し出しながら俺に微笑む。
「ちょっくらオレの手ほどき受けてみる?」
「は、はいっ、是非っ! 受けさせて頂きたいです!」
「いいねぇ、積極的な生徒は好きだよ?」
受け取った剣は、その無骨な見た目からしたらそこまでの重みは感じないものの、すんなりと手に馴染むような軽さではない。
「どう? 重くない? シュンも振るいやすいように初心者用のを持ってきたからさ、大丈夫とは思うけど」
「ありがとうございます。いけそうです」
「良かった。ちょっと待っててね、オレもこっちを振るうのは久しぶりだからさ」
俺から少し離れたソレイユは手慣れた手つきで鞘から取り出すと、鈍く光る剣を華麗に振ってみせた。まるで、指揮棒でも振っているかのように軽やかだ。
感覚を確かめているんだろう。軽く縦に横にと振るったり、全身の体重を乗せるようにしながら素早く真っ直ぐに突いてみたり。
「カッコいい……」
彼にとっては準備運動にもならない動きなのかもしれない。それでも俺は、その洗練された動きに心惹かれていた。つい思っていたことをそのまま口にしてしまうほどに。
小さな呟きでも彼には届いたのか、獲物を狙うように鋭かった眼差しが、いつもの無邪気さを取り戻す。練習用に潰されている剣先を鞘に収めてから、いそいそと俺の元へと戻ってきた。
「ありがと、もっと褒めてくれてもいいんだよ?」
「っ、スゴくキレイでした! 振り方っていうか、動きっていうか……」
「フフ、ありがとう」
初心者目線での俺の言葉でも、ソレイユは嬉しそうに目尻を下げて微笑んでくれた。まだ剣を振るってもいないのに鼓動が激しくなってしまう。
「……それにしても、どこからこの剣を?」
何だか気恥ずかしい空気を変える為の今更な質問だったのだが、ソレイユはこの話題に対しても嬉しそうに乗ってきてくれた。
「ふっふーん。オレってさ結構こういう系統の術の方が得意なんだよね」
ソレイユは得意気に口端を持ち上げながら、手にしていた自身の剣を手品のように消してみせた。
「へっ、え?」
唐突な、それも思いも寄らない出来事に一瞬理解が遅れてしまう。
ぽかんとしている俺を楽しそうに見つめながら、ソレイユはまた剣を取り出してみせた。やっぱり消した時と同じで、いきなり現れたようにしか見えなかった。
「スゴ……!」
「上手い人はもっと大きな物や重たいものを取り出したり、しまったり出来るみたいなんだ。シュンもその内学園で習うようになるよ。その時もオレがバッチリ指導してあげるね」
「は、はいっ、お願いします!」
じゃあ今日は剣の方ね、と始まったソレイユ先生の青空剣術教室。
基本的な剣の握り方、そして打ち方の基本動作。体験入部で教えてもらったことはあったけれども、しょせんほんの数時間。何となくしか覚えていなかったもんだから、最初っから教えてもらう形となった。
「いいね、いいね。中々サマになってきているよ」
「ありがとう、ございます……」
実際に振ってみれば、先程のソレイユのスゴさをより実感した。よれることなく最後まで真っ直ぐに振るだけでも難しい。息もすぐに上がってしまっていた。
「という訳でさ」
俺の肩を優しく叩いてから、ソレイユが離れていく。俺も遅れて後に続いた。
長い足が向かっていく先は、思い出の練習場の真ん中ほど。そこで立ち止まり、振り向いた彼の手にはどこからどうやって取り出したのか、二本の剣が握られていた。
その内の一本を差し出しながら俺に微笑む。
「ちょっくらオレの手ほどき受けてみる?」
「は、はいっ、是非っ! 受けさせて頂きたいです!」
「いいねぇ、積極的な生徒は好きだよ?」
受け取った剣は、その無骨な見た目からしたらそこまでの重みは感じないものの、すんなりと手に馴染むような軽さではない。
「どう? 重くない? シュンも振るいやすいように初心者用のを持ってきたからさ、大丈夫とは思うけど」
「ありがとうございます。いけそうです」
「良かった。ちょっと待っててね、オレもこっちを振るうのは久しぶりだからさ」
俺から少し離れたソレイユは手慣れた手つきで鞘から取り出すと、鈍く光る剣を華麗に振ってみせた。まるで、指揮棒でも振っているかのように軽やかだ。
感覚を確かめているんだろう。軽く縦に横にと振るったり、全身の体重を乗せるようにしながら素早く真っ直ぐに突いてみたり。
「カッコいい……」
彼にとっては準備運動にもならない動きなのかもしれない。それでも俺は、その洗練された動きに心惹かれていた。つい思っていたことをそのまま口にしてしまうほどに。
小さな呟きでも彼には届いたのか、獲物を狙うように鋭かった眼差しが、いつもの無邪気さを取り戻す。練習用に潰されている剣先を鞘に収めてから、いそいそと俺の元へと戻ってきた。
「ありがと、もっと褒めてくれてもいいんだよ?」
「っ、スゴくキレイでした! 振り方っていうか、動きっていうか……」
「フフ、ありがとう」
初心者目線での俺の言葉でも、ソレイユは嬉しそうに目尻を下げて微笑んでくれた。まだ剣を振るってもいないのに鼓動が激しくなってしまう。
「……それにしても、どこからこの剣を?」
何だか気恥ずかしい空気を変える為の今更な質問だったのだが、ソレイユはこの話題に対しても嬉しそうに乗ってきてくれた。
「ふっふーん。オレってさ結構こういう系統の術の方が得意なんだよね」
ソレイユは得意気に口端を持ち上げながら、手にしていた自身の剣を手品のように消してみせた。
「へっ、え?」
唐突な、それも思いも寄らない出来事に一瞬理解が遅れてしまう。
ぽかんとしている俺を楽しそうに見つめながら、ソレイユはまた剣を取り出してみせた。やっぱり消した時と同じで、いきなり現れたようにしか見えなかった。
「スゴ……!」
「上手い人はもっと大きな物や重たいものを取り出したり、しまったり出来るみたいなんだ。シュンもその内学園で習うようになるよ。その時もオレがバッチリ指導してあげるね」
「は、はいっ、お願いします!」
じゃあ今日は剣の方ね、と始まったソレイユ先生の青空剣術教室。
基本的な剣の握り方、そして打ち方の基本動作。体験入部で教えてもらったことはあったけれども、しょせんほんの数時間。何となくしか覚えていなかったもんだから、最初っから教えてもらう形となった。
「いいね、いいね。中々サマになってきているよ」
「ありがとう、ございます……」
実際に振ってみれば、先程のソレイユのスゴさをより実感した。よれることなく最後まで真っ直ぐに振るだけでも難しい。息もすぐに上がってしまっていた。
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